2011年04月30日

3軒茶屋婦人会4「紅姉妹」

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3軒茶屋婦人会4「紅姉妹」@紀伊國屋ホール
脚本:わかぎゑふ  演出:G2
出演:篠井英介、大谷亮介、深沢敦
4月21日〜4月29日まで



4月21日(木)の初日、観に行っています。
「3軒茶屋婦人会」とは俳優の篠井英介、俳優で演出家でもある大谷亮介、
俳優でボイストレーナーでもある深沢敦、この方々によるユニットのことです。
3人の男性が女性を演じる、3軒茶屋婦人会の公演も今回で4作目。
前回までの三作は総べてみてきました。

2003年はジャック・ハイフナー作「ヴァニティーズ」
これは3人が10代のチアリーダーから熟年夫人まで演じるお話。

2006年はジャン・ジュネ作「女中達」
奥様と女中ごっご、のお芝居に熱中する姉妹の女中達のお話。

2008年は赤堀雅秋作「ウドンゲ」
30年ぶりの同窓会。かつて高校の同級生だった3人の気まずい再会のお話。

そして今回は作家で演出家でもある、わかぎゑふ、さんによるオリジナルです。
関西の劇団「リリパット・アーミー」の座長でもあるわかぎさん。
この劇団の公演は以前観に行ったことがありますが、わかぎさんの公演を
みるのはほんとに久し振り。

わかぎゑふさんなんて知らない、という方でもNHK放送の「リトル・チャロ」なら
ご存じの方も多いのではないでしょうか。
この作品の原作を書かれているのが、わかぎゑふさんです。





今回の「紅姉妹」は、アメリカを舞台に3人の日系人女性を描いた物語。
これはとてもおもしろかったです。


冒頭、アメリカ・ソーホーの片隅にある小さなバー「紅や」に老女のミミ(篠井英介)が現れ、
昔を懐かしんでいる。
かつてここでミミとベニィ(深沢敦)、ジュン(大谷亮介)の3人が一人の息子を育てていたのです。
(3人はみな日系人らしい)

3人が登場しては一人ずつその場所から姿を消し、次に現れると時間は少し遡っていて
彼女たちは少しずつ若くなっている。

これが何度か繰り返されて行き、それに伴い次第に彼女たちの関係が少しずつ
明らかになっていくのです。
まるできれいな風呂敷の包みをはらりと開けていくように。
3人がそれぞれ衣装も替わるので、これもとても華やかで目に楽しい。

3人が一人の息子のお母さん、とはどういう事なのか?
姉妹でも親戚でもないらしい3人が一緒に暮らしているのはどうしてなのか?
場面が変わるたびに、ああそういうことだったのか、とか、え!そうだったの!?とか
分かってくるのが楽しいです。

そして3人の最初の出会いが分かるのが、ラストシーン。
一人の男性をめぐる3人の関係が明かされる、最後の謎解きのシーンでもあります。

相手と会ったこともないのに写真だけで結婚してアメリカに来た話、日系二世だったため
苦労した話など、3人の人生はそれぞれが文字通り波瀾万丈。

でも見終わって感じるのは、なんだかほのぼのとした暖かいものです。
物語の見せ方、展開、構成、とても上手いと思いました。
お茶目な感じのベニィ、ちゃらちゃらと華やかな感じのミミ、生真面目な感じのジュン。
3人のベテラン俳優さん達の共演も、見応えがありました。



開演前にパンフレットを買ったのですが、売り場にわかぎゑふさんご本人がいらしていて、
サインを入れてくれました(^^)
1959年生まれのわかぎさんですが、50代とは思えないとてもキュートな方でした。

3軒茶屋婦人会4「紅姉妹」 わかぎゑふさんサイン



実は3人の役者さん達のサイン入り色紙も買ってしまったのでしたf(^ー^;


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2011年04月29日

宝塚歌劇花組公演「愛のプレリュード」「ル・パラディ」

宝塚歌劇花組公演「愛のプレリュード」「ル・パラディ」




宝塚歌劇花組公演「愛のプレリュード」「ル・パラディ」@東京宝塚劇場
3月25日〜4月24日まで
出演:真飛聖、壮一帆、蘭乃はな、他



4月5日(火)、夜公演を2階B席で観ています。
観てきてからだいぶ日がたってしまったので、観てきたという記録だけです。
感想はほんの少しですm(__)m


3月11日(金)の大震災の後、翌々日の日曜日にはもう公演を行っていたのが東京宝塚劇場。
次の週の公演チケットを持っていたのですが、「計画停電」という名の無計画停電
の為、最寄りの鉄道がストップで行かれませんでした(T.T)
この公演は払い戻しをしてもらいました。
宝塚版の「ロミオとジュリエット」なので観たかったのですが。



