2012年04月27日
「蕭白ショック!! 曾我蕭白と京の画家たち」
「蕭白ショック!! 曾我蕭白と京の画家たち」@千葉市美術館
4月10日〜5月20日まで
展覧会サイトはこちら
4月14日(土)に観に行っています。
曾我蕭白(そがしょうがく 1730〜1781)、と言われて名前はよくきくけれどその人のことは
まったく知りませんでした。
恥ずかしいけどはっきり言ってしまいます。
美術ファンの方々が蕭白といっては話題にするので、知らないと取り残されているような気分
なので、行ってきましたm(__)m
それにしても美術館の展覧会タイトルもチラシも、なんかもう普通と違います。
まるで劇画の一コマではないですか。
「しょうはくしょっく!!」なんて(^◇^;)
非難してるのではなく、なかなか楽しい。
若い人にも、どんどん美術館に来てほしい!という意図が見えますね。
会場に入ってみると、作品に付けられた解説文も軽いノリの文章でまるで中高生相手に
話をしてるような感じでした。
具体的にどんな文章だったかは忘れましたが。
私は何か、見ても聴いてもすぐ忘れてしまいます。
今回の展覧会でも、蕭白の絵の中で波の形をみて、ついこの前東京国立博物館で観てきた
「ボストン美術館展」の龍の絵が、曾我蕭白だったじゃないか!とやっと思い出しました。
まるでワラビかゼンマイのような特徴のある波の形だったのです。
そして古さをまったく感じない、不思議と現代的な感じがします。
風景を描いた襖絵をみると、とても広々とした奥行きを感じる絵と感じました。
そこに流れる風も感じられるようです。
構図が大胆、かつても現代的。
襖5,6枚に描かれた景色はまるで映画のスクリーンを観ているようです。
今見ているその場面から、カメラが(場面が)動いていきそうなそんな「動き」を感じるのです。
数百年もまえの襖絵を観て、そんな風に感じるのも珍しい。
そして気になるのは人物の顔。
蕭白の描く人物の顔はどうしてみんな、変な顔ばかりなんだろうか?
百鬼夜行の化け物か?と言いたくなるくらい、妙です。
私にとってはまだまだ謎だらけの曾我蕭白。
今回の展覧会、会期中展示替えがあるそうで次回の展示作品もとてもきになります。
うれしいことに、今回はリピーター割引があり半券(招待券不可)を提示すれば、次回は入場料が半額になるそうです。
これは行くしかないでしょう。
2012年04月21日
「ユベール・ロベール 時間の庭」
「ユベール・ロベール 時間の庭」@国立西洋美術館
3月6日〜5月20日
展覧会サイトはこちら
4月13日(金)に観に行っています。
フランスの風景画家ユベール・ロベール(1733-1808)のことは、今回初めて知りました。
風景画といっても、かならずしも本物の風景を描いたわけではなく実際にはそこに無い
古代の建築や彫像も追加された空想的風景を描いています。
奇想の風景画家と言われる由縁です。
でも言われないとそうとは思えないくらい自然な風景画に見えます。
チラシに使われている「古代遺物の発見者達」は、その構図もおもしろく光と
暗闇の取り合わせもいい。
よく見れば洞窟の入り口には樹があり花が咲いていて美しい。
洞窟かと思った暗闇は古代の遺跡らしい。
光にあふれた現在と、暗闇の中の過去。
時間と空間の重なりを感じとてもロマンチックな雰囲気いっぱいの絵です。
そんなユベール・ロベールは庭園のデザインもてがけていて「国王の庭園デザイナー」の称号も
もっていたそうです。
今回の展覧会は彼の作品を多数所有するヴァランス美術館が改装するため、一挙に東京に来る
事になったようです。
他館の所蔵品も来ています。
油彩画はもちろん、サンギーヌと呼ばれる赤チョークの素描も83点もあり興味深い。
興味深いと言えば、ユベール・ロベールはフランス革命の時代を生きた方なので
一時期牢獄で過ごした時期もあるそうです。
牢獄にいたとき、使っていた皿に絵を描き、それを牢獄の番人を介して売っていたこともあるとか。
売っていたのかどうか真偽は不明ながら、確かにしっかりと皿に描かれた物が残っていて
その展示もありました。
円形の皿に描かれた絵、と言うのが意外にもとても良い感じです。
フラゴナール、そして美しい夫人の絵で有名なフランソワ・ブーシェの風景画が2点あるのを見たのは、
思わぬ拾い物をした気分でした。
2012年04月19日
