2012年09月30日

映画「へルタースケルター」

映画「へルタースケルター」


映画「へルタースケルター」@MOVIX亀有
監督:蜷川実花  原作コミック:岡崎京子「へルタースケルター」
出演:沢尻エリカ、大森南朋、寺島しのぶ、桃井かおり、他。
映画公式サイトはこちら


8月13日(月)に「トータル・リコール」を観た後、観に行っています。
最近は漫画をほとんど読まないので、原作コミックのこともまったく知しりませんでした。
観に行ってから監督が蜷川実花さんだと、知りました。
ほとんど何も知らなくて観に行ったわけです。


全身美容整形をして人もうらやむ美貌を手に入れ、トップスターに上り詰めた「りりこ」。
もちろん美容整形してることは周囲の数人以外は知らない。
やがてりりこが直面する、ライバルの出現、体の変調。



初監督作品の「さくらん」も観ましたが、蜷川実花監督の色彩感覚は飛び抜けた物を感じます。
極彩色のクラクラするような派手さ。美しさ。
きれいだなと思いますが、どうも私の好みでは無いのです。
色彩感覚も、物語も。


りりこの外見の美しさとは裏腹の、周囲を見下す時の凄みといやらしさ。
この相反するものをしっかり見せてくれる、沢尻エリカさんがまたすごい。
こういう役柄をこなせる方はなかなかいないと思います。

物語の全体に漂ういやらしさというかエロさというか、これが私には気持ち悪くてしょうがない。
すごい映画と思いますが、私にとっては大の苦手なタイプの作品でした。

しかしそうはいっても、この原作コミックは気になります。
読んでみたくなりました。
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2012年09月29日

映画「トータル・リコール」

映画「トータル・リコール」


映画「トータル・リコール」@MOVIX亀有
監督:レン・ワイズマン   原作:フィリップ・K・ディック著「追憶売ります」
出演:コリン・ファレル、ケイトベッキンセール、ジェシカ・ビール、他
映画公式サイトはこちら

8月13日(月)に観に行っています。

「トータル・リコール」は1990年にポール・バーヴァーホーヴェン監督、
アーノルド・シュワルツェネッガー主演で作られていて、これは私も以前観ています。
今回の映画は、この作品のリメイク版。

話の大筋はそのままですが、それ以外はリメイクという言葉は当たらないくらい、
かなり大幅な変更が行われていました。


お話はこんな風。
近未来の世界。
しがない労働者の主人公は、架空の記憶を売る「リコール社」を訪れ、自分が
スパイとして活躍する記憶(=夢)を購入。
楽しもうとした瞬間、リコール社に警官隊が突入。
逃げるうちに自分が本当にスパイだったことを思い出す。
記憶はなぜ消されていたのか、自分はこれから何をすべきなのか。




派手なアクションに目が惹かれます。
猥雑さとテクノロジーの極みを感じさせる近未来世界の風景もいいですし、メカにも
機能美を感じます。


前作の「トータル・リコール」との決定的な違いが一つ。

前作ではラストまで観ても、結局この物語は主人公がリコール社で見ている
夢の世界じゃないのか?と、夢なのか現実なのか判然としない曖昧な感じがあり、
それがとてもいい味わいになっていました。
見終わっても「謎」が残るのです。


今回はそんな曖昧な感じはいっさい無く、リコール社に行ったことで主人公が「覚醒」し、
物語が展開していました。
悪くないけどイマイチ味わいが薄い気がするのでした。




posted by みどり at 23:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月27日

「アーヴィン・アルディッティ 伝説の“フリーマンエチュード”を弾く」

「アーヴィン・アルディッティ 伝説の“フリーマンエチュード”を弾く」


ジョン・ケージ生誕100年記念プロジェクト
「アーヴィン・アルディッティ 伝説の“フリーマンエチュード”を弾く」@津田ホール


9月25日(火)に聞いてきました。

アーヴィン・アルディッティさんのヴァイオリンソロによる、ジョン・ケージ作曲の
「フリーマンエチュード」全32曲の演奏会です。



「ジョン・ケージ生誕100年記念プロジェクト」のもう一つの公演は、9月12日に
世田ヶ谷パブリックシアターで行われた「アルディッティ弦楽四重奏団 + 野村萬斎/中川賢一」でした。
(リンク先は観てきた感想です)
今回はせっかくなので当初から両方行こうと決めたので、単独で購入するより少し割引になる
2公演セット券を購入して行ってきました。


