2014年06月06日

没後50年「松林桂月展 水墨を極め画中に詠う」


没後50年「松林桂月展 水墨を極め画中に詠う」



没後50年「松林桂月展 水墨を極め画中に詠う」@練馬区立美術館
4月13日〜6月8日まで
展覧会サイトはこちら



6月5日(木)に行ってきました。

日本画家の松林桂月(まつばやしけいげつ 1876−1963)、その名前はあまり知られていないような気がします。

私が初めてこの方の絵を知ったのは中学生の時。
その頃なぜか学校にいろいろな絵画ポスターを販売する方が来るときがあって、その時
今回のチラシにも使われている「春宵花影」に目がとまって買ったのでした。

しかしその後、作者のことを知ることが全くなく、東京国立近代美術館に所蔵されている
のが、分かった位でした。


今回は約30年ぶりの回顧展だそうです。

行ってみると、桂月さんの奥さん(松林雪貞 まつばやしせってい)も日本画家だと
わかり、雪貞さんの作品も展示されていました。
絹に描かれた薔薇の木や菊。葉っぱと花の表現がとても繊細で美しい。
初めて知った作家さんでした。

桂月さんは、墨絵で有名な方のようですが、もちろん色鮮やかな作品も。


お目当ての「春宵花影」はなんと、残念ながらありませんでした!
5月11日までの展示だったのです。

後から購入したカタログを読んで、知りましたが「春宵花影」というタイトルの作品は3点あるのだそうです。

昭和初期に描かれ、掛け軸に仕立てられた作品が1点(個人蔵)。
私が行ったとき、展示されていたのはこれでした。
最初観たとき、私が知ってる作品となんかちがうなあ・・・と、思ったのですが
それもそのはずでした。



昭和14年にニューヨーク万国博覧会に出品するために描かれた作品(後に東京国立近代美術館に寄贈)
これが今回チラシに使われている作品。

昭和19年に描かれた作品(下関市美術館所蔵)

これ以外に「春宵」と題された、月と桜が描かれた作品もあるとか。




前置きが長くなりましたが「春宵花影」は大好きな作品です。
朧月、夜桜。
よく見れば桜の花は、花弁すらはっきりとは描かれてないのに、フンワリと
優しい「花」を感じます。
墨絵なのに、これだけ深い味わいのある表現ができるとは。

カタログにはこの作品にまつわる、いろいろな事が書かれているのですが、まだ
さっと目を通しただけなので、これからじっくり読むのが楽しみです。
posted by みどり at 23:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする