2006年04月27日

演劇集団キャラメルボックス公演 ハーフタイムシアター  「あしたあなたあいたい」  「ミス・ダンデライオン」

演劇集団キャラメルボックス公演 ハーフタイムシアター
 「あしたあなたあいたい」「ミス・ダンデライオン」@新宿シアターアプル
 〜5月3日まで
 
 原作:梶尾真治著「クロノス・ジョウンターの伝説」
 脚本・演出;成井豊+隈部雅則

4月7日(木)の初日に観に行ってます。
今回の公演、キャラメルボックスファンや演劇鑑賞初心者にはきっと受けがいい
だろうと思います。
残念ながら私にとっては、ハッピーエンドに向けての原作者の「作為」と
今回の公演の演出法がはなについてしまい、素直に楽しめませんでした。

ハーフタイムシアターというのは通常約2時間の所、半分の約1時間の公演なので
この名前が付いています。
以前はこの劇団で「ハーフタイムシアター」といったら上演時間45分の公演のことを
いっていたのですが、時代と共に変わったようです。

原作の「クロノス・ジョウンターの伝説」は「クロノス・ジョウンター」と名付けられた
タイムマシンにまつわる三つの物語で構成されています。
ただしこのタイムマシンは未完成で欠陥があり、人は過去に行くことしかできない。
しかも、一度過去へ行くと少し後には最初にいた時代より、遙かな未来にはじき
飛ばされる(つまり元の時代に戻れない)というやっかいなおまけ付き。

1作目の「吹原和彦(すいはらかずひこ)の軌跡」はすでにこの劇団で、去年12月に
「クロノス」というタイトルで上演されています。この時は上演時間は2時間ちょっとでした。
この公演は、気に入ってしまい観劇後すぐ原作本を購入して読みました。

今回は2作目の「布川輝良(ぬのかわあきら)の軌跡」の舞台化が「あしたあなたあいたい」、
3作目の「鈴谷樹里(すずたにじゅり)の軌跡」の舞台化が「ミス・ダンデライオン」です。
この原作者のつける人名は教えてもらわないと、読めませんね。

「あしたあなたあいたい」


☆「あしたあなたあいたい」

<あらすじ>
布川輝良は、有名な建築が作ったしかし5年前に取り壊された朝日楼旅館
を一目見たいと思っていた。
タイムマシン「クロノス・ジョウンター」の人体実験の被験者に選ばれたことから
朝日楼旅館が取り壊される直前に「飛ぶ」ことを希望する。
が、まだ実験段階のタイムマシンだったため、未来から持ってきたものは手元に残らず
滞在時間も限られている。
そんな過去の時間の中で出会った女性・枢月圭(すうげつけい)との物語。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

圭にはすでに婚約者がいたが、行くところのない布川を気の毒に思い自分の
家へ連れてきます。なにかと面倒をみるうちに同情から愛情に変化してゆくのですが
原作の方は、このあたりの彼女の心の中をちゃんと描いているのでまだ納得
できるのですが舞台の方は、時間の関係もあるのでしょう描き方がたりず
圭の心変わりが唐突な感じに見えました。
出演者では圭の母親役の坂口理恵さん、のみ印象に残りました。

「ミス・ダンデライオン」


☆「ミス・ダンデライオン」

<あらすじ>
女医の鈴谷樹里は子供の頃、同じ病院に入院していて亡くなったヒー兄ちゃんが
未だに忘れられない。大人のヒー兄ちゃんは樹里にいろんな「お話し」を語ってくれた。
ヒー兄ちゃんが亡くなったのは当時はそれに効く薬がなかったから。
今、その病気に効く薬が開発されたという。
たまたま見合いした相手・野本が自分が開発したタイムマシン「クロノス・ジョウンター」の
話を樹里にしてしまう。
それを聞いた樹里は薬を持ってヒー兄ちゃんを助けに行こうと心を決める。
自分の正体を隠し、今は自分より年下のようにも見えるヒー兄ちゃんの治療にあたる樹里。
予想したよりも、この時代に滞在できる時間が短くなっているらしい。
薬は何度か投与しなければならないが、最後の投与するまで樹里がこの時代に
滞在できるかどうか怪しくなってくるのだった。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

この物語では、ハッピーエンドにするための構成展開が前作よりさらに高度に
なっています。つまり、二人が問題なく結ばれるための年齢操作、をタイムマシンで
してしまうことになります。
これ以上は、ネタバレになってしまうので避けますが、このラストをロマンチックに
感じるかどうかで好き嫌いがハッキリわかれるお話しのような気がしました。
私は後者の方です。

さらにこの公演では演出方法が、気になりました。
この劇団ではよく使う手法なのですが、主人公にナレーションでこの場の説明を
えんえんと語らせてしまうのです。それも最初から最後まで。

この方法なら、誰でも間違いなく場面を理解してくれるでしょう。
でもこれはラジオドラマではなく、舞台劇なのだからちゃんと演技で「場面」を見せて
ほしいと思うのです。
しかし、それのどこが悪いの?と言う人もいるはず。
好みの問題といえばそれまでですが、ここが人気劇団であるいっぽう、ここはあまり
おもしろくない、子供向け演劇のようだという感想を持つ人も少なくない、その原因の
一つのように思えました。

前回公演を含め、3作通して登場するのは西川浩幸演じるP・フレックス(クロノス・
ジョウンターを開発した会社)の研究員・野本。
物語の中では脇役なのですが、存在感をちゃんと残しているに好感が持てました。




posted by みどり at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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