2008年06月17日

ミュージカル版「ロード・オブ・ザ・リング」

ミュージカル版「ロード・オブ・ザ・リング」のガラドリエル


海の向こうで「ロード・オブ・ザ・リング」のミュージカル版が上演されたという記事を
雑誌で見かけたのはたしか去年のこと。
(ネット上で検索したところ、ワールドプレミア上演はカナダのトロントで行われ、その後
イギリスのウエストエンドの劇場で上演されたそうです)

最近になってその音楽を納めた輸入盤CDが入手出来ることをしり、早速注文を
しました。
原作小説のタイトルは「指輪物語」です。
音楽は映画版とは全く関係ないオリジナルですが、キャラクター造形や美術、衣装は
映画版を参考にしているようです。


解説と舞台のカラー写真が収録されたブックレットが一冊。CDが一枚。
DVDも一枚あり、こちらには音楽と舞台風景と製作の舞台裏の静止画像が納められていました。

「ロード・オブ・ザ・リング」のミュージカル版と聞いたとき、そんなものできるわけない
と思っていたし、上演されたにしてもたいしたこと無いだろうと思ってました。
が、CDを聴き、舞台写真を見てこの思いはまったくの誤解だった!と思いました。


原作小説は大長編なので、当然ながら舞台版はかなり細部を切り落としているようです。
邪悪な力を持つ指輪を捨てにゆく物語。
輸入盤なので解説は全部英語。
見ながら入力していますが、もしまちがえていたらごめんなさい。
作曲はA.R.RAHAMAN  VARTTINA(私のパソコンでは入力出来ませんがAの上に点が二つつきます) 
CHRISTOPHER NIGHTINGALE


しかし見て驚きました!
このA.R.RAHAMAN(ラフマーン)はインド映画界で有名な作曲家さんではありませんか。
10年ほど前、日本で大ヒットしたミュージカル仕立てのインド映画「ムトゥ踊るマハラジャ」の音楽も
この方の作曲でした。
音楽もとても良く、この勧善懲悪の娯楽映画は大好きでDVDも買ってしまったくらいです。
今やインドだけでなく世界的に活躍の場を広げていたとは知りませんでした。
VARTTINAは知りませんでしたが、フィンランドの有名なフォークグループのようです。


一番気になるのは主人公のフロドとサムですが、写真をみるとこうなっています。
右がフロドで、左がサム。


ミュージカル版「ロード・オブ・ザ・リング」のフロドとサム

フロドはJAMES LOYE、サムはPETER HOWE、という役者さんが演じています。
二人が歌う「THE ROAD GOES ON」は明るくテンポのよいメロディです。
ケルト的とでもいうのでしょうか、どこか古風な雰囲気もあり、きれいな曲です。
この音楽は物語の終盤でもながれるようです。

冒頭に載せた写真はフロドに助言を与えるガラドリエルです。

フロド達の案内役のゴラムは歌う、というより音楽にのせてひとりでしゃべっています。
ゴラムに歌わせるのはむずかしいでしょうね。


予想外でしたが、このミュージカル、CDで聞く限りは音楽がどれもとても美しいです。
収録されている音楽は約60分。
舞台版は音楽がつかないセリフがはいるでしょうから約2,3時間の舞台と思われます。
映画は三部作だけど、舞台版はこの2,3時間で完結してるようです。

舞台版が見たくなりました。近い将来、来日公演が観られるといいなと思いました。








posted by みどり at 10:49| Comment(2) | TrackBack(0) | 指輪物語周辺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月12日

「指輪物語」旧訳本入手

書こう書こうと思って、日にちばかりが過ぎでしまったのですが、久々の指輪物語ネタ
です。

映画「ロード・オブ・ザ・リング」の原作「指輪物語」の日本語訳の本、それも旧訳の
ハードカバー版を今年の2月に入手しました。

現在発売されている「指輪物語」は、初版の日本語訳にさらに手を入れた翻訳になっています。
そして文庫本も、ハードカバー本も表紙はアラン・リーの華麗なイラスト。

旧訳のハードカバー本のケースのみ、現在発売されている文庫本の挿絵を描かれた
寺島龍一画伯の絵が使われています。
つまりこの絵は、もはや通常では観ることができない幻の絵になっているのです。

今回はネットオークションで、新品同様の良品を入手することができました。
昭和53年(1978年)3月発行の初版四刷。当時の価格で1冊1500円の6冊セット。
これを今回、セットで8000円で入手しました。
ネットオークションで旧訳の文庫本はよく出品されているのですが、ハードカバー本は
滅多に出てないので今回は幸運でした。
(旧訳の文庫本の表紙は、アニメ版の絵が使われています)


せっかくですのでご紹介します。
これが1、2巻目の「旅の仲間」の上下。

旅の仲間上

旅の仲間下

こちらが3,4巻目の「二つの塔」の上下。

二つの塔上

二つの塔下

そして5,6巻目の「王の帰還」の上下です。

王の帰還上

王の帰還下


現在の翻訳ではブリー村が、旧訳では粥村になってたりで翻訳の違いを楽しみつつ
読んでみたいのですが、なかなか時間がとれずいつになるやらです。
posted by みどり at 06:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 指輪物語周辺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月10日

映画「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」サントラ完全収録版CD

The Lord of the Rings The Two Towers - The Complete Recordings

「ロード・オブ・ザ・リング」が大好きと言っておきながら、「ロード・オブ・ザ・リング」
で記事を書くのは1年ぶりになりました。

映画「ロード・オブ・ザ・リング」のシリーズ2作目「二つの塔」で使用された音楽
の完全収録CDセットが2006年の11月にやっと発売されました。
日本国内版の発売は無いのですが、輸入盤がAmazonなどで簡単に入手可能です。

1作目の完全収録CDが発売されたのが2005年。
2作目のコンプリート版はいつ出るんだろう・・・と首を長くして待っていましたが
やっと出てうれしいです(^o^)
(通常のサントラCDは1,2,3作目とも国内版が発売されています)

発売されているのを知ったのが去年の12月で申し込みをしたのが配送の混む
クリスマス近くだったせいか、発送がだいぶ遅れ1月半ばにようやく届きました。

音楽の作曲はハワード・ショア。
CD3枚と、DVD1枚(CD3枚分の音楽が全て収録されています)
解説(もちろん英語)と写真の入ったブックレットが1冊。

The Lord of the Rings The Two Towers - The Complete Recordings CD

上に載せた写真は、ケースを開けたところです。左に見えるのはオーディオDVD。
CDは下のようなケースに収められています。

The Lord of the Rings The Two Towers - The Complete Recordings CD

音楽を聴いていると映画の場面がよみがえってきます。
映画は大好きなのに手持ちのDVDを観ることもしていませんでしたが、音楽を
聴いているうちにまた観たくなりました。

3作目「王の帰還」の完全収録CDが出るのはこの分で行くと、来年になりそうな
予感がします。

うれしいことに2月25日(日)にはWOWOWで「ロード・オブ・ザ・リング」三部作の
一挙放送もあるそうです。
たくさんの人に観ていただけるのが、ファンとしてうれしいです(^^)

サントラ盤の公式HPはこちらです。
posted by みどり at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 指輪物語周辺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月14日

映画「ロード・オブ・ザ・リング」1作目サントラ完全収録CD

ロード・オブ・ザ・リング1作目サントラ完全収録CD

映画「ロード・オブ・ザ・リング」の1作目のサントラの完全収録CDを
購入しました。輸入品です。

三部作のこの映画の音楽CDは、日本版でも3種類ちゃんと発売されているのですが
収録されている音楽が、映画で使われていた曲全部が入っているわけではないので
以前からとても不満でした。
特にハッキリ解るのは、1作目のサントラにはビルボの誕生日パーティでホビット達が
演奏してるダンス音楽が入っていないのです。
民族音楽風で、とても楽しい感じの曲なのですが。

入ってない物はしょうがないか・・・・と、半ばあきらめていたのですが、ある日TVの
某美術番組の中でその曲が流れているではありませんか!
・・・て、ことはこの曲が収録されてるCDがどこかに存在してるはず。
でも、どこに?と、気にかけていたのですが最近ようやく完全収録版CDの存在を知りました。

THE LORD OF THE RINGS、 THE FELLOWSHIP OF THE RING
 THE COMPLETE RECORDINGSと言う名称です。

CD3枚と、DVD1枚、計4枚のセットになっています。
作曲はもちろんハワード・ショア。
DVDは冒頭に指輪の映像がある以外は、特別な映像が収録されてるわけではなく
「旅の仲間」の並んでいるシルエットの静止画像があるだけで、後はCD3枚分と同じ
音楽が総て収録されています。
DVDはCDより多くのデータが収録できるのでこういうことができるわけですが、
CDがあるならこのDVDあまり意味がないような気もしました。
でもパソコンにDVDプレーヤーが内蔵されてる方なら、このDVD一枚あれば
CDをいちいち取り替えなくても音楽が楽しめるということになりますね。
こういう収録方法を見たのは今回が初めてでした。

この商品、一見厚みのある本のようなケースの中にCDとDVDが収められています。
CDはさらにプラスチックケースの入っているのですが、DVDはケースのフタの部分に
羽目まれたような形になっていて、とても取り出しづらいです。
あとは音楽解説のブックレットが一冊。

音楽の方は、私が聞きたかったあの、ビルボの誕生日パーティの曲が入っていました。
さらには、ガンダルフが初めて登場するときに歌っている歌まで入っています。

気になるお値段は日本円で、私が購入した時点では8422円でした。
2.3作目の完全版CDが発売されてるのかどうかは解らないのですが、この
CDは、今ままでのサントラに不満だった方なら大満足すると思います。



posted by みどり at 02:26| Comment(2) | TrackBack(0) | 指輪物語周辺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月06日

第12回絵本原画展

高崎シティギャラリー


第12回絵本原画展・私たちが選んだ「評論社」の本@高崎シティギャラリー
2006年1月21日(土)〜1月31日(火)

1月29日(日)観に行ってきました。
千葉県松戸市に住む私にとって、群馬県高崎はちょっと遠い。
でも、大好きな「指輪物語」の挿絵を描いている寺島龍一さんの原画が展示され
てると知っては絶対行かねば!・・・・・・と行ってきました。

なるべく費用をかけないで行きたいので特急は使いません(^^ゞ
まずは上野駅に出てから前橋行き高崎線の乗って、約1時間50分。
日頃の寝不足を取り戻すべく、ひらすら惰眠をむさぼるうちに午前11時28分、
自宅を出てから約2時間50分、高崎駅に着きました。
高崎は初めて下車する街です。ちょっとわくわく。
この日はとてもいい天気で、外を歩くのも気持ちがいい。
目指す高崎シティギャラリーは高崎駅西口から一本道でまっすぐ約10分ほどの所
にありました。

入場料600円。
「私たちが選んだ評論社の本」と題されてるけど「私たち」って誰?・・・と、思ったら
「NPO法人・時をつむぐ会」と言うことろらしいです。
「時をつむぐ会」と「評論社」のつながりはよくわかりませんがとりあえず中へ。

入ってすぐに「指輪物語」の舞台、「中つ国」の地図があるのが目に付きます。
でも寺島龍一さんの絵は、まだ先の方。
絵本を読むことは最近全くなかったので、展示されてる絵本作品はどれも知らない
ものばかりでした。

最初にあったのはアニタ・ローベルの絵本「アンナの赤いオーバー」の原画。
会場には原画のそばにその作品の絵本も置いてあり、比較できるようになっています。

小さな女の子アンナとお母さんが、たくさんの人にお願いしてアンナの新しいオーバー
コートを作り上げるまでのお話しです。
羊の毛をかってもらって、毛糸を紡いでもらって、赤い色に染めて、生地に織ってもらって、
オーバーに仕立ててもらうまでのようすが丹念に描かれていきます。
アニタ・ロベールの絵は絵本でみるより、「赤」がとてもきれいでした。
アンナのオーバーの赤がきれいなんです。

ピーター・スピアー作の「雨、あめ」も見ていて楽しい。
完成前のスケッチ段階の絵の展示もあり、作者のイメージのほとばしりを生で間近に
感じられるようでした。
「雨、あめ」は雨の一日の生活を描いた、言葉のない絵だけの絵本。こういうの大好きです。
雨がふっても、傘さしてそとで遊ぶのが楽しい姉弟。透明水彩絵の具で描かれた原画は
うつくしいです。
同じピーター・スピアー作の「せかいのひとびと」は文字どうり、世界の人々の風俗を
描いた作品。細かく描きこまれた絵をじっくり見るのも楽しい。
会場には、作者から評論社にあてたエアメールの展示もありましたが封筒に赤鉛筆で
飛行機の絵が描いてあるんです。
こんな遊び心、茶目っ気があるから、楽しい絵本がかけるんですね。きっと。

会場内には、アメリカインディアンのテントみたいなのがあり、この中で絵本が読める
ようにもなってました。

会場の展示の最後の方になってやっと、お待ちかね寺島龍一さんの「指輪物語」の
絵と対面ができました。
1918生まれで2001年に亡くなってるそうなので、映画「ロード・オブ・ザ・リング」は
ご覧になっていないのですね。(映画の日本公開は2002年ですから)
1942年東京美術学校(今の東京芸術大学)卒。
知らなかったのですが、寺島龍一さんは作者トールキン以外で、世界で最初に「指輪物語」
の挿絵を描いた画家なのだそうです。
寺島龍一さんはトールキンの「ホビットの冒険」の挿絵も描いてますが、外国の作家が
世界各国の「ホビットの冒険」を比較して、寺島さんの絵をほめていたのを読んだこと
があります。自分のことではないのになんだかうれしいですね。

挿絵の大きさは、目測ですが縦約18、横約15センチくらいだったか・・・と思います。
黒一色で描かれたペン画です。
興味深かったのは、ガンダルフがバグログとともに奈落に落ちたと思われ、その後
アラゴルン・レゴラス達の前に現れ、レゴラスが思わず矢を放った時の絵です。
ガンダルフが杖を持って腕を前につきだしてますが、白絵の具でいったん描いた
杖を消して、さらに前の方の突き出すように描き直してるのです。

今回の展示ではじめて知りましたが、寺島さんの「指輪物語」の挿絵にはカラー原画
もあったのですね。表紙として描かれた物で古くからのファンの方はご存じでしょう
がご紹介しておきますね。
「旅の仲間・上」黒の乗り手。「旅の仲間・下」ガンダルフと戦い奈落に落ちるバグログ。
「二つの塔・上」がれきとなったアイゼンガルドを見上げるガンダルフ。
「二つの塔・下」黒門を前にしたフロド・サム・ゴラム。
「王の帰還・上」白いミナスティリス。「王の帰還・下」指輪を持ち火口に落ちるゴラム。
絵は力強い感じで、画材は不透明水彩絵の具で描かれているようでした。

現在では文庫本もA5版の本も、表紙はアラン・リーの絵が使われているから寺島さん
の「指輪物語」のカラー絵はもう二度と目にする機会がないのか、と思うと残念です。
今は華麗で繊細なアラン・リーのカラー絵の方が、好まれるのは無理もない事と感じます。
私もアラン・リーの絵は大好きですし・・・。
でもアラン・リーも描かなかった、眠っているフロドの傍らでサムが「香り草入りウサギ肉
シチュー」を作ってる寺島さんの絵は大好きな作品です。
この絵を初めとする寺島さんの「指輪物語」の絵を間近に観ることができ、とても
幸せでした。

大長編の挿絵を全部描き上げるまでは大変なご苦労をされたと思います。
作者トールキンは自分でも絵を描く方のせいか、挿絵については厳しい注文がつき
寺島さんはそれに応えて描ききったそうです。

展示では「旅の仲間・下」の表紙1枚と挿絵12枚の原画は今ではもう失われている
そうで、これらはコピーが展示されていました。
原画の他には、評論社で出版されてきた「指輪物語」の本の展示もありました。
昔の文庫本はトールキンが描いたカラー絵を表紙に使ってたときもあったのですね。

会場を出るのがなごり惜しくなる展示でした。

この日は、この後いったん高崎駅に戻ってから名物駅弁「だるま弁当」を購入。
駅と高崎シティギャラリーの間にあった公園のそばので、歩道の脇ですが座って休める
所があったのでそこでお弁当を広げました。
いい天気のお日様の下で、お弁当が食べたかったのです。
赤いプラスチック製のだるまの形の容器に入ったお弁当。
こんにゃく玉や、なすの漬け物、山菜の煮物などが入った素朴なお弁当。
おいしかったです。が、素朴さの割に900円と言う値段にはちょっと不満。
ケースは貯金箱として使えるようになっているから、いいかなと思うことにしました。
画像はこんにゃく玉を一個食べてしまってから、「そうだ写真を撮っておこう」と思って
撮ったものなので、左側がすこし空間があいてます(^^ゞ

だるま弁当


この後せっかくなので、高崎市美術館にも行ってみました。
「作家王国」と題した糸井千恵美のリトグラフ、新井智の油の抽象画による二人展。
この美術館は小さいながらも、三階までありどこか倉庫をおもわせる独特な味のある
空間だなと思いました。
高崎市タワー美術館もよってみたかったけど、家に帰れば放り出してきた家事が待って
るのであまりゆっくり回る気にもれず、こちらにはよらずに帰りました。
帰りの電車の中でも、しっかり惰眠をむさぼったのは言うまでもありません。
おかげで遠方まで出かけた割に、家に帰る頃にはたっぷり睡眠がとれて元気いっぱい。
せっせと掃除・洗濯に励みました(^_^)
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2005年05月01日

J.R.R.トールキン著「ホビット」

ホビット

J.R.R.トールキン著「ホビット」
  注釈:ダグラス・A・アンダーソン 翻訳:山本史郎  発行:原書房


ゴールデンウィークの真っ最中、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
私も連休中なのでこの一週間はこまめに書けそうです。
そして「指輪物語」と「ロード・オブ・ザ・リング」にどっぷりつかりそうな予感です。
キャンペーンの特別DVDも30日とどきました(^_^)
こちらは後日感想書きたいと思います。

