2007年03月03日

「異邦人(エトランジェ)たちのパリ」

「異邦人(エトランジェ)たちのパリ 1900-2005」

新国立美術館開館記念  
「異邦人(エトランジェ)たちのパリ 1900-2005」@新国立美術館

2月25日(日)に観に行ってきました。
今年開館したばかりの新しい美術館です。
建物があるのは青山霊園近くで、地下鉄乃木坂駅から降りてすぐの場所です。

六本木に映画を観に行くときは、行き帰りにこの横を通るので以前あった建物が
壊されて、更地になって、新しい建物がだんだんとできてくるのを見てきたので
とても興味津々でした。
最初は何ができるんだろう?と思っていました。
建物はできあがったようだけれど、美術館として開館してないころ夜、映画を観た帰り
など遅い時間なのに建物内部の明かりが煌々とついているのが見えるのですごいな
あと、と思ったりしていました。開館準備で忙しかったんでしょうか。

新国立美術館は、所蔵作品を持たない美術館だそうです。
そんなんでやっていけるの?と思ったのですが東京・上野にある東京都美術館が
なくなるそうで、こちらも所蔵作品のない美術館で常時大小複数の展覧会をやって
いたのでそれを引き継ぐ形になるようです。

普通の前売り券を買っておくか、混んでいるときでも優先的に入場できる少々値段の
高い日時指定前売り券にするか迷いましたが、当日出かけて待たされるのは絶対イ
ヤなだったのでとりあえず日時指定前売り券を購入しました。

すぐ入れると言っても、行ったとき中が混んでいたら意味がないので開館時間の
10時に入れるよう美術館へ向かいました。
さすがに列ができていましたが、私はすぐに入れました(^^)
もっとも帰りに見てみると、特別混んではいないようで、一般前売り券でもすぐ入れて
ました(^^ゞ
こういう事もあるだろうと予想はしてましたが・・・そのかわり入場時に特製ポストカード
を1枚もらいました。
こちらです。

新国立美術館、入場記念絵はがき


だいぶ後になりましたが、展覧会感想です。
ポンピドー・センターの作品展は以前日本でもあって私も観に行ってますが
その時とまたずいぶんと違った印象がありました。前回は前衛的な作品の展示が多かった
気がします。
今回はここ約100年の間にパリにあつまった芸術家たちによる、まさに百花繚乱という感じの展覧会でした。
ピカソや藤田嗣治など、知ってる作家の作品はもちろんありますが、今まで全くしらな
かった作家とも出会えました。

とりあえず気になった作家や、作品の事について書き留めておきます。

パブロ・ガルガーリョ(1881-1934)
初めて知った方です。
彫刻作品の「フルートをふくアルルカン」が、軽やかな感じです。
完全な固まりではなくで、編み目のようなすかしも入った造形なので見ていて楽しい
です。

藤田嗣治(ふじたつぐはる)(1886-1968)
日本人作家です。去年、東京国立美術館でも大規模な展覧会があったばかりですが
その時の作品「カフェにて」とまた再会できるとはおもいませんでした。
「画家の肖像」は初めて見る作品。猫を抱いている画家の肖像画。
彼の描く猫には、ついつい目が惹かれます。

キスリング(1891-1953)
10年くらい前でしたでしょうか、東京でこの方の展覧会を見て初めて知った作家でし
たが、今回しばらくぶりの再会。
「若いポーランド女性」、女性の顔と色彩に独特の雰囲気があります。
甘い雰囲気と、すっきりした色彩が魅力のようです。

ウィリー・マイワルド(1907-1985)
写真作家、こちらも初めて知った方です。
多くのファッション写真を撮った方だそうで、展示されている作品もどれもまるで
映画のワンシーンを切り取ったようで、きれいです。

アントニ・ミルダ(1942〜)、ベネ・ロッセル(1937〜)
全然知らない方達でした。
「パリ、ラ・クンパルシータ」は銃をかまえた兵士の像を男性がパリの街のあちこちを
運び回るという映像作品。
戦争批判があるのはすぐわかる、単純な演出ながらポップな音楽が流れてちょっと
おしゃれな感じもあるので、モニター前では皆さんつい足を止めて見ていました。


ズリカ・ブアブデラ(1977〜)
映像作家(女性)さんです。もちろん初めて知った方。
上映されている「踊ろう」は、女性の腰の部分のみ。
作家自らが金の飾りのついた白、青、赤のスカーフを順番に身につけていき、最後は
腰を振るベリーダンスを踊り出す約5分の作品。
秘められた批判は分からなくても、見ていて単純にとてもきれいです。
スカーフの色でフランスを象徴してるとは、あとで気がつきました。
ベリーダンスと言ったらアラブ。アラブとフランスを結びつけることでいろいろ批判を
込めたいようです。



展覧会会場よりも、美術館内のレストランの方が大混雑で長蛇の列ができていました。
あんなに長い列では1,2時間待ちは必至だろうと思うのですが皆さんがんばってました。

新国立美術館の設計は、建築家の黒川紀章(くろかわきしょう)さん。
総ガラス張りの建物を見ていると、子どもの頃マンガで見た未来都市の建物のようです。
なんだか中から鉄腕アトムが飛び出してきそうな気がしました。


posted by みどり at 11:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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