今回はやっと観てきた宝塚公演です。
カーテンコール時に男役トップの真飛聖さんのコメントがありました。
出演者の方々も東京電力が節電を御願いしている今、こんな時に電力をつかう
公演を行っていいのか?という話し合いを何度もされてきたのだそうです。
皆さんに夢を届ける為(言葉は違っていたかもしれませんが意味はこう)に公演を
おこなうことにしたそうです。

きらびやかな夢の世界が宝塚歌劇。
やはり私も公演が観られてうれしかったです。


前半はミュージカル、後半はレビューの2部構成。

ミュージカル・ロマン「愛のプレリュード」
作・演出:鈴木圭


金持ちの令嬢キャシー(蘭乃はな)のボディガードとして雇われたフレディ(真飛聖)。
初めは反発するキャシーですが、次第にフレディに惹かれてゆく。
フレディもキャシーに惹かれていくが、実はある秘密があり・・・・という物語。

よくあるパターンのお話ですが、真飛聖さんのりりしさが美しくもかっこよかったです。


レビュー「ル・パラディ」
作・演出:藤井大介

こちらは特に物語のない華やかなショー。
宝塚歌劇のレビューは大好きです。


ところで会場ロビーに大震災の義援金の募金箱が置いてあったので、開演前に
恥ずかしながらちょっとだけ募金。

終演後、宝塚の団員の方々が何人か募金箱を持って出口に立っているので、さっき
献金したんだけどなあ・・・と、思いつつまた少し献金しましたf(^―^;

それにしても宝塚ファンの方々、募金箱を持っている方にも好みがあるようで、
混んでるところ、そうでも無いところ、とあからさまなのがなんとも不思議な
光景でした。
posted by みどり at 23:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月25日

「フレンチ・ウィンドウ展」/「田口行弘展」

「フレンチ・ウィンドウ展」


「フレンチ・ウィンドウ展」@森美術館
3月18日〜7月3日まで
展覧会公式サイトはこちら



4月5日(火)と4月22日(金)の2回観に行っています。
今回初めて知ったのですが、フランスの現代美術コレクターの団体「ADIAF」が
主催する「マルセル・デュシャン賞」というのがあるそうです。
その10周年を記念して開かれたのが今回の展覧会。
マルセル・デュシャン本人の作品はもちろん、今までのグランプリ受賞作家や
最終選考作家の作品を一挙公開されています。

内容を知らないまま見に行ってしまったのですが、簡単にいうとフランスの現代アートの
展覧会でした。
特におもしろかった、わけではないのですが森美術館の年間パスポート会員に
なっているので、つい2回も観てきました。


会場が近かったので、同じく2回もみた国立新美術館での「アーティスト・ファイル2011」
も現代アートの展覧会。
日本とフランスの現代アートを見比べてみるのも、いい機会かもしれません。

マルセル・デュシャンの作品でおそらく一番有名なのは男性用便器に「泉」と
名付けて作品として提示したもの、ではないでしょうか。

こんな風なのでやはり好き嫌いはあると思います。
私も観ても分からないし、楽しめないし、苦手です(^_^;)
感性の鈍いヤツだと思われそうで、恥ずかしいですが。

それでも間違いなくおもしろかったのが一つありました。
最初に観に行ったときにはまだ展示の無かったサーダン・アフィフ作「どくろ」です。
会場の床に散らばっているのはステンレスの硬球。
大きさは大小様々で、よく見ればどの球の表面にもドクロの絵が見えるのです。
え、なんで?どうなってるの?とおもいましたが天上をみると濃度の様々なグレーのグリッド
というかタイル模様が描かれています。
これが球面に写る。
すると球面のゆがみによって変形して、ドクロ模様になるのだとわかりました。


「フレンチ・ウィンドウ展」の会場の最後にあったのは、「田口行弘展」も
観てきました。



「田口行弘展」


「田口行弘展」@森美術館 ギャラリー1
3月18日〜7月3日まで



映像作品と、作品に使ったスケッチなどの展示ですが、これは私にはとてもおもしろかったです。
ベルリンを拠点に活躍する田口行弘(1980年生)さんは、今回初めて知りました。

畳や、床板が独りでに動き出し、街に繰り出して踊るようにパフォーマンスを繰り広げる。
もちろんこれは複数の人々が協力して、畳や板を少しずつ動かしてはコマドリして
作られたアニメーション。