一冊読み終わってるので感想と内容をご紹介しておきます。
映画「ロード・オブ・ザ・リング」の原作「指輪物語」を書いたトールキンの作品です。
「The Hobbit(ホビット)」は「指輪物語」をかくまえに書かれたもので、本国
イギリスではじめて出版されたのは1937年9月21日だそうです。

「The Hobbit」は日本では岩波書店から「ホビットの冒険」というタイトルで
1965年に翻訳が出されています。
こちらは「指輪物語」の翻訳をされた瀬田貞二さんの訳です。
挿絵も「指輪物語」と同じ寺島竜一さん。

私も一昨年だったか、この瀬田貞二さん訳を読んでいます。
久しぶりに読み返したくなったのですが、どうせ読むなら別の翻訳でと思って
原書房から出ている「ホビット」を手にしました。

こちらはトールキンの「The Hobbit」に対してアメリカ人のダグラス・A・
アンダーソンというトールキン研究者がさまざまな角度から詳細な注釈をつけたもの、
ということでした。
さらに、本文の中に世界中の各国で出版された「The Hobbit」につけられた挿絵を
選んで載せている、というところも興味を引きます。
日本の寺島竜一さんの挿絵も載っています。
山本史郎さん訳の日本語版は1997年に出版されてます。
(ピーター・ジャクソン版映画が公開される前です)

「ホビット」の物語はこんな風です。
ホビット族のビルボ・バギンズがある朝のんびり過ごしていると、杖をついた見知らぬ
老人ガンダルフと出会う。ガンダルフは魔法使い。
これがきっかけでビルボの家にこびとのドワーフが次々と押し掛けてきて、ついには
ビルボは自分の思惑とは逆に冒険の旅に出ることになってしまう。
ドワーフ達の旅の目的は、ドワーフの宝を盗んでいったドラゴンから宝を取り返すこと。
ドラゴンは人間やエルフからも宝を盗んでいると言うことだった。

探索の途中、地下のトンネルでビルボは地面を手探りして偶然、魔法の指輪を手に
入れる。実はこれ、地底深く、暗黒の水のほとりに住んでいたゴクリ(映画ではゴラム)
の物だった。
もちろんゴクリは大事な指輪がビルボに拾われたことを知らない。
ビルボとゴクリは出会い、なぞなぞを出し合ってビルボが勝てばゴクリは外まで
案内するが、負ければビルボを食べてしまうという約束を交わしてしまう。
が、結果は指輪をはめて姿を消したビルボが逃げ出すことに成功する。

ドラゴンを退治し、ゴブリンとの壮絶な戦いの果て、ようやくビルボは懐かしい
ふるさとに帰って行くのでした。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

細かくつけられた注釈は主に2種類あります。
「本文および改訂の歴史」として、最初に出版された時と後年書き換えられた
所をどこをどうなおしたのか、が書いてあるのでこれがなかなか興味深く読めます。

さらに普通の「注釈」としてアンダーソンが書いているのは言葉の説明というより
作者トールキンの人生のできごとを紹介しつつ言葉や文の解説がされてる
感じです。これもトールキンファンの人が読めばトールキンについての理解が
さらに深まることでしょう。

「ホビットの冒険」を読んでから本書を読んだ私ですが、「指輪物語」ファンの私としては
ビルボがゴクリから指輪を手に入れるいきさつが書かれた「暗闇のなぞなぞ合戦」の
章がやはり一番おもしろいです。

挿絵も各国のイラストが載ってるのも楽しい。
この絵の選択もアンダーソン氏によるものです。
同じ物語につけられた絵なのに国によってずいぶん感覚が違うのがおもしろいです、
同じ場面を描いた、別の国のイラストが載せられる部分もあるのがさらにいいです。
アンダーソン氏いわく「さまざまな解釈の違いを示すために選んだ物もあるが、多くは
そのもの自体がすぐれているという理由でとりあげた。その代表格は日本語版と
エストニア語版である」という日本人にはうれしい言葉があります。
イラストの作者の名前の記載がないのが残念です。

1976年のフランス語版はどことなくおしゃれな感じがあります(私の好みではないですが)。
1962年のフィンランド語版はファンタジックでこれはモロ私の好みでした。ムーミンの
作者トーベ・ヤンソンの絵に似ています。
1976年のロシア語版と、1975年のハンガリー版のビルボはいかにも「おっさん」
という姿なのがちょっとなあとおもいました。

トールキン自身が描いた絵ものっています。

こうかくといいことずくめのようですが、この本とにかく読みづらい(x_x)
読んでいてつかれました。
原因は、文章のところどろに番号がふられてるものが「注釈」なのか「本文および改訂の
歴史」の方のどっちを見るのかわかりづらいことです。
本文の後に「改訂の歴史」と「注釈」が載ってるのですが番号が出てきたとき
いちいち後ろをひっくり返して読もうとすると、この文がまた長い。
当然、「ホビット」の物語からは離れてしまう。
とてもじゃないけどスムースに読み進めることができません。
これでは物語を楽しむどころではなく、気持ちがぶつぶつ切られてしまう。

さらに本書の日本語訳はまちがいが多い、との意見もあるようです。
原文を読んでない私にはそのあたりのことがわかりません。

気になるのはゴクリのセリフの訳でした。ピーター・ジャクソン版の映画を観てしまった
後だからかもしれませんがゴクリが自分のことを「ぼくちん」とか「○○でしゅ」
とか言うしゃべり方はどうもなじめません。

読んでる最中から、瀬田貞二さん訳の「ホビットの冒険」を読みたくてこまりました。
posted by みどり at 01:45| Comment(2) | TrackBack(1) | 指輪物語周辺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月29日

ロード・オブ・ザ・リング、サイン入りポスター当選!

サイン入りポスター


映画「ロード・オブ・ザ・リング」の出演者の直筆サイン入りポスターが当たりました!
裏側にはシリアルナンバーとして「0011」のスタンプが押されていました。

長くなりますが事情を説明しますと・・・。
映画「ロード・オブ・ザ・リング」のDVDの発売元の日本ヘラルドではキャンペーンを
やってました。
これは、1作目から3作目までのDVD、3作それぞれに劇場公開版と未公開
シーンの追加された特別版があるので全部で6種あるのですが、これを総て購入して
DVDに封入されたパスポートに応募券を張り付けるなど必要な条件を総て
満たして3月末までに送ると、出演者の来日時のインタビューなどが収録された特別
DVDがもれなくもらえるというものです。

パスポートにはDVDに封入されてる応募券の他に2,3作目の公開時、劇場に置かれた
記念スタンプを押すか、劇場半券を貼るという難しい条件がありました。

総ての条件を満たした人は「キング・コンプリート」として応募できます。
しかし記念スタンプや劇場半券を持ってない人も多い。
その為、6種のDVDに封入された品物のシリアルナンバーの記入だけでも「リング・
コンプリート」として応募できるようになり、これは特別DVDはもらえないものの抽選
で賞品が当たるというものでした。
DVDに封入されてた物は1作目は「中つ国パスポート」、2作目にはキャラクターが
カードになった「モルドール通行証」、3作目は「中つ国住民手帳」でした。
(そのうち「中つ国母子手帳」が出たらおもしろい、と思ったのは私だけではないはず)
キング・コンプリートの人はリング・コンプリートにも会わせて応募できるようになってました。
私も両方に応募してたのです。

そして今日!留守中に郵便屋さんが来てて「郵便物お預かりのお知らせ」があり
「日本ヘラルド」からだったのでてっきり特別DVDが来たものと思いました。

先ほど再配達してもらって受け取るとき細長かったので「なんだDVDじゃないのか」
とがっかりしたら・・・・・・。
サイン入りポスター!!おもわず「キャーーー!(^o^)」と声を上げてしまいました。
リング・コンプリート当選でした。

監督のピーター・ジャクソン、アラゴルン役のヴィゴ・モーテンセン、フロド役の
イライジャ・ウッド、サム役のショーン・アスティン、ゴラム役のアンディ・サーキス、
ピピン役のドミニク・モナハン、メリー役のビリー・ボイドの7名のサインが入ってます。
ヴィゴ・モーテンセンとイライジャ・ウッド、アンディ・サーキスの三人は演じたキャラクター
の写真の所にサインを入れてます。ど真ん中は監督のサインでした。

ポスターの左上には誰の字かわかりませんが小さく「TO PASSPORT MEMBER」
(パスポートメンバーの方へ)とマジックで書かれてます。

ところで芸能人のサインは、どなたもなんて書いてあるのかよくわからないものですが
ヴィゴ・モーテンセンのサイン、どう見ても「Viggo Morternsen」とは
見えないんです。
何度も見てわかったのはどうやら彼、「和 Viggo」と書いてるようなんです。
和=peaceのつもりなんだろうな・・・と思います。

私はデジカメを持ってないのでせっかくのポスターの写真をお見せすることができない
のですが、ポスターと一緒に同封されてたサインが誰のものか解説したモノクロコピー
の画像をトップに載せておきます。

