2014年03月28日

第668回 無声映画鑑賞会「極地探検」「眠るパリ」「最後の人」

第668回 無声映画鑑賞会



第668回 無声映画鑑賞会 @日暮里サニーホール

3月26日(水)に観に行っています。
無声映画鑑賞会ではどちらかというと日本映画の上映が多いようです。
外国映画ファンとしてはやや不満があるのですが、今回は3本とも外国映画の古典的
名作ばかりでうれしい上演会でした。
どれも観たことある作品ばかりなのですが、それでも大きなスクリーンで観る機会は
なかなかないので行ってきました。

『極地探検』A ia conquete du pole(18:30〜)
1912年 仏・スター・フィルム作品 (14分)
監督・主演/ジョルジュ・メリエス
弁士/山内菜々子
メリエスは元々はマジシャンだったそうで、その後トリック撮影など駆使した
映画作品を作るようになった人。
今見ると子供騙しに見える程度ですが、それでも楽しい映画を作ろうとする様子が見えて楽しい。



『眠るパリ』Paris Qui Dort (18:50〜)
1923年 仏・フィルム・ディアマン作品 (39分)
監督/ルネ・クレール
出演/アンリ・ロラン、アルベール・プレジャン
弁士/片岡 一郎

なぜが動きの止まったパリの街。
その中でこれまたなぜか、動ける数人の人々。
ラジオから聞こえて来た声の、主を捜し当てる。
なんだか最近のSF映画にもあったような舞台設定。

パリという街が舞台のせいか、なんだかおしゃれな雰囲気もあります。

『最後の人』Der Letzte Memm (19:45〜)
1924年 独・ウーファ作品 (75分)
監督/F・W・ムルナウ
主演/エミール・ヤニングス
弁士/澤登 翠

ホテルの老ポーターが、誇りにしていたその仕事を辞めさせられてしまい
失意のどん底に、しかし最後は思いがけない奇跡が起こるというお話。
前半はどこの世界にもあり得る物語なのに、ラストはぜったいあり得ない話に
してしまったのは良いのか悪いのか。
億万長者が自分が死ぬとき側で介護した人物に全財産を譲る、という遺書を
書いていた為、老ポーターにその権利が渡るのです。
このラストはどうも嫌いなのですが、しかしコレがないと老ポーターがあまりにも
きのどくで観ていられない映画になってしまう。
この映画は、おとぎ話として観る方が、良いようです。


もともと字幕のない無字幕映画なので、弁士が付くのはどうかと思えるのですが
あった方がわかりやすいし、澤登さんの弁士も余計な感じは皆無でした。
特にラストは解説されないと日本人には分かりませんから。


しかし映画のカメラワークには目が惹かれます。
冒頭の降りていくエレベーターから、ホテルの中を映し出す映像の美しさ。
人々のざわめきと、躍動感まで感じるオープニングだと感じました。

名優エミール・ヤニングスが老ポーターを演じたのは彼がまだ40歳の時だった
そうで、これにもびっくりです
posted by みどり at 00:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月27日

