2010年03月19日

野田秀樹芸術監督就任記念プログラム「農業少女」

野田秀樹芸術監督就任記念プログラム「農業少女」



野田秀樹芸術監督就任記念プログラム「農業少女」@東京芸術劇場  小ホール
作:野田秀樹
演出:松尾スズキ
出演:山崎一、吹越満、多部未華子、江本純子


3月11日(木)に観に行っています。
行ってびっくり、私の席は最前列ど真ん中でした。

「農業少女」の初演は2000年で、今回は再演。
初演版は観ていないので、前回公演とは比較できないのですが今回の公演
わかりやすくおもしろかったです。

恥ずかしながら野田さんの演劇作品は、私にはよく分からない部分が多いです。
正確に言うと、私が観て感じたことと、他の方の感想とはかなり違う。
そうなると、私は見方が浅いのか?と思ってしまいますが、良いように解釈すると
野田さんの物語は観る人によって、みな人それぞれに受け取り方が違うような気がするのです。
と、いうことで感想書きます。

<あらすじ>
農家の15歳の少女・百子(多部未華子)は農業を嫌い、東京に憧れ列車に乗る。
そこで知り合った中年の毒草学者の山本(山崎一)は彼女を一目で気に入り、つい東京行きの
切符代を出してしまう。
東京に出ても行くところのない百子は、東京の山崎の家に勝手に押しかけ居候。
一応、彼女の身元引受人になった山本は、彼女の行動がいつもきになる。
毒草探しの為、家を空けがちの山本。
その間、いろんなボランティア活動に熱中する百子。
怪しげな集団の指導者で、百子が憧れているのは都罪(つつみ、吹越満)
やがて百子は自分から高校に行くと言い出し、クラブ活動で食べれば便のにおいがきえる「農業少女」
という銘柄の米を開発する。
不登校の少女が開発した「米」だと言うことを大々的に宣伝する都罪。
米の予約が殺到するが、素人がそんなに大量生産など出来ない。
なんとかしようとする百子は都罪に相談するが、彼は人気を集めて自分は政治家になろうと
していただけだった。
故郷の農家に戻って行った百子は・・・。








山崎さん演じる中年の山本は、いつも必死だ。
いわゆる中年男性のスケベ心からではない。
百子のやっていることを総べて受け入れ、でも彼女を独占したいと思っている。
そして彼女の身がとても心配だから、ストーカーまがいのことまでやってしまう。
当然、百子にはうっとうしがれる。
山崎さんの山本は、百子振り回されてきりきり舞いしてるようすが直に伝わってくるので
こっちもハラハラしてきます。
山崎さん演じる山本の必死になっているその目がなんだか怖いくらいでした。


百子は山本の好意を極力利用するが、悪いとはまったく思ってない。
そして自分の知らない世界を見せてくれる都罪に憧れるがその、都罪にもやがて
裏切られてしまう。

物語はナボコフ作「ロリータ」の野田版にも見えるけれど、「ロリータ」とやや違うのは
物語の後半で百子は百子なりにかなり悩んでいるというところでしょうか。
(「ロリータ」は美少女ロリータに翻弄され、破滅する中年男性の物語)
あと都罪というもう一人、重要な中年男性も登場してるし。
山本は百子に翻弄され、百子は都罪に翻弄されている。

ほしい物は簡単には手に入らない、ということか。
こんな感想は簡単すぎますねf(^ー^;



初演版では山本役を野田秀樹さんが、都罪役を松尾スズキさんが演じたそうです。
今回は松尾さんの演出で、初演版とはたいぶ感じが違っているらしい。
よりわかりやすくなっているようです。

多部未華子さんは21歳だそうですが、15歳の百子を演じてもまったく違和感がありません。
百子のかわいさと、時折みせるしたたかさ。
若いけど、なかなか演技力のある方だと思いました。

吹越さんや、江本さんはいろんな役で登場してくるのでかなり忙しいけど、こちらも
かろやかで見事だなと感じました。
江本さんは劇団「毛皮族」で有名な方ですが、私は今回初めて観た方です。



舞台上ではモニターがあり、時折山崎一さんが10年くらい前に出演したTVCMも流れ
たりして、なかなか懐かしかったです。

冒頭部分がちょっとおもしろかった(何だったか忘れましたが)ので、思わず吹き出して
しまったら笑ったのが私だけで吹越さんから「今いきなりウフッと笑った方、たいじょぶですか」と
つっこまれてしまいました(^_^;

さらに吹越さん演じる人物が、物語の中で出てくる「都市党」のチラシの端をちぎって
演説する場面があるのですがその直後、吹越さんが舞台の上からそのチラシを私の方に
差し出すではありませんか。
え、なに?もらっていいの??
手を出したら引っ込められるんじゃないの?
と、頭の中がしばし「???」でグルグル状態。
それでも吹越さんが、早く取ってよと言わんばかりにずっとこちらにチラシを差し出したままなのでやっと素直に受けとりました。
下の画像がその時の、舞台小道具のチラシです。

記念に取っておくことにしました(^^)

野田秀樹芸術監督就任記念プログラム「農業少女」の舞台小道具 「都市党」チラシ





posted by みどり at 09:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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