動きは時に優雅でユーモアもたっぷり。
何度も繰り返し観たくなる映像作品で、この方のほかの作品も観たくなりました。





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2011年04月23日

映画「イリュージョニスト」

映画「イリュージョニスト」



映画「イリュージョニスト」@TOHOシネマズ六本木ヒルズ
監督・脚本・キャラクターデザイン:シルヴァン・ショメ
オリジナル脚本:ジャック・タチ
映画公式サイトはこちら


4月22日(金)に観に行っています。
(チラシを持ってないので、冒頭の画像はパンフレットの表紙です)
アニメーション監督のシルヴァン・ショメ。
じつは私、今まで全く知りませんでしたm(__)m
前作の「ベルヴィル・ランデブー」は多くの映画ファンが魅了されたのだとか。
今回の「イリュージョニスト」を観た後では、なんで知らなかったのか!と
悔やまれます。

以下、ラストにふれている部分もありますのでこれから映画をご覧になるかたは
ご注意ください。



今回はたまたまこの作品がフランスの映画監督で、俳優で作家のジャック・タチが
残した脚本をもとに作られたと知り、慌てて観に行ったのです。
ジャック・タチの映画は「のんき大将」「ぼくの伯父さんの休暇」「ぼくの伯父さん」
「プレイタイム」を観ましたが、とくに「ぼくの伯父さん」は大好きな作品です。
リバイバル公開の時、何度観に行ったことか。

ジャック・タチ演じる、伯父さんことユロ氏。
彼の甥っ子である男の子や、彼の住むアパートメントの人々とのある日の出来事を
つづった物語。





今回の「イリュージョニスト」はシルヴァン・ショメがジャック・タチに敬意を表して
作られていることも、観ていてよく分かりました。

とてもすばらしいアニメ作品だったと思います。

各地を一人(と、やたら人に噛みつく凶暴なウサギ一羽と共に)で旅を続けている老手品師。
彼はフランス人らしい。
スコットランドの離島にやって来て、小さなパブで興行をするが彼の手品をみて
すっかり魔法使いと信じてしまったのが少女アリス。
島を離れる彼に隠れて付いてきてしまい、仕方なく街で二人でくらす羽目に。
初めての都会は、アリスにとってほしい物だらけ。
そんな彼女に、次々プレゼントを贈る老手品師。
でもそのためには手品以外の仕事も無理してしなければならない。
アリスも食事の支度などして、言葉は通じないけれどなんとか仲良く暮らす二人。
でもやがて二人の間に隙間が生まれ、別れの時がやって来ます。




セリフはほとんど無い映画です。
絵と動きだけで見せている映画、といっても過言でない。

物語を語っている絵がとてもきれいです。
町並みも、列車が走る海辺の街、どれも水彩画のように美しい。
派手な色彩ではありませんが観ていて、とても心がなごむ柔らかさ。
ジブリアニメとは全く違う、今まで体験したことのない気持ちの良い
ものを感じました。

海で鳥が飛ぶ動き、タバコの煙の流れなど、とてもきめ細かい優雅さを感じます。
どのような手法で制作されているのか分かりませんが、手書きだけでなく
コンピュータ処理も使っているのだろうと思います。


そして物語。
あちこちにジャック・タチの映画の場面が見えかくれする。
ジャック・タチのファンならうれしくなるはずです。
絵も老手品師はどうみてもジャック・タチ本人。
老手品師が映画館に飛び込んでしまうシーンがありますが、スクリーンに映っている
のは「ぼくの伯父さん」でジャック・タチ演じるユロ氏が登場の場面なのですから。



老手品師のことを何でも手に入る魔法使いと信じるアリスに、一度は真実を
告げようとしますがうまくいかず、以後彼女のために老体にむち打ってせっせと
仕事をする手品師。
こう書くとなんだか哀れな感じですが、彼自身はひょうひょうとしてるので
観ていて悲壮感はありません。

彼がせっせと働き、疲れてソファに眠っているときそっと部屋を出るようになるアリス。
少女に恋人が出来たのを知って、別れる決心をする手品師。
ラストで彼が少女に残した「魔法使いはいない」というメッセージは単に別れを告げる
だけではなく、新しい人生を歩み出した少女への警告にもとれます。

もちろんこの言葉は彼自身にも向けられていることに、観客はラストで気がつきます。


老手品師とアリスの関係は、「ぼくの伯父さん」のユロ氏とご近所の女の子のことがダブります。
ユロ氏は、外出するときいつも小さな女の子の鼻の頭をチョンと、指ではじくのですが
映画の終わりの方で、おしゃれして大人びてレディになった彼女に鼻チョンしようとして、
気後れして出来なくなってしまうあのシーン。




映画の終わりの方で涙がでて止まらなくなりました。
人生幸せなときもあれば辛いときもある。
何があろうと、起ころうと受け入れるしかない。

ほのぼのとして、どこか懐かしくせつない物語でした。


<2011-04-26追記>
東京国立近代美術館・フィルムセンター小ホールでジャック・タチ監督の「ぼくの伯父さん」の
上映があるそうです!

5/13(金) 2:00pm 5/21(土) 3:00pm と、日時は限られますが大きなスクリーン(小ホール
なのでやや小型ですが)でこの作品が観られるまたとない機会です(^^)

詳しくはフィルムセンターのこちらのサイトでご確認ください。

posted by みどり at 22:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「アーティスト・ファイル2011 現代の作家たち」

「アーティスト・ファイル2011 現代の作家たち」


「アーティスト・ファイル2011 現代の作家たち」@国立新美術館
3月16日〜6月6日まで
展覧会特設サイトはこちら


4月5日(火)と4月22日(金)の2回観に行っています。
2回なんてそんなにおもしろかったのか、というわけではなく1度金券ショップで
この展覧会の招待券を買ったのをすっかり忘れて、また券を買ってしまったのです。
もったいないからしっかり2回観てきました。

2回いったわりには、これが特におもしろかった!と言う作品がなかった
あまり印象にのこらない展覧会でした。

それでも2回いったのですから簡単に一言だけでもアーティストさんの
作品について書きたいとおもいます。
8組のアーティストさんの作品展となっています。
入り口から入った順に感想を。

<クリスティン・ベイカー>
色彩鮮やかな抽象画。色彩だけでなく描かれているものの形が鋭い。
よく見るとカラーシートを使っているのか?という感じ。


<松江泰治>
風景写真と映像。
人っ子一人いない風景の映像。
写真か?とおもうけれど、よく見ると動いている自動車が小さく見える。
どこか動いている物がないか、と一生懸命さがしている自分に気がつく。
時間そのものを写し取っているような作品達。

<タラ・ドノヴァン>
壁一面の白いオブジェ。
発砲スチロール?かと思ったら白いストローでした。
大量のストローがあつまると、こんな作品が表現できるのが不思議でおもしろい。

<中井川由起季>
巨大な陶の作品。でもなんだか粘土をこねたようにも見える。
私にはまったく意味が分からない。
なんだか球根のようにもみえるオブジェ作品。

<鬼頭健吾>
四角いスカーフがつなげられ、風に吹かれて浮かんでいました。
様々な人々がつかってきたスカーフがつながっている。
意味を付けようとすればできますが、だから何?と言いたく
なってしまうのですが。
これでアートと言うなら、家庭で洗濯物ほしているのもアートだ。
いちゃもんつけてすみませんm(__)m

<ビョルン・メルフス>
作品「夜景」は一つの会場に壁の片方に、鳥に扮した人物が、もう一方の
壁に満月の映像が。そして床には四角いオブジェが。
これが白くなったり、赤っぽくなったり。
映像、物音、によるインスタレーション。
満月の他、チラッと他の物も見えるからついつい映像に見入ってしまいました。


<今熊力也>
絵の具で描いては、洗って絵の具を流し、また描いて流す、を繰り返した画面。
観ただけではなんだかわからなかったのですが、制作途中を記録した映像
作品ができあがるまでの様子がわかり、こちらの方がおもしろかったです。

<バードヘッド>
ごめんなさい。この方の作品もまったく良さが分かりません。
「バードヘッド」はお二人の作家さんのユニット。
上海の町で人々をとった写真で会場の壁が埋め尽くされていました。


全体的に私には良さが分からない展覧会でした。
こう言うのを観るのも勉強になるかなと、思いつつ観てきました。

posted by みどり at 01:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月22日

重要文化財・ニコライ堂(東京復活大聖堂)

重要文化財・ニコライ堂(東京復活大聖堂)1


重要文化財・ニコライ堂(東京復活大聖堂)@東京・お茶の水


4月5日(火)に観に行っています。
お茶の水の井上眼科で右目の手術をしたのが去年の1月。
その後、定期的に通院していますが井上眼科の目の前にあるのがニコライ堂。
とても優美で美しい建物なので以前からニコライ堂のことは写真と共に、ブログに書き留めて
おきたいと思っていましたが今回やっとまとめることにします。