私は金運は全然ないのですが、この手のくじ運(宝くじは除く)だけは良いようです(^^)V
去年も映画「ロード・オブ・ザ・リング」の関連本を出版してた角川書店の読者プレゼント
に応募したら「王の帰還」の公式ポスターが当たったのです。
金運無くてもまあいいや、と思う今日この頃です(^_^)


ちなみにリング・コンプリートの賞品はこういう物でした。
<その1>フロドの一番セット。1名。
中身は中つ国パスポート(イライジャ・ウッド君のサイン入り)、中つ国住民票、
フロドのモルドール通行証、すべて記載されてるシリアルナンバーは「1」。

<その2>直筆寄せ書きサイン入りポスター。20名
<その3>直筆寄せ書きサイン入りプレスシート。20名
<その4>海洋堂制作 オリファント・フィギュア。300名
<その5>ロード・オブ・ザ・リング スペシャルトランプ100名
<その6>その他のスペシャル・グッズ(中身不明) 59名


<追記>
後日、デジカメを購入してポスターの写真を撮ったのですがこちらの記事で
ご紹介しておくのを忘れていました。これです(^_^)↓

ロード・オブ・ザ・リング直筆サイン入りポスター


 2006-03-12
posted by みどり at 17:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 指輪物語周辺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月21日

「現代英米児童文学評伝叢書7 J.R.R.トールキン」


「現代英米児童文学評伝叢書7 J.R.R.トールキン」
  著者:水井雅子    発行所:KTC中央出版
  2004年11月9日 初版発行  定価1600円+税

この本を最近読みました。
「指輪物語」の作者トールキン自身と、トールキンの他の作品についての
良い入門書になるものかな?と思って読み出しました。
結果はかなり疑問の多い本と感じました。

内容は下記のような構成になっています。

<T その生涯 人と作品>
はじめに
1,誕生から幼年時代
2,学校、少年時代
3,学生時代
4,大人の時代へ
5,学者への道
6,オックスフォード大学の言語学の教授として
7,円熟期、そして晩年

<U 作品小論>
 はじめに
1,「ホビットの冒険」
2,「指輪物語」
3,「ハム村の農夫ジャイルズの冒険」
4,トールキン訳 古英語詩「出エジプト記」
5,「木と木の葉」
6,「シルマリルの物語」

前半約60ページにわたって書かれているトールキンについての「その生涯 人と作品」
を読み出してすぐにあることに気がつきました。
ここに書かれているのはハンフリー・カーペンター著「J.R.R.トールキン 或る伝記」
の要約版でしかないこということに。
こういうものを書いて本にして出版していいのか、とまず疑問がわきました。
著者水野雅子とはいったい何者か、と思ったら現在金沢大学院の大学助教授。
この程度でいいなら私にだって書けます。素人のトールキンファンかと思いました。

作品小論については私自身は「出エジプト記」と「木と木の葉」を読んでいないので
コメントできませんが他の物については評論と言うより解説になっています。
本の目次でも「小論」としか書いてないからこの程度でよいのでしょう。

この本を読み終わって感じたのは、これを読むならハンフリー・カーペンターの
「J.R.R.トールキン 或る伝記」を読み、トールキンの著作に直接触れる
方がずっといいと言うことでした。

私は自分のブログで観た物、読んだ物をご紹介するのは他の方にもお勧めしたいから
こそ、なのですが今回は「お勧めしたくない物」としてこの本をご紹介しておきます。
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2005年02月26日

トールキン著「サンタ・クロースからの手紙」

J.R.R.トールキン著「サンタ・クロースからの手紙」
  発行:評論社  著者:J.R.R.トールキン  編者:ベイリー・トールキン
  翻訳:瀬田貞二  定価:1470円(税込み)

一冊読み終わりました。
映画「ロード・オブ・ザ・リング」の原作「指輪物語」の作者、トールキンが
毎年クリスマスにサンタクロースになりきって、サンタクロースから来た手紙と言う
趣向で、自分の子ども達へ書いておくってあげていた手紙。
サンタクロースから最初の手紙が来たのは1920年、長男ジョンが3歳の時。
(トールキンはジョン・マイケル・クリストファー・プリシラの四人の子のお父さんです)

保管されていたそれらを三男のクリストファーの奥さんが編集し刊行したのだそうで
本書には1925年から日付のない最終分(1939年か40年)までの15年間、毎年
とぎれることのなかった、カラフルなイラストと文章の楽しいクリスマス・レターが収録
されています。
サンタ・クロースが自分の仕事の手伝いをしてくれる北極熊のことや雪のエルフ、
そのほか雪人、洞穴熊のことを書いたり、時にはサンタ・クロースにかわって北極熊
や秘書のエルフが書いたりしてます。
その時はわざわざ筆跡まで変えるという懲りよう。

体裁としては子供向けの「絵本」です。
図書館でも本書は「児童書」の方に分類され、置かれていたので私もいままでこの本
の存在に気がつきませんでした。私は図書館愛用者です(^_^;)

訳者、瀬田貞二さんは「指輪物語」も翻訳された方です。同じ作者の文章を、同じ
訳者が訳してるのですから「指輪」ファンとしてはうれしいです。
瀬田さんの解説によると、1925年はトールキンは33歳。リーズ大学で中世英語
学の教授となり、ついでオックスフォード大学に招かれた頃。
1937年に「ホビットの冒険」が出版され、1936年には「指輪物語」の執筆がはじ
まってるそうです。
それを思い出しながら本書を読んでると「指輪物語」の裏側をのぞいてるような気が
してきます。「指輪物語」の冒頭のホビット庄の様子がのどかなのはお父さんとして
の愛情の影響か?などと考えるのも楽しいことです。

サンタ・クロースから来た手紙と信じて読んでた子ども達。それがお父さんが描いてた
物だと気が付いたとき、子ども達は何を思ったのでしょうか。
幸せな家族の様子を、のぞき見させてもらってるような感じさえする本でした。
一つだけ不満をいうと、収録されてる絵が原寸大なのかどうかの表記がないことです。


内容のご紹介です。
1925年。
北極柱のてっぺんにサンタ・クロースの帽子が引っかかった。それを取ろうと北極熊
がのぼっていくと柱がおれてしまい、そのままサンタ・クロースの家に倒れてしまう。

1926年。
2年分のオーロラ花火に火をつけてしまった北極熊。花火の絵が迫力あります。

1927年。
北極はいつになく寒さが厳しい。北極柱に鼻をなすりつけたらそこの皮がむけてし
しまった北極熊。三ヶ月暗いままなので荷造りのためほうき星を雇い入れた
サンタ・クロース。夜の風景とほうき星の絵がきれいです。

1928年。
両手にプレゼントを持ったまま階段から転げ落ちた北極熊。
階段に散らばったプレゼント。階段の下でのびてる北極熊の絵がおもしろいです。

1929年。
事務室兼荷造り部屋で北極熊が名前を読み上げて、サンタ・クロースが書き取ってる
時、北極熊が窓を開けてしまい書類が吹き飛んでしまう。
机に向かってるサンタ・クロースと座ってる北極熊の後ろ姿がかわいいです。

1930年。
北極熊と近くに住む人間の息子達である雪ン子を招待してのパーティ。
サンタ・クロースの横顔がなんとなくトールキンに似て見えます。

1931年。
いつもみたいにいくつもプレゼントがあげられないことのお詫びと、世界中でたくさんの
人がお金も食べる物もなく飢えかけていることを語る手紙。
地下室へいった北極熊はろうそくを花火の入った箱に落としてしまう。背中に火傷
をおってしまう北極熊。
彼が描いたという絵も2枚入ってます。

1932年。
地下の洞窟でのゴブリンとのひと騒動。
洞窟を探索するサンタ・クロースの様子の絵の描写がいいです。

1933年。
またまたゴブリンとのひと騒動。寝てるところを物音で目を覚ますサンタ・クロース。
ゴブリンを握りつぶす北極熊。
天蓋付きのベッドで寝てるサンタ・クロースの絵、壁紙がクリスマスツリーみたいな
絵付きでおもしろいです。

1934年。
北極熊の甥のパクスとヴァルコツッカがいたずら好きでこまってることの報告。
ノルウェーから木を運んで、氷の池に植えてつくった大きなクリスマスツリー。
見上げるようなツリーの絵が楽しい。

1935年。
インクがないし、水がないので色つきの絵はないことのおことわり。
今年は恐ろしく寒いとのこと。北極熊までコート着て赤い手袋までしてた。
雪に埋まったトナカイ小屋を掘り起こすエルフ達。
絵は色鉛筆で書いてあるようです。

1936年。
サンタ・クロースは気が動転してるので、秘書役のエルフのイルベルスが代筆。
北極熊がお風呂にはいったっま居眠りしたおかげで、お湯があふれ階下のイギリス
向けのプレゼントを置いた部屋に大雨が降るはめに。
浴槽で寝てる北極熊、雨降りになった階下でびっくりしてるサンタ・クロースの様子は
なかなか臨場感あります。

1937年。
サンタ・クロースは時間がなくて、仕事で手を痛めたので代わりにイルベルスが代筆。
イルベルスの絵日記の紹介。今年の北極は暖かいこと。エルフと雪ン子達の遊びの
ことなど。
碁盤の目のようにこまわりした枠の中にいろいろな場面が描かれています。

