2013年09月20日

「レオナール・フジタ 藤田嗣治」展

「レオナール・フジタ 藤田嗣治」展2


「レオナール・フジタ 藤田嗣治」展@Bunkamura ザ・ミュージアム
8月10日〜10月14日まで
展覧会公式サイトはこちら


9月16日(月・祝)にオーチャードホールの「イーハトーヴ交響曲」を
聴きに行った後、同じ建物の地下で開催中の、この展覧会を鑑賞してきました。

フランスで長く過ごした藤田嗣治(ふじたつぐはる・1886~1968)。
レオナールは洗礼名なのだそうです。
第2次大戦中、日本にいた彼は軍部からの要請で、戦争画も描いている。
その責任を取らされる形で、戦後は日本を出てパリへ。
その後、日本には戻らなかったそうです。



乳白色の肌の美人画で有名な藤田嗣治。
今回の展示でもそんな大型の作品がありました。



目をひくのは小さな子どもをモチーフにした小さな作品。
彫刻を見るように筋肉まで正確に描かれた「秋」ともう一対のは初めて観る作品でした。
こう言うのも描いていたのか、と初めて知りました。

藤田と同じ時代にパリで活動をしていたモディリアーニやパスキン、の絵も
展示されているのはうれしいです。
今回の展覧会は日本のポーラ美術館の所蔵品が中心になっているからこそ
こういう展覧会になっているようです。


しかし、もちろん目をひくのは藤田嗣治の描いた小さな子ども達がモチーフの絵。
これらは1958年から翌年にかけて制作されたそうです。
いろんな職業の人々を小さな子どもの姿に託して描いたかわいい絵、です。

かわいい、と書いたけど初めて観たときは目つきが左右バラバラで、頭でっかち
ジャガイモのような顔の子どもは、はっきり言って気持ち悪かったです。
それが何度も観て、見慣れてくるととてもかわいく思えてくるから不思議。

床屋さん、風船売り、仕立屋、ハウスマヌカン、配管工、古着売り、などなど。
小さな正方形のなかに描かれた絵。
販売するための絵ではなく、自宅の部屋の中を飾るための絵だったとは。

あぐらをかいて針仕事をしている自画像まである。
理想のアトリエの模型もあり、これも自分で作ったものだとか。
とにかくマメな方だったようです。

自分の生活も自ら工夫して楽しんでいたのが伺えてなんだかほほえましい。
観ていてホッとする展覧会でした。
ところで彼は生涯5人の女性とくらしたけれど、子どもには恵まれなかったとか。
フランスでの生活、彼が近所の子ども達と遊んでいる写真を見たことがあります。
それを知って、これらの絵を観るとちょっとせつない物も感じます。


「レオナール・フジタ 藤田嗣治」展1






後日行った、東京国立近代美術館の常設展示に彼の絵が3点も出ていました。
まるで今回の「レオナール・フジタ展」を補うようにそれぞれまったく感触の違う作品でした。
こちらは写真撮影OKでしたので、ご紹介します。




大型の戦争画
「シンガポール最後の日 ブキ・テマ高地」


藤田嗣治 「シンガポール最後の日 ブキ・テマ高地」




「動物宴」
さまざまな動物がテーブルについて宴会中?
ひよこの前には虫があるのがおもしろい。

藤田嗣治 「動物宴」






「少女」
この美術館で、この絵は初めて観た気がします。
縦22センチ、横約16センチの小さな、愛らしい少女の絵。
ダ・ヴィンチの「モナリザ」を思わすポーズ。
指の表現がなんとも優雅ですね。

藤田嗣治 「少女」




posted by みどり at 22:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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