下の写真は、ビルの上の井上眼科のロビーから見下ろしたニコライ堂です。

重要文化財・ニコライ堂(東京復活大聖堂)2



ちなみに入院中、入院患者がはいれるロビーの窓からはまるで額絵のようにニコライ堂がみえました。
これがその時の写真です。

重要文化財・ニコライ堂(東京復活大聖堂)10


重要文化財・ニコライ堂(東京復活大聖堂)8





この日は午前中に診察を受け、早めの昼食をとってから、天気も良いので寄ってみることにしました。
以前長年勤めていた職場は、ここからも近かったのですがゆっくり観ることはありませんでした。

行ってみるとちょうど正午の鐘が鳴り響いていました。
しかし・・・・音のする上を見上げると鐘は動いていません。

何で?と、思ったらここは朝、正午、夕方の1日3回鐘がなるけれど、録音をスピーカーで
流しているんだそうです。


ところで名前のニコライ堂は通称で、正式名称は「東京復活大聖堂」だそうです。
日本ハリストス正教会教団の聖堂です。
ロシア工科大学教授で建築家のミハイル・シチュールポフが原設計を担当し、
日本に来ていた建築家ジョサイア・コンドル(鹿鳴館や三菱一号館など設計した)が実施設計をしたのだとか。

ニコライ堂は明治24年に2月に完成。

建物の横に礼拝堂?らしき所がありました。

重要文化財・ニコライ堂(東京復活大聖堂)3


特に撮影不可、とは書かれてなかったので撮影。

重要文化財・ニコライ堂(東京復活大聖堂)4



重要文化財・ニコライ堂(東京復活大聖堂)5



火曜日〜金曜日の午後1時から4時までは300円の拝観料で、中に入れます。
もちろん入ってみましたが、残念ながら中は撮影不可。
でも広々とした聖堂内もきれいでした。
横の小さな礼拝堂(?)を、もっと豪華絢爛にしたもの・・・と想像していただくとわかりやすいかと思います。

いくつもの絵が飾られていましたがこれらは「イコン」と呼ぶそうです。
「山下りん」がイコン画家として有名。
イコン画家は教徒でなければならないし、自由な絵は描けず、決められた絵を描くという
難しい規定があるそうです。
こちらにも彼女の絵があるそうですが、どの絵が彼女の手がけた物かは
分かりませんでした。

もう10数年前になりますが、彼女の絵があるという修善寺ハリストス正教会にも
行ったことがありました。
いつでもあいている教会ではなかったため、修善寺の役所に問い合わせした記憶があります。
月に数回礼拝があり、その時しか開けないと聞いたのです。







重要文化財・ニコライ堂(東京復活大聖堂)6


聖堂の入り口の上にキリストの絵が。

重要文化財・ニコライ堂(東京復活大聖堂)7


キリストの持っているのは聖書だと思ったのですが、今写真をよく見たら
日本語が書かれているではありませんか!
まったく気がつきませんでした。これにはびっくり。

以前、クリスマス、だったかクリスマスイブだったか、夜6時頃仕事帰りに近くを
通ったら複数の鐘が鳴り響いてそれはそれは、華やかでした。

信者でないと中には入れないのかも知れませんが、一度、聖夜のニコライ堂を尋ねてみたいものです。





<2011-04-23追記>
信徒の方が運営しているニコライ堂の公式サイトはこちら
聖堂内部の画像もあります。

全く知らなかったのですが、2011年の復活大祭が今日、4月23日23時半頃から4月24日未明にかけて行われるのだそうです!

posted by みどり at 23:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 街角アート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月19日

桑原弘明氏作品 Scope「透明な夢よ」

去年12月に東京のギャラリー椿でおこなわれた「桑原弘明展 Scope 夢幻の記憶 2010」
(個展の公式サイトはこちらです)

長いこと憧れていた桑原氏のScope作品。
この展覧会でやっとご縁のできた作品が「透明な夢よ」です。
個展の感想はこちらにまとめています。
個展から約4ヶ月たちましたが、ようやくご紹介する用意が調いました。




Scopeとは四角い箱の作品で表面にいくつか穴があり、覗き穴から覗くとその中にとても広い別世界がみえる作品です。
しかし、今回ご縁ができたのは全く違う形の作品でした。

顕微鏡(=microscope)の形のScope作品。

顕微鏡スタイルのScope作品は私が知る限り他にもあって1998年の「ある物語の始まり」と、
2003年の「水の光」があります。
2点の写真は平凡社発行「Scope 桑原弘明作品集」に載っています。

