2011年05月08日

直島にて「家プロジェクト『きんざ』」/「瀬戸内国際芸術祭2010を巡る旅」再び・その20



まだまだ書いてる、瀬戸内国際芸術祭2010の旅の記録の続きです。


10月29日(金)
朝、宮浦港についてから最初に行ったのが一番人気で整理券がなかなかとれない
本村地区の「家プロジェクト」の「バック・サイド・オブ・ザ・ムーン」
その後、他の地区を回ってから再び本村地区に戻ってきたのには訳がありました。

やはり人気の高い「家プロジェクト」の「きんざ」の予約が取れたのが午後3時45分
からの鑑賞枠だったからです。
夏に訪れたときも、秋も運良く予約がとれましたが「きんざ」の鑑賞は完全予約制なのです。

こちらの建物が「きんざ」です。

直島 「きんざ」2010年10月29日


「きんざ」は建物の名前で、アート作品名は内藤礼さん作「このことを」。
家屋そのものと、内部が一体化したのがアート作品になっています。
建物の中には一人しかはいれず、一人15分間まで鑑賞できるという作品。

中の写真撮影は禁止なので、内部の様子はこちらのサイトをご覧下さい。


係の方に案内されて、土蔵みたいな中に入ると扉は閉められます。
15分間は一人になれるのです。

やや薄暗い内部には、なんというかお相撲の土俵の上にあるアレ、なんていうんでしょ
あんなのを連想する物が設置されています。
内部の端の方に、イス代わりの平たい石が置かれているので、これに座って
中を鑑賞するのですが、なんとなく心がざわつきます。
前には境界線があり、ここから先に行くのはNG。
(でも中で一人だから、あちこち移動したり触りまくったりはできてしまうでしょうが)



建物の下の方にだけ、光がはいるし、ここからは外の通りを歩いている人の話し声も
町のざわめきも入ってきます。
夏に行ったときもそうなのですが、一人静かに内部を鑑賞とは、どうしてもなりません。
とっても気が散ります。

直島に訪れる数年前、この作品を一度TVの美術番組で見ていたことを夏と秋にいって
やっと思い出しました。

TVでこの作品を観たときは、静かに瞑想できるような空間に思ったのですが
実際行ってみると、感じるものがだいぶ違いました。

作品名から理解するきっかけを探そうとしましたが「このことを」とは
どのことなのか。
私にはこの作品、やっぱり理解できませんでした。




しかしながらこの作品、鑑賞予約をとるのは大変でした。
そのあたりのお話を少々。

芸術祭期間中は人出が多いこともあって予約がなかなか取れなかったのです。
鑑賞日の30日前から予約が出来るのですが、パソコンの予約サイトが何時から
受付開始なのか全く不明で困りました。

私の場合も朝6時頃、サイトをみたらもう予約で埋まっていました。
(直島のベネッセハウスに宿泊予定の方は早めの予約ができるようです)

それでも以前からこのサイトを見ていると、時々キャンセルがでるのが
わかるし、キャンセルが出ればすぐに予約で埋まる、と言うことに気が
ついていました。
ならばと、その後毎日サイトをチェックすることにしました。

我ながらあきれますが、こうと思った事はやり遂げるまであきらめない、あきらめきれない。
私はとことんしつこいヤツなのです。
(だからいやがられるんだな・・・)

既に旅にでていた10月27日、宿泊していたホテルのロビーのパソコンで
いつものように確認していたらなんと29日の午後、一枠だけキャンセルが
出てるのを発見。
もちろん急いで予約を入れました。
「きんざ」に行ったとき、係の方に二日前に予約を取ったと言ったら、とても
驚いてました。



「きんざ」鑑賞後は宿泊してる高松市内に戻るだけ。
一日めいっぱいあちこち回った直島の旅もこれが最後。
そして瀬戸内国際芸術祭2010の旅で島に渡るのも、この日が最後でした。