今回の「フリーマンエチュード」も初めて知った楽曲です。
ヴァイオリンソロ、演奏時間約100分。
正直言って、普通の音楽だと思って聴いていたらほぼ間違いなく楽しい音楽ではありません。

しかし、実験的に作られた曲であり、その作曲方法を前もって知って聴くと興味も
わいてそれなりに聴けるものである、というのが私なりの感想です。
それが証拠に、疲れていたにもかかわらず眠らないで聴けました。

なんとなく言い訳してるみたいですが、こんな音楽体験をするのも楽しいです。
こんな機会でもなければ、知らない世界でしたから。


ところで私、今まで「エチュード」とは「練習曲」の意味だと思っていました。
もちろんそれを演奏する奏者の為の、練習のための曲だと。
今回のチラシの裏側に音楽評論家の白石美雪さんが、書かれた文章が私には新鮮でした。
「エチュードとは作曲家の創意を活かしつつ、肉体から新たな能力を引き出す音楽のこと」
なのだそうです。
そうだったのか・・・。


そもそもこの曲は、星図表から作られたのだとか。
星図表から写し取った点で、音の高さと長さを決める。
スタッカート、とかレガートなどの演奏法の指示は1音ごとに易経で占って決定。
さらに・・・という具合に、普通の作曲法とはまったく違う方法で作られているのだそうです。
これをやはり「曲」と呼ぶのだろうか?

以下は、会場ロビーに展示されていた楽譜です。
すごいです、こんな譜面観たこと無いですよ。

フリーマンエチュード1


フリーマンエチュード2


フリーマンエチュード3


フリーマンエチュード4


フリーマンエチュード5






ジョン・ケージが最初に18曲を書き、その後アーヴィン・アルディッティさんが演奏する
のを聴いて、残り14曲を仕上げたのだそうです。・
と言うことは、アルディッティさんがケージのために弾き、ケージもこの方なら演奏してくれる
という思いがあり、互いの親密な信頼関係があったからこそ完成したのですね。
(1977年から80年まで最初の18曲、89年から90年までに残り14曲を作曲)

タイトルの由来は、作曲を依頼したのがベティ・フリーマンさんだから、だそうです。

偶然の積み重ねで作られた曲とも言えるし、星図が元になっているからこうなるべくして
作られた曲、ともいえるのでは。

面白事に津田ホールのステージの上の照明でしょうか、これが六つの角を持った星形をしていました。
もしかして、これがあるからこのホールでの演奏になったの?

一人ステージに立つ、アルディッティさんの後ろの壁にはまるで尾を曳いた彗星のような照明が
当てられていました。

私も頭の中に星空を、さらには宇宙空間を飛行してるような空想をしつつこのエチュード楽しみました。
つい先日地球から遙か離れた星を舞台にしたSF映画「プロメテウス」を観たばかり。
なので、とても空想しやすかったです。

私のあまたの中で、いくつものことが交差し、これがとても心地よい時間でもありました。





偶然で出来た音楽というのは、今では珍しくなく月や星の運行、さらには
鳥が飛んでいるところを写真にとってそれを音符に見たててアーティストが
作曲したという作品に、美術館で出会ったこともあります。

最近は、こんな楽しいものもありました。

電線にとまっている鳥の姿。
電線を五線譜、鳥を音符に見たてる。
でもちゃんとした音楽になってるです。
このYouTubeの動画は、以前テレビで紹介され私もその時知りました。

偶然の産物なのに、不思議とかわいいメロディになっていますね。

posted by みどり at 20:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽・コンサート・オペラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月26日

Art Unit 半獣神 作品展2012

Art Unit 半獣神 作品展2012


Art Unit 半獣神 作品展2012@銀座 月光荘画材店 画室II
8月6日〜8月12日  (終了してます)


書きそびれていた展覧会について。
8月7日(火)に観に行っています。



福島県出身の関根慎一郎氏。
最近では国立新美術館で開催の水彩連盟展で去年今年と入選されています。
(リンク先は観てきた感想です)

