2010年12月23日

「桑原弘明展 Scope 夢幻の記憶 2010」

「桑原弘明展 Scope 夢幻の記憶 2010」


「桑原弘明展 Scope 夢幻の記憶 2010」@ギャラリー椿
12月11日〜12月25日まで
展覧会公式サイトはこちら

初日12月11日(土)、18日(土)、20日(月)の3回観に行っています。
手のひらに載るくらいの小さな金属製の箱の中に小宇宙を創りあげている
桑原弘明氏の個展です。
箱には数個の穴があり、ここから光をあてるとそのあてる部分によって
箱の中で見える世界がまったくかわります。
目の前に広がる世界と、その味わい深さに驚嘆します。
これらの作品は「Scope(スコープ)」と呼ばれています。

毎年12月に銀座のスパンアートギャラリーと、京橋のギャラリー椿で交互に個展が
開催されています。
二つのギャラリーは経営者の方が同じらしい。
去年はスパンアートギャラリーで個展が行われたので、今年はギャラリー椿が会場です。
(つまり、来年の会場はスパンアートギャラリーです)


今年の展覧会は、旧作のオブジェと新作のScopeが5点でした。
展示会場に入ってすぐ左側から次の作品が並べられています。

「生まれ来る日」
「神秘の扉」
「幻想譚」
「透明な夢よ」
「夢幻の記憶」

どの作品もそのタイトルが神秘的かつ詩的で美しい。
実際「透明な夢よ」は、ある詩からとっているそうです。

「生まれ来る日」
小さな穴から覗くとそこには室内が見え、さらに窓の外もみえる。
室内の置かれた花瓶の花と、壁に掛かっている鏡に映る花の違いに注目を。

「神秘の扉」
室内の扉の向こうに引き込まれそうになる作品。
小さい箱のはずなのにとても奥行きを感じます。

「幻想譚」
こちらも室内。左側に階段があったり、部屋の奥に窓があり、その向こうの
空には美しい三日月が光っていました。


「透明な夢よ」
Scope作品は四角い箱、と思いこんでいたのにこの作品は全く違う形を
していることにまず驚きます。
まるで顕微鏡なのです。
顕微鏡がのぞき込んでいるのはハーキマーダイヤモンド。
顕微鏡を覗くと見えるのは美しい夜空だっり、水晶に囲まれたせせらぎだったり。
顕微鏡それ自身も細部まで総べて手作り。
今回の新作5点の中で、桑原氏の一番のお気に入りがこれだそうです。


「夢幻の記憶」はDMにも使われている作品。
彫刻のオブジェがある中庭の様子がきれいです。
穴から当てる光を揺らすと、まるで木もれ日がゆれているようです。
向こうに見える青空も美しい。


作品展示は今週土曜日までですが、作品の「中」が観られるのは
午後1時半、3時半、5時半の3回のみなので、ぜひこの時間に
行かれることをお勧めします。




「作家たちの聖時間」


「作家たちの聖時間」@渋谷 ポスターハリスギャラリー
12月15日〜12月27日まで


こちらは12月20日(月)に観に行ってきました。
肝心のギャラリーの公式サイトに今回の展覧会情報が載ってないのですが
こちらにも桑原氏の作品の展示があります。

こちらはグループ展です。
浅野勝美、東逸子、奥山忠、金井久美子、桑原弘明、甲秀樹、
垣松正敏、野中ユリ、町野好昭、山本じん、四谷シモン
以上の作家さん達の、新作展となっていました。

奥山忠さんは初めて知った作家さんです。
DM画像の左側の絵の作家さんで、明るいセピアの画面に惹かれました。

DM右側は人形作家四谷シモンさんのパステル画。
数点のパステル画の他、人形の頭部が1点ありました。


桑原氏の作品は1点のみ。
小さな小さな顕微鏡のオブジェがありました。
今回のscope展の「透明な夢よ」ともリンクするものがありますね。
桑原氏は顕微鏡がお好きのようです。

20日はこちらの展示を観てから、京橋のギャラリー椿へ行ったので
ギャラリーにいらした桑原氏に直接、この作品についてのお話を伺うことが
できました(^^)

できれば二つの展覧会をあわせてご覧になることをお勧めします。




<2010-12-25追記>

実は今回の「桑原弘明展」、初日前夜よりギャラリー椿の前で並びました。

一番乗りは神戸から来た方。
二番手は都内の方。
三番手は埼玉の方。
四番手は千葉県民の私。
五番手は当日の早朝、名古屋の方が到着。

うれしいことに憧れていた桑原氏のscope作品と、ご縁ができました。

開廊までの間も、一緒に並んだ方々からいろいろな作家さんのお話を伺うことが
できてとても楽しかったです。

いずれこのブログで、ご縁のできた作品の紹介をしたいと思います。

桑原弘明展 整理券



<2011-01-01追記>
山下様より、教えていただきましたが、ギャラリー椿のオーナーは椿原様、スパンアートギャラリーのオーナーは種村様だそうです。
コメントをそのまま引用させていだだきますが『SPAでも桑原さんを扱うのは、以前種村さんが
NHK日曜美術館で紹介したことがあったせいでしょう』とのことです。

山下様、ありがとうございました。



posted by みどり at 21:53| Comment(6) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「透明な夢よ」
拝見いたしました。

とても素晴らしい作品で、作者が一番気に入っていると言われるだけの名品ですね。

箱形の作品が多い中、今後この作品をきっかけに新しい境地を開いて行かれるかもしれませんね。
そうしたらまた作品が欲しくなるのではありませんか?(笑)

お金は天下の回りもの。
価値あるものに遣ってこそです!

今の所、みどりさんの大切な宝物の筆頭でしょうか?
良いお年を迎えられますね☆
Posted by mimosa at 2010年12月28日 12:40
mimosaさん、ありがとうございます。

作品は昨日、ギャラリーへ受け取りに行ってきました。
作品が入った木製の箱も手作りで、作品を支えるためですが、とても手が込んでいてびっくりです。
箱はベルベットのような黒い布に包まれ、アンティークらしいおしゃれなボタンをつけたゴム紐でくくられていました。
作品はもちろんですが、これら総べてお見せしたいくらいです。



>お金は天下の回りもの。
価値あるものに遣ってこそです!

ほんとにその通りです。
よい作品と出会って、それを毎日身近において見られるなら幸せです。
展覧会に好きな作品があれば、何度でも足を運ぶ私ですから。

宝物はいくつもあって、どれも順番は付けられません。
今年はとてもとても良い年になりました(^^)
Posted by みどり at 2010年12月28日 19:53
みどりさん!
おめでとうございます。
ステキな宝物ができましたね。
いつでも眺めることのできる小宇宙。
夢のようですね。
私はまだ作品集でしか桑原さんの世界を存じ上げないのですが、それでもため息が出るほど素晴らしい。
良いご縁が出来ましたね!
Posted by レダ at 2010年12月29日 18:39
レダさん、ありがとうございます!
今回は事前にギャラリーに問い合わせをしたら前日から並ぶ方もいる、
と教えていただいたので思い切って完全防寒の準備をして徹夜してきました。

でもその甲斐あって、とてもよいご縁ができました。
会場では見るだけだったので分かりませんでしたが、作品を初めて手に持ってみたら小さいのにズシッととても重いのです。
でもこれはうれしい重みです。

>私はまだ作品集でしか桑原さんの世界を存じ上げないのですが

本物はほんとにすばらしいですよ。
毎年12月に東京で個展をされますので、機会があればいつか本物をご覧になってくださいね。

桑原氏の作品はほとんどが個人蔵なのですが、
江戸川競艇アートミュージアムでも公開されているんですよ↓
http://www.edogawa-art.jp/scope/index.html
Posted by みどり at 2010年12月29日 23:54
ギャラリー椿のオーナーは椿原さん、スパンアートギャラリーのオーナーは種村季弘という亡くなったドイツ文学者の息子さんです。
SPAでも桑原さんを扱うのは、以前種村さんがNHK日曜美術館で紹介したことがあったせいでしょう。
Posted by 山下 at 2011年01月01日 06:16
山下様
元日早々、コメントありがとうございます。

>ギャラリー椿のオーナーは椿原さん、スパンアートギャラリーのオーナーは種村季弘

ご指摘ありがとうございました。
早速、本分の方も訂正しておきます。


これからもよろしくお願いします。
Posted by みどり at 2011年01月01日 16:47
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