直島の宮浦港のシンボルでもある草間彌生作「赤かぼちゃ」ともお別れ。
写真は帰りのフェリーからの眺めです。

直島 宮浦港 草間彌生「赤かぼちゃ」2010年10月29日1


直島 宮浦港 草間彌生「赤かぼちゃ」2010年10月29日2



翌日、10月30日は高松市内とその周辺を回ってから、高松空港から羽田空港へ
戻る予定でした。

名残惜しい瀬戸内の夕焼けを後にして高松港へ戻りました。

2010年10月29日 瀬戸内の夕焼け


旅の続きの話は、また後日に。



<2011-05-10追記>
周囲の誰にも告げずに出かけた一人旅。
おみやげを買うことはほとんど無かったのですが、直島で買った
「直島塩キャラメル」、これはおいしかったです!
家に帰ってから初めて食べたのですが、もっと買ってくるんだ!と思いました。

私はキャラメルは口に入れるとつい嚙んでしまうのですが、これは塩の粒が
歯に当たるのが珍しい、と思いました。
店の回し者ではありませんが、このキャラメルの販売サイトはこちらです。


直島塩キャラメル




<2011-05-22追記>
次回の瀬戸内国際芸術祭は、2013年に開催する予定だそうです。



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2011年05月06日

直島にて「向島プロジェクト『島から島を作る』」「よいち座」/「瀬戸内国際芸術祭2010を巡る旅」再び・その19


しつこく書いてる、瀬戸内国際芸術祭2010の旅の記録の続きです。



10月29日(金)
朝一番にいった「家プロジェクト」のある本村地区へ再びバスで戻りました。

まずは、夏に行ったとき見損ねたものを見るため本村港へ。

本村港に近い小高い丘になっている小さな公園のような場所からは対岸が見えました。
対岸が向島。
そこの浜を清掃して発泡スチロールなどの漂流物で「浮島(=人工島)」を作り、浜辺に展示した
のが、川俣正(かわまたただし)作「向島プロジェクト『島から島を作る』」


2010年10月29日 直島 向島プロジェクト1


2010年10月29日 直島 向島プロジェクト2


浮島と、言っても肉眼では説明されないと、何があるのかよく分からなかった作品です。
写真に撮って今こうやってみるとやっと分かりました。



町の通りに戻ってから、ふと、目に付いたのがこの看板。
「あき缶アート よいち座」

2010年10月29日 直島 空き缶アートよいち座1


2010年10月29日 直島 空き缶アートよいち座2




露地を入っていくと、地元の方か、或いはこの芸術祭の為に島に来た方なのか?
小さなお店がありました。

2010年10月29日 直島 空き缶アートよいち座3


中には入らなかったのですが、外にいくつか空き缶アートが展示されていました。
見てるとなんだかおもしろい。

2010年10月29日 直島 空き缶アートよいち座4


2010年10月29日 直島 空き缶アートよいち座5



アートと言うには、ややチープな感じがなんともいえない・・・(^_^;)
しかし目の付け所はすごい。
私には考えつかなかったですもの。
こういうのを見るとアートとは、アイデア次第なんだなと感じました。



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2011年05月03日

直島にて「地中美術館」「Iラブ湯」/「瀬戸内国際芸術祭2010を巡る旅」再び・その18



今頃まだ書いてるの?といわれそうですが去年の、瀬戸内国際芸術祭2010の旅の記録の続きです。



10月29日(金)
「李禹煥(リー・ウーファン)美術館」出てから12時15分入館の整理券をもらっていた
地球美術館へ向かいました。

地中美術館は夏にも行ったので、この時は2度目。
中は撮影禁止です。

建物の設計は世界的建築家・安藤忠雄氏。

ウォルター・デ・マリアの作品「タイム/タイムレス/ノータイム」は
展示室に大きな黒い球体が1個と、金箔を施した木製の立体オブジェが配置されたもの。
この空間はまるでカテドラルのように荘厳です。
いつまでもいたいくらい大好きで、なかなか去りがたくて困りました。