地元福島で絵画教室を開かれていますが、今年からは銀座・月光荘でも教室を
開いて指導をされています。

ここ数年は、毎年夏に月光荘で「半獣神展」を開いています。
関根氏がこの方、と思う若手の作家さん達に声をかけて開催してる展覧会です。



関根慎一郎 「 patissier 」

関根慎一郎1



関根慎一郎 「 polar 」

関根慎一郎2



関根氏はもちろん、どの方の作品も良かったのですが、特に印象が強烈だったのは「オノカヨ」さんでした。





オノカヨ  「 about save point 」
黒地に、金色の文字。
なぜか遺跡からでてきた古代のメッセージのような雰囲気もあるし、
モダンでおしゃれな感じもある
オノカヨ7



上記の作品を横から観たところ。
オノカヨ2



オノカヨ 「 save point 」
オノカヨ3



オノカヨ 「ねむい」
オノカヨ4





ご本人にはお会いしてませんが、たしかまだ学生さんだったかな?
今後の作品が楽しみな方でした。


posted by みどり at 17:29| Comment(2) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月23日

映画「プロメテウス」

映画「プロメテウス」


映画「プロメテウス」@MOVIX亀有
監督:リドリー・スコット
出演:ノウミ・ラパス、マイケル・ファスベンガー、シャーリーズ・セロン、他
映画公式サイトはこちら


9月4日(火)に観に行き、面白かったので10日(月)に再び観に行きました。
2回観てもアラが見えるどころか、さらに面白いのです。



物語はこんな風。
巨大企業ウェイランド社は、莫大な資金を投入して宇宙船プロメテウス号を完成。
乗組員を乗せ、人類誕生の起源を調査する旅に出発。
アンドロイドのディビッドが管理する中、二年間の眠りからさめた乗組員はとある惑星に到着。
調べていくと、どうやらここは別の所に住んでいた人々の生物兵器製造工場だったらしい。
しかし、彼らの死体が山積みになっているのはどうしてなのか。
プロメテウス乗組員にも次々異常が起こる。
彼らは無事ここを脱出できるのか?


エグい場面も満載ですがそれでも面白い。
映像も迫力あり、かつ美しいです。

物語りも映像も、所々リドリー・スコット監督の別の作品の要素が見え隠れするのも楽しい。
ウェイランド社の創始者が登場し、そこにアンドロイドのディビッドがいるシーンは
「ブレードランナー」を思い出させる。

ラストシーンを見て、私はやっとこの物語が「エイリアン」とリンクしているとわかりました。
続編ができてもおかしくない終わり方です。
実際、もう続篇が作られそうです。

リドリー・スコット監督はこれに限らずいい余韻の残し方が上手いです、
今回の映画、「エイリアン」を知らなくても楽しめるけれど知っていれば
2倍、3倍も楽しめると思いました。

以下、結末に触れますので読みたくない方は、飛ばしてください。









ノウミ・ラパス演じる主人公のエリザベスは「エイリアン」で、最後に生き残るリプリーと
だぶります。

私は主人公が、アンドロイドのディビッドとあの星を脱出するシーンが大好きです。
宇宙船が飛んでいくところです。
あのシーンも「エイリアン」とダブるなと思いました。

「エイリアン」では一人生き残った主人公と、ペットの猫が飛んでいる宇宙船の中で寝ていました。
ディビッドの存在はあの猫の発展形といったところでしょうか。
それに気がつくとまた、この映画がより楽しくなってきます。

面白事にこの映画のエンディングの最後に「ウェイランド社」のロゴが出てくるではないですか。
これはウェイランド社のPR映画か?

細部に気がつくとさらに面白い、奥深い作品がこの「プロメテウス」だと思うのです。

2回観ましたが、もう1回観たいくらいの作品です。

<2012-09-27追記>
9月26日に、有楽町マリオンの中のTOHOシネマズ日劇で3D版を観てきました。
上映が27日までだと知って、あわててです。
とうとうこの映画は3回観てしまいましたが、やはり面白いです。

アンドロイドのディビッドが「社長が死んだら私は自由になれる」と言ってることに改めて気がつきました。
彼が自由になる、というのはどういう事なんだろう?

