2007年11月15日

「鳥獣戯画がやってきた!」展

「鳥獣戯画がやってきた!」


「鳥獣戯画がやってきた!」展@サントリー美術館
11月3日〜12月16日まで
展示替えあり  前期11月3日〜11月26日、後期11月28日〜12月6日


11月3日(土)の初日に観に行っています。
新しくできた六本木の「東京ミッドタウン」
この中に移転したサントリー美術館へ行くのは、今回が初めなのでちょっとワクワク
してしまいました。
そもそもこの日は家のお寺の法要があり、檀家としていかねばらないので
午前中出かけてその帰り。このまま家に帰っては時間がもったいない、なんか
いい美術展やってなかったっけ?と携帯電話で調べていて、そうだそうだと思い
だして出かけたのでした。
なので、展示が前期後期で展示替えがあること、初日にはまだ公開になっていない
物があることなど知らずに行ってしまいました。

「鳥獣戯画」と言ったら真っ先に私の頭に浮かぶのは、ウサギやカエル、猿たちが
遊んでいる様子を描いた巻物。
これは「鳥獣人物戯画絵巻 甲巻」でした。
「鳥獣人物戯画絵巻」は全部で甲・乙・丙・丁の4巻あるそうで、今回の展覧会では
これらが一同に公開されると言うことでしたが、4巻とも前期後期と分けて前半、後半
の公開になっています。
行かれる方はご注意を!

観に行ってから日がたってしまい、私にしては珍しくカタログも買って何度もすでに
観ているので会場でどこまで観たのか、頭の中でごっちゃになってしまったのですが
感想を書いておきたいと思います。


展示は「第1章鳥獣戯画のすべて」として4巻と、その断片の展示、「第2章鳥獣
戯画の系譜」として数々の模写や、鳥獣戯画が描かれた頃と同じ時代に描かれた
絵巻物の紹介です。

「甲巻」はウサギやカエル達が擬人化されて遊んでいる姿がとにかくかわいい。
さっと描いているようにみえてその筆の線はとても味わい深いです。
動物の特徴をしっかり捉えていて、なおかつとても愛らしい。
巻物の初めの方、川で遊ぶウサギたち。鼻をつまんで背中から河に飛び込んでいく
ウサギはまるで人間そのもの。
ウサギチームと、カエルチームに分かれての弓矢の競争や、相撲をとってたり。
動物たちの様子は、まるで小さな子ども達が遊んでいるように見えます。
所々に描かれている草花もその曲線が優美です。

甲巻は、各地に残っている模本や断片と比べているとどうやら抜けている個所が
あちこちあるらしいです。
作られた当初の姿にいつの日か復元されることを期待します。
筆者も、鳥羽僧正と伝えられているけれどこれも確実というわけではないようです。
いろいろと謎の多い鳥獣戯画、そんな意味でも魅力的です。

「乙巻」は前半は馬が描かれていますが、その姿は甲巻で観たような擬人化された
物ではありません。筆致も甲巻よりも荒い気がして私は筆者は甲巻とは違う気が
したのですが専門家の意見では同じ筆者によるものらしいです。

「丙巻」は人間が描かれています。ゲームをしたりにらめっこしたり。
筆致は甲巻乙巻と比べると、素人の私でも分かるくらい荒いです。
前半は人間ですが、後期に公開される後半部分には甲巻で描かれたような動物達
が描かれているそうです。

「丁巻」はかなり単純な線で人間が描かれています。まるでラフスケッチ。

甲巻の数々の模本、模写の展示も興味深い物でした。
こんなにもたくさんの模本が作られていたとは、かなりの人気絵巻だったことが
うかがえますね。
中でもホノルル美術館で所蔵されている絵巻物は彩色された作品。
甲巻の絵とよく似ていますが、解説によると甲巻を直接模写したのではなく遠い
模本をお手本にしたのではないかとのこと。

狩野探幽が描いた模写もあるとは知りませんでした。探幽も鳥獣戯画には惹かれたのですね。


展覧会では今後、講演会やワークショップも開かれるそうです。
12月9日のワークショップ「鳥獣戯画の模写に挑戦!」にはとても興味があるので、
申し込みをするつもりです。
応募者多数の場合は抽選だそうなので、当たること期待します!


<2007-11-26追記>
後で気が付きましたが、半券を提示すると次回100円引きになるそうです

<2007-12-06追記>
9日のワークショップ、ハガキで連絡が来て抽選にもれました。
残念です(TT)
posted by みどり at 07:23| Comment(2) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
とても人気があった事がうかがえる絵巻物だった
ようですね。

「乙巻」よく似ているような違うような感じがして、同一人物とも別の人とも私は判断つきませんでした。

ワークショップ参加できると良いですね。
Posted by nanako at 2007年11月15日 17:13
ワークショップ、公式サイトから申し込みしたところです。
参加費用は材料費と、展覧会鑑賞代込みで2500円になってます。
日本画の先生が指導してくださるそうなので参加できるといいなとおもってます(^^)
Posted by みどり at 2007年11月16日 12:43
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