館内にある作品について改めて感想を。

ジェームズ・タレル作「オープン・フィールド」

目の前に青い四角いエリア広がり、近づいても距離感がまったくつかめない。

この日、最初に観た「バック・サイド・オブ・ザ・ムーン」と共通点があります。


モネの「睡蓮」の展示室もあります。
モネは大好きなのですが、ここの展示作品はあまり感銘を受けません。
大きなサイズの作品ですから、そんなモネが日本にある、というのはすごいな
と思うのですが。
こちらの「睡蓮」はモネ最晩年の頃の作品。
モネの作品は晩年になるにつれて、筆のタッチが荒くなってくるのでこれが苦手です。


地中美術館鑑賞後は、宮浦港に戻ることに。
バスに乗ろうにもなんだか中途半端な時刻だったので、歩いて行くことにしました。

地中美術館からはちょうど山を下りていくような感じで、坂道を下っていく
から割と歩きやすかったです。

地中美術館から宮浦港へ


でも、歩いていこうなんて方はほとんどいないようです。
自転車を使って私を通り過ぎていく方が数人いましたが。

途中にこんな物が。
物・・・と書いては失礼ですが、正確にはなんて言うのかわかりません。

地中美術館から宮浦港へ その途中


写真の向こうに見えるのが、宮浦港です。

宮浦港


3,40分ほどで宮浦港に到着。


ここから朝、一番にいった家プロジェクトのある本村地区にまた戻るつもりだった、
のですがバスの発車までに時間があるので港近くの施設に寄ってみることにしました。

それが、直島銭湯「Iラブ湯」

「Iラブ湯」1


「あいらぶゆ」と読みます。
正式な表示はラブの部分は、中が塗りつぶされたハートマークです。
今回は時間が無かったので、外観の写真を撮っただけですが中はほんとに
入浴できる地元の銭湯。
もともとあった銭湯にアーティストの大竹 伸朗 (おおたけ しんろう)さんが、
外だけでなく中も、オブジェを集めて飾り付けたり、タイルを貼り付けたりのデザインを
されたのだとか。
外観も、いわれなければ何の施設かわからないくらいのはでさ。


「Iラブ湯」2


「Iラブ湯」4


「Iラブ湯」3


「ゆ」の看板は、気のせいかマリリン・モンローを連想します。
きっと夜はネオンがきらめいて、にぎやかできれいなんでしょう。
見た目も楽しい「Iラブ湯」

中は入りませんでしたが、別の場所でもらってきたチラシに銭湯内部の写真がつかわれていました。
それがこれ↓

「Iラブ湯」チラシ



この後、家プロジェクトのある本村地区へバスで戻りましたが、続きはまた後日に。

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2011年03月26日

直島にて「李禹煥(リー・ウーファン)美術館」/「瀬戸内国際芸術祭2010を巡る旅」再び・その17

「李禹煥(リー・ウーファン)美術館」




瀬戸内国際芸術祭2010の旅の記録の続きです。



10月29日(金)
「バック・サイド・オブ・ザ・ムーン」を鑑賞してから、夏にも行った地中美術館を
観ようと向かいました。
人気の美術館なので、まずは整理券をもらうのですが10時40分ごろついたら
もらえたのは、12時15分入館の整理券。


入館できるまでかなり間があるので、近くの「李禹煥(リー・ウーファン)美術館」を
先に観てくることにしました。
(李禹煥美術館のサイトはこちら

李禹煥さんの作品のみ展示の美術館でこちらはすぐに入ることができました。
建物は「バック・サイド・オブ・ザ・ムーン」や地中美術館も手がけた安藤忠雄氏の設計。
冒頭の画像が美術館の前庭、みたいなところです。
壁の向こうが美術館の入り口でした。