1938年。
北極熊が棘をふみぬいたこと、火傷をしたことなどトラブルメーカーであることを語る。
イルベルスの追伸もあり、ことしはよい年だったことの報告。
装飾的なツタとヒイラギの絵がきれいです。

最後の手紙。(1939年か40年)
戦争のせいで、手紙のやりとりをしてる子ども達が少なくなってる、となげくサンタ・
クロース。ゴブリンとの一大合戦。
頼まれた品物も集めてあげられなかったことのおわび。
手紙を書くのはこれで最後になるけど、古い友達の名は忘れず彼らが大きくなって
自分の家と子ども達を持ったときに、また戻ってきたいと語るサンタ・クロース。
輪になって踊るサンタ・クロース、北極熊、雪ン子達の様子がほほえましいです。


最後の手紙を読むと、もうサンタ・クロースの手紙が必要でなくなるほど成長した
子ども達にホットすると同時に、もうこういう手紙が書けないことの一抹の寂しさ
を感じてる父親の様子がうかがえます。

この本は私も一冊手元に置いておきたくなりました。
図書館で借りて読んだので、これは購入することにしましょう。



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2005年02月12日

「サー・ガウェインと緑の騎士」

ガウェイン

一冊読み終わりました。
「サー・ガウェインと緑の騎士、 トールキンのアーサー王物語」です。
    発行:原書房  著者:J.J.R.トールキン  訳者:山本史郎
    定価:本体1600円+税 

映画「ロード・オブ・ザ・リング」の原作「指輪物語」の作者トールキン。
本書はイギリスで中世に書かれた物語、つまり古い英語で書かれた物語を
トールキンが現代英語に訳したものです。
当然ながら私が読んだのはこれをさらに日本語に翻訳したものです。
こうなると中世の原書の、注釈の注釈を読んでるような感じだなと思いました。
トールキンの息吹にどれだけ触れてることになるのか・・・・と。

本書の帯の「トールキンがこよなく愛した物語が端麗な日本語で蘇る・
井辻朱美」と書かれた文をみると読んでみたくなり、読破しました。
しかしこの帯、ちょっとずるい。これを見ると翻訳したのが井辻朱美氏のように
見えるではないですか。単純な私のような人間がこうやって引っかかるわけです。
この方、トールキン関係の本の翻訳が多い方ですね。

本書の内容構成です。
「サー・ガウェインと緑の騎士」「真珠」「サー・オルフェオ」「ガウェインの別れの歌」そして「本書について」と題された本書を編集したトールキンの息子さんの
クリストファー・トールキンの解説。
「解題」と題されたJ.R.R.トールキンによる解説が収められています。

「サー・ガウェインと緑の騎士」「真珠」の原典は現在、大英博物館に納められてる
同一の写本に書かれているそうです。

以下、簡単に内容紹介と感想です。感想というより散文になってしまいました。


☆「サー・ガウェインと緑の騎士」(しっかり物語になってるのでネタバレはしません)
アーサー王がいた時代。新年の祝いの広間へ突然恐ろしい姿の大男が現れる。
身にまとってる物も、体そのものも、乗ってる馬までが総て緑色。緑の騎士。
彼は争いに来たのではない、だたの「お遊び」だといってこの自分を斧で一撃しろ
と言う。
そのお返しとして、一年後おなじ一撃をその相手におみまいしようと言う。
無礼な態度に怒ったアーサー王は斧をとるが、止めたのはガウェイン。

ガウェインが斧を振り下ろすと緑の騎士の首は体から離れ、ごろごろと転がって
ゆくが、首なし男はしっかりと歩いて首を拾う。
手から下げられた首はガウェインに一年後「緑の礼拝堂」へ来るように、と言って
騎士は馬に乗って去ってゆく。

約束の期日が迫ってくる頃、ガウェインは約束を果たすべく出発。
しかし「緑の礼拝堂」はどこなのかわからない。
あてどない旅の途中で宿を請うた城で、ガウェインは思いがけない歓待を受ける。
言われるままに長逗留するガウェイン。
ある日、城の主人が狩りに出かけるという。主人は自分が狩りで手に入れた物と、
自分の留守中ガウェインが城で手に入れた物を交換しようと約束させる。
主人の留守中、あろう事か奥方様がガウェインにしつこく言い寄ってくるでは
ないですか・・・・。

帰ってきた主人にガウェインは「何」を返すのか。「緑の礼拝堂」はどこなのか。
緑の騎士との約束ははたされるのか・・・・・。

<感想>
首なしの緑の騎士が、自分の首をもってる姿がありありと目の前に浮かんで
きました。恐い物見たさというんでしょう、このあたりの描写が興味を引きました。
城の主人との「交換」の約束と、ガウェインが主人に返す「物」もおもしろいです。
もしも、現代の作家ならこんな粋なやりとりが書けるかなと思いました。
ガウェインという人物の描写が生き生きとしてると思いました。

☆「真珠」 The Pearl
大切な真珠を庭園でなくしてしまったと、語る「私」。
地へと落ち、今は地中にある真珠。「私」は導かれるように美しい森を歩いてゆく。

川の向こう岸に美しい乙女がいるのを見つける。
年格好こそ違うが、この乙女こそ「私」の「真珠」だと確信する。
「私」と暮らして二年と立たずに逝ってしまった幼い「真珠」が今こちらの世界では
主の花嫁になったのだという。
乙女のそばへ行きたくてたまらない「私」は不満を漏らすが、乙女はそれを
とがめる。
いつまでも嘆き続けても慰めとはならない、必要なのは神様におすがりすること。
そうすればあなたの祈りに、神様は哀れに思し召しになり慈悲の神が腕を広げて
抱いてくださるでしょう、と。

しかし「私」はどうしても乙女のそばへ行きたい。
あせる思いで川を渡ろうとしたとたん、「私」はあの庭で目覚める。
「真珠」を地に落としてなくした塚に、頭をのせて寝ている姿で・・・。

(感想)
イギリスではよく知られた話だ、と言うことを以前から聞いてたのでどんな話なの
だろうと思ってました。原典は詩の形で書かれてるそうです。
読み進んでゆくうちに「真珠」と言ってるのが、幼くして死んだ我が子の事を言ってる
のだと気が付きました。
作者が本当に自分の娘を亡くして、その気持ちを慰めるために書いたもののように
も、あくまでもフィクションとして父と死んだ娘とのやりとりの形を借りて、キリスト教
の教義についての教えを説いてるようにもみえます。
白い衣をまとった乙女の姿の描写が、とても美しく見えてきます。

関係あるのか、無いのか全くわかりませんがイギリスのミュージシャン、
ブライアン・イーノ(BURIAN ENO)と、ハロルド・バット(HAROLD BUDD)
のCDに the Pearl という作品があります。
とても静かで美しい曲ばかり納められていて、私など就寝前のお休みミュージック
(・・・という言い方でわかりますか?)に最適だと思って実際そうしてます。
ヒーリング、癒し系音楽。
部屋の明かりを消して目を閉じれば、早朝の広々とした湖の上にハロルド・バットの
ピアノの音が静かに広がってゆく・・・・そんな感じがします。
だいぶ話がそれました。

☆「サー・オルフェオ」
竪琴の名人オルフェオ王。王妃の名はエウロディス。
ある日エウロディスは異世界の王にさらわれてしまう。嘆き悲しむオルフェオ。
彼は国のことは執政に任せ自らは物乞いの姿になって、国を出て荒野をさまよう。
そして十年後、ついに王妃をさらっていった王の眼前で竪琴を奏でる機会を得る。
オルフェオの演奏に感激した王は何でも望みの物をとらすと、約束する。
ついに王妃を取り戻すオルフェオ。
オルフェオは自分の国に帰るが、執政の心を試すため乞食の姿のまま現れて
王は死んだと知らせる。
嘆き悲しむ執政見て彼の忠誠を確信し、正体を明かす。
オルフェオとエウロディスはこうして国に戻り、二人が亡くなった後は執政が
王になったのでした。

(感想)
この物語の写本が3冊あるそうです。部分的に欠けてるところもあったりで
3冊とも全く同じ内容ではないそうですが、トールキンはそれぞれから足りない部分
を取り出し補って、一本のわかりやすい形にしたもののようです。

冥界に行った妻を取り戻しに行く物語。世界中にあるようですね。
ギリシャ神話版も日本版も最後の最後で、妻を取り戻せないのにこちらは
二人ともちゃんと戻ってきて幸せに暮らした、となってるのがおもしろいです。
オルフェ

ギリシャ神話版をもとにフランス人のジャン・コクトーが「オルフェ」という
幻想的でとても美しい映画をつくっています。
1949年制作の古典ですが数ある映画の中でも、私がもっとも好きな映画です。

☆「ガウェインの別れの歌」
ある人物が、これから旅立つようで周囲の人々に別れを告げてるようすが
詩の形で描かれています。

(感想)
中世に書かれた詩をトールキンが現代語に翻訳した物ですが、原典にはタイトルは
付いてないようでこのタイトルはトールキンが原稿に書き込んでいた物だそうです。
単純に旅に発つと言うより、二度と戻れない旅に出るので感謝を込めた
最後のお別れをしてるように見えます。


