
「国宝 薬師寺展」@東京国立博物館&「もうひとつの薬師寺展」@薬師寺東京別院
共に6月8日まで公開中
4月29日(火)に東京国立博物館での「国宝薬師寺展」と薬師寺東京別院での「もうひとつ
の薬師寺展」を観て来ました。
しばらくぶりに行った東京国立博物館。
去年はほとんど足を運ばなかったのですが、今年はなるべく行きたいと思い
パスポート会員になりました。これがパスポートです。

東京・京都・奈良・九州国立博物館4館で有効。
年会費4000円で1年間特別展は6展まで観られ、平常展は何度でも観られるというものです。
特別展の入場料は当日券で1500円(金券ショップでは前売り券が1000円で
あるのをよく見ます)なので、毎回行くことを考えるとかなりお得です。
奈良の薬師寺は2001年7月に行ったことがありました。
この時は劇団維新派の野外公演が室生寺の近くで行われるので、これを観るのが
メインで、ならばついでにと軽い気持で行ってきました。
この時はできあがったばかりの平山郁夫画伯の壁画が一般公開中(今は期間が限定されての公開)。
壁画の方の印象ばかりが強く、残念ながら仏像を観た記憶がほとんど残っていません。
薬師寺は、天武天皇が皇后(後の持統天皇)の病気平癒を祈願して、天部天皇9年
(680年)に藤原京の地に建立した古寺だそうです。
今回の東京国立博物館の展示の目玉はやはり、なんと言っても日光菩薩と月光菩薩の二つの
仏像が薬師寺の外にでて公開されていることです。
いつもは薬師如来の両脇に控えている菩薩様達。初めて東京に来られました。
この日は展示を観た後で講堂で、薬師寺の副住職さんのお話が運良く聴けました。
「薬師如来様はお医者さん、両脇の菩薩様は看護師さん。日光菩薩は日勤の看護師
さんで、月光菩薩は夜勤の看護師さん」という小学生にもわかる、わかりやすい解説
と軽く楽しいお話が伺えました。
展示室でみるとそのあまりの大きさにびっくりします。
しかも今回は普段ならある背中の光背が外されているので、しなやかな後ろ姿まで観ることができます。
直接薬師寺にいってもこのお姿は観られません。
正面からならやや高い位置から見られますし、下からなら360度じっくり眺めることが
できました。
しなやかで優美なお姿を堪能してきました。
まとっている布の線の流れがきれいです。
日光菩薩様の方は、顔つき、体つきがふっくらしているように見えます。
月光菩薩様の方は引き締まって、ややがっちりとした感じがします。
先日NHKで薬師寺の番組があり、そこでは月光菩薩の背中は女性的、と紹介されていましたが
私には月光菩薩様の方が男性的、ふっくらした日光菩薩様のほうが女性的に見えるのですが。
今回の展示で初めて知りましたが、旧東塔の中で何体もの塑像で仏陀の物語場面を作ったものが、
かつてはあったそうです。
すっかり朽ち果てた塑像は、いまはその面影も伺えませんが興味深いものでした。
この日は、このあと上野の国立科学博物館での「ダーウィン展」を観るつもりでしたが
東京国立博物館で割引券付きの「もうひとつの薬師寺展」のチラシをもらったことも
あり急きょ予定変更、薬師寺東京別院へ向かいました。

「もうひとつの薬師寺展」@薬師寺東京別院
薬師寺東京別院はJR五反田駅からすこし離れたところの、閑静な住宅街の中に
ありました。
余談になりますが、ここはもともと作家宮尾登美子さんの「伽藍の香」のモデルとなった、
香道家山本霞月さんの邸宅だったそうです。
山本さんは息子さんが三人いたそうですが三人とも戦死され、跡継ぎがいなくなったからと、
家と土地を薬師寺に寄進されたのだとか。
こちらの展示は、ハデさはありませんがどれも文化財の指定をうけている物ばかりだそうです。
なかでも薬師寺の東塔の天井にあったという板は、いまでこそ絵の具がかなりはがれ
ていますが、描かれていたであろう華麗な文様が想像できます。
また、毘沙門天像の胎内に納められていたお経(納入経)にも見入ってしまいました。
こちらでは毎日、予約無しで写経が出来るそうです。
写経はまだ一度やったことがありませんが、やってみたくなりました。
心が清められるでしょうか・・・。

