2008年03月15日

チェルフィッチュ公演「フリータイム」

チェルフィッチュ公演「フリータイム」
チェルフィッチュ公演「フリータイム」@六本木 Super Deluxe
作・演出:岡田利規  チェルフィッチュ公式サイトはこちら
3月5日〜3月18日まで


3月13日(木)に観に行ってきました。書き留めておきたいことはたまっているのですが観てきた
ばかりのことも印象が薄れないうちに書いておこうと思います。

「チェルフィッチュ」は岡田利規さんの演劇ユニットとしてもう10年も活動を続けているそうですが、
私は今回初めて公演を観ました。
今年初めに観た展覧会「六本木クロッシング」でもこの劇団の事が紹介されて
いました。
劇団がなぜ美術館の展覧会で紹介されるのか疑問だったのですが、実際の公演を
みるとある程度納得がいきました。

六本木の「Super Deluxe」も初めて行くところ。小さなイベントスペースとう感じの
ところのようでした。

舞台は会場の真ん中を使って、その両側が客席という形でした。
舞台空間にあるのは、例えて言うならブールの中からテーブルと椅子の背が少し水の上に出ている感じです。
つまりこの椅子に座ることは誰も出来ない。

時間になると一人の女性が現れて「フリータイムはじめます」とぼそっと言うので、
一瞬スタッフさんかと思ったらこれが役者さん。
最初に登場する女性は、自分の知り合いの「西藤」さんの話をしだします。
「西藤」さんはファミレスで働いていて、朝担当していることが多いらしい。
この時間帯は来るお客さんもだいたい決まっている。その客の中の一人は
職場に着く前の30分間、このファミレスでコーヒーを飲んで過ごす。
30分という時間、彼女にとってのフリータイム。
これって大切じゃないですか、というのがこの公演のタイトルにつながっているらしい。


最初の女性が登場後、他のお客さん役の役者さん達も登場するけれど、特別役名もないようす。
しかも出演者の方達のしゃべり方は、たどたどしく、つっかえながら、考えながら言っています。

初めは、これは作者が役者にキーワードだけ渡して後は適当に好きにしゃべって、
とでも言い渡しているのかと思ったのですが、しばらくしてから各出演者の登場の仕方、
話す内容のからみ具合が、まるでジグゾーパズルのように緻密に計算されていることにやっときがつきました。
途中休憩15分入って約2時間、延々同じ内容が繰り返されている。

それに腕。
この手はどこへ置いたらいいのやら、と言わんばかりに手もみしたりクニャクニャ
動かすのでまるでタコかイカの足を連想します。
でも確かにこんなしゃべり方、動き方、知らずに私たちもついやってますね。
しかしそれ以外にも、しゃべっていることとは全然違う動きを役者さんたちはして
います。
テーブルの上に座ったりとか・・・。

目の前で観てるこれは、いったいなんなんだろう?
こんな演劇公演は初めて観ました。
これはやっぱり演劇なんだろうか。
舞台美術と一体化した、インスタレーションといっても通るかもしれない。
だから「六本木クロッシング」でも取り上げられたのか?と思いました。

この日は終演後、作・演出の岡田さんと、やはり「六本木クロッシング」で立体作品が展示された
飴屋法水(あめやのりみず)さんとのトークがありました。
飴屋さんは去年数年ぶりに演劇公演の演出をされています。
(静岡での公演のみだったので、観ていませんが)
トークの内容は、岡田さんがその公演をみてびっくりしたと言うことに重点がいって
いました(^_^;)
変わった演出をする岡田さんにとっても、飴屋さんの演出は初めて目にする物だった
ようです。
岡田さんいわく「飴屋さんの公演は、役者を放し飼いにしてるように見える」とのこと。
岡田さんにはなにも演出がされてないように見えたらしい。

しかし飴屋さん曰く「立ち位置とかは、決めてるし、(演出の)いじる部分が違うだけ
だと思います」と。
しかし飴屋さんにとっても初めて観る岡田さんの公演はこんな「公演初めて観た」
というものだったそうです。

岡田さんも、飴屋さんもそれぞれの演出の仕方に互いに驚いてるというのが
とても興味深かったです。

この日は客席に演出家の宮城聰さん、作家の柳美里さんの姿もありました。
また今回の公演(この日の公演ではありませんが)は後日NHKでも放送が予定されているそうです。
posted by みどり at 13:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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