中は撮影禁止。

私はこの方の作品をあまり観たことがなく、美術雑誌そして東京国立近代美術館の
所蔵作品、ともに絵画作品しか知りませんでした。
彫刻作品、映像作品も手がけているとは今回観て初めて知りました。
ようするに私は昔の、初期作品しかしらなかったようです。


でも美術ファンならともかく、一般の知名度は低いアーティストさんではないのでしょうか。
館内の作品を観ていたら「この方有名なんですか?」と、そばにいた方から真顔で聞かれて
しまいました。

李禹煥さんの作品というと、たぶん代表的なのは点や線を使った作品群。
初めて観たのは美術雑誌で、でしたがこれでアートと言えるの?と当時は思ったものです。
私がよく行く東京国立近代美術館にも所蔵品があり、ご参考までに常設展に出ていた
李禹煥作品「点から」をご紹介しておきます。
(常設展では申し出れば撮影OKでした)

キャンバスに絵の具を筆で置いていっただけ、と言ってもいいような手法で描かれています。
絵の具が次第にかすれていく様子にリズム感があり、それがおもしろいです。


東京国立近代美術館所蔵 李禹煥作品 「点から」



この後、地中美術館へ向かいました。
続きはまた後日に。


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2011年03月07日

直島にて「バックサイド・オブ・ザ・ムーン」/「瀬戸内国際芸術祭2010を巡る旅」再び・その16


2010年10月29日 高松港から直島へ向かうフェリーから


瀬戸内国際芸術祭2010の旅の記録の続きです。



10月29日(金)
夏に行った瀬戸内国際芸術祭では、四国の高松周辺と、瀬戸内海の島の
直島しか行きませんでした。
その時はそれくらいで十分だろう、と思ったからですが実際行ってみると
そのすばらしさにびっくり。
もっと日程をとるんだったと思いました。
(夏の旅は、犬島での劇団維新派公演をみるのが一番の目的だったのです)

また行きたい!と、再び10月に今度は日にちに余裕を持って出かけたのが
この「瀬戸内国際芸術祭2010を巡る旅・再び」でした。

29日は、夏にも行った直島へ。
今回は前回行かれなかった場所に絞って行くことにしました。

高松港8時12分発のフェリーに乗船。
(冒頭の画像はこのフェリーからの眺めです)
残念なことに持ってきたデジカメの調子が悪くなってしまい、この日以降は
携帯電話のカメラで写真撮影をする羽目になってしまいました(T.T)

9時ちょっと過ぎには直島の家浦港に到着。
バスに乗って真っ先に向かったのは、前回見損ねた南寺(みなみでら)の
ジェームズ・タレル作「バックサイド・オブ・ザ・ムーン Backside of the Moon 」
(この作品の紹介サイトはこちら



南寺、といっても今はその寺はなく、人々の心のよりどころだった寺の
記憶をとどめるために建物が造られたんだとか。
外観は「寺」という感じはまったくしないシンプルな黒い建物でした。
設計は世界的建築家の安藤忠雄氏。


2010年10月29日 直島の南寺にて


一度に入れる人数が決まっているので整理券配布がされていたのですが、
前回は整理券はもらえても見られるのが1時間以上も先で、とても待っていられないので
パスしたのでした。

9時半前に南寺に到着してみると、すでに待っている方が数人。
9時半に整理券配布がおこなわれ、もちろん1回目の整理券をゲット(^^)
鑑賞は10時から開始なのですがこの日は特別に9時45分から入れてもらえました。

一度に入れるのは30人くらいだったかな?

