2005年03月30日

映画「CUBE」

CUBE


映画「CUBE」 キューブ・ファイナル・エディション
 監督:ビンチェンゾ・ナタリ 
 脚本:ビンチェンゾ・ナタリ、アンドレ・ビジェリック、グレイム・マンソン
 音楽:マーク・コーヴェン  出演:デヴィッド・ヒューレット 他
 カナダ映画  日本公開:1998年
 1997年トロント国際映画祭最優秀新人映画賞受賞
 シネフェスト映画祭最優秀映画賞受賞


とても好きな映画で、密室サスペンスの傑作です。
以前から発売されていたDVDですが、今年3月になって2500円(税抜)で再発売
されてるのを知りました。
しかも今回は監督のビンチェンゾ・ナタリ、脚本担当のアンドレ・ビジェリック、ワース役で
出演のデヴィッド・ヒューレット、以上三名のオーディオコメンタリー付き。
迷わず購入しました。

以前から発売されていたDVDには監督の初期の20分の短編映画「ELEVATED」
が収録されていました。「ELEVATED」は「CUBE」の原型とも言える作品ですが
残念ながら今回は収録されていません。
(「ELEVATED」・・・1996年映画。何者かにおわれエレベーターに閉じこめられた
3人の男女の恐怖を描いた作品です。
ワールドフェスト・ヒューストン銀賞、ベスト・ホラー賞、短編賞受賞。
ヨークトン短編映画フェスティバル短編ベスト・パフォーマンス賞受賞)



<物語>
気が付くと立方体の箱のような部屋の中に閉じこめられていた6人。
警察官・医師・数学専攻の女子高生・建築設計者・元犯罪者、そして正体の分からない
一見幼児のような自閉症の男。

いつ連れてこられたのか、何の理由でそこにいるのかもわからない。
壁にはドアが付いていて隣の立方体への移動は出きるが、いくつかの立方体の中には
恐ろしい罠が仕掛けられていていて、命を落としかねない。
ぞれぞれの立方体は数学的法則で移動をしていて、いわば動いている立体迷路に
なっている。
最初は互いに協力しあっていた6人だが、しだいに疑心暗鬼におちいってゆく。
はたして6人は無事に立方体の外に脱出できるのか・・・。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

この映画は何度見ても飽きません。
低予算で作らざるをえなかったため単純なセットを使いながらも、それを逆手にとって
アイデアで勝負。
見事な傑作となった作品です。シンプルかつシャープ。
個性豊かに描き分けられた6人の登場人物達の過去が明らかになってゆき、感情が
ぶつかり合う様子は上質な心理劇にもなっています。


A・ビジェリックは「Elevated」にも主演していて、V・ナタリ監督とは息の合うコンビ
のようです。
音楽担当のマーク・コーヴェンと言う方、他にどういう音楽を作ってるのか全く知らないの
ですが「CUBE」の音楽は映画のミステリアスな雰囲気にぴったり合ってると思います。

オーディオコメンタリーは、V・ナタリ監督と脚本担当のD・ヒューレット、映画でワース役を
やったA・ビジェリックの3人の話が聞けます。
立方体は6面体。そこに6人の人間がいるというこだわり。
一人めがねをかけた女の子がいてメガネのレンズにひびが入るけどこのひびが、
立方体の壁の模様とあわせたんだ・・・というしつこいくらいの監督のこだわりが
聞けました。
長編映画の監督はこれが最初だったそうで並々ならぬ熱意がこもっていたのでしょう。
当時のナタリ監督は28歳だったそうです。
次回作が期待されましたが、次の長編映画「カンパニーマン」は残念ながらイマイチの
作品でした(^_^;

当時のパンフレットによるとナタリ監督は元々は漫画家志望だったそうで、「CUBE」の
絵コンテをみるとなるほど絵がうまいです。
タケシが出演したことでも話題を集めた映画「JM」の絵コンテの一部も担当したそうです。

「CUBE」は都内では、今はもう無くなったシネヴィヴァント・六本木での単館ロードショウ
でしたが当時はこの映画館はじまって以来の大ヒットでした。
定員制だったのでなかなか入れず、私も平日のレイトショーでやっと観た記憶があります。

六本木の再開発のためこの映画館も閉館が決まった後、最終記念上映となったのが
ヒット作となった「CUBE」の再上映。特別料金千円で見せてくれました。
好きな作品の、好きな映画館での最終上映だったので名残惜しくて行ったらナタリ監督
の絵コンテを絵はがきにした物をオマケにくれたのがちょっとうれしく、懐かしい思い出です。
最初に「CUBE」を上映した時にロビーで販売してたグッズです。売れ残ってたのかな(^_^;

全く違う監督で「CUBE2」と言う邦題の映画が作られましたがこれはパート2(続編)
ではなくアメリカ製のリメイクです。「CUBE」の足元にも及ばず観てがっかりしました。
原題は「HYPER CUBE」だったので二匹目のドジョウをねらおうとする配給会社の意図
がミエミエ。
偶然にも再開発後の六本木にできた映画館VIRGIN TOHO CINEMAS六本木ヒルズ
でのこけら落とし上映作品でした。



<2010-03-05追記>
未だにこの記事にアクセスしてくださる方がいると知り、内容を補足したいと思います。
「ELEVATED」で検索して来てくださる方が多いと分かりました。
現在「ELEVATED」は1999年に初めて発売されたDVD「CUBE」にしか収録されていません。
当時はまだVHSビデオが主流の時代でしたが、同時発売されたVHSビデオ版にはこの短編は収録されませんでした。

私が初めてDVDプレーヤーを購入するきっかけになったのもDVD版にしか「ELEVATED」が収録されてないと知ったからでした。



posted by みどり at 00:38| Comment(2) | TrackBack(5) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
明けましておめでとう御座います。
個性的な6人、何故ここにいるのか、誰がCUBEを作ったのか、といった数々の謎。
この世界を小さなキューブが象徴しているようにも取れなくもないなぁという感じで見てました。
考えすぎかもしれませんね(>3<ゞテヘッ
ナタリ監督は、こうやって僕らが考えているのを見てニタニタしているのかもしれませんね。
Posted by at 2006年01月01日 12:50
徹さん、コメントありがとうございます(^_^)
お返事が遅くなってすみません。
>僕らが考えているのを見てニタニタしているのかもしれませんね
いやほんとに、監督のうれしそうな顔が目に浮かぶようなきがしますね(^_^;)
あとやはり、ナタリ監督が次にどんな映画を見せてくれるのかきになりますね。
Posted by みどり at 2006年01月04日 23:03
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