第71回 水彩連盟展
第71回 水彩連盟展@国立新美術館
4月4日〜4月16日まで (終了してます)
水彩連盟公式サイトはこちら
4月13日(金)に観に行っています。
以前、作品を購入させていただいたことのある福島県の関根慎一郎氏が去年に続き、今年も
入選されたと知り観に行ってきました。
その他、気になった作品を。
<2012-04-20追記>
去年の第70回水彩連盟展の感想はこちらにまとめています。
4月4日〜4月16日まで (終了してます)
水彩連盟公式サイトはこちら
4月13日(金)に観に行っています。
以前、作品を購入させていただいたことのある福島県の関根慎一郎氏が去年に続き、今年も
入選されたと知り観に行ってきました。
「関根慎一郎 瓶詰の記憶」
見ていて心が妙にほっこりする絵
見ていて心が妙にほっこりする絵
その他、気になった作品を。
「小林タエ 閉ざされた記憶」
ブルーの画面に惹かれました。
ブルーの画面に惹かれました。
「小野俊洋 ふるさとの便り」
あれ?この方去年の作品また出したの?と、思ったけどもちろん新作でした。
新聞の上に箱から出たリンゴ、というのが気に入ったモチーフらしい。
あれ?この方去年の作品また出したの?と、思ったけどもちろん新作でした。
新聞の上に箱から出たリンゴ、というのが気に入ったモチーフらしい。
「立原保 親雪I」
これぞ水彩画、と言う感じがしました。
白い部分は白い絵の具を塗ったのではなく、色を塗らず白い紙の地をのこしたもの。
これぞ水彩画、と言う感じがしました。
白い部分は白い絵の具を塗ったのではなく、色を塗らず白い紙の地をのこしたもの。
こちらが細部
「夏川節子 集い」
構図が楽しい。
構図が楽しい。
「太田昭 夕焼け黒富士」
よく見ると細部がかわいくて、楽しい。
よく見ると細部がかわいくて、楽しい。
こちらが部分のアップ
<2012-04-20追記>
去年の第70回水彩連盟展の感想はこちらにまとめています。
2012年04月18日
初めて「オルゴールの小さな博物館」へ
3月10日(火)に行ってきました。
ここを初めて知ったのは、数年前にフリーぺーバーでこちらの紹介がされているのを見てからです。
さらにはオルゴールを買うつもりではなかったけれど、オルゴールが内蔵されたアート作品を
購入して、その関連で神戸・六甲山にある「六甲オルゴールミュージアム」に何度か出かけ
そこで様々なオルゴールを知ったことでオルゴールに興味を持ちました。
(オルゴールの小さな博物館の公式サイトはこちらです)
開館時間は10時半ですが、公式サイトの言葉をかりると「オルゴールは見ているだけではただの箱。
だから、演奏時間が開館時間です。オルゴールのさまざまな魅力をご紹介する為に、3つのコースを
ご用意しました。」とのことだったので、「演奏会コース」と「博物館コース」の二つのコースを
事前に申込み。
定員制とはいえ、平日なので予想はしていたのですがお客さんは私一人でした(^◇^;)
最初に、メモ帳と鉛筆をいただきました。
館内はオルゴールが動いている時以外は、写真撮影OK。
午後3時からの「演奏会コース」は1階のホールでいろいろなオルゴールの演奏を聴かせていただきました。
冒頭の写真がホールです。
私も子どもの頃持っていたオルゴールは、小さなシリンダーオルゴール。
現在、多くの方がオルゴールと言われて頭に浮かぶのはこのタイプのはず。
今では珍しいディスクオルゴールは今のCDの前進みたいなもの。
こちらはシリンダーオルゴールの一種ですが、中に人形がいて人形が鐘をならすという凝ったデザイン。
上の写真の一番左はシンフォニオン社のエロイカというディスクオルゴール。
全面の絵がとても優雅。
絵は差し替えが出来るらしいです。
午後4時からの「博物館コース」は5,6、7階を巡るコース。
「企画展」の「明治期に渡来した西洋音楽を聴く展」ということで明治時代に日本で歌われ、
聞かれていた西洋の曲を、当時のオルゴールや自動オルガンなどで聴かせていただきました。
大きなディスクオルゴールと木製のベンチが直結していて、これに座っているとオルゴールの振動が
伝わっている、というのがあり早速体感。
ベンチの下が空洞になっているので、この中にも入れます、と係の方がいうのでこれも実行。
途中のカフェでコーヒーとチョコレートをいただきました。
