2005年12月10日

稲垣浩監督生誕100年記念鑑賞会

第568回無声映画鑑賞会
 稲垣浩監督生誕100年記念鑑賞会@東京 門仲天井ホール
 上映作品:「出世太閤記」 「江戸最後の日」   解説・活弁:澤登翠

11月30日(水)観に行ってます。
毎月月末頃に無声映画鑑賞会が開かれていて、会員にもなってるのに今年はなかなか
行かれないことが多くなって寂しいかぎり。(会員でなくても参加できます)
仕事が早めに終わったので、急いで駆けつけました。

映画好きを自認しているのに、稲垣浩監督作品をも一度もみたことがありませんでした。
誕生日は12月30日なので、今年で生誕100年なのだそうです。
黒沢明、小津安二郎と言った映画監督だと特別映画ファンでなくても知ってる方は
多いだろうと思いますが、稲垣浩というと知名度は低いのではないでしょうか。


この日の上映は、稲垣監督作品が2本。

☆「出世太閤記」
1938年(昭和13年) 日活京都作品 縮刷無声版
出演:嵐寛寿朗、月形龍之介、志村喬、他

この映画本来はトーキーだそうですが、今回は当時の地方巡回用の縮刷無声版、
澤登翠さんによる解説・活弁つきで上映でした。

時は戦国時代。
貧農の出の木下籐吉郎(嵐寛寿朗)は、侍となって立身出世を果たすべく、
郷里を後にし織田信長(月形龍之介)に仕えることとなった。
やがて、織田の右腕ならぬ両腕とまで言われるようになり、戦で大勝利を治め
みごと一国一城と主となるまでの活躍を描きます。

私にとっては、嵐寛寿朗より、渋い二枚目の月形龍之介が登場するのが
とてもうれしいのでした。この方、後年では水戸黄門も演じています。


☆「江戸最後の日」
1941年(昭和16年) 日活京都作品
出演:坂東妻三郎、原健作、志村喬、他

無声映画卒他会としては珍しく、トーキーの上映作品でした。

幕末の勝安房守(坂東妻三郎)。
明治元年4月11日、江戸城が官軍に引き渡されるまでの彼の活躍が描かれます。
(ところで、当時は江戸城とは言わなかったそうでこれは後年の名。
千代田城が当事の名称だそうです)

当たり前ですが、坂東妻三郎が若い!そして体揃がとってもスマート!
感情を高ぶらせることなく、少し早口でしゃべるしゃべり方が独特ですが、これは
坂東妻三郎と稲垣監督がセリフを研究し、作り上げた人物像なのだそうです。

ラストで勝が、奥方と小さな二人の娘を連れて屋敷の・に出て、江戸を去る
徳川慶喜(江戸という時代)に向かって「お別れをしようと」といって土下座します。
人々のため働いてきた勝と、その家族達を捕らえたカメラはそのまま引いて
・の桜から大空を撮して行きますが、このシーンはとてもきれいでした。



今回の2作品とも、特別派手なシーンがあるわけではなく、人物を丹念に
描いていたように見えます。
今となって、監督の知名度がイマイチなのは派手さが無く、素朴な作風のせい?
とも思いましたが、それは私の大いなる勘違いで晩年には「風林火山」と言った
大作映画も作ってるそうでです。
稲垣監督の作品上映が増えれば、新たなファンも増えてくることと思いました。

<2005-12-11追記>
稲垣浩監督作品を観たことがないと書きましたが、前言撤回です。観てましたm(__)m
「忠臣・ 花の巻」「忠臣・ 雪の巻」です。
NHK BS2で12月14日、15日に放送されるそうです。
私は忠臣・物が大好きで、映画化された作品は何本も観てるのですが、
この作品が稲垣監督作品という認識がスッポリ抜けていました。
今度は、心してみるつもりです(^^ゞ

12月29日(木)は年末恒例、新宿紀伊国屋ホールでの澤登翠さんの
活弁リサイタルがあります。開演は6時から。
上映作品は、エルンスト・ルビッチ監督・1927年作品「思ひ出」(この表記は入力ミス
ではありません)と、二川文太郎監督・大正13年作品「逆流」です。
もちろん私も行く予定です。


posted by みどり at 15:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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