2009年09月10日

Team申 第三回公演「狭き門より入れ」

Team申 第三回公演「狭き門より入れ」


Team申 第三回公演「狭き門より入れ」@パルコ劇場
作・演出:前川知大
出演:佐々木蔵之介、市川亀治郎、中尾明慶、有川マコト、手塚とおる、浅野知之


9月3日(木)に観に行っています。
Team申は、佐々木蔵之介さんのプロデュース公演らしい。
申(さる)というのは佐々木さんが申年生まれなので、そうつけたんだとか。
佐々木蔵之介さんのことは劇団「惑星ピスタチオ」に在籍していた頃からのファンですがこの
Team申の公演は今まで知りませんでした。

<あらすじ>
仕事を辞めて実家のコンビニに戻ってきた天野(佐々木蔵之介)。
経営していた父は病気で倒れ、店は弟の雄二(有川まこと)が切り盛りをしていた。
店にやってる来た常連客の魚住(中尾明慶)と時枝(浅野和之)。
そして、天野はもう数年前に死んだはずの葉苅(市川亀治郎)と出会う。
どうやらこの世はもう終わりが近づき「世界の更新」がまもなくで、もう一つの
世界に行かれるのはごく一部の人だけらしい。
そのことに岸(手塚とおる)という奇妙な男が関わっていて、葉苅もその手伝いを
しているらしい。
もう一つの世界へ行くための入り口が、このコンビニにあり、病気で倒れた父は
そのことを知っていたらしい。
父の考えは、天野をもう一つの世界に行かせ、弟はこのコンビニで「入り口」
を管理する役目を受け持たせるつもりだったらしい。
この世はどうなるのか、そして天野はどう行動するのか。


それぞれの出演者の魅力が良く出ていたと思います。
天野は家を飛び出していたし、職場で横領事件の告発をしてそのため時枝が失職
しているという人物関係があります。
佐々木さん演じる天野は冷静で正義感(私がファンのせいもあるけれど、あのさわやかなルックスが
その感じを高めている)はあるけれど、あまりにも合理的に物事をすすめてきたため周囲ともうまくいかない。
そんな彼が徐々に変化してくるのはよくある展開とはいえ、やはりいいなと思います。


浅野和之さん演じる時枝は、天野の為に職をなくし妻とも離婚。
天野に恨みを持っているはずですが、今は全てを受け入れてかえってサバサバしているようすが、かえって好感がもてます。




有川まことさん演じる弟の雄二は、まじめで人が良さそう。
兄とは違って要領がわるそうですが、この舞台の中では一番人の良さそうな人物
なので見ていてホッとする人物です。
有川さんははじめて見た役者さんですが、この方の出る舞台なら他にも見たくなりました。


正体不明だけれど、この世とあの世の全てを仕切っているような人物を演じる
手塚とおるさん。
全身黒づくめのファションで、身軽な動作。薄笑いを浮かべてしゃべる様子はどこか
ヌメッとして軟体動物のよう。
謎の人物としての魅力が良く出ていました。

天野の友人で死んだはずの葉苅を演じる市川亀治郎さん。
死んでもサラリーマン風なのが、なんだかおかしい(^_^;)

出演者の中では印象の薄い万引き青年、魚住演じる中尾名慶さんですが、どこか
ふてくされつつもやはりどこか憎めないところがあります。

異世界への入り口が、どこにでもある、そして24時間開いているコンビニという
設定が意表をつきますが、おもしろい。

今の世界と、あの世の世界にいるところを、照明の使い分けで二つの世界を一つの舞台で見せてしまう演出はとてもうまいです。
そもそもこの物語が最初から最後までコンビニから一歩も出てないことに、見終わってから気がついたくらいです。

選ばれた人間がもう一つの世界に行ける、という良くある物語を、意表をつく設定と、工夫された演出で
新鮮に見せてくれた舞台だったとおもいます。

最後になりましたが作・演出の前川知大さんは7月に観た「奇っ怪」の作・演出もされた方。
(その時の感想はこちらで)
続けざまにとてもおもしろい公演を見せてくれて、この方は今後眼が離せなくなりました。


posted by みどり at 07:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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