2008年12月27日

小野寺修二カンパニーデラシネラ 新作公演 「ある女の家」

「ある女の家」


小野寺修二カンパニーデラシネラ 新作公演
「ある女の家」@シアタートラム
作・演出:小野寺修二
出演:小野寺修二、藤田桃子、浅野和之、川内大和


12月19日(金)に観に行っています。
小野寺修二さんと藤田桃子さんは現在活動を休止しているパフォーマンス集団「水と油」のメンバーだった方です。
セリフは一切無し、パントマイムとダンスを混ぜたような作品を見せてくれていた集団です。
特に小野寺さんは「水と油」で演出を手がけていた方で、今年はバレエダンサーの
首藤泰之さんとのコラボ公演「空白に落ちた男」の演出・出演でもすばらしい作品
を見せてくれていました。
今まさに「旬」の演出家だと思います。


今回は普通の演劇をされてきた浅野和之さん、川内大和さん、そして以前からの
仲間藤田桃子さんとの公演となりました。
内容的にはやはりパントマイムとダンスを組み合わせたような公演でした。

セリフが無い(正確にはテレビのニュース、という形で1カ所だけセリフがありましたが)から、
物語ははっきりしないけれど、一人の男(浅野和之)が家に帰ってくる、それとも仕事をする
事務所にやって来たのか・・・という場面から始まります。
部屋には一人の女性(藤田桃子)がいるけれど、この二人はともに互いの存在に
気がついてない様子。
一つの同じ空間にいるのに二人の動きは微妙にズレがあって、シンクロしてない。
だけど、かみ合いそうでかみ合わない二人の動きがあるリズムをつくって、その
リズムが妙にここちよい。

他の二人の動きも加わり、4人の動きがずれてると思っていると、ある瞬間で
見事にシンクロしたり。

別の、子どものおもちゃのような木枠だけの小さな家をつかっての場面もおもしろい。
男が帰ってくるのがこのお家、中に入って上着を脱いでリラックス。
家と、家の中でくつろぐイメージをこれだけで表現できてしまう。

何気ない「日常の動き」が、ちょっとしたきっかけで「非日常の動き」に変わっていくのが、小野寺さんの演出。
一つの動きからまったく別の動きに変わる、そのイメージのふくらまし方が、こちらの
予想をみごとにはぐらかしてくれるのです。
うまく説明できないのがもどかしいのですが、この動きのタイミングというかコンビネーションというか
それがとても心地よいのです。

ただ欲をいうと以前から「水と油」の公演を観ていた私にとっては、4人の動きは
ちょっともたついてるな、と感じてしまいました。
浅野さん、川内さんはパントマイムをやって来た方ではないし、ダンサーでもないから
これでいっぱいなんでしょう。たぶん。
かつての「水と油」の4人のメンバーだったらもっと動きはなめらかでスピーディだったと思いました。

おもしろかったですが同じ小野寺さんの演出作品「空白に落ちた男」に比べると
ちょっと物足りない感じがありました。
posted by みどり at 11:33| Comment(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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