2006年04月25日

映画「エミリー・ローズ」

エミリー・ローズ



映画「エミリー・ローズ」@ヴァージンTOHOシネマズ 六本木ヒルズ
 監督・脚本:スコット・デリクソン 脚本・製作:ポール・ハリス・ポードマン
 音楽:クリストファー・ヤング

4月5日(水)観ています。
てっきりホラー映画と思って観に行ったら、ホラー半分・法廷劇半分の変わった味わいの
映画でした。ホラー映画としては恐いし、法廷劇としても良くできていたと思います。
宣伝のためのウソか誠か解りませんが、実話が元になってるらしいです。


冒頭、19歳の女子大生エミリー・ローズ(ジェニファー・カーペンター)が死んでしまった
ところから物語が始まります。
エミリーに悪魔払いの儀式をほどこしたムーア神父(トム・ウィルキンソン)が、過失致死罪
で起訴され法廷で裁かれることになる。
それに伴い、恐ろしい幻覚に悩まされていたエミリーの過去が明らかになっていきます。
神父の弁護を担当する、女性弁護士のエリン(ローラ・リニー)は、初めは単純に職業上の
義務感から弁護をしていたが、調べを進めるにつれ神父の無実を確信するようになり
悪魔の存在を認める方針で、エミリーへの悪魔の憑依と、神父の無罪を立証していきます。


悪魔にとりつかれたエミリーを演じる、ジェニファー・カーペンターの表情と演技が真に
迫っていて恐いです。
「狐つき」はこんな風ではないか(もちろん見たことはありませんが)と、思えるような恐い
鋭い目つきです。
音響の使い方と、クリストファー・ヤングの音楽が恐い雰囲気を盛り上げています。

ホラーから一転して法廷の場面は、激情にとりつかれ騒ぎまくるような場面はなくむしろ
たんたんとしています。
女性判事(メアリ・ベス・ハート)のあくまでも公平な判断で裁判を進行させていく様子は
見ていてすっきりと気持ちがいいです。裁判とはこうあってほしいものです。
悪魔の存在をあくまでも(あ、へんなしゃれになってしまいました)科学的に立証しようとする
弁護士エリン、自分の悪魔払いが失敗におわったことでエミリーに何が起こったのかを
法廷で証言したいと思ってる神父(最初はエリンに証言を止められています)のようすなど
は、よく考えられた法廷劇の形を取っています。
ローラ・リニー演じるエリンは、少し生活に疲れてるような感じでただのキャリアウーマン風
ではないところがいいなと思いました。

この映画はホラー映画と、法廷劇の両方を見せてくれますが、これがどちらか一方だけ
だったらおそらく退屈な映画になったのでは、と思えます。
しかしこれを交互に見せていくことで、映画の流れの中に強弱のリズムがうまれて
少しも飽きさせないものになってると思いました。


エミリーは信心深い少女です。その彼女がなぜ悪魔にとりつかれて、苦しむことになるのか
誰しも疑問に思えるところですが、映画ではそのことの説明もちゃんとされています。
映画をこれから観る方のために、そのことはここでは書きません。
そのことが明らかになる場面は、決して心安らぐものではありませんが、それでも
「そのこと」をエミリー自身が納得して受け入れるのを見るのは、ある種の「救い」を感じました。



posted by みどり at 03:53| Comment(2) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
再び登場ののっきーです。みどりさんの鑑賞日記を読むととっても観たくなります。
「エミリーローズ」も前から興味はあったのですが怖いのかなと思ってやめてましたが、信心深いエミリーがとりつかれる理由=心安らぎはしないその理由を是非とも知りたいなと
Posted by のっきー at 2006年04月29日 18:10
こんにちは、のっきーさん。
「理由」は私がエミリーでも「なんで私が?」という物なのです。その内容をここで書いてしまうとネタバレになってしまうから書くのをひかえますが(ごめんね)、エミリーはそのことをマリア様から告げられる、ということだけ書いておきますね。この記事にも載せてるチラシの画像はエミリーがマリア様と出会う場面なんですよ。
Posted by みどり at 2006年04月30日 07:26
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Weblog: 映画、言いたい放題!
Tracked: 2006-08-24 02:58
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