これもコースの料金に入っています。
コーヒーを飲みながら自動演奏ピアノの演奏を聴きました。
録音機の無かった昔、ピアニスト達はこぞって自分の演奏を残したとか。
ロール状の記録紙に、演奏が記号化されて残されているのです。
こちらの博物館には「館長コース」という鑑賞コースもあるそうで、このコースでは「特別展示室」も
見せていただけるのだそうです。
係の方に聞いたらこのコース、演奏を聴くよりもむしろ館長さんのお話を聞くことがメイン
らしいです。
しかし、これも興味があるのでいつか参加してみたいです。
今回この博物館に行って、私にとって一番の収穫は大好きな音楽、マスカーニ作曲の
歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」(の間奏曲 INTERMEZZO )がオルゴールで聴けたこと。
この曲は自動人形師ムットーニ氏の大型作品「INTERMEZZO インターメッツオ」にも使用(オーケストラ版ですが)されています。
一つはショップで見て視聴させていただいた販売用のオルゴール。
スイスのリュージュ社製72弁シリンダーオルゴールで、1つのシリンダーが3回転する
ことで1曲を演奏する、という仕組みになっていました。
1回転するごとにシリンダーが横にずれるのだそうです。
こちらのサイトで視聴できるようになっています。
「リュージュオルゴール 72弁 3/72」の下から2番目です。
さらにこの日は「博物館コース」でディスクオルゴールで、この曲が聴けました。
博物館のブログでこの音楽が聴けるようにも、なっていました。
「結婚行進曲」の後で流れてきます。
歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」は1890年が初演だそうで、この頃はディスクオルゴール全盛時代。
この歌劇の間奏曲は当時のヒット曲で、ディスクオルゴールでも人気の定番曲だったと初めて知りました。
この曲の72弁オルゴールが欲しくなったのですが、今の私にはおいそれと手が出せないお値段。
でもいつか欲しいです。
私が今、手元に持っているオルゴールのうち2つをご紹介。
二つともたまたまネットオークションで見かけて、つい購入してしまったので安い品物で
詳細は不明です。
美しい薔薇の象眼細工らしい箱に目が惹かれて購入。
ムーブメント(機械部分)はTHORENSと明記があり。これは有名なオルゴールメーカーです。
フタを開けるとオルゴールが鳴り出します。
19弁で曲はリストの愛の夢。
箱の底を見ると西ドイツ製のラベルがありました。
これも箱がきれいだったので購入したオルゴール。
出品されていた方のお話ではメキシコ旅行した際、購入されたということでした。
英語で書かれた簡単な解説が付いていて、フタの絵は紙に印刷されたものですが作者名不明。
フタを開けると鳴りだし曲名は「The Wind Beneath My Wings」
メキシコ製なのにムーブメントはSANKYO製の18弁。
SANKYOといったら日本のオルゴールメーカー。
外箱がメキシコ製で、中身だけ日本製でした(^◇^;)
<2012-04-23追記>
こちらも「カヴァレリア・ルスティカーナ」の間奏曲のディスクオルゴール版です。
好きな曲ですが、これはメロディに余計な音がつきすぎてるような気がします(^_^;)
2012年04月11日
「伝説の劇画師 植木金矢展」「GALLERY YUKI-SIS オープン記念展」「第67回 春の院展」
観てきたことと、書くこと、ペースが合わなくていつもまとめ書きになってしまって
ますがこれでも、良いかと思うようになりました。
仕事終わってからすぐ何かを観に行く日も多々ありますが、そうではなくすぐ自宅に戻り、
食事して、お風呂に入ってさあブログ書こう、なんて日もあるけどその時刻にはもう
クタクタで・・・f(^―^;
「伝説の劇画師 植木金矢展」@弥生美術館
1月3日〜4月1日まで (終了してます)
3月30日(金)に観に行っています。
植木金矢さんのことは、まったく知りませんでした。
昭和20年代後半から30年代にかけての絵物語の絵は、もちろん私は観たのは
今回が初めてなのに懐かしさいっぱい。
子ども向けとはいえ、とても精緻で美しい絵で、気品さえある。
