2010年03月23日

「美しき挑発 レンピッカ展」

「美しき挑発 レンピッカ展」


「美しき挑発 レンピッカ展」@Bunkamura ザ・ミュージアム
3月6日〜5月9日まで
展覧会公式サイトはこちら

3月19日(金)に観に行っています。
ロシアの裕福な家庭に生まれた女性画家のタマラ・ド・レンピッカ(1898〜1980年)
スイスで青春時代を過ごし、1920年代のパリで独特の画風で注目されるが
第2次大戦の脅威の中アメリカへ逃れる。
その後、時代と共に忘れ去られ、画風も変わるが1980年代になって再評価
されることになったそうです。

私も画家レンピッカという名前は今回初めて知りました。
作品は個人コレクター所蔵が多く、今回のように美術館でまとまって観られる機会は
なかなか無いそうです。


一言でいうとレンピッカの絵はとても官能的。
展示されている多くは油絵ですが、筆跡のない塗り方をした作品は花も人物の肌も
光沢のある金属のような感じ。
厚い唇と大きく見開いた目をもち、最新ファッションに身を包んだ女性像はとても都会的です。
これらの絵が当時(1920年代)好評をもって世間に受け入れられたようです。

第2次大戦の影が忍び寄ってくると、多かった肖像画の注文もなくなって
経済的にも苦しくなっていったらしい。
しかし経歴をみると結婚も2回しているし、画家として一時忘れられしてしまっても
経済的に特別困窮したというわけではないようです。




会場で一番目を引くのは、やはりチラシにも使われている「緑の服の女」
これは自分の娘キゼットを描いたもの。
胸や腹部の曲線があらわになった光沢のあるドレスを着たキゼット。
服や髪を風になびかせ、さっそうとどこかに出かけようとするところなのか
若さではち切れんばかりの、健康的なエロティシズムを感じます。

レンピッカは自分の娘を何度か描いているそうで会場にも上記以外にも何枚かありました。
「ピンクの服を着たキゼット」は少女時代の彼女を描いた作品。
本を開き、座ってこちらを見てるキゼットは少女の割に目つきが鋭い。
くねらした姿態、よく見ると足の片方は靴が脱げている。
普通で言うかわいい少女像とはかけ離れているせいか、ナボコフ著の「ロリータ」の
表紙に使われたことも何度かあるとか。

会場の後半には、晩年のレンピッカが描いた中年のキゼットの頭部があります。
こちらは色彩は明るいのに、どこか目に生気が感じられません。
レンピッカ自身も世間から忘れられていた頃なので、描き方に迷いがあったの
かも?と感じてしまいました。



レンピッカは30代、40代の頃になると自身の美貌を保存したいのか、ポーズを
とってポートレートを撮影させてますが、これがまるで映画女優のように美しい。
自分の美しさがよく分かっていた方のようです。
この写真は、名刺代わりに人に配っていたとか。


今回は、もっとレンピッカの事を知りたいし作品の詳しい解説も読みたいので、いつもは
買わないカタログを買ってしまいました。


ところで、観に行った日は仕事が休みの日だったのですが、朝テレビをつけていたら生番組の
ゲストで美輪明宏さんが出演、ご自宅の紹介がされていて美輪さんから「レンピッカ」と
いう名前が飛び出したので思わず反応。
他の事をしながら時計代わりにTVを付けていたので、その時写っていたはずのレンピッカの
絵は見逃してしまいました。
美輪さんはレンピッカ作品をお持ちらしい。
おそらく美輪さんも今、レンピッカの展覧会が行われているから名前を出したんだと思いますが
司会者も他のコメンテーターも何も知らないらしく、聞き返すこともして無い。
美輪さんから作品についてのお話がなにも聞けなかったのが残念でした。


<2010-10-23>
後日解りましたが、美輪さんが持ってらっしゃるレンピッカ作品は本物ではなくコピーでした。
別の番組でご自分でそうおっしゃってました。

私は美輪さんのファンですが、コピー持ってるのを「(作品を)持ってる」と公言する美輪さんって・・・・(^_^;)



posted by みどり at 07:52| Comment(2) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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