「星を賣る店 クラフト・エヴィング商會のおかしな展覧会」


間もなく終了の展覧会や、もう終わってしまったことなど続けて書いていきたいと思います。。

「星を売る店 クラフト・エヴィング商會のおかしな展覧会」1


「星を賣る店 クラフト・エヴィング商會のおかしな展覧会」@世田谷文学館
1月25日〜3月30日まで


2月4日(火)に観に行っています。

「クラフト・エヴィング商會」は吉田浩美さんと吉田篤弘さんによるユニット名
だそうで、私は今回の展覧会で初めて知りました。


著作の執筆、装幀を中心に活動をしているそうです。

装幀を手がけた本の展示はもちろん、オブジェの展示、物語の朗読をヘッドフォンで
聴くこともできます。
いつもの世田谷文学館、とはちょっと違う雰囲気でした。

行った日は、午後から小雪の降る日。
これは文学館の窓越しに撮った写真です。
赤い梅の花が咲いていました。

「星を売る店 クラフト・エヴィング商會のおかしな展覧会」3


併設の喫茶・どんぐりでは今回の展覧会にちなんだケーキセットがありました。
写真の真ん中は今回の展覧会チケット。

「星を売る店 クラフト・エヴィング商會のおかしな展覧会」2


チケットの真ん中が、星形に抜かれていて、この「抜かれた星」も展示に活かされていて、
なんとも無駄のないアイデアでした。

売店では特製の「大人のライスチョコ」の販売もありましたが
私が行ったときは一日数量限定販売でした。
数個残っていたので2個買いたかったけど後の人の為に、1個(一袋に2個パック)だけ買いました(^^)


チラシデザインもかわいい。
ポスターの販売は無いけれど、展覧会カタログを買った方先着100名にポスタープレゼントがあったようです。
私が行った時点ではもうポスターはありませんでした。
ちょっと残念(^_^;

会期中、トークイベントが4回あり、1回目を除き全て申込みハガキをだしたのに全て落選。
知り合いの方も同じ事を言っていたので、かなりの人気イベントだったようです。

また世田谷文学館では、自動人形師ムットーニこと武藤政彦氏の作品も常設展示されています。
サイトをみると「ムットーニのからくり劇場」と題して「会期」がかかれていますが、作品は
常設展示なので「会期」が終わったら観られない、ということはありません。
なんで会期が書かれているのか少々不思議です。

毎時30分に稼働していますが、2グループに分けての展示なので全部見ようとする
次の30分まで、また待つ必要があります。
「星を賣る店」と合わせてご覧になることをお勧めしますが、全部見るなら最低でも2時間は欲しいところです。
係の方に申し出れば、チケットにスタンプ押してくれて当日に限り出入りは自由ですよ。



ぜひ時間に余裕を持って行ってみてください。
posted by みどり at 23:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「一刻」 前原冬樹展/榊原澄人個展


映画演劇いくつも観てるのに、なかなかかけない(T.T)
まずはまだ開催中のこの展覧会のことを。

3月18日(火)は東京国立博物館で「医は仁術」展を観てから二つのギャラリーへ行っています。

「一刻」前原冬樹 展


「一刻」前原冬樹 展@田町 YOKOI fine art
3月11日〜3月29日まで
展覧会サイトはこちら


ツイッターですごいよ、とのこの方の評判を知り、行ってきました。
JR田町駅から徒歩10分くらい、初めて行くギャラリーでした。

ギャラリーの方から説明されないと分からなかったのですが、展示されて
いるのは全て木彫。
それも一木造り、なのだそうです。

古びた木材と、鍵、に見えるけどこれも一木。

錆びたトタンに描かれた広告・・・・に見えるのも木彫に彩色。

壁に掛かっている木の表札、みたいな物には眼が一つ。
さらに革製本の古い本・・・に見える表紙にも眼が一つ。

じっと観てると、ギョロッとこちらを見返しされそうで怖いくらいでした。

ギャラリーの奥には筆を持った腕の木彫作品もあり、コレはあえて木目を見せる
作りになっていました。
そうしないと、木と気が付いてもらえないので会えてこんな作りにしたのだとか。

あまり個展もされない作家さんだそうです。
29日までの展示なので機会があれば是非。


ところで、田町駅からギャラリーに向かう途中で見えた風景が、まるで映画のセットのようでした。
なんかおもしろい。

田町駅付近からの風景





田町の後は、日本橋へ移動。



榊原澄人 個展


榊原澄人 個展@ギャラリーYUKI-SIS(ユキシス)
3月18日〜4月5日まで



去年12月の、国立新美術館での展覧会でも話題になっていた映像作家の
榊原澄人さんの展覧会です。

今回はギャラリーの壁に、国立新美術館でも上映された映像作品が映し出され
さらに平面作品も展示されていました。

3月29日にはご本人が見えてのイベントもあるそうです。
楽しみです。


<2014-04-02追記>

3月29日のイベント、パペット&トークショウを観てきました。
ラポロ座 presents 'E-MOTION'
ラポロ座…榊原澄人さんと吉村直樹さんによるパフォーマンスユニットだそうです。