絵物語の時代が終わりに近づくと、うまく波に乗ったように劇画家として活躍をされている。
この劇画の絵も、しっかりとしたデッサン力と勢いのあるタッチにほれぼれしました。
この日から、有楽町の国際フォーラムでアートフェア東京が開催されていたので
行ってみたい気持ちはあったのですが、疲れてしまいとうとう行かれませんでした。
観たい作家さんや、観たいギャラリーが特になかったせいもありました。
「GALLERY YUKI-SIS オープン記念展」@柳橋 GALLERY YUKI-SIS
3月17日〜4月2日まで (終了してます)
4月2日(月)に観に行っています。
よく足を運んでいた銀座のギャラリーのスタッフの方が退職して、ご自分のギャラリーを
開廊したと聞き最終日に行ってきました。
今回はオープン記念展ということで、13人の現代アートの作家さんの作品が一同に並ぶ
展覧会となっていました。
その中でMarc Lacazeさんは、このギャラリーで個展の予定もあったのに去年、突然
亡くなってしまったのだそうです。
私が特に気に入った作家さんは、Elizabeth Leroyさんでした。
鏡と写真を組み合わせた幻想的な作品。
ギャラリーの方がおっしゃるには、不思議なことにScope作家の桑原弘明さんのファンの方の
多くが、Elizabethさんの作品に惹かれているのだそうです。
Elizabethさんの作品と、桑原さんの作品、どこかでつながる物があるようです。
このギャラリーで、現在改装中の江戸川アートミュージアムのチラシを入手しました。
(リンク先は江戸川アートミュージアムのサイトです)
休止中のアートツアーが7月1日より再開予定だそうです。
「第67回 春の院展」@日本橋三越本店
3月28日〜4月9日まで (終了してます)
三越の展覧会サイトはこちら
日本美術院の公式サイトはこちら
4月8日(日)に観に行っています。
日本画の展覧会「春の院展」。
日本画が好きで、趣味とはいえ日本画を描いている者としてやはり見逃すわけにはいきません。
初入選の方々の絵は、常連作家である同人の一様にきれいな画面の作品とはひと味違うのがおもしろい。
今回、一番気に入ったのは佐藤悟氏の落葉水鏡。自分には描けそうもないカラフルな紅葉の絵だった。
日本美術院の公式サイトで、出展作品を観るとができます。
ますがこれでも、良いかと思うようになりました。
仕事終わってからすぐ何かを観に行く日も多々ありますが、そうではなくすぐ自宅に戻り、
食事して、お風呂に入ってさあブログ書こう、なんて日もあるけどその時刻にはもう
クタクタで・・・f(^―^;
「伝説の劇画師 植木金矢展」@弥生美術館
1月3日〜4月1日まで (終了してます)
3月30日(金)に観に行っています。
植木金矢さんのことは、まったく知りませんでした。
昭和20年代後半から30年代にかけての絵物語の絵は、もちろん私は観たのは
今回が初めてなのに懐かしさいっぱい。
子ども向けとはいえ、とても精緻で美しい絵で、気品さえある。
絵物語の時代が終わりに近づくと、うまく波に乗ったように劇画家として活躍をされている。
この劇画の絵も、しっかりとしたデッサン力と勢いのあるタッチにほれぼれしました。
この日から、有楽町の国際フォーラムでアートフェア東京が開催されていたので
行ってみたい気持ちはあったのですが、疲れてしまいとうとう行かれませんでした。
観たい作家さんや、観たいギャラリーが特になかったせいもありました。
「GALLERY YUKI-SIS オープン記念展」@柳橋 GALLERY YUKI-SIS
3月17日〜4月2日まで (終了してます)
4月2日(月)に観に行っています。
よく足を運んでいた銀座のギャラリーのスタッフの方が退職して、ご自分のギャラリーを
開廊したと聞き最終日に行ってきました。
今回はオープン記念展ということで、13人の現代アートの作家さんの作品が一同に並ぶ
展覧会となっていました。
その中でMarc Lacazeさんは、このギャラリーで個展の予定もあったのに去年、突然
亡くなってしまったのだそうです。
私が特に気に入った作家さんは、Elizabeth Leroyさんでした。
鏡と写真を組み合わせた幻想的な作品。
ギャラリーの方がおっしゃるには、不思議なことにScope作家の桑原弘明さんのファンの方の
