映画「ヴェラ・ドレイク」@東京・銀座テアトルシネマ
監督・脚本:マイク・リー 出演:イメルダ・スタウントン、フィル・デイヴィス、他
2004年/イギリス・フランス・ニュージーランド合作映画
ヴェネチア国際映画祭・金獅子賞/主演女優賞受賞
7月31日(日)私にしては珍しく、日曜日に映画を観に行ってきました。
朝、起きてから一回目の回を観に行こうとおもい、何時からかなぁ・・・と
ネットで調べたら10時50分より。
その時すでに9時15分頃。千葉県民の私はあわてて支度して家を飛び出しました。
10時50分の時点でまだ東京メトロ・日比谷線の日比谷駅。
一駅先の銀座駅で銀座線に乗り換え、京橋駅を出てから銀座テアトルシネマに
向かってダッシュ!
本編上映開始の直前に席に着けました。
いくつもの賞を取ってる映画、と聞いてたのでお涙ちょうだいしきの
感動作か、あるいはラストがほのぼのタッチのお話しか・・・・と思ってたの
ですが私の単純な予想は見事はずれました。
<あらすじ>
1950年のイギリスが舞台。
ごく平凡な家庭の、平凡で善良な主婦のヴェラ・ドレイク(イメルダ・スタウントン)。
夫のスタン(フィル・デイヴィス)は弟の自動車修理工場で働き、息子は仕立ての
仕事をして夜は夜学に通い、娘は工場で働いている。
ヴェラも複数の家庭の家政婦をしていて、周囲の評判もいい。
地味すぎる娘エセル(アレックス・ケリー)も、たまたまヴェラが夕食に招いた
隣人で一人暮らしのレジー(エディー・サーマン)と親しくなってからは、年頃の
娘らしいかわいらしさを見せるようになっていました。
慎ましくも、幸せなドレイク家。
しかし、ヴェラには秘密がありました。
長年、望まない妊娠をしてしまった女性達を「助ける」と言うことをしていたのです。
つまりは正式に中絶するには、大変な手続きと高額な費用がかかる為、堕胎の
手助けをしていたのです。
ヴェラにとってはあくまでも善意でしたことで、お金ももらっていないのです。
ある時、この「手助け」のことがばれて警察ざたになってしまいます。
そのことを知った家族は、ヴェラとどう向き合ってゆくのか・・・。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
ヴェラがいかにも「おふくろさん」と言う感じなのがとてもいいです。
私には、何度もふっと、自分の母のように見えてしまう時がありました。
顔のぽちゃっと感じ、体全体がころっとしてて小柄で・・・・なんだか似てる。
町なかを歩いていて、高齢の女性を見るとふと自分の母に見えてしまい「ハッ」と
する事があるのですが、あの感覚にも似ていました。
またこの映画で気になるのが、出演者の皆さんがとても老けて見えることです。
これも演出の一つらしいのですが、ヴェラを見たときは「60歳くらいかな・・・」と思った
のにこの役者さんの実際の年齢は40代後半なのでびっくりしました。
娘もエセルも、最初は30代後半か?と思ったくらいですが実際は20代。
どの出演者も実年齢の+10歳くらいの感じを出してるようです。
監督の子供時代(1950年代頭)は街の人々が、今の人達に比べて老けて見えてた
と言うことで、こういう演出になったようです。
警察ざたになってからのヴェラと家族の様子がしつこいくらいにたんたんと
描かれていきます。
息子が母のしたことに対して、かなり怒りをあらわにして父とも対立します。
でも家族も、ヴェラを逮捕する警部も、婦人警官もヴェラに対しては職務の範囲内で
精一杯、優しく接してると言うのが感じられるのです。
隣人の一人暮らしの青年が後半になってとても良い味を出していました。
彼は他人だから、いつでも逃げ出せるのにそうしないでこの家族とずっと一緒に
いるところがなかなかよいのです。
クリスマスのシーンのところがとくに。
たとえ何かあっても、家族が一緒にいる。
何よりもそれが一番素晴らしい。そう言ってるような映画でした。
感動大作ではないけど、映画館を出る時なんだかとても気持ちの良いすっきりとした
気分になる映画でした。
2005年08月06日
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何よりもそれが一番素晴らしい。」、ほんとにおっしゃるとおりですね。
ヴェラの一家は理想的家族ですね。
私も今は一人暮らしですが近々実家に戻る予定でいるので彼らを思い出すと、なんだかしみじみときます・・・。