2006年07月01日

「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?」

「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?」


「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?」@東京 Bunkamuraシアターコクーン
 作:エドワード・オルドビー  演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
 出演:大竹しのぶ、段田安則、稲垣吾郎、ともさかりえ


6月11日(日)に2階(2000円)立ち見席で観ています。
「メタルマクベス」と二日続いての、立ち見の観劇になってしまいました。
またもや先行抽選、一般発売が買えませんでした。
最近は目をつけた公演は、一般発売「前」にチケット入手しておかないとほんとに
買えなくなってきました。

2階立ち見席と言ってもシアターコクーンは中2階があり、さらにこの上のコクーン
シートの後ろという位置なので、実質は3階からの立ち見と同じです。

舞台は会場の前の方ではなく、通常とは違って会場のほぼ中央。
舞台を挟んで両側に客席が作られるという構造です。
通常の2階席は、最前列のみお客さんが座っていてそれ以外はシートが被されて
いました。
みづらい立ち見席を販売するくらいなら、あそこの2階を販売してくれればいいのに
と思いました。
なにしろ私の立っている位置からは、舞台のほぼ三分の二は見えないのです。
当然出演者の声は聞こえるが、ほとんど見えないという状態での観劇となりました。
そんなわけで、感想書くのは気が引けますが見えた範囲でのことを少々。

1962年(昭和37年)の初演時から664回のロングランを記録し、66年には
エリザベス・テーラー主演で映画化されているそうです。

<あらすじ>
結婚23年を迎えた大学教授夫妻のジョージ(段田安則)とマーサ(大竹しのぶ)。
土曜日の夜のマーサの父で大学総長主催のパーティーから帰宅。
マーサはかなりの泥酔状態。
散らかった部屋。会話からマーサの粗野でおおざっぱな性格が感じられます。
午前2時頃だというのに、マーサは生物学教授夫妻を招待したと告げる。
やって来たニック(稲垣吾郎)とハネー(ともさかりえ)。
2人の前で平気でジョージとマーサは互いに欠点をあげつらう。
はじめはとまどっていたニックとハネー。
ジョージとマーサの会話につきあっているうちに、ニックとハネーの関係も
見えてきます。
ジョージとマーサに、今は離れたところに住んでいるもうすぐ21歳になる息子が
いるという話が出てきます。息子を溺愛しているマーサ。
ジョージへの悪口をやめようとしない攻撃的なマーサに、ジョージは息子の秘密を
暴露していくのでした。


二組の夫婦の一夜の物語です。
冷え切った夫婦関係。互いに容赦のない悪口を言い合うマーサとジョージの会話は、
観ていて(聴いていて)かなりつらいです。
マーサは、自分が学長の娘だから結婚したんでしょうとジョージに意地悪く言います。
攻撃的で、パワフルすぎるマーサ。
大竹しのぶさんだからこそ、演じられているだろうと思いました。

強い妻に対して、受け身のちょっと気弱そうな夫のジョージ。
段田安則演じるジョージは、一見頼りなさそうだけど妻のことをしっかり受け止めて
いる様子も感じられます。

仲の良さそうなニックとハネーはジョージとマーサに翻弄されているように
見えました。
稲垣吾郎さんのまじめそうなニック。ともさかりえさんの、ちょっとおまぬけな
感じのハネーでした。

傷つけあうことでしかつながっていられない夫婦のように見えますが、ラストで
椅子に座るマーサに寄り添うように立つジョージの姿に、まだ希望が残ってるように
感じられました。

タイトルについて。
冒頭でマーサとジョージが「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない・・・・」と歌って
いて、ここからきているようです。
ヴァージニア・ウルフは実在したイギリスの女性の作家で、フェミニズムの先駆
とも称されているそうです。
正確なところはわかりませんでしたが冒頭の歌は、童謡の替え歌のようです。
この戯曲が書かれた1960年代、女性が強くなってきたことを作家オルビーは
からかっているのかもしれないなと思いました。


posted by みどり at 09:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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