この本を読み終わって思ったのは、「指輪物語」を翻訳された瀬田貞二さんの訳で
読みたかった!と言うことでした。
「指輪物語」を読み出した当初は、なんか堅苦しい日本語だなと思ったのですが
読み進めてゆくうちにとても優雅かつ風雅、きれいな日本語だと感じるように
なってました。
瀬田さんはもうお亡くなりになってるのでこの望みは永久に無理。残念です。


ところで、今までは映画・演劇を観に行って、感想を書いて投稿した後、実際に
観に行った日に記事を移動してました。
「ミョーなことにこだわってるなー」と、思われるでしょうがなんだかそうしないと
おちつかなったのです。昔、手帳に観てきた感想を書きとめていたその感覚が
そのまま尾を引いてたようです。
2月になってからほぼ連日記事を書いて、カレンダーにきれいに色が付いて
きてたのに移動してしまうと、歯が抜けたようになってもったいないと初めて気が
付きました。最近は記事を書くこと自体楽しみになってきてたし、見に来てくださった
方へのアピールも含め今後は投稿した日時のままにしておくことにします(^^ゞ




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2005年01月30日

トールキンの声が聞ける「トールキン・オーディオ・コレクション」 

トールキンオーディオ

「トールキン・オーディオ・コレクション」 
   THE J.J.R.TOLKIEN AUDIO COLLECTION
     Read By  J.R.R.TOLKIEN AND CHRISTOPHER TOLKIEN 


映画「ロード・オブ・ザ・リング」の原作「指輪物語」、の作者J・R・R・トールキン
(1892−1973)自身の声を聞きたくて今年になって輸入CDを購入しました。
トールキン自身が自作の小説「ホビット」と「指輪物語」の一部を朗読してる声が
収録されてます。1952年に録音された物だそうで当然全部英語です。

ようやく全部聞きました。ちなみに私は英語が大の苦手です(^_^;
私の英語は今時の高校生レベルあるかないか、だと思います。
NHKラジオの講座を時々聞くようにしてますが「リスニング入門」「レッツ
スピーク」は何とか。「ビジネス英会話」はかなりむずかしいと感じてます。
それでも「指輪物語」とトールキン作品が大好きな私にとっては作者トールキンの
声が聞けるのはとってもうれしかったです。
特に作者による、自作自演のゴラムの声!これには感激しました。
映画「ロード・オブ・ザ・リング」やイギリスBBCで作られたラジオドラマ版で
ゴラムを演じた方たちは、やはりこのトールキン自ら演じたゴラムを参考にした
のでは?と思いました。とてもよく似てましたから・・・。
時々本をめくっているらしい音まで入っているのには、ほんとにトールキンがすぐ
そばで本を読んでくれてるような感じさえしてきました。

CDはAmazonで購入したのですがアメリカ製。
(トールキンはイギリス人です。念のため)
値段は日本円で二千円ちょっとなのでこれならお手頃だと思いました。
届いてからわかりましたがパッケージは紙製。
長期保存を考えるとこれはちょっと残念だなと思いました。

以下、簡単に内容の紹介と感想です。
CDは4枚です。
<1枚目>朗読:J.R.R.トールキン
「ホビット」と「指輪物語・旅の仲間」の一部の朗読。
一番最初が「ホビット」で、すぐ作者自演のゴラムの声を聞くことができます。
なんか楽しくなってしまいます。

<2枚目>朗読:J.R.R.トールキン
「指輪物語・二つの塔」と「指輪物語・王の帰還」の一部の朗読です。
こちらにはゴラムがサムとフロドのためのウサギを捕ってくる「香り草入りウサギ
肉シチュー」のくだりが収録されてます。
ゴラム登場のシーンはたとえ英語が苦手な方でもすぐ分かると思います。
私でもわかるんですから。
この2枚目ではトールキン氏の歌声まで聞けて、思わず「おおおっ」と思ってしまい
ました(^^)

<3枚目><4枚目>朗読:クリストファー・トールキン
J.R.R.トールキンの息子さんのクリストファー氏による「シルマリルの物語」の
一部の朗読です。
トールキンの膨大な遺稿を整理したのはクリストファー氏。
日本で翻訳がでてるのは「終わらざりし物語」ですね。
これは氏が編集したもので「シルマリルの物語」と「指輪物語」の断片集です。
やはり親子は声帯が似るんでしょう、クリストファー氏の声はお父さんにそっくり
でした。

今回はCDと一緒に輸入ポストカードも購入しました。
Lord of the Rings: A Book of 20 Postcards (POSTCARD BOOKS)
「指輪物語」の物語順に絵が並んでいるので絵本を観てるような感じでした。
きれいすぎるのでもちろんポストカードとして使うつもりはありません(^_^;)
日本でもおなじみのアラン・リー、ジョン・ハウの絵も収録されてます。

トールキン関係のCDというと忘れたくないのが「指輪物語」をそっくりドラマ化した
イギリスBBCラジオドラマ版があります。
20年前に放送された約1時間物。全13回で今CD13枚組で発売されてます。
私も去年、このブログを開設する前に購入してました。

このドラマ版で一番注目したいのが、フロドを演じてるのがイアン・ホルムであると
いうことです。
ピーター・ジャクソン監督の映画版「ロード・オブ・ザ・リング」でフロドの叔父の
ビルボを演じている方です。
もともとジャクソン監督は「指輪物語」を映画化するにあたってこのラジオドラマ版を
大いに参考にしたそうなのでイアン・ホルムには敬意を表して映画版に出演して
もらったと言うことのようです。
映画版では省略された原作の最後の「ホビット庄の掃蕩」もドラマ化されてます。

せっかくですので近い内にこのCDも聞き直し、これについても詳しく書き留めて
おきたいと思ってます。







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2005年01月17日

「仔犬のローヴァーの冒険」J・R・R・トールキン:著 

「仔犬のローヴァーの冒険」
原書房:発行  J・R・R・トールキン:著  山本史郎:訳
定価:本体1600円+税

読み終わったところです。
「指輪物語」の作者トールキンの初期作品です。
物語が書かれたきっかけは、トールキン一家が1925年にファイリーという海辺の
町で休暇を過ごしたことから端を発するそうです。
この時の一家の構成はトールキン自身と妻、そして長男ジョン(ほぼ8歳)、
次男マイケル(ほぼ5歳)、三男クリストファー(1歳たらず)。

マイケルにはお気に入りの犬のオモチャがあったが、海岸に置いて他の遊びに
夢中になってるうちになくなってしまった。
しょげかえってる幼い息子のために、冒険に出かける犬の物語をつくった、
らしい・・・・・と言うことのようです。

<内容紹介です>
五つの章に別れています。
第1章
仔犬のローヴァーは魔法使いの老人・アルタクセルクセスにかみついてしまい、
小さなオモチャの犬に変えられてしまう。
オモチャ屋さんのショーウィンドウに並べられと、小さな男の子のいるお母さんに
買われてゆきます。
男の子=少年Uはローヴァーをズボンのポケットに入れ海岸へ遊びに行く。
ポケットから落ちるローヴァー。気づかず行ってしまう少年U。
ローヴァーは海岸に住んでる魔法使いプサマソスと出会う。

第2章
ローヴァーはカモメのミュウの背中に乗って月の世界へ連れて行かれる。
ローヴァーの背中には翼がはえ、飛べるようになっていた。
月には「月の男」と翼を持った犬ローヴァーがいた。
同じ名前の犬が二匹では困るので、月へやって来た方はロヴァランダムと名付け
られる。、二匹は仲良しになる。月の竜に追いかけられ逃げきる二匹。

第3章
月の裏側を冒険するロヴァランダム。
「庭」で月の男が主宰するパーティには、多くの子ども達が集まっていた。
この子達は、下界では眠りについた子ども達。どうやって来たかは秘密。
ロヴァランダムは少年Uと再会。迷子になった理由を説明するロヴァランダム。
ロヴァランダムの前から突然姿を消す少年U。眠りから目覚めたからだ。
少年Uに会いたくて、再びカモメのミュウの背中に乗るロヴァランダム。

第4章
「ロヴァランダム」は「ローヴァー」に戻る。
しかし魔法は完全に解けていないので未だに体はオモチャサイズ。
元の犬に戻るためには、呪文をかけた本人に、噛みついた事の許しを請わねば
ならない。魔法をかけたアルタクセルクセスは人魚王の娘と結婚していた。
鯨の口の中に入って、人魚王の宮殿へ行く。
アルタクセルクセス夫人は人魚犬ローヴァーを飼っていた。
私達の「ローヴァー」はまたもや「ロヴァランダム」になる。仲良しなる二匹。
魔法使いは彼が海で暮らせるように体を変身させる。
海の大蛇の出現とひと騒動。

第5章
鯨の背に乗り、岸辺に着く。魔法を解いてもらい、仔犬に戻れたローヴァー。
ぼくの小さな犬が、本物の犬になって帰ってきたと喜ぶ少年U。


この物語は、最初はトールキンが子ども達に語り聞かせた物で、少し後になって
文章に書きとめた物らしいです。
このあたりのことは、この物語を出版する形にまでに持っていったクリスティーナ・
スカルとウェイン・G・ハモンドによる解説がついています。
本の冒頭にはトールキンが描いたカラーイラストも載っています。

