2010年03月15日

「ルノワール 伝統と革新」展

「ルノワール 伝統と革新」展


「ルノワール 伝統と革新」展@国立新美術館
1月20日〜4月5日まで
展覧会公式サイトはこちら


3月8日(月)に観に行っています。
ルノワールのフワフワした絵はちょっと苦手なので、当初はパスしようと思っていました。
気が変わったのは、やはり食わず嫌いはイカンと思ったからです。
月曜日は美術館は休みと思ってる方が多いし、幸いこの日は仕事も休み。
混んでそうだけど、この日はもしかして穴場かなと思い行ってきました。
しかし、さすがに人気のルノワール。混んでいました。


ピエール=オーギュスト・ルノワール(1841-1919)
今回の展示はボストン美術館や、ワシントン・ナショナル・ギャラリー、
オルセー美術館などから作品を集めたそうで、作品数も約80点と多く見応えの
ある回顧展となっています。


会場は作品をわかりやすく4種類に分けて紹介されていました。

第T章 ルノワールへの旅
ルノワールが知人を描いた人物画、彼が訪れた先の風景画、おそらく誰でも
(私でさえ)わりと取っつきやすい作品がならびます。
彼の交友関係なども垣間見えてくるルノワール序章。

第U章 身体表現
女性像、裸婦像、その表現方法を探っていったと思われる作品群が並びます。

第V章 花と装飾画
ルノワールが描いた花の静物画というのは今回初めて見ました。
依頼され、壁を飾るための装飾画というのもしかり。

花が入った花瓶をバックに、針仕事をしている女性の絵「縫い物をする若い女」は
日常のさりげない情景でありながら、とても華やか。
陽の光の差し込むかるい室内と、花瓶の花がきれいです。

このエリアは壁に壁紙風の物が張られ、そこに作品が展示されているのでなんとか
「室内の展示」の雰囲気を出そうとしていることに、好感がもてました。

ルノワールというと女性像がまず頭に浮かびますが、今回の展覧会でのこの
パートがなかなか珍しいと思います。見応えがありました。
ここばおもしろいし、気に入りました。


第W章  ファッションとロココの伝統
今回初めて知りましたが、ルノワールの両親は仕立て職人だったそうです。
そのため彼は子どもの頃からファッションには、人一倍敏感だったようです。
白いレースたっぷりの帽子を被った女性像を見たとき。
ルノワール苦手、とは言いつつもこの絵はきれいと感じました。




ルノワールの初期の頃の作品は後期の作品とはちがって堅さを感じます。
デッサンもしっかりした人物像はきれいだけと、ややおもしろみに欠ける。
やはりいわゆるルノワールのあの画風がいいのでしょう。

最新の光学調査による作品の分析もおもしろいです。
それによって分かってくるのは、作品の人物の輪郭を描き直したり、色の塗り直しを
何度もしていること。
さらにおもしろいのは若い頃は、試行錯誤を多くしてるらしいのに晩年になると、
描き直しをほとんどしてないということ。
描き直すのはめんどくさいということもあるのかも知れませんが、若い頃に比べると
自分の技法に自信が持てて、一気に描いているらしい・・・というらしいです。


私にとっては、苦手の作家さんの作品をこれだけまとめてみるのは結構しんどいことでも
ある、ということもよく分かりましたm(__)m
つまりルノワール好きの方なら、とても見応えのある展覧会だと思います。





posted by みどり at 08:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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