後日、ギャラリーYUKI-SISのサイトにもイベントの様子の写真がアップされていました。

吉村さんがスクリーン代わりの壁の前に立つと、映像が投影されていく。
そして榊原さんが作った人形をお二人で操作したり。
榊原さん制作の人形は独特のものでとても興味深かったです。
この人形、平面作品にも描かれていたものと似ています。

国立新美術館でも上映された映像作品のDVDを購入したので、榊原さんに
サインしていただきました(^^)V

榊原澄人 DVD 


<2014-04-03追記>

3月29日にギャラリーYUKI-SISへ行くとき、東京駅からギャラリーのある日本橋へ
歩いて行ったのですが、途中の通りで桜が満開になっていました。

2014年3月29日 東京駅から日本橋へ





posted by みどり at 17:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月23日

「特別展 医は仁術」

「特別展 医は仁術」1


「特別展 医は仁術」@国立科学博物館
3月15日〜6月15日まで
展覧会公式サイトはこちら




3月18日(火)に観に行っています。

江戸時代から現代までの日本の医療史をたどる展覧会。
もともと医療史、科学史にはとても興味があるので、この展覧会が開催される、と
知ってから観るのを楽しみにしていました。


会場内はフラッシュを出さなければ、写真撮影OKでした。


日本の臨床医術は、戦国時代に渡海した僧達が中国明医学を伝えてから始まるらしい。
あまりこれは知らなかったです。
オランダから西洋医学が入ってくることから、などと思っていましたがこれはさらに
後になってからの事。

こうやって文字で書くと、なにやら難しい展示に思われるかも知れませんが
そんなことはありません。

病気は治したいけれど、ほとんど神頼みだった昔。
はしか退治をする「ウサギ」の錦絵。今見るとなんだかかわいいい。

「特別展 医は仁術」2


でもなんでウサギ???
意味があるはずだけど、その解説はなかった気がします。



昔の腑分け、いまでいう解剖をしたときの様子を絵に絵がきとめたものの展示もあります。
そんな昔の解剖図も興味深いが、薬を入れた入れ物や、昔の医療器機の展示も
興味が引かれました。

「特別展 医は仁術」3


なんというか、形がなんとも言えず良いんです。
機能美というか、無駄のない美。
きれいだなと感じました。


古い時代の顕微鏡のこの形も好きです。
「特別展 医は仁術」5



江戸時代に木で作られた骨格標本(木骨・もっこつ)もおもしろい。
とても精巧につくられています。
「特別展 医は仁術」4


しかし、これどんな方がつくったんだろう?
すばらしい骨格標本ですが、胸骨が1本足りないらしい。
先日、訪問したシャレコーベ・ミュージアムにも木で作られた頭蓋骨模型がありました。

骨格標本を木で、作っちゃおうというのがいかにも日本的発想。

そういえば明治時代、鹿鳴館を造るとき建築費節約のため本来なら石を使うところ、
木で代替えしてしまったそうです。
「石」は西洋の文化、日本は「木」の文化、ってとこでしょうか。



展示の最後は、現代の医療についても少々。

そして「鉄拳さん」の「仁術」をテーマにしたパラパラ漫画が大きなスクリーンで観られます。
一言もセリフは無いのに、なんだか涙がポロポロ。

子どもから大人まで楽しめる展示になっていると思います。
posted by みどり at 20:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月19日

映画「アナと雪の女王」2D・字幕版&3D原語版

映画「アナと雪の女王」


映画「アナと雪の女王」2D・字幕版@MOVIX亀有
監督:クリス・バック、ジェニファー・リー
脚本;ジェニファー・リー
第86回アカデミー賞長編アニメ映画賞、歌曲賞受賞