多くが、Elizabethさんの作品に惹かれているのだそうです。
Elizabethさんの作品と、桑原さんの作品、どこかでつながる物があるようです。
このギャラリーで、現在改装中の江戸川アートミュージアムのチラシを入手しました。
(リンク先は江戸川アートミュージアムのサイトです)
休止中のアートツアーが7月1日より再開予定だそうです。
「第67回 春の院展」@日本橋三越本店
3月28日〜4月9日まで (終了してます)
三越の展覧会サイトはこちら
日本美術院の公式サイトはこちら
4月8日(日)に観に行っています。
日本画の展覧会「春の院展」。
日本画が好きで、趣味とはいえ日本画を描いている者としてやはり見逃すわけにはいきません。
初入選の方々の絵は、常連作家である同人の一様にきれいな画面の作品とはひと味違うのがおもしろい。
今回、一番気に入ったのは佐藤悟氏の落葉水鏡。自分には描けそうもないカラフルな紅葉の絵だった。
日本美術院の公式サイトで、出展作品を観るとができます。
2012年04月05日
「レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想展」
「レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想展」@Bunkamura ザ・ミュージアム
3月31日〜6月10日まで
展覧会公式サイトはこちら
4月3日(火)に、東京国立博物館に行ってからこちらに行っています。
レオナルド・ダ・ヴィンチの真筆はもちろん、彼と弟子との共作(であると思われる作品)、
弟子やレオナルド派と呼ばれる画家達の作品、さらには後年の様々な画家達によって描かれた
何枚ものモナ・リザが並ぶ展覧会でした。
やはりなんと言ってもダ・ヴィンチの真筆に目が惹かれます。
特に興味深かったのは日本初公開の「衣紋の習作」とタイトルの付いた2枚の絵。
若き日のダ・ヴィンチが描いたものらしい。
亜麻布にテンペラ、鉛白で描かれたそれは衣のひだの流れ、柔らかさまで
伝わってきそう。
やはり真筆の「老人の頭部」はとても小さい。
三センチ四方くらいの紙にペンらしき物で簡単に描かれた頭部。
ほんとに真筆なんですか?とききたくなるくらい小さい。
よくうっかり捨てないで保存されてきましたね。
「ほつれ髪の女」は板に描かれているらしい。
チラシに使われているのが、この作品です。
これも小さくて大きさは15センチ四方くらいか。
女性の顔の穏やかな表情がいいです。
髪はほつれた髪、よいうより細いリボンのようにもみえました。
今まで写真でしか見たこと無かった「レダと白鳥」を間近に観られるのもうれしい。
これは「レオナルド周辺の画家」と表記がありました。
「岩窟の聖母」も日本初公開。
これはレオナルド・ダ・ヴィンチと弟子の手によるもの。
個人蔵なので、展覧会に出ることはめったにないのだそうです。
会期後期にはかなり混むことが予想されますので、早めに行くことをお勧めします。
さてこの日は、この後帰ろうとしたら首都圏は大暴風。
電車は一時ストップするしで、いつ帰れるやらとおもいましたが約4時間後にようやく帰宅できましたf(^ー^;
「ボストン美術館展 日本美術の至宝」
暴風の日、展覧会を二つ観に行っていました。
もともと午前中、以前手術した目を診察してもらうためお茶の水の井上眼科へ行っていたので
その後で寄り道したのでした。
(リンク先は井上眼科病院グループのサイトです)
東京国立博物館140周年 特別展
「ボストン美術館展 日本美術の至宝」@東京国立博物館 平成館
3月20日〜6月10日まで
展覧会公式サイトはこちら
4月3日(火)に観に行っています。
さすがに天候が悪いせいか空いていました。
帰りが気になりますが、空いているのはありがたい。
アメリカの美術館でよくぞこんなに日本美術が保管されていたことか。
そうでなかったら、今頃はもう消えて無くなっていたかもしれないと思うとやはりすごいです。
一番観たかった曾我蕭白(そがしょうはく)の「雲龍図」は、修復をされ今回日本初公開なのだとか。
会場の最後に展示されていました。
襖絵として描かれた龍。
現存しているのは頭と、しっぽ。
本来はその中央に胴体部分もあったらしい。
この龍はいったいどんだけ大きかったのか。
いったいどういう部屋の襖だったのか。
とっても気になります。
太い線で描かれていて、波の描き方も先端がまるで植物のぜんまいのようにくるりとまるまっていて
観たことがないくらい独特。
勢いのある筆致は、まるで現代の筆記具のマジックで書いたようにも見える。
龍の顔はどこかユーモラスで愛嬌がある。
まったく古さを感じない。
なんだか現代の劇画家が描き上げた作品、と言われたらなんの疑問も感じないで信じてしまいそうなくらいでした。
この展覧会の後、JR浜松町駅で「小便小僧」の写真撮影。
さらに渋谷へ回りました。
続きは後ほど。
<2012-04-05追記>
写真は、当日博物館の窓から見えた桜です。
大風に揺れていました。
2012年03月28日
「野田裕示」展/「てづくり豆本展」
「野田裕示 絵画のかたち/絵画の姿」展@国立新美術館
1月18日〜4月2日まで
展覧会公式サイトはこちら
3月26日(月)に観に行っています。
野田裕示(のだひろじ 1952〜)さんは、今回初めて知ったアーティストさんです。
たまたま金券ショップで安いチケットがあったので、興味をもって購入。
行ってきました。
会場に入ってすぐにあった作品は、キャンパスにさらにキャンバスを切って貼って、
絵の具を塗り重ねたような作品。
キャンバスに凹みがあったりもする。
なんだかよく分からない。
でも観ているうちに画面の色彩構成がおもしろいと感じてきました。
会場半ばにあった小さな平面作品なら、欲しくなったくらいです。
さらに先の会場にあったのは、彫刻家・岡本敦夫さんとのコラボレーション。
岡本敦夫さんは石の彫刻作品をいくつにもカットして、協力者に渡し数年後また送り返して
もらって、再構成する、という作品作りをしていて私もそれに参加したことがあるのです。
そんな「ワールド・タートル・プロジェクト」に参加したときの感想はこちらにまとめています。
作品の一部を5年間、お預かりしました。
野田さんは、岡本さんの彫刻作品をキャンバス代わりに絵を描いていました。
床に置かれたり、鎖でつるされていたりのその作品。
これはおもしろいと感じました。
会場終わりの方には、岡本さんが作品制作をしているようすが上映されていました。
できあがった作品がすぐ横に展示。
下地を作り、絵の具を塗り重ね、塗った部分を削り、また塗り重ね、また削る。
作品世界はまだまだ理解できないのですが、野田さんのこだわりはすごいと思いました。
「てづくり豆本展」@渋谷 ロゴスギャラリー
3月23日〜4月4日まで
展覧会公式サイトはこちら
同じ日に、こちらの展覧会にも行っています。
9名の作家さん達による小さな、豆本の展覧会。
豆本という物があるのは知ってましたが、9名もの作家さんがあつまっての展覧会は初めて観ました。
どれも可愛らしく、思わず欲しくなってしまいます。
そして不思議なことにこれは観ているうちに、自分でも作りたくなってくるのです。
ほんとに作ってみたい。
作家さんによるワークショップもあった&あるたしいのですが参加できないのが残念。
2012年03月20日
「加藤久仁生展」
「加藤久仁生展」@八王子市夢美術館
2月10日〜3月25日まで
展覧会サイトはこちら
3月20日(火)、今日を逃すと観に行かれる日がないので急いで行ってきました。
アニメーション作家の展覧会と知り、そして年間パスポート会員になっている八王子市
美術館の展覧会なので期限が切れる前に行っておこう、と思ったからです。
久し振りの八王子市夢美術館。
去年5,6月の「ムットーニワールド からくりシアターII」展以来でした。
通常の展覧会会場とはちょっと違って、木製の展示ケースの中に加藤久仁生さんの
スケッチや絵コンテが展示されていました。
鉛筆と水彩絵の具で描いた、フワフワと優しい感触の加藤さんの絵。
ふだんの私だったらこの手の絵は好きではないのですが、加藤さんの絵は
どうしてだかOK。
2004年のアニメーション作品「或る旅人の日記 赤い実」は約2分のダイジェスト版が
モニターに映されていました。
これは全編みてみたいものだと思いました。
そして別室で短編アニメの上映。
お父さんが「池」を抱えて、小さな息子と公園で広げて船を浮かべる。
なんだか楽しい。
そしてさらに別室で上映されていたのは約12分のアニメーション「つみきのいえ」
観てびっくり。
これは以前、その一部をTVで観たことがある!
2009年米国アカデミー賞短編映画アニメーション賞受賞作品だそうなので、きっと
受賞したときのニュース映像でみたのでしょう。
だんだんと水に水没する街に住む、おじいちゃん。
水が増えるたびに建物の上に煉瓦を積んで、新しく家をつくる。
ある時、大切なパイプを水に落としてしまい、アクアラングをつけて水の底へ潜ると
そこには過去に住んでいた部屋と、その頃の思い出が蘇る・・・と、いうお話。
これが一言のセリフもないのにわかるのです。
後半、ちいさな男の子と女の子が木のまわりでくるくる回っています。
最初は女の子が男の子を追っていたのに、そのうち回る向きが逆になり少年が
少女を追いかける。
さらに大人になった二人が木の両側から不意に現れて対面すると、男性が女性に握手。
うれしそうに抱き合う二人。
これがおじいちゃんのプロポーズの場面。
なんだかとてもいいではないですか。
娘が生まれ、学校行き、やがて彼氏をつれてくる。
孫が生まれ、婆さんもいなくなり、今は家族の写真に囲まれ一人暮らしの爺さん。
観ていると、私も家族のことが頭に浮かびなんだか涙がポロポロ。
おそらく観る人の全てが、この作品を観ると家族のことを思うのでは。
近藤研二さんによる音楽も静かでとても心地よかったです。
この展覧会は、去年9月に青森県・十和田市現代美術館からはじまり、この後4月21日から
愛知県・刈谷市美術館、7月21日からは鹿児島県・長島美術館に巡回するそうです。
2012年03月10日
「ルドンとその周辺 夢見る世紀末」
三菱一号館 グラン・ブーケ収蔵記念
「ルドンとその周辺 夢見る世紀末」@三菱一号館美術館
1月17日〜3月4日まで
展覧会公式サイトはこちら
3月2日(金)に観に行っています。
ルドン展だからではなく、美術館のサイトに載っていた華やかな花の作品に惹かれて行ってきました。
この作品のタイトルが「グラン・ブーケ」でした。
ルドンの絵は大好き、というほどではないのですがかなり好きです。
モノクロの版画のやや不気味な世界、色彩をつかった作品の華やかな世界、ともに好き。
以前観た「ルドンの黒展」も印象的な展覧会でした。
観に行ってから初めて知ったのですが「グラン・ブーケ(大きな花束)」は、ルドンが描いた
最大級(162.9×248.3センチ)のパステル画で、今回三菱一号館美術館の収蔵品になったのだそうです。
フランスの城館に110年間もあった作品がいったいどんないきさつがあって、こちらの美術館と
ご縁ができたのか、そのあたりの裏話を知りたいと思いました。
この作品は小さな展示室に一つに、1点だけで展示。
まるで花がひかり輝くように見える展示で、いったいどこから光が当たっているのか?ちょっと
見ただけではよくわかない凝った照明がされていました。
四角い作品が四角い枠の中にあり、枠から内側に向けて光が当たっている。
(うまく説明できないのですが、分かっていただけるかどうか?)
とてもきれいで暫く見とれてしまう作品でした。
ルドンだけでなく、ほぼ同時代の作家の作品も展示され、なかなか見応えのある展覧会でした。
同美術館の所蔵品となった「グラン・ブーケ」、次回の展示は今年9月からの予定だそうです。