出版を目標として書かれた物ではないので、最初から五つの章にしようとしたので
はないようです。
一つ一つ独立した感じがするので、一つお話しを作って、又少し後で一つお話しを
作って・・・を繰り返したようです。
月の男や、プサマソス、アルタクセルクセスは「指輪物語」や「ロード・オブ・ザ・
リング」のガンダルフを連想させます。
彼の原型か、と思うとなかなか興味深いです。

しかし、こういうお話しをお父さんから語り聞かせてもらえたなんて。
トールキン家の子ども達がいまさらながらうらやましくなりました。
お父さんの愛情のこもった物語・・・そう思うとなおさらこの本を読むのが
楽しくなってきました。
posted by みどり at 01:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 指輪物語周辺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月01日

「ロード・オブ・ザ・リング ネットオークション私的落札一覧」

「ロード・オブ・ザ・リング ネットオークション私的落札一覧」

あけましておめでとうございます。
何度もみえた方、初めていらした方、ありがとうございます(^o^)
今年もよろしくお願いします。
私も受講してる放送大学の単位認定試験まで一ヶ月を切りました。
放送大学生の皆さん、がんばりましょう。

さて、本題です。
私は映画「ロード・オブ・ザ・リング」の3作目「王の帰還」を観てから
この映画と原作「指輪物語」にはまりました。
ほしいグッズがあるけどすでに手に入れられない物も多く、どうしたものか・・・・
と思った時ハタとネットオークションに思い至りました。
はじめはおっかなびっくりだったのですが利用してみるとかなり便利。
友人からも「オークションは買い物手段の一つ」と言われなるほどと思いました。
2004年7月から11月までの間にほしかった物は手に入りありがたや
オークション・・・・・でした。今回すべてヤフーオークションを利用しました。

ネットオークションはオークション終了時間までに入札し最高額をつけた人が落札
できるシステムです。やってみて初めてわかったのですが、あらかじめの入札なんて
全然意味無し。終了間際の10分間が勝負だと知りました。
オークションは同じ品物でも、その時々のタイミングもあるようで思いがけず安く
買えたり、高かったりいろいろするようです。
また、出品者が多くの落札者から「悪い評価」をつけられてるようなら、その方からの
購入はさけたほうが無難のようです。トラブルを避けるためにも。

どういうグッズがいくらで取り引きされてるのか興味を持たれる方もいるでしょう。
以下、恥ずかしながら私の購入(落札)一覧です。落札の値段順です。

1,「王の帰還のチラシ・2種セット」 200円
「王の帰還」のチラシは3種類あるのですが、公開直前の「2/14」の日付の
入った物がほしくて購入しました。
出品者の方がチラシ以外に映画館で置かれていたらしい「ガイドブック」をオマケに
つけてくれました。
「王の帰還」のチラシは2005年2月公開の特別バージョンのチラシを入れると
は4種類になりますね。

2,「中つ国パスポート・ギムリ」 220 円
第1作目のDVDに封入されてた手帳です。
赤い手帳のホビット、青い人間、緑のエルフ、茶色のドワーフの4種類あります。
DVDは劇場版と未公開版を購入したのでエルフと人間の2種は手に入ってました。
オークションを利用するようになってはじめて知りましたが、それぞれさらに2種類
あることが判明。中に印刷されてる「旅券番号」の最初のアルファベット2文字が
違ってるのです。つまり正確には8種あることになります。

ホビットはフロド(FR)とサム、人間はボロミア(BM)とアラゴルン、
エルフはレゴラス(LG)とアルウェン、ドワーフはギムリ(GM)とバーリン。
アルファベット2文字が書けないのは私が持ってなくて未確認だからです(^_^;

3,「中つ国パスポート・フロド」 380 円
赤いホビットの手帳。フロドファンとしてはサムよりこれがほしかったのです。

4,「モルドール特別通行許可証・ガンダルフ 」 1000円
「二つの塔」のDVDに一枚封入されてたカードです。
「フロド」「アラゴルン」「ガンダルフ」「アルウェン」「レゴラス」「ゴラム」
「サム」の全7種類。
私はDVDを劇場公開版と未公開版の2種類買ったら「アラゴルン」と「サム」の
カードがそれぞれにはいってました。ファンならやはり全種集めたくなりますよね。

5,「モルドール特別通行許可証・レゴラス」 1000 円
オークションの終了間際まで誰も入札する方がいなかったので楽々落札。

6,「ロードオブザリング・前売り特典ピンバッジ6種」 2010 円
第1作目の公開前、劇場窓口で前売り券を買うと1枚につき1個もらえたバッジ。
「フロド」「アラゴルン」「ガンダルフ」「レゴラス」「ギムリ」「メリーとピピン」
のキャラクターの写真付き。全6種。セットにして出品されてた方より落札。

7,「モルドール特別通行許可証・フロド」 2080円
フロド、私のところへようこそ。

8.「モルドール特別通行許可証・アルウェン」 2100 円
二度も落札し損ねたアルウェン。三度目の挑戦でやっと落札。

9. 「王の帰還・前売り特典ストラップ6種」 3420 円
劇場窓口で「王の帰還」の前売り券を1枚買うと、1個くれたストラップです。
キャラクターの写真の付いた小さなプレート付き。
「フロド」「アラゴルン」「ガンダルフ」「アルウェン」「レゴラス」「ゴラム」
の全6種。
これを全部セットにして出品された方がいたのでありがたく落札。

10,「 モルドール特別通行許可証・ゴラム」 4100 円
特別通行許可証で一番の高値になってしまったのがこれ。
DVDに封入されてたカードはキャラクターによって数が違ってたのでしょうか?
オークションにはフロド・アラゴルンの出品はよく目にしましたがゴラム・アルウェン
はなかなかありませんでした。

11,「二つの塔・王の帰還  前売半券」 送料込 で5000 円
DVDのキャンペーンに応募のためには2作目と3作目の劇場半券が必要。
半券と1作目から3作目までのすべてのDVDについてる応募券をそろえると
出演者の来日インタビューを収録した特別DVDがもらえるのです。
私は2作目の劇場半券をなくしてしまったので購入。
出品されてたのは2作目と3作目のとてもきれいなペア券の前売り半券一枚づつを
セットにしたもの。どうせお金を出すならきれいな物にしようと落札しました。

一般券とペア券では絵柄がちがうとはこのオークションではじめて知りました。
「二つの塔」の前売り半券は1枚で3千円台から5千円台、劇場半券だと2千円台
から3千円台で取り引きされてるようです。
「王の帰還」の半券は公開されて間もないのでもっと安値で取り引きされてます。


今回のオークションで落札まで一番苦労したのがこの「二つの塔」の半券でした。
あちこちの掲示板で「譲ってください」と言う書き込みもよく目にしましたのでほしいと
思ってる人がとても多いようです。私も落札するまで3,4回落札しそびれてます。
でも、そのおかげで要領がわかりました。
ネットオークションを観察した結果わかったのは、落札してゆく人の多くはオークション
の終了時間間際にいきなりそれまでより高額で入札してくるんです。
それまで入札してた人が気がつかないか、もっと高額で入札しようかどうしようかと、
考えてるところでオークションは終了時間になります。
私がこのペア券のセットを入札したときも、終了時間間際になったら油断はならないと
ネット上の画面を注意して見てました。
そしたら案の定、終了時間数分前にいきなり入札してきた人がいました。
そらきたか!と、思いましたがこの時は私の入札した最高限度額がその方より
上回っていたのですぐ終了時間になり、私が無事落札できたのでした。
興味のない方から見たら、アホなことしてるなあと思われるでしょうね(^_^;)




<番外編>
私がよく足を運ぶ東京・神保町の古書店街には映画関係のチラシ・半券・パンフを
取り扱ってるお店もあります。
2004年その一軒で全く偶然見つけて購入したのがこれ。
1978年製作のアニメ版「指輪物語」の前売り半券。
裏にはフロドとガラドリエルのスタンプが押されてました。
映画館名らしい「武蔵野館」という名前も入ってるので
公開時、映画館に置かれた記念スタンプと思われます。400円でした。

指輪半券1指輪半券2
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2004年12月26日

「農夫ジャイルズの冒険・トールキン小品集」

「農夫ジャイルズの冒険・トールキン小品集」
評論社発行  定価:本体1900円(税別)
J・R・R・トールキン:著  吉田新一、猪熊葉子、早乙女忠:訳
ポーリン・ダイアナ・ベインズ:挿絵

「指輪物語」の作者、トールキンによる短編集です。
収録作品は「農夫ジャイルズの冒険」「星をのんだかじや」「ニグルの木の葉」
「トム・ボンバディルの冒険」です。

以下、簡単に内容紹介と感想です。
☆「農夫ジャイルズの冒険」
のどかなハム村に道に迷った間抜けな巨人がやって来た。
畑をめちゃめちゃにされて怒ったジャイルズはラッパ銃で見事巨人を追っ払う。
そんな武勇を武勇を買われ、竜退治までするはめになります、が・・・・。

