2008年10月26日

劇団山の手事情社公演「YAMANOTE ROMEO and JULIET」

山の手事情社公演「ROMEO and JULIET」


劇団山の手事情社公演「YAMANOTE ROMEO and JULIET」@にしすがも創造舎 特設劇場
構成・演出:安田雅弘  原作:W.シェイクスピア
劇団山の手事情社公式さいとはこちら

10月16日(木)に観に行っています。
にしすがも創造舎は以前から気になっていましたが、今回初めて行ったところです。
西巣鴨にあった朝日中学校、ここが廃校になりその後その建物をいろいろなアートや、
イベント会場として利用するようになったそうです。

行ったのが夜なので、建物の概観がまったくわからないのが残念でしたが、校舎の一角を利用した
喫茶室があるのを見てなかなかユニークで面白そうなところだなと思いました。


今回はここに劇団山の手事情社が登場。
山の手事情社はちょっと変わったスタイルの演劇を見せてくれる劇団です。
構成・演出の安田雅弘さんが今回取り上げたのはシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」
この作品をいろんな手法で料理、分解、加工、して3つのパートに分けて3本立て、として公演が行われました。
舞台は会場の中央に設置され、客席はその四方を取り囲む形になっていました。


まずは1本目「抄本 ロミオとジュリエット」
物語を簡単な芝居仕立てにして内容の紹介。
ナレーション担当の役者(三村聡)が舞台にも立ち、この物語の内容を紹介していきます。

誰でもタイトルぐらいは知ってるこの物語、まずは観客に物語の内容をきちんとわかってもらわないと
安田さんがこの物語をこの後でどう料理したのかわからないだろう・・・ということでこういう
手法をとったと思われます。

ヴェローナの街で対立する二つの家族。でもそれぞれの息子と娘は恋に落ち、結果的に最後は二人とも死んでしまうという話。

「抄本」はさすがにわかりやすいけれど、これだけ観たら演劇公演としてはまったくつまらないです。
これは前菜ですね。



2本目「妄想 ロミオとジュリエット」
4つのブースで「ロミオとジュリエット」からインスパイアーされた4つのシーンが上演されるという趣向。
各ブースの上演は5分くらいだったかな。
観客は席を立ち、まるで美術館のツアーよろしく案内の人のあとをついていって各ブースをめぐります。
四方に分かれて座っていたお客さんは、4つのグループに分かれて移動開始。

客席を離れるという実験的な手法が面白いです。
各ブースもなかなか面白かったですよ。
でも言われなければ元ネタが「ロミオとジュリエット」だなんてわかりませんでしたが。

私が最初に観たのは「ジュリエットの墓」
舞台にいるのは大きなビニール袋の中の女性。
どうやら彼女が墓の中のジュリエットらしい。
他の人が花を持ってきても、食べ物を持ってきても彼女はそれらを直接触ることも食べることもできない。
袋の中ですからね・・・これで墓の中にいるということらしい。

次のパートは「一目ぼれ」
4人の役者がそれぞれ瓶入りの飲み物を持ち、こっち(客の方)を観ながらその中に手前においてある箱の中から取った錠剤をいれる。
で、この錠剤はどうやら「当たり」と「外れ」があるらしい。
「はずれ」だと、つまらなそうに一口のんだだけでおわりにしてつぎのビンを手に取る。
「当たり」だとビンの液体は沸騰したように激しくあわ立ちそれを持っていた役者さんは、そのまま
観客の方に飛び込んでいこうとする。
これを他の役者3人が押さえ込む、というもの。
最初は意味がわからなかったのですが、一目見て一目ぼれしちゃってもう抑えきれないこの気持ち!
って、ことだったのですね。
こうやって文字に書いてしまうとなんだかつまらないけれど、実際の舞台は勢いがあっておもしろく、
一番お客さんに受けていました。

3番目のブースは「舞踏会前夜のロミオ」
原作ではロミオがこの舞踏会に行くのは相手に恋しても相手にしてくれない女性に会いたいため、
この舞踏会で彼はジュリエットと出会います。

舞踏会に行く前の晩のわくわくするロミオの気持ちを表現したかったらしいです。
このブースでは3人の女性にさまざまなポーズをとらせて妄想をふくらませているロミオ(山本芳郎)
が一人いました。
ロミオといってもここではごく普通のお兄ちゃんにしかみえないんですけどね、これがいいのかも。


最後のブース「ヴェローナの街にただよう殺気」
3人の女性がワンピースをたくし上げて頭にかぶりブラとパンティだけ見える姿になって立っている
そこにひとりの男性がやってきて、体にマジックでいたずら書き。
何を書かれても怒らない三人はいったい・・・。
つまりはこれが「殺気」ということなのか。
きれいでかわいいブラとパンティに目がいってしまいました。


3本目は「印象 ロミオとジュリエット」
物語の場面もせりふもいったん解体し、再構築して文字通り「ロミオとジュリエット」の「印象」を舞台に表したもの。
複数のロミオやジュリエットが登場したり、どこかパントマイム的な動きになっていたりしてきれいです。
私はこういうのは好きで3つの中では一番山の手事情社らしい舞台でした。


普通の演劇公演のつもりで観に来ると面食らってしまうと思いますが
一味変わったものが観たい!という
方にはお勧めの劇団です。



posted by みどり at 12:30| Comment(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。