そしてこの映画、冒頭とラストでショパンの「雨だれ」が流れるのですが、
これがとても良いです。
この物語は地球歴の12月25日に目指していた惑星に到着したところから始まり、1月1日にエリザベスと
ディビットが星を脱出するところで終わる。
5日間の物語り。

怒濤のような災難に見舞われた主人公を、優しく見守り包み込むような「雨だれ」の
のメロディにこちらもホッとするのでした。

posted by みどり at 23:54| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月22日

ブログ開設8年目に思うこと


いつもご訪問ありがとうございます。
そして初めての方、ようこそいらっしゃいました(^.^)


このブログも開設してちょうど丸8年になりました。
一番最初に書いたのはマイケル・ムーア監督の映画「華氏911」の感想でした。



当初はアクセス数も一日10数アクセスだった(つまり知り合いしか来てない)のが、最近は
100から150前後になっています。

アクセス数は少しずつ増えてきたのではなく、面白事にある時点でポンポンと弾みがつくように
増えてきました。
最初は書き出して2,3年たった頃で、どうやらそれはそれまで書いてきたことが、アーカイブスに
なってそれぞれの記事にアクセスがあるようになったからのようです。
その後は、その時々の話題の演劇公演、展覧会の記事でポンとアクセスが増える。
それでその時来た方が、その後も時々来てくださるからのようです。


今年8月は演劇公演「ふくすけ」「キャッツ」のワードで検索して来る方が多かったようです。
「ふくすけ」はそれだけ話題作だったということですね。
「キャッツ」は横浜公演の千秋楽が発表されたからのようです。

ちなみにアクセスカウンターの設定は、同じ方が10分以内に再び来てもカウントしないようにしてます。
(実際に何人の方が訪問されているのか、できるだけ正確な数字が知りたいので)
アクセスカウンターというものはどうにでも設定することが出来、同じ方がページ更新するだけで
カウントするようにもできます。
つまりサイト内の記事をあれこれみるだけでカウントする。
よく芸能人のサイトでアクセス数が多いのは、この手の設定をしてる場合が多いです。

このブログもそういうカウントをするなら、一日のアクセス数は1000を超えます。
この数字はブログを提供してくれている、Seesaaの管理画面でわかります。


ブログに設置しているアクセスカウンターは、「一番星」さんから有料でお借りしている物です。
このブログの左上、総アクセス数の部分をクリックすると、どんな検索ワードで皆さんが来ているのか
どなたでもわかるようになっています。


観てきたことを他の方にもお伝えしたい、自分の鑑賞記録として保存をしておきたい、がこのブログを
書く基本姿勢ですが、やはりアクセス数が増えるとうれしいし、励みにもなっています。

昔は観てきた感想を、人に見せるわけでもなくいちいち手帳に書き留めていましたが、
それがこのブログの原形です。





ここSeesaaのブログには、どんな所から検索してこちらにアクセスしてきたのか、いわば
逆検索機能があるので、ある程度ですがアクセス元(リンク元)がわかります。


逆検索でそれまで知らなかったことを私が知る場合もありました。

たとえば小説、映画でも有名な「ロード・オブ・ザ・リング」のミュージカル版が
作られイギリス、カナダで上演されたのを知ったのもそうです。

他にも逆検索で私が観てきた演劇公演と、同じ公演の感想を書いてる方のブログにたどり着いた
ことがあります。
内容は私と同じような感想。
同じ事思ったんだなあ・・・・と思い読んでいるとなんだかおかしい。
これ、私が書いた文章のコピー&ペーストじゃないか!

私が書いたことを参考にしてくださる分には、いっこうにかまわないのですが書いた文章を、
そっくりそのまま自分が書いたようにみせ、自分のブログに載せるのは一般常識から言ってルール違反。
そんなことして何が楽しいんでしょうか。
どうせこちらに分からないだろう・・・と思ったのでしょうが、こういう事は遅かれ早かれ
分かります。


また、このブログで何かの販売目的でコメントを書き込んだり、トラックバックをされることは
ご遠慮いただいています。
販売目的と分かるものはすべて削除しますのでご了承ください。


ここ数年の間で、アートを鑑賞するだけでなくアート作品を購入して楽しむこともするようになりました。
作品写真のご紹介はその都度していますが、ブログでは多くの記事に埋もれてしまいます。
また、まったくご紹介してない作品もある。
そんな作品写真を見てくださった方からのご要望もあり、こことは別に所有するアート作品のみを
ご紹介するサイトを立ち上げたい、と思っているのですがなかなか実現できません。


とりとめなく書いてしまいました。
観てきたことをすぐには書けませんが、ブログはこれからも続けていきますので
どうぞよろしくお願いします(=^0^=)
posted by みどり at 01:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月19日

二重の虹と飛行機と

今日は私の住む千葉県松戸市は朝から、雷を伴う大雨でした。
昼過ぎには雨も止み、少し陽もさしてくるようになってました。


夕方、5時半過ぎ買い物に行こうと外へ出たら虹が!
それもよく見ると、はっきり見える虹の外側にもう一つ薄く虹がでてるではないですか。
(写真ではとてもわかりずらいとおもいますが)
先日も虹を目撃しましたが、今回のような二重ではありませんでした。

外出時はいつもデジカメを持ち歩いているので、急いで撮影。
(オートフォーカスの普通のカメラです)
住宅街なので電線がじゃまですがお許しをm(__)m

2012年9月19日の二重の虹1



その時の反対側、夕陽の方角の空はこんな風。

2012年9月19日の二重の虹2


そして虹を背景に飛行機が。
なんというジャストタイミングでしょう!
2012年9月19日 二重の虹と飛行機





<2012-09-20追記>

今回のような虹のことを副虹(ふくこう、ふくにじ Double Rainbow)と言うのだそうです。



posted by みどり at 18:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 街角アート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

シス・カンパニー公演「叔母との旅」 2012年版

シス・カンパニー公演「叔母との旅」 2012年版


シス・カンパニー公演「叔母との旅」 2012年版@青山円形劇場
原作:グレアム・グリーン  劇化:ジャイルズ・ハヴァガル
翻訳:小田島恒志  ステージング:小野寺修二
出演:段田安則、浅野和之、高橋克実、鈴木浩介
8月2日〜8月15日まで (終了してます)


8月6日(月)に観に行っています。
2010年に上演された舞台の再演です。
初演時は読売演劇大賞、優秀作品等を受賞した作品。
この時も観に行っていましたが、とても面白かったので今回の公演とても楽しみにしていました。
初演時の感想はこちらにまとめています。

定年退職を待たずに早めに職場を退職したヘンリーが、初めて叔母と会う所から
物語がはじまります。
亡くなった両親がつきあいを避けていた、自由奔放かつ破天荒な独身の叔母オーガスタ。
その叔母に誘われ一緒に旅をすることで、思いがけない出会いと真実をしることになるヘンリー。


出演者は4人だけ。
オーガスタを演じるのは段田安則さんですが、それ以外の登場人物は他の出演者が
衣装を変えることなく、演技のみで演じてしまう。
時には人間ではなく「馬」さえ演じてしまうのには、会場の皆さん笑いながらもびっくりだったようす。

そして初演時もすごいと思ったのはヘンリー一人を他の出演者の方々が代わる代わる演じてしまうこと。
これがなんの違和感もないのです。
個性豊かな4人の俳優さん達の演技が、堪能できる公演でもあったと思います。

装置は何一つ無い完全円形の舞台。
出演者の動きは、パントマイムの動きを取り入れていてこれは小野寺修二さんによるもの。
小野寺さんはご自身のカンパニーでも公演をされていますが、独特の動きが観ていて
とても心地よいです。
(最近では「ゲーム」という公演をされています。リンク先は私の感想です。)

初演時は気がつきませんでしたが、今回舞台の下、でも観客には見える空間に舞台で使う小物が
オブジェのように置かれていました。
必ずしも全部が舞台で使われる物ではありませんでしたが、その置き方、見せ方がとても
優雅できれい。

ラストシーン。
実はいろいろ大変な人生を送ってきた叔母の、ささやかな幸せの姿を観客も目撃することになります。
とても後味の良い舞台でした。


posted by みどり at 10:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「ベルリン国立美術館展 学べるヨーロッパ美術の400年」



「ベルリン国立美術館展 学べるヨーロッパ美術の400年」


「ベルリン国立美術館展 学べるヨーロッパ美術の400年」@国立西洋美術館
6月13日〜9月17日まで (終了してます)
展覧会公式サイトはこちら


8月7日(火)に観に行っています。
会期中に感想を書きたかったのですが、すっかり遅れてしまいました。

この日は先に東京都美術館の「マウリッツハイス美術館展」を観に行っていました。
その後、同じ上野にある「ベルリン国立美術館展」へ移動しました。
どちらにもフェルメール作品があるという、大変豪華な事になっていたからです。

