2010年12月30日

男木島にて「オルガン」「うちわの骨の家」他/「瀬戸内国際芸術祭2010を巡る旅」再び・その11 

しばらく書いていなかった「瀬戸内国際芸術祭2010を巡る旅」の記録、
来年に持ち越しになってしまいますが、よろしくお付き合いくださいませ。
早く書かないと、私も細部を忘れてしまうのでさすがに少々焦っています。




10月28日(木)
男木島は山の斜面に細い道が張り巡らされ、その間に家々が立ち並んでいます。
まるで立体迷路のような男木島。
その中にアート作品が入り交じっていました。

ところで今回の男木島、私が行った時には見たくても見られない作品が一つありました。
それは大岩オスカールさんの「大岩島」
これは旧公民館の広い空間に、巨大な1枚の紙にマジックで描かれた作品なのですが、
私が男木島を訪れる約1ヶ月前の9月26日になんと火事で焼失してしまったのです。

マジックで書くと言うことは、長期間の鑑賞・保管は想定されてなかったようですが
まさかこういう形で作品が消えるとは、ご本人も思っていなかったでしょう。
探したらYouTubeに「大岩島」を制作をされている大岩さんの影像がありました。





島を歩いていると、こんな不思議なものにも出会う。

谷口智子さんの作品「オルガン」1


島の路地を縫うように設置されているのが谷口智子さんの作品「オルガン」
パイプが配置され延々と伸びています。
パイプを覗くとこんな詩が。

谷口智子さんの作品「オルガン」2



写真で見ているのは作品の上部で、この作品の一番下の部分は上からは見えません。
下の方に行ったら、パイプの開口部があったのでここで何かしゃべれば、上の人に
聞こえる・・・という趣向です。

島の中にいくつか設置されていたようです。
こちらは別の場所にあった「オルガン」作品。

谷口智子さんの作品「オルガン」3


谷口智子さんの作品「オルガン」4






そして地元の豊玉姫神社。

豊玉姫神社


この階段を上がっていくと、こんな景色が。

アーティスト、ジェームズ・ダーリング&レスリー・フォーウッドの作品「ウォールワーク5 カモ島からカモ神社へ」1


アーティスト、ジェームズ・ダーリング&レスリー・フォーウッドの作品「ウォールワーク5 カモ島からカモ神社へ」2


アーティスト、ジェームズ・ダーリング&レスリー・フォーウッドの作品「ウォールワーク5 カモ島からカモ神社へ」3



一見昔からあったように見えますがこれがアート作品。
オーストラリアの二人のアーティスト、ジェームズ・ダーリング&レスリー・フォーウッドの
作品「ウォールワーク5 カモ島からカモ神社へ」
小石のように見えるのはオーストラリアから運んだユーカリの根なんだそうです。
今回の作品のために運んだ音の量はなんと15トンにもなったとか。
オーストラリアと瀬戸内海の島が違和感なく結びついてました。


境内までの途中でこんな風にイスが置かれていました。

豊玉姫神社のイス1


一つだけならガラクタ同然のイスが、こうやって並ぶとなんだかおしゃれ。
もちろん座って良いのです(^^)

豊玉姫神社のイス2






こちらは失礼ながらつい写真に撮ってしまった、地元の方の玄関先。
(もちろん敷地内には入っていません)

男木島の玄関先







港近くの一軒家(もともとは駄菓子やさんだったとか)を使った作品はこちら。
西堀隆史さんの「うちわの骨の家」

西堀隆史さんの「うちわの骨の家」1


西堀隆史さんの「うちわの骨の家」2




ぱっと見るとなんだか分からないのですが、よくみると使われているのはうちわの骨。
うちわは香川の名産。
うちわの骨を部屋全体に張り巡らしたインスタレーションで、全体をみると幾何学模様に
なっていてリズムが生まれています。
見ていて不思議と心地よさを感じます。


西堀隆史さんの「うちわの骨の家」3


上の写真で座っているのは係の方です。






地元の何かの事務所の玄関先にまたもや井村隆史さんの「カラクリン」がありました。

井村隆史さんの「カラクリン」再び1


井村隆史さんの「カラクリン」再び2


男木島には映画「喜びも悲しみも行く歳月」の舞台にもなった灯台があります。
ここが映画の舞台とは今回初めて知りました。
行ってみたいけれどアート作品があるわけではないし、港から離れていて往復徒歩1時間はかかる。
どうしようパスしようかな・・・と、思いつつ歩いていたら、女木島でお会いした方と再び遭遇。
「灯台には行かれましたか?」と声をかけられました。

その方はもう行ってきたとのこと。
気持ちが決まりました。
行きましょう、灯台へ!

と、言うわけでこの続きはまた後日に!



☆瀬戸内国際芸術祭2010の公式サイトはこちら


2010年の振り返り


今年もあとわずかになりました。
この一年、皆様にとってはどんな年だったでしょうか。
そしてどんな年末年始を過ごされるのでしょうか。

今年の自分のこと、観たもの、聴いたもの、行ってきた所など印象に残ったものを
振り返りたいと思います。

体調面では1月に右目の手術をして、翌日には退院だったのですが痛みで約2週間
ほぼ寝たきり状態で、まともに起き上がれなかったのが一番つらかったです。
これ以外は、自分でも仕事柄気をつけていたのでたいしたことなくすごせました。


これが良かった、というものを改めてピックアップしたいと思います。
リンク先は、わたしの感想です。




<美術系>
展覧会ではなんと言っても川村記念美術館での「ジョゼフ・コーネルX高橋睦郎 箱宇宙を讃えて」展がすばらしかったです。
会期中に行ったのに、展覧会カタログがすでに売り切れ。
それでもどうしてもほしくて、ネットオークションに出た品物を元値の約6倍の高額で落札した
のはとても痛かった(x_x)


カタログと言えば、実際は観たことのない展覧会ですが日本画家・三上誠さんの
展覧会カタログ
を神保町の古書店で見つけて購入できたのは、幸運でした。
好きな作家さんなのです。
しかもこれ、購入してから中をよく見たらなんと当時のチラシまで挟まれていたのでした。


Scope作品を作られている桑原弘明さんの展覧会で、作品とご縁ができたのもうれしい。

そして未だに感想を全部書き終えていない瀬戸内国際芸術祭2010。
瀬戸内の景色と、現代アートの融合はすばらしくも見応えがありました。






<演劇系>
やはり一番は、劇団維新派の瀬戸内海・犬島での野外劇公演「台湾の、灰色の牛が背のびをしたとき」

細部を整理して練り上げられた、12月の彩の国さいたま芸術劇場での劇場版も良かったです。

シス・カンパニー公演「叔母との旅」もたった4人の出演者が様々な役を一瞬で変わるのが見事。
パントマイムの小野寺修二さんによる振付が効果を上げていました。





<音楽系>
キース・ジャレット・トリオ ジャパンツアー2010のコンサートは、疲れも吹き飛ぶすばらしさでした。
ピアニストのキース・ジャレットさんの音楽は、CDを持ってますが今回初めて生で聴きました。

ダンスと音楽の融合「アポクリフ APOCRIFU」も見応えがありました。
初めて知ったグループ、ア・フィレッタの透き通るようなコーラスがすばらしかったです。





<映画系>
新作ではどうもコレと言って印象に残った作品がありませんでした。
まだ感想を書いていませんが先日見たばかりの「武士の家計簿」がなかなかの習作だった気がします。

古い映画では1957年、ルイ・マル監督の「死刑台のエレベーター」が思わずうなるおもしろさでした。
リバイバル上映のこの作品を観てから、日本のリメイク版を見ようと思ったのですが
これより上の物など作れないだろう、と行くのを止めました。





いろいろありましたが、この一年、私にとってはとても充実したすばらしい一年でした。
仕事がハードなのでへとへとになったし、なにかと出費はかさみましたがそれでも差し引き
したらここ数年で一番良い年でした。

年末年始、私は仕事が仕事(介護系)なので30日は休みですが、大晦日、元日は出勤。
1月2日は休み、3日、4日は仕事で5日が休みというスケジュールです。
ちっとも年末の気がしません(^_^;)

では皆様、よいお年をお迎えください(^o^)



posted by みどり at 08:38| Comment(4) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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