係の方の案内で一列になってゆっくりと中にはいると中は真っ暗。
とにかくはぐれないようにと、係の方の声と前の人の気配に気を配りつつ
そろそろと中へ。
真っ暗なこの中で何をどうやってみるんだろう?と手探りで小さなベンチに
座りました。

目が慣れてくるまで数分かかると言われて、じっと前を見ていると
不思議なことに真っ暗、と思っていた目の前に青い四角いエリアが
ゆっくりと見えて来るではありませんか。
(人が入ってからスイッチが入るわけではない)
この見えてくる時間にはかなり個人差があるようです。

数分後、ほぼ全員が青いエリアが見えてから係の方の案内(声かけ)で前方へ
ゆっくりと歩いて行くと、足に何かがぶつかる。
なんとすぐそばにしきりがあって、もう先には行かれませんでした。
青い空間に向かって手は伸ばせるのですが、もちろん何もさわれない。

しかしながら青いエリアは、かなり遠方にあるとみえたのですが実際はすぐ
そばだったようです。
室内の明かりは付かないので、実際の距離は全く分からない。

暗闇の中で人間の感覚はかなり惑わされるようです。
最初からそこにあるのに、見えてくるのに時間がかかる。
見えているのに本当の姿は最後まで見えない。
そんな感覚(というか錯覚)を逆手に取ったのがタレルの作品だったのです。

改めて「Backside of the Moon 月の裏側」というタイトルに心ときめきます。
うまく説明ができないのですが、とても不思議な体験でした。


この後は、前回も行ったけれどまた見たい地中美術館へ向かいました。
人気の施設なのでまずは整理券をもらうためです。
もちろん行ってすぐ入れれば一番良いのだけど・・・と、思いつつ。

続きはまた後日に。




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2011年02月26日

男木島にて「誕生-性-生-死-家-男木島伝説」他/「瀬戸内国際芸術祭2010を巡る旅」再び・その15


瀬戸内国際芸術祭2010の旅の記録の続きです。


10月28日(木)
高橋治希さんの「SEA VINE」を観たあとはかなり急ぎ足。
島で作品鑑賞ができるのは午後5時までだからです。


次に行ったのは北山善男さんの「誕生-性-生-死-家-男木島伝説」
一軒の家のあちこちにいろいろな作品がありました。

1階の部屋には赤いこんなのが。

北山善男「誕生-性-生-死-家-男木島伝説」1


北山善男「誕生-性-生-死-家-男木島伝説」2


赤い布に叫んでいる男の顔があって、滑稽でもありかつ気色悪い。



そして二階。

北山善男「誕生-性-生-死-家-男木島伝説」3



よくみれば下には小さなヒト型のオブジェがひしめいている。

北山善男「誕生-性-生-死-家-男木島伝説」4


まるで地獄を覗いてしまったような気分になり、かなり不気味でした。





こちら意味はわからないけれど、地獄を見た後なのでかなりホッとするものでした。

北山善男「誕生-性-生-死-家-男木島伝説」5






そして男木島最後のアート鑑賞は「漆の家」

「漆の家」

文字通り、家の中の壁がすべて漆塗りになっているのです。
白漆というのがあるのは今回初めて知りました。
真っ白な部屋もあり、真っ黒つやつやの部屋もあり。
つやつやテカテカはきれいですが、あくまでも鑑賞用。
漆って、こんなこともできるんだよ、というアピール作品のようです。

中にいるとなんだか気持ちが疲れて、この家に住みたくは無いなと思いました。
写真撮影OKなのですが、光ってしまってどうもよく撮影できませんでした。


ここで午後5時。
男木島のアート鑑賞もこれで終了。
頑張ったかいあって、私が行く前に焼失してしまった大岩オスカールさんの作品をのぞき、
女木島、男木島のアート作品は総べて鑑賞することができました(^^)
この後フェリー「めおん号」に乗って高松港に戻り、アート鑑賞の長い長い一日がやっと終わりました。


高松港からホテルに向かうまでの商店街でオブジェの展示もみたのですが、このことに
ついてはまた別の機会に。



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2011年02月20日

男木島にて「SEA VINE」/「瀬戸内国際芸術祭2010を巡る旅」再び・その14

瀬戸内国際芸術祭2010の旅の記録の続きです。
今後は作品、1点ずつでもこまめに書いていこうと思います。



10月28日(木)
「音の風景」を観てから次に行ったのは、高橋治希(たかはしはるき)さんの
「SEA VINE」でした。


高橋治希(たかはしはるき)「SEA VINE」1


空き家の中に作られた作品。
海が見える窓から、部屋に波が入ってくる光景を表現したインスタレーション。
小さな写真ではその迫力がお伝えできないのですが、ほんとうに窓から潮が流れ込んで
くるようでした。

高橋治希(たかはしはるき)「SEA VINE」2


よくよく観れば、花や葉は陶器製。

高橋治希(たかはしはるき)「SEA VINE」3


ちょっと意表を突く素材です。

高橋治希(たかはしはるき)「SEA VINE」4


うねる曲線に目が惹かれて、視線が窓から部屋の中をクルクルまわるのを感じます。
曲線というか「何かの気配」が、窓からこちらにどーんと迫ってくるように見えるのです。
そしてその気配に飲み込まれそうな感じになる。

観ていてとてもとても心地よい作品でした(^^)




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2011年02月16日

男木島にて「音の風景(瀬戸内編)」/「瀬戸内国際芸術祭2010を巡る旅」再び・その13


書こう書こうと思いながら、日にちばかりたってしまいましたが
瀬戸内国際芸術祭2010の旅の記録の続きです。


10月28日(木)
男木島のあちこちにアート作品が点在していて、見て回るのも体力勝負。
とにかく廻れるだけまわろうと、疲れも忘れて歩き回りました。
「男木島灯台」と「思い出玉が集まる家」「海と空と石垣の街」の後に行ったのが、下記の所です。

男木島にて2010年10月28日 羽のオブジェ1


廃屋(馬小屋だったらしい)の中にあったのは、なんと形容して良いのかわからない
羽根のオブジェ。
鈴が付いていて、時々これが揺れて音が出る。
自然に揺れているのではなく、自動的にセットされている動きです。

男木島にて2010年10月28日 羽のオブジェ2


男木島にて2010年10月28日 羽のオブジェ3


なんの前触れもなく、薄暗い廃屋で羽根が動いて鈴の音がするのは鳥の亡霊でもいるようで
なんだかちょっと不気味でもありました。
この作品、作者名が未確認だったのですが、下でご紹介する松本秋則さんの
作品だったようです。




別の民家の廃屋に作られていたのは松本秋則さんの「音の風景(瀬戸内編)」
初めて知ったアーティストさんです。

松本秋則さんの「音の風景(瀬戸内編)」1


瀬戸内編・・・というからにはきっと他のバージョンがあるのでしょう。


竹で作られた奇妙なオブジェ。
これが動いて、あっちでカタタタ・・・、こっちでカラカララ・・・と乾いた音がする。


松本秋則さんの「音の風景(瀬戸内編)」5


ただのオブジェではなく、音からくりで動く様子もなんだか素朴。
こちらは先に見た、羽根と鈴のオブジェと違ってどこか懐かしい感じがします。
部屋の壁にはやわらかそうな白い和紙が張り詰められている。
(白と書いたけど、照明が青いから実際の色は不明)
青い空間、照明による影、どれもがとても美しいのです。

松本秋則さんの「音の風景(瀬戸内編)」2


松本秋則さんの「音の風景(瀬戸内編)」3


松本秋則さんの「音の風景(瀬戸内編)」4





いつまでもこの中にいて、眺めたいくらいでした。
今回行った瀬戸内国際芸術祭2010の中で、この作品が一番気に入りました




☆瀬戸内国際芸術祭2010の公式サイトはこちら


<2011-02-17追記>
自分で書いたブログの記事を読み返してみたら、豊島の「心臓音のアーカイブ」のことも
「一番気に入った」と書いてました(^◇^;)
「一番」が二つあったと言うことでお許しを!





<2011-02-18追記>
今回の二つの作品は、共に松本秋則さんの作品とわかりました。

下はYouTubeにあった映像です。
撮影はOKの作品だったので、問題はないと思いますのでご紹介しておきます。







松本秋則さん公式サイトはこちらです。


2011年01月15日

男木島にて「男木島灯台」「思い出玉が集まる家」他/「瀬戸内国際芸術祭2010を巡る旅」再び・その12



瀬戸内国際芸術祭2010の旅の記録、暫くぶりの更新です(^_^;)



10月28日(木)

男木島港から男木島灯台を目指すことにしましたが、徒歩約30分かかるという。
バスやタクシーなどありませんから、自分の足が頼りです。

天気が悪いせいか、見える景色がなんだか寂しいです。

男木島の風景


灯台に行って帰ってくる人とすれ違うこと数人。
やっとたどり着いた男木島灯台。
思ったより小さいです。

男木島灯台1


男木島灯台2


天気が良ければもっとすばらしい景色だったはず。
灯台の中には入れませんでしたが、すぐとなりの小さな建物の中で、狭いながらも
いろいろな展示がされていました。

後から知ったのですがここは、木下恵介監督の映画「喜びも悲しみも幾歳月」
(1957年作品)の舞台にもなった灯台なのだそうです。
灯台守夫婦を描いたドラマで、私も前にTVでみてるのですがずいぶん前なので灯台の名前は
すっかり忘れていました。

灯台まで行って気が済んだので、再びアート作品のある港の方へ戻りました。



次に観てきたのは川島猛とドリームフレンズ作「思い出玉が集まる家」

川島猛とドリームフレンズ作「思い出玉が集まる家」1


門をくぐるとみえる巨大オブジェ。

川島猛とドリームフレンズ作「思い出玉が集まる家」4


そして家の中では・・・
川島猛とドリームフレンズ作「思い出玉が集まる家」2



思い出玉とは、新聞紙や雑誌などいろいろな紙で作った玉の事。
男木島の各家庭にある、手紙や日記など思い出がつまった紙を持ち寄ってもらって
島の人々と「思い出玉」を作って展示したのだそうです。
観に来た人達も作っていいように、材料が置かれていました。
「ドリームフレンズ」とは島の住民や、観に来た私たちの事なんですね。
誰でも参加できるアート作品、なんだか楽しくなります。

川島猛とドリームフレンズ作「思い出玉が集まる家」3


私も作りたかったけど、時間が無いのでパスしたのが残念でした。




島の露地の脇にあるオブジェは中西ひろむ&中井岳夫作「海と空と石垣の街」
石垣に小さな家が張り付いている感じです。

中西ひろむ&中井岳夫作「海と空と石垣の街」1



写真を撮っていたら島のご婦人が「上にもあるよ」と教えてくれました。
え、うえ?
あ、ほんとだ(^^)
言われなければ見落とすところでした。
それがこれ!

中西ひろむ&中井岳夫作「海と空と石垣の街」2


中西ひろむ&中井岳夫作「海と空と石垣の街」3


ほんとに空と海と島が一体化してる作品でした。


男木島のアート巡り、まだまだ終わりません。
一日でよく廻ったもんだと思います。
この続きはまた後日に(^^)


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2010年12月30日

男木島にて「オルガン」「うちわの骨の家」他/「瀬戸内国際芸術祭2010を巡る旅」再び・その11 

しばらく書いていなかった「瀬戸内国際芸術祭2010を巡る旅」の記録、
来年に持ち越しになってしまいますが、よろしくお付き合いくださいませ。
早く書かないと、私も細部を忘れてしまうのでさすがに少々焦っています。




10月28日(木)
男木島は山の斜面に細い道が張り巡らされ、その間に家々が立ち並んでいます。
まるで立体迷路のような男木島。
その中にアート作品が入り交じっていました。

ところで今回の男木島、私が行った時には見たくても見られない作品が一つありました。
それは大岩オスカールさんの「大岩島」
これは旧公民館の広い空間に、巨大な1枚の紙にマジックで描かれた作品なのですが、
私が男木島を訪れる約1ヶ月前の9月26日になんと火事で焼失してしまったのです。

マジックで書くと言うことは、長期間の鑑賞・保管は想定されてなかったようですが
まさかこういう形で作品が消えるとは、ご本人も思っていなかったでしょう。
探したらYouTubeに「大岩島」を制作をされている大岩さんの影像がありました。





島を歩いていると、こんな不思議なものにも出会う。

谷口智子さんの作品「オルガン」1


島の路地を縫うように設置されているのが谷口智子さんの作品「オルガン」
パイプが配置され延々と伸びています。
パイプを覗くとこんな詩が。

谷口智子さんの作品「オルガン」2



写真で見ているのは作品の上部で、この作品の一番下の部分は上からは見えません。
下の方に行ったら、パイプの開口部があったのでここで何かしゃべれば、上の人に
聞こえる・・・という趣向です。

島の中にいくつか設置されていたようです。
こちらは別の場所にあった「オルガン」作品。

谷口智子さんの作品「オルガン」3


谷口智子さんの作品「オルガン」4






そして地元の豊玉姫神社。

豊玉姫神社


この階段を上がっていくと、こんな景色が。

アーティスト、ジェームズ・ダーリング&レスリー・フォーウッドの作品「ウォールワーク5 カモ島からカモ神社へ」1


アーティスト、ジェームズ・ダーリング&レスリー・フォーウッドの作品「ウォールワーク5 カモ島からカモ神社へ」2


アーティスト、ジェームズ・ダーリング&レスリー・フォーウッドの作品「ウォールワーク5 カモ島からカモ神社へ」3



一見昔からあったように見えますがこれがアート作品。
オーストラリアの二人のアーティスト、ジェームズ・ダーリング&レスリー・フォーウッドの
作品「ウォールワーク5 カモ島からカモ神社へ」
小石のように見えるのはオーストラリアから運んだユーカリの根なんだそうです。
今回の作品のために運んだ音の量はなんと15トンにもなったとか。
オーストラリアと瀬戸内海の島が違和感なく結びついてました。


境内までの途中でこんな風にイスが置かれていました。

豊玉姫神社のイス1


一つだけならガラクタ同然のイスが、こうやって並ぶとなんだかおしゃれ。
もちろん座って良いのです(^^)

豊玉姫神社のイス2






こちらは失礼ながらつい写真に撮ってしまった、地元の方の玄関先。
(もちろん敷地内には入っていません)

男木島の玄関先







港近くの一軒家(もともとは駄菓子やさんだったとか)を使った作品はこちら。
西堀隆史さんの「うちわの骨の家」

西堀隆史さんの「うちわの骨の家」1


西堀隆史さんの「うちわの骨の家」2




ぱっと見るとなんだか分からないのですが、よくみると使われているのはうちわの骨。
うちわは香川の名産。
うちわの骨を部屋全体に張り巡らしたインスタレーションで、全体をみると幾何学模様に
なっていてリズムが生まれています。
見ていて不思議と心地よさを感じます。


西堀隆史さんの「うちわの骨の家」3


上の写真で座っているのは係の方です。






地元の何かの事務所の玄関先にまたもや井村隆史さんの「カラクリン」がありました。

井村隆史さんの「カラクリン」再び1


井村隆史さんの「カラクリン」再び2


男木島には映画「喜びも悲しみも行く歳月」の舞台にもなった灯台があります。
ここが映画の舞台とは今回初めて知りました。
行ってみたいけれどアート作品があるわけではないし、港から離れていて往復徒歩1時間はかかる。
どうしようパスしようかな・・・と、思いつつ歩いていたら、女木島でお会いした方と再び遭遇。
「灯台には行かれましたか?」と声をかけられました。

その方はもう行ってきたとのこと。
気持ちが決まりました。
行きましょう、灯台へ!

と、言うわけでこの続きはまた後日に!



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