2008年08月11日

CD:グレン・グールド演奏「ゴールドベルク変奏曲」メモリアルエディション

CD:グレン・グールド演奏「ゴールドベルク変奏曲」メモリアルエディション



今年の春に購入した音楽CDのこと、書こうと思って書きそびれていました。
この夏放送大学の試験直前の頃は、勉強のBGMとして繰り返し流していました。

今年春、NHK教育の「知るを楽しむ私のこだわり人物伝」でピアニスト、グレン・グールド
(1932-1982)の紹介があり、名前は以前から知っていたのですがその方のことをほとんど知りませんでした。
しかしこの演奏はラジオで何度も聴いたことがある。
たまたま録音したラジオドラマのBGMとして使われていたので、名前を知らないまま
繰り返し耳にすることになりました。

きれいなピアノ曲。
タイトルも演奏者も知らないままだったその曲はJ.S.バッハ作曲の「ゴールドベルク変奏曲」で、
演奏はグレン・グールドという方によるものだとやっとわかりました。
長年憧れていた人とようやく再会したも同然。
分かったところですぐにCDを購入しました。

グールドのCDはたくさんありますが選んだのは「ゴールドベルク変奏曲」メモリアルエディション。
グールドの生誕70年、没後20周を記念して2002年に出されたものだそうです。
1955年録音版(これが彼のデビュー版)と1981年録音版をカップリングして、さらに1955年の
録音セッションのようすをそのまま収めたCDもついた三枚組。
対話はグレン・グールドと音楽批評家のティム・ペイジがラジオ番組風に対談している
ものですが、実際はそうじゃないらしい。
英語の聞き取りが出来ないけれど、日本語訳のブックレットが付いているので安心。


そもそも私はバッハのオリジナル版「ゴールドベルク変奏曲」を全く知りません。
1955年版。
冒頭のゆっくりとしたアリアがとても美しい。
鍵盤の一つ一つを吟味しながら弾いているような感じです。
その後、速いテンポに変わりますが、これも心地よい。
グールドの演奏でしか、聴いたことがないのですがそれでも彼の演奏を聴くと
かなり斬新な演奏になっているとわかります。
バロック時代の音楽のはずがとてもモダンにおしゃれに聞こえてきますから。
グールドの若々しさも出ているような気がします。


これが約30年後の1981年版になるとかなり様子が変わってきます。
冒頭のゆっくりしたアリアがさらにゆっくりになっている。
1955年版を聞き込んだ後では、ちょっととまどうくらいです。
それでも何度も聴いていると、これもいいではないの、と感じられてきます。
30年の時を経てグールドの中でいろんな事が変わってきた結果を聴かして
もらっている気分です。


詳しいことは分かりませんが、音楽に詳しい方、耳の肥えた方には最初に出た
1955年版、1981年版と今回の3枚組のCDは微妙に音が違うらしいです。

とはいえ、初心者の私にとってはこのメモリアルエディションはお買い得版でした。

ピアニストなのに、なぜか1962年以降はコンサート活動を止めてしまったグールド。
その後はスタジオ録音、TV番組の出演で活躍したそうです。
晩年(と、いってもまだ40代)の映像や写真を見ると年齢よりかなり老けて見えます。
ピアノを弾くとき、ミネラルウォーターや各種薬、愛用のボロボロになった椅子を
持ち込んでいたそうで、神経の細い繊細でシャイな方だったような気がしました。












posted by みどり at 09:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽・コンサート・オペラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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