トールキンが「指輪物語」を書き上げた後に書かれて物語らしいです。
読んでると話のあちこちから「指輪物語」の世界がちらちら見えてくるような
感じでした。とはいっても緊張感のある「指輪物語」とちがって軽くて明るい
楽しいお話しです。
トールキンも10数年かかった「指輪」から解放されて、のびのびと楽しんで書い
ようすがうかがえます。
ポーリン・ダイアナ・ベインズによる竜は愛嬌があって可愛いです。

☆「星をのんだかじや」
子ども祭りのケーキには「妖精の星」が入っていた。
知らずに星を飲み込んだのはかじやの息子。彼はやがてかじやとなり機能的で
美しい品物を作るようになりました。そして彼が歌いはじめると誰もがその歌に耳を
傾けるのでした。
また彼は自分が妖精の国へ自由に入って歩き回れる特権を持ってることに
気が付くのでした。

かじやは大冒険をするわけでも、竜退治をするわけでもありませんが
私にとって、この小品集では一番好きなお話しでした。
妖精の国との出会いと別れを、描いた秀作だと思いました。

☆「ニグルの木の葉」
画家のニグル。描きかけの絵がいくつもあった。
なかでも木の葉の絵がなかなか完成できなくて絵はどんどん大きくなってしまい
それでもまだ完成しなかった。
ニグルは人に親切だったが、親切にした後で自分に悪態をつくことが多かった。
ある日、急に旅立たねばならなくなった。絵はまだ完成してないのに・・・・・。

なんだかちょっとシュールな感じのするお話しです。後半などカフカの「審判」を
連想しました。
トールキンがこの話を書いてたのは1938−1939年頃だそうで「指輪物語」の
執筆中と重なります。
なかなか絵を完成できないでいらだつニグルと、「指輪物語」のスケールが
大きくなって、完成できるかどうか頭を悩ましてたトールキンの姿が重なって
見えてきました。

☆「トム・ボンバディルの冒険」
16編の詩集です。トムが登場するのは3編。
第1編目の表題作「トム・ボンバディルの冒険」では川の精の娘、ゴールドベリとの
出会いが語られます。

「指輪物語」でも「旅の仲間」のはじめの方に登場するのがトム・ボンバディル。
映画版ではここのエピソードはばっさり切られてます。
原作を読んでもこの部分は他の部分とはかなり異質な感じがしました。
どうやらすでに作ってあったお気に入りのキャラ、トムを「指輪物語」の中に
いれた、ということらしいです。
「指輪物語」を読んだときはホビット達に親切にしてくれるトムとゴールドベリ、
この二人が親子なのか?夫婦なのか?単に同居人なのか?とよくわからな
かったのですがこの詩を読むと、トムがゴールドベリを捕まえて口説いて結婚
したことがわかります。
7編目の「小さな王女さま」はトムは登場しませんがポーリン・ダイアナ・ベインズ
の絵も詩も美しい小品でした。


本書に収められたトールキンの作品はすべてポーリン・ダイアナ・ベインズの
挿絵が付いていて、作品ごとに絵柄を変えていますが物語の雰囲気と
よくあったものになってると思いました。

<1月16日追記>
トールキンの初期作品「仔犬のローヴァーの冒険」の注釈を読んでいたら
「農夫ジャイルズの冒険」の物語は原稿段階では「仔犬の・・・」を書いてた頃と同じ
頃に書かれているという記述を見つけました。
とすると「ジャイルズ」は「指輪物語」を書いた「後」ではなくて「前」ということに
なりますね。
「農夫ジャイルズの冒険」が「指輪物語」の後で書かれたらしいと私が書いたのは
翻訳者の解説から判断したからでした。

真相はどうなのかまだ未確認です(^_^;
posted by みどり at 02:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 指輪物語周辺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年12月16日

「ゲルマン、ケルトの神話」

「ゲルマン、ケルトの神話」
みすず書房:発行  トンヌラ・ロート・ギラン:著  清水茂:訳

トールキンが描き出した「指輪物語」「シルマリルの物語」は彼が親しんだゲルマン
世界の古い物語からの影響がある、と言われてるのを知りました。

ゲルマン・・・・と聞いて私の頭に思い浮かぶのは「ゲルマン人の大移動」だけ。
しかも何のことだったのかすっぱり忘れてる(^_^;)
そもそも歴史と文学は大嫌いな私でした。
ゲルマンというと今のドイツからスカンディナヴィア諸国のあたりとか。

ゲルマンのことを手っ取り早く知るために適当な本はないかと図書館のパソコン
で検索して出たのが本書。
1935年フランスで出版された物を1960年に翻訳出版(初版)された物です。
前半はゲルマンの神話について、後半はケルトの神話について系統的に
書かれていました。
現在のヨーロッパはギリシャの思想と芸術、キリスト教と言う土壌の上にあるけど
ゲルマンとケルト古代社会の文化はこれらに対して優位を保ちえなかったということ
のようです。なぜなんだろうか・・・。
「指輪物語」も「シルマリルの物語」もキリスト世界とは違う世界を描き出そうとした
ものらしいし、確かにそう感じます。
消えてゆくゲルマン・ケルト世界と、「指輪物語」の舞台・中つ国がやがては消えて
ゆくようすがなんとなくダブルのでした。

印象に残った話にこんなのがありました。
ある月の明るい夜、誰かがドアをたたく音を耳にした男。
そのようなことがあっても決して家の外に出てはならぬと注意されてたにもかか
わらず迂闊にも出てしまう。
彼は北方からくすんだ色の馬にまたがった九人の黒衣の女達が、手に剣を持って
駆けつけてくるのを見る。
南方を見ると、明るい色の衣をまとった九人の女達が、白馬に乗って迫って
くるのを見る。
彼は急いで家に入ろうとするが時すでに遅く、黒衣の女達が追いつき彼に致命傷を
与えたのだった。

馬にまたがる九人の黒衣の人物・・・・これは「指輪物語」「ロード・オブ・ザ・リング」
に登場するフロド達を追うナズグルをもろに連想しました。

ごくごく一般の読者に神話世界をわかりやすく解説しようとするせいか、逆に
もっと神話の原点に近い物を読んでみたいというもどかしさを感じる本でした。
posted by みどり at 02:09| Comment(2) | TrackBack(0) | 指輪物語周辺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年12月07日

切手版「ロード・オブ・ザ・リング」トリロジーコレクション

切手版「ロード・オブ・ザ・リング」トリロジーコレクションを本日入手しました(^_^)

映画「ロード・オブ・ザ・リング」の撮影地となったニュージーランドでは映画に
ちなんだ切手が数種類発行されています。
小型シートタイプの物もあり、これは約11センチX6.5センチのシートに映画の
ワンシーンか特別撮影されたシーンが印刷されていて、その一部分が一枚の切手
となっている物です。

小型シートタイプは2001年「旅の仲間」、2002年「二つの塔」、2003年
「王の帰還」各6種発行されましたが私は映画に夢中になったのが「王の帰還」から
だったので「旅の仲間」「二つの塔」の切手は気が付いたときにはすでに入手できな
くなってました。残念無念でした。

それが今回、郵趣サービス社発行の「フィラメイト12月増刊号」でこの小型シート
各6種、計18枚をまとめたトリロジーコレクションがニュージーランドで発行された
との情報入手。
限定4000部の発行で、この通販での提供数が10組だったのであわてて申し
込みました。無事手元に届いてしみじみうれしさを味わっています。

とても豪華な作りです。
サイズは横208X縦270X背幅12ミリの上製本。
表紙はレザークロス張りで映画のタイトルロゴが金色で箔押しされてます。
ページを開くと右ページにシートが一枚収められていて下に英語で解説が
書かれています。
小型シートのシート地にはシリアルナンバー(18種すべて同一番号)が刻印されて
いて私の手元に届いた物は「3549」でした。

気になるお値段は一括払いだと23,000円。
とても一度に払えないので4,650円の5回払いの分割にしましたf(^ー^;


今度の土曜日には「二つの塔」がTVの地上波初登場。
日本中の人が観てくれるんだと思うとファンとして、とてもうれしいです。

しかも今月11,12日は映画音楽の作曲をしたハワード・ショアが来日して
自ら指揮をとる「ロード・オブ・ザ・リング・シンフォニー」というコンサートまで
開かれます。(東京・国際フォーラムにて)
もちろん行って来ます。今からとても楽しみです。



追記 トリロジーコレクションの切手の内容です。切手に書かれてる名称です。

「旅の仲間」・・・縦6.5センチX横11.5センチ
Gandalf and Saruman, The Lady Galadriel, Sam and Frodo
Guardian of Rivendell, Strider, Boromir of Denethor

「二つの塔」・・・縦6.5センチX横11.5センチ
 Aragorn and Eowyn, Orc Raider, Gandalf the White
The Easterlings, Frodo Captured, The Shield Maiden of Rohan

「王の帰還」・・・縦11.5センチX横6.5センチ
 Legolas, Frodo, Merry and Pippin, Argorn,
 Gandalf the Whlte, Gollum,     
posted by みどり at 23:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 指輪物語周辺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする