2009年01月03日

「丸紅コレクション展 衣装から絵画へ 美の競演」

丸紅コレクション展 衣装から絵画へ 美の競演」


「丸紅コレクション展 衣装から絵画へ 美の競演」@損保ジャパン東郷青児美術館
11月22日〜12月28日まで (終了してます)

12月27日(土)に観に行っています。
チラシに使われているボッティチェリの「美しきシモネッタ」に魅せられて行ってきました。

そもそも丸紅コレクションてなに?と思いましたが、総合商社の丸紅はもともとは
江戸時代末期に創業した呉服商で、呉服の商品開発のための集められた衣装は
近代の染色技術や流行をだどる事のできる貴重な資料であり、また総合商社として美術品の輸入販売を
てがけるようになってからは西洋絵画の収集(所蔵)も増えたのだそうです。

会場に入ってすぐにあるのは桃山時代の小袖や、江戸時代の染め物の展示。

染織家久保田一竹さんの業績で現代にその存在が蘇った「辻が花(つじかはな)染」。
一竹さん以外の辻が花染めの着物を見るのは初めてでした。
「辻が花」は染め残す部分に竹の皮などをかぶせて糸で縫い縮める「絞り」と手書きで
そめる「描絵」を併用する方法だそうです。

丸紅が組織した「あかね会」は、1924年頃作られた染め物の図案研究会「草の葉会」が発展したものだ
そうで図案を依頼したのは当時のそうそうたる美術家。
展示全ての名前をひかえそびれましたが、日本画の西村五雲の図案の展示もありました。

絵画の展示も見応えがありました。
日本画家加山又造の青空と白い山が印象的な「雪山」。
灰原求一朗の「斜里岳」は暗い空が印象的な雪山の絵。
題材は似てるのにまったく味わいの違う二枚が並んで展示されているのもおもしろい。

キスリングの「ミモザの花」は絵の具を筆ではなく、チューブから出してそのままキャンバスに塗りつけているようです。
鮮やかで立体的なミモザの黄色の花が量感たっぷり。
絵はがきがほしかったけれど売り切れでした。

ウィリアム・ジャイムズ・ミュラーの「ヴェネツィア大運河」は広々とした運河と画面奥に
小さく描かれた物に目がひかれます。ひろびろとした空間表現がすばらしい作品。

お待ちかね「美しきシモネッタ」は日本でただ一点あるボッティチェリの作品。
女性の穏やかな横顔と、丹念に描きこまれたドレスやネックレス、髪の描写がとても美しいです。
珊瑚色のドレスや、窓枠なのか周りの黒い枠が女性の明るい肌の色を引き立てています。
普通の肖像画でなく、まるで聖人を描いた宗教画のようにも見えます。
モデルになった女性シモネッタは実在した方で、23歳で亡くなっているそうです。
いつまでも眺めていたくなる肖像画でした。
posted by みどり at 13:43| Comment(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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