2005年03月14日

松尾スズキ作「蛇よ!」

「蛇よ!」@東京青山・スパイラルホール
 作・演出 松尾スズキ  出演:大竹しのぶ、松尾スズキ

3月10日(木)観に行ってます。
大竹しのぶはうまい女優さんだと思うけど、好きな女優さんではない。
どういうわけだか昔から好きになれない。
けれどひとり芝居の「売り言葉」をわざわざ当日券の立ち見で観たときは、すごい
人だと思ったものでした。これは野田秀樹が作・演出したもので「智恵子抄」を
智恵子の立場から見直して描かれた作品です。

松尾スズキ、劇団・大人計画の作・演出・出演までやってる方。今人気の劇作家だ
とは知ってるけど何回か観た印象ではこの人の作風は好きになれませんでした。
昔々観た「ふくすけ」、下北沢駅前劇場の桟敷席でぎゅうぎゅう詰めになってみた
「ゲームの達人」、そして最近ではミュージカル形式の「キレイ」、どれも普通の
劇作家なら避けるであろうセックス・奇形・カタワ・不具者と言ったことを題材にして
いて一度観たらぞっとしてするような毒がある、にもかかわらず他では味わえない
不思議な感覚があったのも確かでした。
この二つのバランスのあり方が好きになれるかどうか。
これが松尾スズキのファンになれるかどうかの分かれ道のような気がします。

今回の「蛇よ!」は大竹しのぶにあてがきされたもの。
今までの作風から比べると毒気はとても薄いと思いました。不条理感覚も少し
プラスされてるけどやっぱり私には彼の作風はイマイチ楽しめないなと感じました。
しかし大竹しのぶの喜々として演じてる様子は印象的でした。ああ、楽しんで演じてる
なあ・・・と言う感じ。
とりあえず大竹しのぶを見せるのがメインとして考えてるようで、松尾スズキは出演
してても一歩退いてる感じでした。

今回は小品集です。
会場で配布されたリーフレットの題を見ただけで大笑いできる人もいるでしょう。
間に白黒画像の映画が入ります。もちろんこれも松尾と大竹出演。
映画が入ることで、舞台替えと衣装替えができるようになってました。

1,「初めてのSM」
田舎のラブホテルに一人で泊まってる男。SMの女王様の出張サービスを呼んで
やって来たのは中年SM嬢。
プレイもしてないのにすっかり彼女のペースにのまれる男。

2,映画「出しっぱなしの女」(その1)

3.「突起物の女」
精神科医の元にやってきたやたら派手でしゃべりまくる妙な女。
女の頭には正体不明の突起物が。

4,映画「出しっぱなしの女」(その2)

5,「これからの人」
これから子宮の卵子に向かう二人(二匹?)の精子の会話。
一方は生まれたいと願っていて、一方は元のところへ戻りたいと語ってる。
しかし、二人の運命は皮肉な結果を迎えます。

6,映画「出しっぱなしの女」(その3)

7,「刺したね」
真夜中にそわそわしながら知り合いに電話をかけた女。
彼女はあるとんでもないことをやらかしてます。

「出しっぱなしの女」はタイトルが意味深でしょう?
私もかなり気をそそられました。誰でもちょっとHなこと考えてしまうのでは(^_^;)
何が出しっぱなしかというと・・・・。(これからこの公演を見る人の楽しみをとっては
悪いので以下は読まない方がいいかもしれません)


ヘレン・ケラーが最初に口にした言葉です。
こうやって書いて気が付いたけどそういえば大竹しのぶはヘレン・ケラーの自伝を元に
して書かれた戯曲「奇跡の人」にも出演してましたね。
まさかここまで気にして、これを茶化して「出しっぱなしの女」を松尾は書いたのか?
だとするとやはり松尾スズキ、なかなかあなどれないのかも。




posted by みどり at 00:07| Comment(0) | TrackBack(1) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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松尾スズキ×大竹しのぶ「蛇よ!」
Excerpt: 本公演とは違う 実験的な何かをやらかす場所というかんじだろうか。 表参道のスパイ
Weblog: 正しくも松枝日記
Tracked: 2005-03-16 03:41
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