「マウリッツハイス美術館展」には「真珠の耳飾りの少女」「ディアナとニンフたち」が、
そして「ベルリン国立美術館展」には日本初来日となる「真珠の首飾りの少女」が
展示されていました。


あちこちで「真珠の耳飾りの少女」の宣伝がされていたので、混んでいた東京都美術館
よりはこちらは比較的すいていました。


窓辺にたたずむ少女。
両腕を少し上げています。
窓から部屋に差し込む光がとても柔らかな感じ。

最初は真珠首飾りを、手に持っているのだとばかり思っていたのですがよくみると
手にしているのは真珠ではなく、紐かリボンのようです。

このポーズなら普通は鏡の前で装いを整えるときのもの。
なんで窓辺でこんなポーズをしているのか?と、思ってよくよくみると窓横に
額縁がみえる。
これが鏡?鏡なんだろうなあ。
でも鏡でなくても、窓辺でこのポーズをしていることにかなり長いこと私は
なにも疑問に感じていませんでした。
フェルメールの絵のマジックでしょうか。

ところでこの少女、今年初めにみた「フェルメールからのラブレター展」で観た「手紙を読む青衣の女」
の女性と風貌がそっくり。
(リンク先は観てきたときの感想です)
「手紙を読む青衣の女」はフェルメールの奥さんがモデルと言われているそうですが、今回のも
そうなのでは?と、思えました。
「真珠の首飾りの少女」というタイトルですが、この女性あまり少女っぽく見えない気がするのです。
下の画像、チラシに使われているのが「手紙を読む青衣の女」です。


「フェルメールからのラブレター展」




今回の展覧会、「学べるヨーロッパ美術の400年」という副題もあるように、イタリア絵画や
彫刻、北方絵画や彫刻を同時に見られる6構成になっていました。
見てから日がたちすぎて細部を忘れましたf(^―^;

以下、展覧会構成です。

第1章 15世紀 宗教と日常生活
第2章 15−16世紀 魅惑の肖像画
第3章 16世紀 マニエリスムの身体
第4章 17世紀 絵画の黄金時代
第5章 18世紀 啓蒙の近代へ
第6章 魅惑のイタリア・ルネサンス素描



posted by みどり at 02:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月16日

「大伴昌司の大図解展」

「大伴昌司の大図解展」



「大伴昌司の大図解展」@弥生美術館
7月6日〜9月30日まで
弥生美術館の展覧会サイトはこちら

9月14日(金)に行ってきました。
大伴昌司(1936〜1973)の名前は今回初めて知りました。

1960年代後半から70年代前半にかけて、少年雑誌の巻頭グラビアや図解記事の企画、
構成、レイアウトを手がけたほか、ミステリ雑誌・SF雑誌のライター、テレビ脚本、
映画評論など、多彩なジャンルで才能を発揮した方、だとか。

大伴氏の手書きのアイデアスケッチ、そして当時の雑誌のページ(の複製)の展示や、
画家が描いた原画の展示もされていました。

私の子ども時代も怪獣ブームの頃でしたから、展示されている図解に見覚えはなくても
同じような物を見て育ったなあと、懐かしかったです。

当時はこういう大図鑑が流行っていたような気がします。
全部が大伴さんが手がけたわけではないでしょうが。
子どもの頃みた雑誌の怪獣の図解説明には、体の細部の機能説明や体重が何トンとか
書かれていて「体重すごいなあ、どうやって分かるんだろう」なんて思ってました。
子どもってバ・・・・じゃなくて素直(^◇^;)

子どもの好奇心を大いにそそっていたのは確かです。
同級生の中には、自分で考えた怪獣の大図解を描いていた子もいたくらいです。
じつは私もちょっと描いたけど、うまく描けないし、なにより面白い機能が
思いつけないからすぐ止めました。

大伴さんは大人だけれど、想像力豊だったのですね。


大伴さんのアイデアが良かっただけでなく、その意図をくんで表現をした画家の
力も大きかったのでしょう。

なかでも柳柊二(やなぎしゅうじ)さんの絵は印象的。
「暗黒の魔王ドラキュラ」の絵には、子ども向けとは思えない繊細さ。
気品すらある

大伴さん、わずか36歳でなくなったそうですが、もっと生きていらしたらどんな活躍を
されたのだろうかと、思いました。

posted by みどり at 23:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする