2005年03月06日

劇団四季・東京「オペラ座の怪人」一回目

劇団四季・東京「オペラ座の怪人」一回目@東京・四季劇場「海」
  〜8月31日分までチケット発売中  
  (12月18日まで公演予定あり 四季会員4月24日、一般5月7日発売予定)

図書館で予約した「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 上・下」が入ったと連絡が
来ました。約半年待ちました。
さっそく受け取りに行きましたが2冊で貸出期限は2週間。
この忙しいのに一冊600ページもある本二冊を2週間で読めとは・・・・(T.T)
私の前に借りてた人、上下そろえて返却しないで上巻読み終わったらすぐ返して
くれたらこんな事にならなかったのに。
図書館の人も、2,3日遅れてもいいですから、なんて言ってくれました。
今読んでた山本史郎訳のトールキン作「ホビット」は後回しにすることにして
頑張って読むことにします。

本題です。
3月3日(木)一番安い2階最後列のC席で観てきました。
この日の配役はファントム・高井治、クリスリーヌ・沼尾みゆき、ラウル・石丸幹二。
このミュージカルも大好きで過去何度か観てますが、久しぶりの東京での再演。
ロングラン公演になりそうなのでこれも複数回観るつもりでいます。

今回はこのミュージカル版を元にして作った映画版を観た後での鑑賞となり
見比べてどう思うか、自分でも気になるところでした。

やはり舞台版の前半を観てると、お金を使い物量で迫る映画版にはかなわないと
感じました。
豪華なシャンデリアや大勢の人の行き交うオペラ座の様子は映画版の方が迫力あります。
映画版を観た後ではなんだか安っぽく見えてしまいました。
舞台版を観てこんな風に感じたのは初めてです。
舞台美術は舞台版もとても豪華に作られているし、使用してるシャンデリアだって
けして安物ではないのですが・・・。
それだけ映画版の印象が強かったと言うことでしょうか。

しかし後半は違いました。舞台版の方が断然いいです。
ファントムの描き方が全然違うと感じました。
舞台版は彼の心の動きがちゃんと描かれている。彼だけでなく、クリスティーンや
ラウルもしかり。
改めて映画版のファントムの描き方がおおざっぱなことに気がつきました。

(以下、特に舞台版のネタバレとなりますのでご注意ください)

舞台版で私が感じたことを書きますが・・・。
ラスト方でファントムはクリスティーヌをさらいオペラ座の地下へ連れてきます。
花嫁にするために彼女の頭に白いベールをかぶせてブーケを持たせます。
花嫁にするならわざわざこんな手間取ることしなくてもいいはずですが(#^_^#)
そこは古典、家族みんなで観るミュージカル版、かなり遠回し間接的な表現が
かえって優雅です。

そこへラウルがクリスティーヌを救い出すため単身、ファントムのすみかにやってきます。
この時ファントムは腕をゆっくり上下させ、誰かに合図を送り部屋の向こうの格子を
開けて彼を部屋の中へ入れます。
この時のファントムの仕草がとてもエレガントです。映画版では観られないシーン
だったかと思いました。

たちまちラウルはファントムに捕まり、首に縄を掛けられます。
ファントムはクリスティーヌに自分を選ぶかラウルを選ぶかを迫ります。
ラウルを助けようとするなら、彼女はファントムの花嫁にならねばならない。
ラウルを選べばもはや自分の命もない。
困窮した彼女は、ついに背を向けるファントムの前にひざまづき「昔は心捧げた」と
静かにうたいます。
それまでファントムをおそれるだけだった彼女の心の変化をはっきりあらわすシーン
です。どちらも選べないから許してくださいとファントムに慈悲を願い出ているの
ですから。
私はもうここで涙腺がゆるんでしまいました。

ファントムが、それじゃあ二人とも助けようと言うはずありません。
が、ここで彼にも変化が起きます。
クリスティーヌがファントムのもってるはずの、わずかの優しさに訴えかけたのを
自分でも感じたのでしょう。
大声を出すわけでもなく「許さない、選べ」とだけ言います。
ファントムは怪物ではなく優しい心があることをクリスティーヌが認め、
彼自身もそれを感じたシーン。

そして小さい子がだだをこねるように、つらい過去のために今はほしい物を手に
入れたいだけであることがわかるシーンです。
それをクリスティーヌははっきり感じたのでしょう。
だからこそ彼女はその時、彼に与えられる自分自身の代わりに、口づけをします。

自分の心の中を見透かされ、彼女の優しさを知ったファントムはもはや自分自身を
恥じている。
彼は心底彼女を愛していてそこにいてほしいが、同時に恥ずかしい自分を見た
彼女にはいてほしくもない。
だからファントムの手中にあった二人を解放し、「早く行ってくれ」と叫ぶファントム。

舞台の向こうから二人の幸せそうな声を聞きつつファントムはクリスティーヌが
かぶるはずだったベールを彼女の名を静かに呼びつつ抱きしめます。
そしてなにか気持ちの中で吹っ切れ、決心したのでしょうベールをパッと捨てる
と、舞台上の椅子に座ると同時に舞台から姿を消します。
この時の消え方も最後のファントムの一挙一動も、優雅できれいです。

観客は幸せに暮らしてゆくであろうクリスティーヌとラウルに感動するのではなく
潔く自分の望みを捨てたファントムに同情し感動するのだ、と感じました。

高井・ファントムはじめてみましたが深みのあるよく通る声が素晴らしかったです。
ほんの一瞬声が裏返ったか?とひやっとした瞬間がありましたが(^_^;


posted by みどり at 17:13| Comment(2) | TrackBack(1) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめましてこんにちわ。
はるひなたといいます。

自分は先日やっと「オペラ座の怪人」を生でみることができ、その興奮さめやらぬままブログを記し、こちらをトラックバックさせて頂きました。
Posted by はるひなた at 2005年04月17日 19:50
はるひなたさん、はじめまして。コメントありがとうございます(^_^)
私も初めて観に行ったときは大感激し、帰りにその足でレンタル店へ行ってCDを借りてきたものでした。(後日買いましたが)今年は今月これからまた見る予定です。
何度見ても新しい発見のある作品なので、はるひなたさんも機会あれば又見に行ってきてくださいね。
Posted by みどり at 2005年04月17日 21:16
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オペラ座の怪人
Excerpt: ついに劇場に足を運んできました。劇団四季「オペラ座の怪人」@汐留四季劇場「海」。 この日のキャストは、ファントム:高井治,クリスティーヌ:沼尾みゆき,ラウル:柳瀬大輔。 劇場に行くことの出来な..
Weblog: ひなたぶろぐ
Tracked: 2005-04-17 19:41
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