3月18日(火)に観てきました
ディズニーアニメの「アナと雪の女王」字幕版。
これは予想以上に素晴らしかったです。
てっきりアンデルセンの「雪の女王」のアニメ化だと思っていましたが、全然違う物でした。


姉のエルサと妹のアナ、姉妹の王女の物語。
エルサは幼い頃から自分では制御できない不思議な力を持っていて、成長するに
つれてその力が強くなってくる。
周囲を傷つけないようにと、城の部屋に閉じこもって成長するエルサ。
国王夫妻が突然の海難事故で亡くなってから、王位を継ぐことになるエルサですが
戴冠式当日事件が起こり、雪山に逃げ込むエルサ。
彼女を追うアナ。
二人の運命は・・・という展開。


最近のディズニーアニメは、ヒロインがどんどん行動的になってきてると感じます。
今度の二人のヒロインも、自ら道を切り開き進んでいく。
実に逞しい。

音楽もとても良いし、映像もブルーを基調にした画面構成の美しいこと!


下の映像は強大な不思議な力を持ってしまったエルサが、過去の自分を振り切って
自分の宮殿=王国を作り上げるシーン。
歌詞も音楽も歌もいい。しかも力強く美しい!
氷の階段を自ら作り、駆け上がっていくシーンは私がこの映画でもっとも好きな場面です。
くるくる変わるアングルの切り替えなど、アニメだと言うことを忘れそうなくらい。

暗い夜からはじまり、きらびやかな宮殿で美しいドレスをまとい朝日を浴びて歌うエルサ。
心憎い演出の、素晴らしいシーンだと思います。
私はここで泣いてしまいました。





これはもう日本語吹き替え版も観たくなりました。







<2014-03-19追記>
早く観たくて今日、3月19日(水)に日本語吹き替え版を観てきました。
いつも行くMOVIX亀有がシステム移行のために休館なので、久し振りに
TOHOシネマズららぽーと船橋へ行ってきました。
しばらく行ってなかったら、ららぽーと船橋がリニューアルオープンとかで
映画館の位置が以前と変わっていたようです。
以前は、もうちょっとJR南船橋駅に近かったんじゃなかったかな?


前置きが長くなりましたが、18時40分上映開始の日本語吹き替え版は
ほぼ満席でした。

日本語の唄も無理なく意味が通っていて一安心。

改めてみると、この作品の絵の美しさに感動ものでした。
日本のジブリアニメはセル画にこだわったアニメ作りですが、ディズニーは
いまは全てCGアニメ。
その技術は年々上がっているように見えます。
まずいろいろな質感表現が素晴らしい。

登場人物達が身にまとっている生地の表現がすごい。
ベルベット状の布、毛皮、レース、雪の女王のエルサのケープのオーガンジー風の
少し硬質な布地の質感、アナ達の髪の毛の艶やかさ、そして氷の透明感など。
様々な表現が混在している画面に感心するばかり。

物語はこれでもいけれど欲を言えば、もう少しエルサに活躍の場が欲しかった。
彼女は「女王」なんですから。

そして音楽は、アカデミー賞歌曲賞を受賞した Let It Go はもちろん何度聴いてもいいです。
冒頭の民謡風の楽曲も心地よい。

このアニメなら何度でも繰り返し観たい作品です。


<2014-03-25追記>

この映画がすっかり気に入ってしまい3月24日(月)にまた見に行ってきました。
でももちろん違う形式で。
今回は新しく東京・日本橋に3月20日オープンしたばかりのコレド室町2の中のTOHOシネマズ日本橋に行ってきました。

コレド室町2


3D、そして大きなスクリーンのTCX、音響もよいドルービーアトモスで観てきました。

前半は3Dの効果を強く感じました。後半になるとこちらの感覚が慣れてしまったのかさほど効果を感じなかったです。
音響は特に、エルサが宮殿を作り上げるシーンではズシンと来るくらい迫力がありました。

改めてみると、物語の伏線の張り方もきめ細かいと感じました。
「真実の愛」がこのアニメのテーマですが、男女にこだわらないとこがいい。
愛の表現もひとひねりあるところが、好感がもてます。
posted by みどり at 01:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月18日

テート美術館の至宝「ラファエロ前派展」&「益田屋源兵衛X松井冬子展」

ラファエロ前派展


テート美術館の至宝「ラファエロ前派展」@森アーツセンターギャラリー
1月25日〜4月6日まで
展覧会サイトはこちら

3月14日(金)に観に行ってきました。

「ラファエロ前派」というのが説明されないと分かりませんでした。
チラシの解説文の引用ですが「1848年、英国の若い作家たちは、ラファエロを
模範とする保守的なアカデミズムに反旗を翻しそれ以前の初期ルネサンス芸術に
立ち返るべく『ラファエロ前派兄弟団』を結成した」

ということで、初期ルネサンス芸術に立ち返ることをめざした作家たちの展覧会。
しかい初期ルネサンス芸術って、なんだ?(^◇^;)
すみません。その辺は、各自調べていただくとして。

今回の展覧会は当時の英国でそれまでとはまったく違っている、と言うことでスキャンダルを
巻き起こした「ラファエロ前派」の作品の紹介でした。
スキャンダルだからほめられたのでなく、批判されたのか。

展示されている作品に共通してるいのは、まるで写真かと思うほどのリアリズムに徹して
描いていること。
写真でも、こんなに角から角まではっきりしてないだろう、やり過ぎと思えるほどリアルに
描かれている作品もある。

それまではたとえばキリストの家族なら、理想化した人物達を描くところを
ラファエロ前派の作家では、その辺のごく普通の家族の絵になっているとこ。
理想的な美しい家族として描いてはいない。
これが当時の芸術界では大いに批判を浴びたとか。




前置きが長くなりました。
今回の展覧会で一番楽しみにしていたのは、ジョン・エヴァレット・ミレイの「オフィーリア」でした。
オフィーリアとは、もちろんシェイクスピアの「ハムレット」の中の人物。
婚約者だったハムレットに婚約破棄されるし、兄は殺されるし、で気がふれた彼女が岸辺の枝に
手を伸ばそうとして川に落ちてしまった、という場面が描かれています。
昔、この絵をそっくりそのまま、映像として再現していた映画もありました。

観て意外だったのは、それまで思っていたよりずっと小さな絵だったことです。
実物より3,4倍はあると思っていました。


ウィリアム・ホルマン・ハントの「良心の目覚め」は男性に抱きかかえられそうに
なったとき、ふっと立ち上がった愛人の女性の姿が描かれています。
この絵は見ていて、私にはなんだかとても居心地が悪い。
その原因は、手前も背後の壁も角から角まで事細かにしっかり描いているせいみたいです。


チラシを観たのと、実物を観たのでは印象が違っていたのもありました。

冒頭の画像のロセッティの描いた「プロセルピナ」がそれ。
チラシでは女性のアップだけで、なんだか「濃い」と感じてイヤだったのですが
実物は背後に暗い壁があり、画面では見えない窓からの光が差し込んで四角く
明るい部分がある絵でした。
この空間表現は好きになりました。




日本画家・松井冬子さんと、京都の帯匠・益田屋源兵衛さんのコラボ展


この日は同じ森ビルの中にあるA/Dギャラリーにも寄ってきました。
どこにあるのか?と思ったらお土産品とか置いてあるショップの中でしたf(^ー^;
ここで開催されていたのは、日本画家・松井冬子さんと、京都の帯匠・益田屋源兵衛さんのコラボ展。
素晴らしい技術で日本画を描く方ですが、モチーフの多くは屍や内臓など。
松井冬子さんの絵は実は大の苦手です。


今回も帯に内臓剥き出しの蛇がいたり、手描きの着物の柄は髪、蟻、さかぶたなど。
どうゆう人が、どんな時に着るの?
そんなこと意味無いのか。
コラボということに意味があるようです。

一つ思ったのは伝説の遊女、地獄太夫が着たら似合いそうだ、ということでした。
地獄太夫の訪問着としていかがでしょう。
posted by みどり at 13:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月14日

「ゴルトベルク変奏曲」

「バッハ ゴルトベルク変奏曲」


「ゴルトベルク変奏曲」@神奈川県茅ヶ崎市 茅ヶ崎市民文化会館
振付;山田うん  
出演:高橋悠治(ピアノ) 川合ロン、山田うん
使用楽曲:バッハ作曲「ゴルトベルク変奏曲」

きのう3月13日(木)に観に行ってきました。
千葉県民の私にとってはちょっとした旅行のように遠い茅ヶ崎市。
なにしろ東京横断ですからf(^―^;

大好きなバッハのゴルトベルク変奏曲が聴けるし、それに乗せてのダンス公演なら
ぜひ観たい。
開演時間も19時30分なら行けそうだ、とチケットを取りました。


高橋悠治さんのピアノはテレビや、CD等では聴いたことありますが、生演奏で聴くのは今回初めてでした。

山田うんさん、お名前は聞いたことあるけど観たこと無い。
川合ロンさんは、記憶はないけれど色々観てきた公演のなかで出演していたことがあるようです。



会場は広いホールでしたが、通常の舞台設定ではなく、通常のステージ上に
コの字型に客席が配置され、その中央が今回のステージとなっていました。
角の方にグランドピアノが置かれ、空いているスペースがダンスエリア。


初めて聴く、高橋悠治さんによるゴルトベルク変奏曲。
私にはかなり異質に聞こえました。
この曲はもともとチェンバロのために書かれた曲だし、そもそも私が大好き
だったのは、ピアニスト、グレン・グールドの演奏版。
グールドの演奏にはほんのりとジャズの風味があった気がします。

高橋さんの演奏はそれともまったく違う。
フワフワというか、ヒョロヒョロいうかまるでどこかに転がっていくような演奏法。
演奏の強弱が強いのか?
まるで音符の一つ二つ抜かして演奏している?とさえ感じるとても不思議なゴルトベルク変奏曲でした。

もともとバッハはこの曲の演奏にあって、なんの指示も書き残してないそうなので
どんな演奏も「あり」なんでしょう。


ダンスは女性の山田さんと、男性の川合さん二人のみなので、そこはやはり
男女の物語が語られているようでした。

最初は山田さんのソロ。
普通の踊りっているのではなく、まるで両腕をもてあましているような動き。
やがて川合さんが絡んでくる。
初めは遠慮しつつ、次第に接近し、やが並行に列ぶようにして二人で同じ動きを繰り返す。
その後、山田さんがかなり不自然で、重力も無視した姿勢で川合さんに絡みつく。
支える川合さんも態勢がかなり不自然。

ラストはたしか二人の位置は、離れていたと思います。


約1時間の公演。
感想は?と、訊かれたら「まあまあ」と答えたいですm(__)m




それにしてもバッハの「ゴルトベルク変奏曲」はアーティストを刺激する作品のようです。


ダンスカンパニーのイデビアンクルーでも、以前同じ音楽から影響をうけたダンス公演が行われていました。
2011年のこの時の公演「出合頭」の感想はこちらにまとめています。
この時のBGMが、グレン・グールド演奏版。
なめらかでしなやかなダンサーの動きは未だに記憶に残る物でした。



posted by みどり at 14:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月13日

映画「ジョバンニの島」

映画「ジョバンニの島」2


映画「ジョバンニの島」@イオンシネマ幕張新都心
監督:西久保瑞穂  原作・脚本:杉田成道
声の出演;市川正親、ユースケサンタマリア、他



3月8日(土)
観たいのに上映してる映画館が少ない。
初めて行くイオンモール幕張新都心へいきました。

約1年前に初めて行った幕張メッセ。
そこを通り過ぎてさらに歩いていくとありました。
巨大ショッピングモールが。



映画はほとんど前情報を頭に入れておらず観てきました。
第2次大戦中と戦後の色丹島(しこたんとう)が舞台になっている。
とは、映画もラストの方になってからやっとわかりました。
実話が元になっているそうです。


島にやってきたソ連軍、やがて故郷を追われていく島の人々。
純平と寛太の兄弟を、宮沢賢治作「銀河鉄道の夜」のジョバンニとカンパネルラに
重ねるようにして描いていました。
もう少しはっきりと「銀河鉄道の夜」とダブるように描かれるのかと思ってたのですが
そうでもなく、思っているよりずっと重い物語でした。

人物は独特のクセのある絵柄。
背景の色彩、わざと荒いタッチの色調など、シーンによっては観ていて少々不快感がありました。
過酷な物語だから?
観ている内にその不快感もなくなりましたが慣れてきたせいでしょうか。

冒頭と下の画像はチラシを持ってないので、パンフレットの表紙と裏表紙です。

映画「ジョバンニの島」1







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2014年03月11日

アートフェア東京2014

アートフェア東京2014


アートフェア東京2014@東京国際フォーラム
3月7日〜9日(プレビュー6日)


3月7日(金)の夕方、観に行ってきました。

とにかく数多くのギャラリーが出展しているアートフェア。
作品を観るだけでなく、気に入れば購入も出来ます。
でも、人気作家さんや人気作品はプレビューや、一般公開日の開場してすぐに売れてしまう。
なので、ギャラリーによってはプレビューからいきなり全部展示しないで、
一日ずつ出されるところもあるようです。
購入したいお目当ての作家さんがいる方は、事前に出展ギャラリーに問い合わせした方がいいようです。
もっともプレビューは関係者か、招待状をもってないと入れないのです(T.T)


もちろん、購入は一切考えないで観に行った今回のアートフェア東京。
このアートフェアで初めて知った作家さんもいるから、今回はどんな出会いがあるかなと楽しみでした。
それにしても入場料、前売り1500円、当日2000円と言うのは高すぎると思います。

場内は写真撮影不可なので、言葉だけでご紹介します。






一番のお目当ては日本橋高島屋のギャラリーXで展示されると聞いた、桑原弘明さんのミニスコープ。
2点展示されていました。
桑原氏といったら、四角い箱の中に広い世界が見える「Scope」
今回展示されていたのは、同じScopeタイプではあるけれど小さいサイズの作品でした。

ともに箱に付いている小さな穴を覗くと、天体望遠鏡が置かれた部屋が見え、その向こうに窓。
さらにその窓の向こうに星空が見える作品。
青い星空が見えるのが「サファイア」
赤い星雲状の空が見えるのが「ルビー」でした。
謎と魅力がギュギュッとつまった小さな箱は、不思議で素敵でした。


他に気になった作家さんについて、少々。


泰明画廊の田村香織さん。
この方も確か去年だか一昨年のアートフェアで初めて知った方でした。
グリーンが基調になっている幻想的なテンペラ画は、今回も良かったです。



ギャラリー名は失念しましたが、芳賀一洋(はがいちよう)さんの立体作品がよかった。
古びた町の一角だったり、小さな古びた家だったりが手作りの模型で表現されていました。
どの作品も、どこか懐かしい雰囲気があります。

ミニチュアファンには有名な方ですが、私は最近やっと知った作家さんでした。

芳賀一洋さん公式サイトはこちら
芳賀さん在廊されていました。
posted by みどり at 15:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月10日

もうすぐ春

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今日は夕方、庭を見たら沈丁花の花が咲いてるのを見つけました。
この花が咲くと寒いのもあと少し、と感じます。

ボケの木も蕾をいっぱいつけています。
花が次々咲く季節まであとわずか。
待ち遠しい時期になりました。
posted by みどり at 23:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする