2010年03月12日

映画「コララインとボタンの魔女 3D」日本語吹き替え版

映画「コララインとボタンの魔女」


映画「コララインとボタンの魔女 3D」日本語吹き替え版@MOVIX亀有
監督・脚本:ヘンリー・セリック  原作:ニール・ゲイマン著「コララインとボタンの魔女」
音楽:ブリュノ・クレール  コンセプト・アート:上杉忠広
映画公式サイトはこちら
上杉忠広さんの公式サイトはこちら



3月7日(日)に観に行っています。
人形を少し動かしては撮影、これを繰り返すことで動いて見えるという手法で作られたストップモーションアニメ作品です。
作るにはとにかく限りなく根気と時間が必要な映画ですが、こういう手間暇がかかっている物が私は大好きです。
製作してる側の、手のぬくもりまで感じられるせいでしょうか。

<あらすじ>
新しい家に引っ越してきた11歳の少女コララインは、ママもパパも仕事に忙しくてちっともかまって
くれないのが不満。
新しい家で見つけたドアの向こうに不思議な世界を見つけたコラライン。
そこでは猫が人間の言葉を話し、ママは優しいし、おいしい料理を作ってくれるし、パパは
ピアノを弾いてくれる、願い事が何でも叶うコララインの理想の世界。
でもここの世界の人々はなぜか目がボタンになっている。
何度もこの世界に通ううちにボタンの目のママは、コララインに「この世界の子になるといい」と
言い出す。
でもここにいるためには目をボタンにする、という条件がある。
ボタンの目のママは実は魔女で、子どもが好きそうな物を見せてこちらのつれて来ては
その魂を食べていたのだった。
コララインはあわてて現実の世界に逃げるが、すでに本物のママとパパはどこかに消えて
しまっていた。
両親を助けるため、そして魔女に魂を食べられて天国に行けない三人の子ども達の幽霊のため
魔女に立ち向かうコララインですが・・・・。



おもしろかったです。
ストップモーションアニメであることを忘れるくらいに、なめらかな動きをみせる
アニメーション技術にまず感心します。

そしてそこに作られた世界の美しいこと。
3D映画なので、映画館では特別のメガネをかけての鑑賞になります。
私は現在右目が悪く、実質左目だけでしか物を見てない(見えてない)ので残念ながら3D(=立体)になりません(T.T)
3Dで観たら、とっても迫力がある映像なんだと思います。
今回は3Dには見えなかったけれど、それでもこのアニメはおもしろかったです。

どの場面もきれいですが、特に印象に残ったのはだコララインと黒猫が魔女の作った世界を歩いていると、
途中からその世界がパウル・クレーの絵画の中のように簡素化された線だけになり、やがて真っ白になるところ。
それは魔女が途中までしか世界を作ってないから、ということなのですがなかなかきれいでした。

もう一つはコララインが歩く、桜(別の花かも)の並木道。
桜の花がフワッと見えてきれいだなと思ったのですが、実はこの花、ポップコーンに色つけした物なんだとか。
特殊素材でも使ってるのかと思ったら、ごく身近な物をつかっていることにちょっとびっくりです。
見せる技術とは、難しい技法を駆使するだけではなくアイデアも大事なのですね。



コララインははじめ明るく楽しい理想の世界で楽しむが、やがて不気味で怖い世界へ否応なく連れ込まれてしまう。
観ているこちらも彼女と同じ目線で観てるので、同じ感覚を味わうことになります。
観客はコララインと一緒に冒険を楽しめるということです。

ブリュノ・クレールさんの音楽もどこの国とも特定できないような感覚のちょっと不思議なメロディで、これも
この物語には合っていたと思います。


それにしてもコララインは強くてたくましい。
このアニメには男の子も登場するけど、彼よりよっぽどたくましい。
夜中だって一人で外を歩けてしまうし、胸を張り、背筋をピンとして魔女と立ち向かえる。
11歳とは思えない女の子です。
でも子どもがこのアニメをみたら、コララインに憧れるんじゃないだろうか。
そんな風に感じました。


今回は日本語吹き替え版を観ています。
「不思議の世界」では人間の言葉を話す黒猫の声は劇団ひとりさん。
この方、何度もTVで観たり、こうやってアニメの吹き替えの声を聴いたりしますが、そのたびに
印象が違って見えるからこれまた不思議です。
器用な方だなあと感じます。


キャラクターや建物などのデザインを担当したのは、日本に住む日本人のイラストレーター
上杉忠広さん。
上杉さんはこのアニメのデザインで、アニメ界のアカデミー賞とも言われるアニー賞の「美術賞」
を手にしたそうです。
なぜアメリカ製のアニメで、日本人のイラストレーターの方が起用されたのか?と思いましたが
上杉さんの作品は約6年前からアメリカのネット掲示板で話題になり、その作風が
「アメリカにいないタイプ」ということから依頼が来たのだそうです。

日本人が世界を舞台に活躍してくれるのは、やはりうれしいですね。


上杉さんて、7,8年前だったかNHKラジオの英語番組テキストの表紙イラスト描いていた方
じゃなかったろうか???
そうだとしたら東京・神田のとっても小さな画廊で個展があったとき、テキストにも個展開催のお知らせが
載っていたので観に行った覚えがあるのです。
どうも曖昧な記憶で違っていたら、ごめんなさい。


posted by みどり at 23:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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