また、去年渋谷のポスターハリスギャラリーでおこなわれたグループ展「作家たちの聖時間」
(12月15日〜12月27日)では、1点小さな顕微鏡のオブジェ作品が登場してました。
桑原氏は顕微鏡がお好きなようです。



私も顕微鏡が大好きで、小学生の頃本物・・・といっても理科の勉強用の倍率の低いおもちゃ同然
のものですが1台持っていました。
親が近所で買い物するとポイントがたまり、たまるとカタログから好きな商品と交換できるので、
頼んでこれに交換してもらったのです。

粉にしか見えない花粉をプレパラート(硝子板)にセットし、接眼レンズから覗くと全く違う形に
見えてびっくりしたものです。
子どもでしたが顕微鏡のあの「形」と、覗いたとき目の前に広がる別世界に心がときめきました。
おもちゃ同然の顕微鏡はとっくの昔になくなりましたが、今、全く違う顕微鏡が手元にある
のがうれしいです。


Scope作品の受け渡しは桑原氏のご意向により、配達不可。
今回も神戸から初日に合わせて来て購入された方も、個展終了後改めて東京まで
受け取りに来ています。
私も個展終了後、ギャラリー椿に受け取りにいきました。



作品は黒い布に包まれていました。

桑原弘明氏作 Scope「透明な夢よ」1



アンティークのボタンがついたゴム紐(奥様のお手製)で留められていました。
桑原弘明氏作 Scope「透明な夢よ」2



黒い箱も桑原氏のお手製。
縦約14センチ、横約9センチの中に収まったscope作品
桑原弘明氏作 Scope「透明な夢よ」3



この箱、下の部分に差し込む二つの突起(写真の中央にあるもの)は、
左右太さがちがっているので取り違えがない、というきめ細かさに驚きました。
桑原弘明氏作 Scope「透明な夢よ」4



作品は小さいけれど、手に持つとずしりと重い。

桑原弘明氏作 Scope「透明な夢よ」5


もちろん細部の部品、一つ一つ総べて桑原氏の手作り。

桑原弘明氏作 Scope「透明な夢よ」6


この顕微鏡にはプレパラートはありませんが代わりにあるのが、ハーキマーダイヤモンド。

桑原弘明氏作 Scope「透明な夢よ」7



3本の針金状の棒で支えられているだけで、接着はされていません。

桑原弘明氏作 Scope「透明な夢よ」8






鏡筒にある穴に光をあて、接眼レンズ部分からのぞくと、思いがけずこんな景色がみえる。

桑原弘明氏作 Scope「透明な夢よ」10


下の反射鏡に光をあてると、景色は昼間から夜に変わります。

桑原弘明氏作 Scope「透明な夢よ」11



手持ちのデジカメではピント合わせが難しくてご紹介できるのはこの2枚
ですが、光の当て具合で景色は微妙に変化します。





顕微鏡は本来「玉鐘」(たまがね BELL JAR)という硝子ドームを被せるのだそうです。

個展会場でお手伝いをされているMさんからそう教えていただいたので、せっかくのすばらしい作品
ですから、専門店に問い合わせをして用意しました。

桑原弘明氏作 Scope「透明な夢よ」9



私が問い合わせしたのは東大赤門前にある「いわしや」さん。
(居酒屋ではありません、念のため)
本来は医療器機を取り扱っているところで、東大の先生はもちろん、
アーティストさんから器機の注文もあるそうです。






3月11日の大震災の日、私の住む千葉県も今まで経験したことのないほどのものすごい大揺れ。
すでにブログに書きましたが、この作品はその時倒れてハーキマーダイヤモンドが外れてしまいました。
実はちょうどあの時間、作品は硝子ドームに入っていなかったのです(__;)
入っていればこんな事にならなかったはず・・・。


恐縮して桑原氏にご連絡したところ、4月4日よりはじまった「丹仁弘・桑原弘明 二人展」の初日、
ギャラリーにいらした桑原氏にみていただくことができました。
その時の詳しいことはこちらにまとめています。

私にとっても桑原氏にとっても大切な作品です、大事にしなくてはと思います。


大震災の直後、桑原氏から実物大のかわいいドングリをいただきました。
(私が慌ててご連絡したからでしょうか・・・)
桑原弘明氏作 ドングリ2


本物と違うのは、これは真鍮性で見かけよりずっと重いこと。

ドングリの「フタ」を開けると「宇宙」がありました!☆★☆


桑原弘明氏作 ドングリ3


うれしかったです。












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2011年04月17日

「レンブラント 光の探求 闇の誘惑」展

「レンブラント 光の探求 闇の誘惑」展1



「レンブラント 光の探求 闇の誘惑」展@国立西洋美術館
3月12日〜6月12日まで
展覧会公式サイトはこちら


4月1日(金)に観に行っています。
レンブラント・ファン・レイン(1606〜1669)

私はレンブラントはあまり好きではなく、どちらかというと苦手といった方が正確です。
それでも、今回は種類の違う紙に刷った作品をならべてその刷りの違いがわかる
ように展示をしている、と聞きこれはやはり観ておかねばと思い行ってきました。

レンブラントというと版画作品が有名ですが、今回の展示では版画だけでなく
油彩画作品の他、素描もある充実した展示内容だったと思います。


版画作品は小さいサイズが多くて、観に来た皆さん作品の前に近寄って
観ていました。
せっかく観に来たのですから、ゆっくりじっくり観たいのですが
なかなかそれが出来ないのが少々もどかしい。

版画の印刷効果を考えて、レンブラントは和紙もつかっていたのだそうで
同じ作品を、和紙とそれ以外の紙に印刷したものをならべて展示して
あるのはやはりとても興味深かったです。
和紙、中でもレンブラントが気に入ったのが雁皮紙(がんぴし)。
確かに、この和紙は色が真っ白でないことが、かえって作品の雰囲気を
味わい深いものしてるようにみえました。


今回の展覧会で、私が初めて知った言葉は「ステート」です。
公式サイトから引用しますが・・・
「 版画には一度印刷した後の版に手を加え、新たな彫りを得ることがあります。
ひとつの版から複数段階の刷りが生まれる、この段階のことをステートと呼びます。
レンブラントほどひとつの原版に手を掛けた版画家はいません。」
なんだそうですf(^―^;

この日は、震災後の影響で企画展の「レンブラント展」しか開館してなかったのですが、
4月16日からは同美術館の常設展内、素描展示室で「奇想の自然−レンブラント以前の
北方版画」展
も開館されているそうですので、時間の余裕のある方はこちらも一緒に
見た方がよりいっそう楽しめると思います。


「レンブラント 光の探求 闇の誘惑」展2


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2011年04月16日

映画「神々と男たち」

映画「神々と男たち」


映画「神々と男たち」@シネスイッチ銀座
監督:グザヴィエ・ボーヴォワ
出演:ランベール・ウィルソン、マイケル・ロンズデール、他
第63回(2010年度)カンヌ国際映画祭グランプリ受賞
映画公式サイトはこちら


4月1日(金)に観に行っています。
各国の映画祭で賞を受賞している作品です。
以下、ラストシーンにもふれていますのでこれから映画鑑賞する方は
ご注意ください。



1996年にアルジェリアで実際におきた、武装イスラム集団によるフランス人修道士
誘拐・殺害事件を題材にした作品だそうですが、私はこの事件はどうも記憶に
ありません。

政治や宗教の違いからくる問題、争い、エゴの剥き出し、報復の応酬。
終わりのない戦いほど愚かしいものはありませんが私はあまりこの手の事は
うまく論じられません。



アルジェリアの小さな村で暮らすカトリックの修道士達。
修道士の一人は医師でもあるので、修道院は村人達の為の小さな病院にもなっている。
映画では修道士達と、村人達は宗教が違っていてもお互いを認め、尊重しあって
いることがわかります。

アルジェリアの内戦により、修道士達が暮らす地もイスラム過激派グループが乱入
する事件があり、その場はおさまったもののこのことから、ここを立ち去るべきでは
ないのか?と話し合いをするようになります。
死ぬために来たのではない、と言う者もいれば、村人を見捨てるわけにはいかない
と言う者もあり、すぐには結論を出せないまま時間が過ぎていきます。
村人からもここにいてほしいと懇願され、なおさら去りがたい。
その後、最悪の事態になってしまうのですが・・・・。


観ていて緊張感があり、最後まで目の離せない作品でした。


真っ白な僧衣を身につけ、宗教儀式を行っている姿は質素の中にも
優雅で荘厳なものがあります。
あの地にとどまっていたのを「勇敢な精神」と表現した方もいますが、
私には日々の儀式をたんたんと行っていたからこそ、その時間は余計なことを
考えずに済むので、ついそのままそこにいたのでは、と感じてしまいました。

修道士達が「最後の晩餐」を取るシーンで、流れるのがなぜかチャイコフスキーの
「白鳥の湖」
このシーンでこの曲ですか?と、言うくらい唐突な感じがしました。
すばらしい、というよりミスマッチという方がぴったりきます。

映画はあえて実際の修道士達の殺害は描かれていません。
しかし、彼らが吹雪にとけ込むように消えてゆく静かなラストシーンは
過酷な現実を予告するようでとても印象的でした。
posted by みどり at 03:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月13日

「ボストン美術館 浮世絵名品展」/「内林武史 オブジェ作品展 都市の幻影」

「ボストン美術館 浮世絵名品展」


「ボストン美術館 浮世絵名品展」@山種美術館
2月26日〜4月17日まで  この後、千葉市美術館へ巡回
展覧会公式サイトはこちら

4月12日(火)に観に行っています。
アメリカ・ボストン美術館に所蔵されている浮世絵の展覧会で
ボストン美術館でも滅多に展示されることがない浮世絵も展示されて
いる・・・と、聞いたのでとにかく観ておかなくては!と思って出かけました。

鳥居清長、喜多川歌麿、東洲斎写楽 、などそうそうたる浮世絵師の作品が
並んでいました。
ボストン美術館には浮世絵版画が約5万点、肉筆浮世絵が約700点、数千の版本
も所蔵されているのだそうです。
もちろんこれらは明治初期に収集された作品で、よくもそんなに集めた・・・
逆に言うとそんなにも海外に流失したのかと驚きます。

公開されることがほとんど無かった作品多く、展示されている浮世絵はどれも
華やかで色鮮やか。美しいです。
おそらくこれが、刷り上がったばかりの浮世絵に限りなく近い色彩のはず。

着物の柄の花の絵の、細かく繊細な表現に魅了されます。
絵師のセンスの良さ、絵師の描いた絵を再現するために版木を彫った
彫り師、絵を刷った刷り師の技術の繊細さもすばらしいです。


平日の昼間なのに場内、かなりの混雑ぶりでした。
会期最後の今週土日は相当の混雑が予想されますので、行かれる方は
なるべく午前中に行かれること、お勧めします。

この展覧会は、この後は巡回し4月26日より千葉市美術館で公開されるそうです。
千葉県民の私にとっては、この美術館も行きやすい。
千葉市美術館は山種より会場も広いし都心の美術館と違ってあまり混まないと
思うので、またゆっくりと観に行きたいと思っています。





山種美術館の後は、銀座へ回りました。

「内林武史 オブジェ作品展 都市の幻影」


「内林武史 オブジェ作品展 都市の幻影」@銀座 伊東屋 9Fギャラリー
4月9日〜4月18日まで
内林武史さんのサイトはこちら


立体造形作家の内林武史さん。
2009年12月にギャラリー椿で開かれた展覧会を観て始めて知ったアーティストさんです。
私にとって内林さんの作品を観る二度目の展覧会。

どこか懐かしいレトロな味わいの機械というか、オブジェの数々。
四角い箱の中に建物のようなものがあり、箱のスイッチを押すと中に
明かりがともる。
別の作品は小さな机のような形のオブジェで、つまみのある引き出しを開けると
音楽が聞こえてくる。
前回観たときもそうだったのですが、手元にほしくなる衝動に駆られます。

前回も、今回もDMの写真はとても雰囲気がよくて好きです。
だから見に行きたくなります。

私が特に気に入った作品は「橋月」
額縁のような四角いスペースに陸橋のようなオブジェがあり、
さらに空とおぼしき空間にまん丸な穴。
穴の向こうから照明が当たるので満月にように見えます。
小さな円盤が付いた枝がゆっくり回るので、待っていると満月
をいったん隠して通り過ぎる。
なんだか月食を連想させます。
でも、なんかもう一つ・・・というもの足りなさを感じるのは
前回と同じ。

それでもやや薄暗い会場の中は、秘密の倉庫に迷い込んだような楽しさのある作品群でした。



2009年12月にギャラリー椿でおこなわれた「内林武史展 異空都市」の感想は
こちらにまとめています。



<2011-04-16追記>
今日再び、内林武史展へ行ってきました。
内林武史さんの作品を購入したことのある方と一緒にいったので
会場にいらした内林さんから作品のお話を伺うこともできました(^^)
こう言うのってやはりちょっとうれしいです。


<2011-05-13追記>
内林武史さんの作品は、どうも気になって頭から離れませんでした。
内林さんの作品を販売してるサイトを見て「光る鉱石のオブジェ」に魅せられました。
これは以前、ギャラリー椿での個展でも見ました。
今回の個展で、私にはなにか物足りないと感じたのは「色」が無いからだと
気がつきました。

紫のアメジストの作品をついに購入してしまいました。
いずれこのブログで、ご紹介したいと思います。

内林さんの作品を販売してる「GARAG'shop」はこちらです。

posted by みどり at 19:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする