2010年03月31日

映画「カラヴァッジョ 天才画家の光と影」

映画「カラヴァッジョ」


映画「カラヴァッジョ 天才画家の光と影」@銀座テアトルシネマ
監督:アンジェロ・ロンゴーニ
撮影監督:ヴィットリオ・ストラーロ
出演:アレッシオ・ボーニ、クレール・ケーム、ジョルディ・モリャ、他
イタリア、フランス、スペイン、ドイツ合作
映画公式サイトはこちら


3月24日(水)に観に行っています。
画家カラヴァッジョ(1571−1610)の生涯を描いた映画です。
先日没後400年の「長谷川等伯展」を観ましたが、カラヴァッジョも今年没後400年
なのだそうです。
知らなかったわ。
本名はミケランジェロ・メリージ。
ミラノ近郊のカラヴァッジョ育ったのでカラヴァッジョと呼ばれるようになったんだとか。


<あらすじ>
ミラノで絵の修行をしていたカラヴァッジョは芸術の中心地ローマでダルビーノの
工房に入る。
生活に困窮していたが彼の絵の評判をきいた枢機卿が彼の援助を申し出る。
他人にこびることなく、作品を描くカラヴァッジョ。
教会から依頼された作品を描くためモデルに娼婦や庶民の女性を使ったりするため
問題も起きる。
何かと問題ばかり起こしてしまうカラヴァッジョは、ある日決闘をして相手を殺してしまう。
死刑宣告を受けてしまうため逃げるが、パトロン達の恩赦嘆願の甲斐無く逃亡途中で
亡くなってしまう・・・。




アレッシオ・ボーニ演じるカラヴァッジョは粗野な野獣のような感じです。

カラヴァッジョが実際に描いた作品が何点もスクリーンに登場するので美術ファンなら
必見・・・と、お勧めしたいところですが本筋とは関係ないところで描写がかなり
エグイ部分もありますので、鑑賞には注意が必要と感じました。

たとえば女性が処刑されるシーンがあり、なんの説明もないのでこれは一体何?と
思ったのですが、後で考えたら時代的にいうとこの頃は魔女狩りが行われて
いたのですね。
火あぶりにされている人のシーンもあるし、なにも知らずにこの映画をみたら
思わずギョッとすると思います。
私もゲゲッときました(*_*)
カラヴァッジョが生きた時代を描写するために、こんなシーンが出てくるんでしょう。
(魔女狩りについての説明はウィキペディアの解説をご覧下さい)



カラヴァッジョが描いた作品が何点も出てきますが、本物を借りて撮影したのか、
コピーを使用してるのか、その点が分かりませんでした。

私にとってはカラヴァッジョ最後の作品と言われる「洗礼者ヨハネ」がスクリーンに
登場しなかったのが残念でした。
(この作品は今年になって観た「ボルゲーゼ美術館展」で初めて観て、そのすばらしさに
感動しました。リンク先は観てきたときの感想です)



詳しい説明がないまま場面が飛んでいたりして、もちろん考えてみれば分かるけれど、
なんだか不親切。
脚本と演出がややおおざっぱな気がしました。

4,5時間ある大長編のあちこちをカットした総集編を観たような感じがするのです。
上映時間約2時間10分の映画。
つまらないとは思いませんが映画としては不満が残る作品でした。


posted by みどり at 21:19| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月30日

「升たか展  砂の庭 」

「升たか 展  砂の庭 」



「升たか展  砂の庭 」@SILVER SHELL 京橋
3月23日〜4月3日まで
ギャラリー公式サイトはこちら



3月24日(水)に観に行っています。

この日は銀座へ行く用事があったので、ならばどこかのギャラリーをのぞいて
こようと美術雑誌の展覧会情報を見ていたら、人間顔の犬のような置物?
という作品の写真が目について行ってきました。

東京の銀座、そして隣接する京橋界隈はギャラリーがとても多いところです。
今回の「SILVER SHELL 京橋」は今回初めて知ったギャラリーです。

作家の升たかさん。
プロフィールをみると1946年生まれで、一時期作家寺山修司さん主催の
劇団天井桟敷に入団して活動していたらしい。

作品は一見木彫りのようにも見えましたが焼き物らしい。
展示されている作品の大きさは高さ約2,30センチくらいか。

どこか憂いをおびた顔の頭部。
頭部だけの作品もありましたが、曲線の中に頭部があるという作品もありました。
曲線が観ていてなんだか心地よいです。
その曲線の中に着いている頭が花のつぼみか、枝に止まっている小鳥のようにも
見えました。

美術雑誌に載っていた人面犬の作品は、これらの作品の中にはいると
思ったほどインパクトはありませんでした。


私が行ったときギャラリー内に升さんらしき方が、もう一人のお客さんと
お話をしていたので、作品を観つつ耳はそちらの会話に集中していました(^_^;

作品の大きさが皆同じなのは使用してる釜の大きさの関係らしい。
今展示してる作品の大きさが限度なんだとか。

升さんとお話ししてみたいなあ、と思いつつ(私は話し下手のくせにこう言うときは
作家さんと、お話ししてみたくてしょうがない)次に行かなければならないところがあるので
ギャラリーを後にしました。





posted by みどり at 22:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「没後400年特別展 長谷川等伯展」

「没後400年 長谷川等伯展」


「没後400年特別展 長谷川等伯展」@東京国立博物館
2月23日〜3月22日まで (終了してます)
展覧会公式サイトはこちら


3月22日(月・祝)に観に行っています。
今の石川県、能登七尾の生まれの長谷川等伯(はせがわとうはく)1539〜1610。
初め「春信(はるのぶ)」と名乗っていたそうです。
今回の展覧会は国宝3点、重要文化財約30点を一挙に公開するものでした。

絵を観るのは好きだし、自分でも少々描くけれど長谷川等伯の名前を認識
したのは今回が初めてでした。

名前を知らずに知ってたのは絵は「松林図屏風(しょうりんずびょうぶ)」と「達磨図」だけ。
「松林図屏風」は数年前NHKの美術番組で視聴者から日本画でいちばん好きな作品は?
のアンケートをとったらこれが第1位になったので記憶に残っています。
しかし、皆さんよくご存じですねf(^―^;

「松林図屏風」は東京国立博物館の常設展でも時々登場する作品ですが、今回の展覧会
でも一番の目玉らしく会場の最後に展示されていました。
墨一色で描かれた松の林の図。
墨の濃淡は、靄で霞んだような空間を感じます。
今だからこんな感想が書けますが、初めて観たときはその荒い筆致が好きになれず
この時は、これのどこが良いのか、とさえ思ってしまいましたが、まだまだ等伯を
知らなかった頃なのでお許しをm(__)m



今回の展示、これが等伯か・・・と、鑑賞していたらたまたますぐそばにいた方が
話しかけてきて「これは等伯じゃないね」と言うのです。
「一通り観てきたんだけど、( )番と( )番もちがうね、他の人も首かしげてるよ」
えー?そうなんですか???
(何番かは伏せておきます)

この方の言っていることが正しいかどうか、それはおいとくとして、博物館や美術館に
展示されている作品の真贋を気にしながら観るなんて今まで考えもしませんでした。
そもそも等伯が亡くなって400年たっているし、描いてるところなど誰も見てないし、
今みたいに厳重に保管してきた訳ではないし、等伯が描いたように見えても違うのが
あるかも知れない。
今回はそのあたりのことも考えながら観ることにしました。

観ていて気になった、あるいは気に入った作品について書き留めておきます。

「達磨図」
達磨さんを描いた図。
墨一色で描かれた割とこぶりの絵で、これは割といろんな本で目にすることの多い気がします。
太い輪郭線と、墨のぼかしがきれい。
でもきれいすぎてまるで印刷物のように見えました。

「愛宕権現像」
人物が馬に乗っていますが、その姿が真っ正面から捉えているところが珍しい。

「恵比寿大黒 花鳥図」
三枚一組の絵。
一枚が木の枝にとまった鳥が、飛ぶ虫をねらっています。
小さな絵ですがその中に静と動が描き止められた絵で、私にはとても心地よい作品。

「山水図襖」
伝説では等伯が回りが止めるのもきかず、いきなり襖に一気に描いた物だとか。
4面の襖に描かれた水墨の山水図は横長の空間が活かされていました。

「竹鶴図屏風」
こちらも墨一色で描かれた作品。
6曲1双。
竹林と鶴が描かれていますが、雪の降り積もった竹の葉のようすが美しかったです。


「柳橋水車図屏風」
今回一番気になったのはこれ。
気に入ったのではなくて、これほんとに等伯なのか?と思ったからです。
6曲1双の作品で、横長に橋を大きく捕らえ、その回りに何本も柳が描かれています。
柳はまだ葉が出始めたばかりのようですが、気になったのはその葉の描き方。
機械的で単調。
巨大な橋と柳の組み合わせはダイナミックですが、なんだかとてもおおざっぱに
見えました。


絵の具絵や金箔を使った華麗な作品もありましたが、今回私が気に入ったのは
墨一色の水墨画が多かった気がします。

ところで今回は開催日程をすっかり忘れていて気がついたのが最終日数日前。
最後の三連休中は夜8時まで開館していると知り、最終日に滑り込みセーフで観てきました。
世間は三連休でも私は仕事だったので、間に合うかなと焦りましたが夜6時45分に
美術館到着。
待ち時間ゼロですぐ入場でき、中もさほどこんでなかったので思いの外、ゆっくりじっくり
観てくることができました。
(後で知りましたがこの日、昼間は時間によっては4,50分待ちだったそうです)


posted by みどり at 07:37| Comment(2) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月27日

「鹿賀丈史 市村正親 それぞれのコンサート」

「鹿賀丈史 市村正親 それぞれのコンサート」


「鹿賀丈史 市村正親 それぞれのコンサート」@東京国際フォーラム ホールC
構成・演出:高平哲郎
音楽監督・指揮:塩田明弘
出演:市村正親


3月14日(日) 3階A席で観に行っています。
観に行っていたこと、うっかり書きそびれるところでした。

ホリプロ主催・企画製作の今回のコンサート。
私が聴きに行った日は、メインが市村正親(いちむらまさちか)さんで、ゲストが鹿賀丈史(かがたけし)さんでした。
メインが市村正親さんで、ゲストが鹿賀丈史さんの日もあり出来ることなら両方
聴きに行きいきたいくらいでしたが、日程的にも金銭的にもちょっと無理だったので
市村さんの時だけにしておきましたf(^―^;
日によってゲストはいろんな方が出演されていたそうです。


開演前、舞台には楽器と、市村さんの大きなポートレートの絵がかかっていました。
この絵が、上に上がって消えるとご本人の登場。
市村さんが今まで出演されてきたミュージカルのナンバーを次々披露。
これはそのまんまミュージカルのおいしいとこ取りになるので、私が観てない
ミュージカルもあるけれど文句なく、楽しいものでした。
「アプローズ」「キャバレー」「コーラスライン」などなど・・・。


途中からこの日のゲストの鹿賀丈史さん出演。
一時期、市村さんと鹿賀さんは同じ劇団四季に在籍してそうで、鹿賀さんが
退団した後を市村さんが、埋めるようにいろんな作品に出演するようになったとか。

鹿賀さんといったら、私にとっては「レ・ミゼラブル」でのジャン・バルジャン役が印象的です。
もちろんこのナンバーも聴かせてくれました。


ラストはミュージカル「オペラ座の怪人」よりファントム(=怪人)のナンバー。
市村さんのコンサートで、これがなきゃ意味がない!と待ちこがれていました。
市村さんが演じる、そして私が最後に観た市村ファントムは1989年が最後だったので、
なんと約20年ぶりにその歌声を聞くことになりました。
私もその分、トシをとってしまったというわけですが、しかし再び市村ファントムの
歌声を聞けるのはやはりうれしいものでした。
市村さんが劇団四季を退団されてから、もう市村ファントムはみられないなととても
残念でしたから。
市村ファントムはやはり最高によかったと思うのです。
もちろんこれは私が、初めて観た「オペラ座の怪人」のファントムが市村さん
だったから、だと思います。





市村さんはミュージカルの学校を出てから(在学中からだったか?)俳優の西村晃さんの
付き人をしばらくやり、その後劇団四季に入団。
最初の舞台はミュージカル「ジーザス・クライスト=スーパー・スター」でのヘロデ王役だった
そうです。
以前、別の時にこの役は衣装が体の一部をちょっと隠すだけのものだったのでショック
だった・・・なんてお話をきいたことがありましたっけ(^_^;

市村さんというと、私にとってもう一つ印象的だったことがあります。
市村さんが劇団四季の子ども向けミュージカル「人間になりたがった猫」の主人公の猫
ライオネルを演じたとき、NHKの子ども向けの番組のインタビューで、演劇をやってる
という子ども達と話していたときの発言でした。
「台本をもらったとき何回読む?」と、市村さん。
聞かれた子が、数回かなあと答えたのに対して「ぼくら100回読むよ」ときっぱり言った
ことでした。
あたり前かもしれませんが、やはりプロはすごいと思ったものでした。

とても良かったコンサートですが、1点気になる部分がありました。
冒頭、舞台にかかっていた市村さんのポートレート(絵)です。
色合いも悪いし、なんかさえない顔の市村さんになっていたのでこれじゃあ
写真の方がよっぽどいいのに、と思ってしまいました。
後でプログラムと見ると美術:朝倉摂さんと、なっていたのでもしかしてこれは
朝倉さんが描いたのでしょうか?
だとしたら朝倉さん、ごめんなさい。
朝倉さんは現在、いろんな演劇公演で舞台美術を担当される方ですね。

朝倉さんが日本画を学んだ方とは、今回パンフレットをよんで初めて知りました。



posted by みどり at 23:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽・コンサート・オペラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月26日

PARCO Presents「変身」

PARCO Presents「変身」


PARCO Presents「変身」@ル テアトル銀座
原作:フランツ・カフカ
脚本・演出・美術・音楽:スティーブン・バーコフ
出演:森山未來、永島敏行、久世星佳、福井貴一、穂のか、丸尾丸一郎



3月19日(金)にA席で観に行っています。
俳優で演出家でもあるスティーブン・バーコフ氏。
カフカの短編小説「変身」をバーコフ氏自身が1969年に主演・演出して世界中で
何度も上演されてきた舞台の日本での再演です。


カフカの「変身」は、ある日突然「虫」になってしまった男グレゴール・ザムザと、
彼をどう扱うか、とまどう家族の物語。
この物語は日本でも何度も舞台化されているし、演出家の興味をそそる部分が
あるようです。
(ちなみに2007年には劇団MODEが舞台化してます。リンク先はその時の感想です)

1992年の日本初演の時は、観たいなと思いつつもチケット代の高さに躊躇して
行かなかったのですが、後日NHKが舞台中継をしたのを観ています。
この時は、グレゴール・ザムザを宮本亜門さん、妹グレタを高泉淳子さんが演じていました。
もう18年も前だし、実際の舞台を観たわけではないので、あまり記憶に残っておらず
今回は初めて観るような感じでした。

<あらすじ>(原作はすでに古典なのでラストまで書きます)
布のセールスの仕事で、朝4時に起きて5時には列車に乗るのが日課のグレゴール(森山未來)。
彼がある朝目覚めると、自分が「虫」になっていることに気がつく。
部屋から出てこないことで初めて彼の異変に気がつく、両親(永島敏行、久世星佳)と
妹グレタ(穂のか)。
家族は「虫」になってしまったザムザに恐れと嫌悪を感じつつも何とか世話をしていこうと
するが、家族以外には人に知られないようにとビクビクしている。
日がたつにつれて本当にこの「虫」がグレゴールなのか?と疑問も持つようになる。
グレゴールの面倒をみるのも次第におろそかになるし、彼自身も人間としての理性が
薄れつつあるのを感じる。
ある日「虫」は動かなくなり、家族は初めて開放感を感じる。



なぜグレゴールが突然虫になってしまったのか、作者カフカもその理由は、何一つ書いていません。
そしてその姿も具体的な描写がほとんどない。
この物語、カフカはどんな思いで書いたのか分かりませんが、今の時代にみても
不思議と古さをかんじません。

舞台上には、棒を組み合わせたジャングルジムのようなものがあるだけ。
まるで蜘蛛を連想しますが、シーンによって正面やや下から照明が当たると舞台の
後ろにうつる影がまさに巨大蜘蛛。

「虫」になったグレゴールはこのジャングルジムをぶら下がったり、下に降りたりで
その動きは人間離れしたものを見せています。
そもそも今回グレゴール役の森山未來さん、普通の人間らしい動きは全く無いので
体力的に大変だったろうと思います。

バーコフの演出は、虫になってしまったグレゴールの不気味さをより強調している
ように見えますが、その中に滑稽さも感じます。
ジャングルジムが場面によって巨大な蜘蛛に見えるときはほんとに不気味です。


この物語、今の時代いろんなとらえ方が出来てしまいます。
認知症の老人を抱えた家族の物語、あるいは障害者を抱えた家族の物語にも。
だから最後で、グレゴールが死んだことを知った家族の開放感とはれやかな様子は
よくわかるし、少々居心地の悪さも感じる。
言葉が悪くなりますが、厄介者の家族が死んで開放感を感じるというのが、後ろめたいというか。
これは原作を読んだときにも、感じた感覚でした。
でもラストの開放感は、それまでの陰鬱とした薄暗さから急に明るい日だまりの
中にでてきたような明るさも感じました。

今回のバーコフ氏の演出のラスト、初めて原作を読んだときの開放感にはやや
及ばない感じがしました。
悪くはないのですが、期待していたよりちょっと弱かったということです。
この時、セリフをしゃべっているのは父役の永島敏行さんなのですが、もう少し
声のトーンを高く、ゆっくりしゃべってくれたらだいぶ印象が変わっていたような
気がしました。


森山さんはダンサーで俳優でもある方。
今回の主役になぜ森山さんが?と思ったのですが、今回初めて知ったのは、演出家のバーコフから
グレゴールを演じる人物は「俳優では無い、他のクリエイションに携わる人物を」とのオーダーがあったのだそうです。
今までもグレゴール役は、バレエダンサーのミハイル・バシリニコフや映画監督でもある
ロマン・ポランスキーが演じてきたそうです。
posted by みどり at 00:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月25日

平成22年度 入学許可書&テキスト到着

先日、放送大学から入学許可書と1学期に履修するテキストが到着しました。
私は一年間在籍して、好きな科目を受講する選科履修生を毎年続けています。

1学期は「宇宙を読み解く」と「解析入門」
「解析入門」は再履修科目f(^―^;

「宇宙を読み解く」のテキストをパラッと見ると、前学期履修した「進化する宇宙」より
簡単でわかりやすそう・・・と、感じました。

と、いうことは先に「宇宙を読み解く」を受講してから「進化する宇宙」に進んだ方が
良かったみたいです。
順番を誤ったようですが、まあたいしたことはないでしょう。きっと。


「解析入門」は「入門」と書いてあるけど、ちっとも「入門」じゃありません(T.T)
いい参考書がほしいけど、なかなかみつからない。
自分の不勉強棚に上げる訳じゃないけど、担当講師の熊原啓作先生のテキストって
これに限らず、私にはとってもわかりづらい。

わかりやすさでは定評のある数学の長岡亮介先生。
以前、この先生の線型代数を受講したときはそのわかりやすさに感動しました。
この先生は解析の参考書は書いてないんだろうか?と探したのですがないみたいですね。


4月1日から放送授業開始。
あとは都合の良いときに自分の登録した学習センターに行って、入学許可書と
引き替えに学生証を交付してもらえばいいだけです。
もちろん勉強しなければ。


posted by みどり at 01:21| Comment(5) | TrackBack(0) | 放送大学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月24日

新感線☆RX「薔薇とサムライ GoemonRock OverDrive」

新感線☆RX「薔薇とサムライ GoemonRock OverDrive」



新感線☆RX「薔薇とサムライ GoemonRock OverDrive」@赤坂ACTシアター
作:中島かずき 演出:いのうえひでのり 作詞:森雪之丞
出演:古田新太、天海祐希、浦井健治、橋本じゅん、高田聖子、粟根まこと、他
3月16日〜4月18日まで
「薔薇とサムライ」公式サイトはこちら



3月16日(火)のプレビュー公演を2階A席で観に行っています。
開演時間が夜6時。
仕事は早番で終わる日だったのですが、ギリギリになってしまい開演間際に
あわてて駆け込みました。


タイトルがなんで「薔薇とサムライ」なんだ?と、思いましたが見終わって今頃に
なってやっと気がつきました。
おそすぎますが(^◇^;)


中世ヨーロッパのとある国の王位継承をめぐる冒険活劇。
地中海を荒らし回る女海賊、アンヌ・ザ・トルネード(天海祐希)が実は行方不明になっていた
王の忘れ形見の娘だとわかる。
彼女は国民を守ろうと、王宮に向かうが様々な陰謀に巻き込まれてしまう。
なぜか、日本の石川五右衛門(古田新太)が彼女の助っ人として暴れ回り
さらに五右衛門を追う賞金稼ぎのガンマンまで登場。



特に天海祐希さんなど、海賊から女王陛下、さらに途中からどう見たってベルばらの
オスカルや、ジャンヌダルクのようなスタイルに変わっていきまさに大サービス状態。
(天海さんは宝塚歌劇出身)
むちゃくちゃなストーリーながらそれを無理なく見せてしまう、パワーとキレのある演出。
文句なくおもしろかったです。
座付き作家の中島かずきさんと、劇団演出家のいのうえひでのりさんは、
やはりゴールデンコンビだと感じます。
むちゃくちゃなストーリーと書いたけれど、きめ細かく伏線もあるし構成もしっかりしてる
からこそ、おもしろいんだと思います。

五右衛門役の古田新太さん、アンヌ役の天海祐希さん、そしてほんとは女装大好きの
海賊バルバ・ネグロに橋本じゅんさん、アンヌの味方らしい将軍に粟根まことさん、
アンヌを追い落とそうとする伯爵夫人に高田聖子さん、大宰相に大ベテラン俳優の
藤木孝さん、・・・と(キャスト表をまるうつしにしなければならないので以下省略しますが)配役も魅力的。

あえていうとシャルル・ド・ボスコーニュ役の浦井健治さん、他にキャラクターの強烈な
人達がそろってるせいかやや印象が薄い気がしました。

生演奏の音楽もパワフルでよかったです。
文句なく楽しめるエンターテイメントでした。







posted by みどり at 13:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月23日

「美しき挑発 レンピッカ展」

「美しき挑発 レンピッカ展」


「美しき挑発 レンピッカ展」@Bunkamura ザ・ミュージアム
3月6日〜5月9日まで
展覧会公式サイトはこちら

3月19日(金)に観に行っています。
ロシアの裕福な家庭に生まれた女性画家のタマラ・ド・レンピッカ(1898〜1980年)
スイスで青春時代を過ごし、1920年代のパリで独特の画風で注目されるが
第2次大戦の脅威の中アメリカへ逃れる。
その後、時代と共に忘れ去られ、画風も変わるが1980年代になって再評価
されることになったそうです。

私も画家レンピッカという名前は今回初めて知りました。
作品は個人コレクター所蔵が多く、今回のように美術館でまとまって観られる機会は
なかなか無いそうです。


一言でいうとレンピッカの絵はとても官能的。
展示されている多くは油絵ですが、筆跡のない塗り方をした作品は花も人物の肌も
光沢のある金属のような感じ。
厚い唇と大きく見開いた目をもち、最新ファッションに身を包んだ女性像はとても都会的です。
これらの絵が当時(1920年代)好評をもって世間に受け入れられたようです。

第2次大戦の影が忍び寄ってくると、多かった肖像画の注文もなくなって
経済的にも苦しくなっていったらしい。
しかし経歴をみると結婚も2回しているし、画家として一時忘れられしてしまっても
経済的に特別困窮したというわけではないようです。




会場で一番目を引くのは、やはりチラシにも使われている「緑の服の女」
これは自分の娘キゼットを描いたもの。
胸や腹部の曲線があらわになった光沢のあるドレスを着たキゼット。
服や髪を風になびかせ、さっそうとどこかに出かけようとするところなのか
若さではち切れんばかりの、健康的なエロティシズムを感じます。

レンピッカは自分の娘を何度か描いているそうで会場にも上記以外にも何枚かありました。
「ピンクの服を着たキゼット」は少女時代の彼女を描いた作品。
本を開き、座ってこちらを見てるキゼットは少女の割に目つきが鋭い。
くねらした姿態、よく見ると足の片方は靴が脱げている。
普通で言うかわいい少女像とはかけ離れているせいか、ナボコフ著の「ロリータ」の
表紙に使われたことも何度かあるとか。

会場の後半には、晩年のレンピッカが描いた中年のキゼットの頭部があります。
こちらは色彩は明るいのに、どこか目に生気が感じられません。
レンピッカ自身も世間から忘れられていた頃なので、描き方に迷いがあったの
かも?と感じてしまいました。



レンピッカは30代、40代の頃になると自身の美貌を保存したいのか、ポーズを
とってポートレートを撮影させてますが、これがまるで映画女優のように美しい。
自分の美しさがよく分かっていた方のようです。
この写真は、名刺代わりに人に配っていたとか。


今回は、もっとレンピッカの事を知りたいし作品の詳しい解説も読みたいので、いつもは
買わないカタログを買ってしまいました。


ところで、観に行った日は仕事が休みの日だったのですが、朝テレビをつけていたら生番組の
ゲストで美輪明宏さんが出演、ご自宅の紹介がされていて美輪さんから「レンピッカ」と
いう名前が飛び出したので思わず反応。
他の事をしながら時計代わりにTVを付けていたので、その時写っていたはずのレンピッカの
絵は見逃してしまいました。
美輪さんはレンピッカ作品をお持ちらしい。
おそらく美輪さんも今、レンピッカの展覧会が行われているから名前を出したんだと思いますが
司会者も他のコメンテーターも何も知らないらしく、聞き返すこともして無い。
美輪さんから作品についてのお話がなにも聞けなかったのが残念でした。


<2010-10-23>
後日解りましたが、美輪さんが持ってらっしゃるレンピッカ作品は本物ではなくコピーでした。
別の番組でご自分でそうおっしゃってました。

私は美輪さんのファンですが、コピー持ってるのを「(作品を)持ってる」と公言する美輪さんって・・・・(^_^;)

posted by みどり at 07:52| Comment(2) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月22日

演劇集団キャラメルボックス公演 ハーフタイムシアター・ダブルフィーチャー 「クロノス・ジョウンターの伝説『南十字星駅で』『ミス・ダンデライオン』」

演劇集団キャラメルボックス公演 ハーフタイムシアター・ダブルフィーチャー


演劇集団キャラメルボックス公演 ハーフタイムシアター・ダブルフィーチャー
「クロノス・ジョウンターの伝説『南十字星駅で』『ミス・ダンデライオン』」@サンシャイン劇場
原作:梶尾真治 「クロノス・ジョウンター∞インフィニティ」
脚本・演出:成井豊


3月13日(土)に2作品続けて観に行っています。
上演時間約1時間の公演をこの劇団では、ハーフタイムシアターと言っています。
通常の演劇公演が上演時間約2時間だから、と言うことからです。
昔、キャラメルボックスが小劇団と言われていた頃からハーフタイムシアターの
上演がありましたが、あの頃の上演時間は約45分でした。
もちろん、その頃からこの劇団の公演は観ています。


すっかり人気になった梶尾真治作「クロノス・ジョウンター」シリーズ。
多少問題のあるタイムマシン、クロノス・ジョウンターをめぐる短編集で
最初の上演は「クロノス」で、その後「あしたあなたあいたい」「ミス・ダンデライオン」
「きみがいた時間ぼくがいく時間」の公演が続きました。
(リンク先は観たときの感想です)
今回は再演の「ミス・ダンデライオン」、そして初演の「南十字星駅駅で」。
今回で「クロノス・ジョウンター」シリーズも打ち止めだそうです。


今回は夜6時開演の「ミス・ダンデライオン」を先に見ています。

<あらすじ>
医師の鈴谷樹里(岡田さつき)は子どもの頃、入院していた病院でいろんな物語を
樹里に話してくれた「ヒー兄ちゃん(岡田達也)」の事が忘れない。
ヒー兄ちゃんは難病で亡くなっているが、医師になった樹里はある日その難病に効く
薬が開発されたのを知り、手に入れクロノス・ジョウンターに乗ってヒー兄ちゃんの
いる病院へ向かう。
しかしその時代にいられる時間はごくわずか。
その間にヒー兄ちゃんを救うことが出来るのか。

子どもだった樹里が、ヒー兄ちゃんを助けてと訴えてる相手が実は大人になった自分
である、というところがヒネリがあるくらいでSF物としては初心者向け。
でも少女が大人になって、子どものころ憧れたお兄ちゃんを救うため過去へ飛び、
最終的に結ばれることになると言う物語は一般受けしやすいのだと思います。




7時ちょっと過ぎに「ミス・ダンデライオン」終演。
7時半上演開始の「南十字星駅で」を観たい方は、そのまま場内に残って良し、だったので
私も2作品の通し券を購入していました。
これだと2作品とも同じ座席で観られるからですが、休憩時間回りを見回すとそのまま
同じ座席に座っている方がほとんどでした。
以前は、この休憩時間に係の方がチケットの確認にきたけれど、今回はそんなチェックタイム無し。
理由は今まで何年もチェックして「悪い人はいない」と、分かったからだそうです。


「南十字星駅で」

<あらすじ>
元エンジニアの野方耕市(西川浩幸)は79歳。
かつて、クロノス・ジョウンターというタイムマシンを開発したまさにその人。
ある日、熊本の科幻(かげん)博物館に収蔵されているクロノス・ジョウンターの修理を頼まれた
野方は、大学生のこの頃、親友が事故で亡くなったことを思い出す。
野方は彼を救うため、クロノス・ジョウンターに乗り込み過去へ飛びます。


この劇団の古参メンバーである西川浩幸さんは好きな役者さんです。
ただどうも小さくまとまってしまい、劇団を超えた活動をされてないのがちょっと残念です。
さすがに西川さんが演じる野方老人は、観ていて無理がないのですが他の役者さんは
老人メイクをしても全く老人に見えないのが難。
演技力に差を感じました。


クロノス・ジョウンターを作り出した本人をやっと主人公にすえた物語で、このシリーズを
締めくくってくれたのは、良かったと思いました。
私など、いつになったら野方を主人公にしてくれるんだ?と思っていたのでやっとすっきりしました。



どの物語も、愛する人を救うためにそれぞれの主人公が過去に飛ぶ、というのが大筋。
そんなに過去を変えて「現在」と「未来」は大丈夫なの?とSFファンなら誰もが感じると
思いますが、作者の梶尾真治さんはこのタイムパラドックス問題をそれほど深刻には考えていないようです(^_^;

私もこのあたりのことは気になる方なのですが、あまり気にすると物語を楽しめなくなるので
このシリーズでは目をつぶることにしました。


昔読んだ、SFの短編で主人公の少年が過去へ行ってから現代に戻ったら
回りは何も変わってないけど、自分が女の子になっていた、というのがありました(^◇^;)
タイムマシンがあっても、安易に過去を変えたら未来はどうかわるか分からないということですね。



でもタイムマシンがあったら・・・・私はどうするだろうか?
posted by みどり at 23:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月21日

井手茂太新作ソロ公演 イデソロリサイタル

井手茂太新作ソロ公演 イデソロリサイタル


井手茂太新作ソロ公演 イデソロリサイタル @青山円形劇場
振付・演出・出演:井手茂太(いでしげひろ)


3月18日(木)の初日公演を観に行っています。

ダンスカンパニー「イデビアン・クルー」を率いる振付家でダンサーの井手茂太さんの
ソロ公演です。
最近の井手さんは、自身のカンパニーだけでなくあちこちの演劇公演のダンスシーン
の振付を手がけることも多い。

踊りまくるのでなく、日常のよくある動作がいつの間にかダンスに変わっていく井手さんのダンス。
それと知らずに演劇公演を観ていても、ダンスシーンがでるとこれは井手さんの振付だ、
とすぐわかるくらい特徴があります。


今回は青山円形劇場を使っての舞台ですが、会場の約三分の一ほどの片側だけを
使っての公演。
客席に座ると舞台上には何もなく、会場のドアがいくつもあるのが目に付くくらい。
このドアから井手さんは何度も出入りすることになり、効果的にドアを使っていました。
井手さんはクルクルとキャラクターが変わって登場するから、おもしろかったです。

冒頭スーツにネクタイのごく普通のサラリーマンスタイルで登場の井手さん。
仕事でちょっと疲れたサラリーマン?と思わせる動きから、次にドアから出てきた
時はパイロットを思わせるスタイル。
キャリーを引いてさっそうと歩くその姿は、いつの間にかファッションショーのモデルそのもの。
女性モデルがちょっと甘ったれたような表情を見せるみたいに、井手さんもそんな表情をするから、
よく見てるなあと思ってしまう。
舞台上に折りたたみイスが並べられると、そこはいつの間にか飛行機の機内になってしまう。

頭に白い羽飾りの付いた帽子のようなものを被ると、なんだかインディアンの酋長みたい・・・
と、思っていたらいつの間にかその動きは歌舞伎の土蜘蛛のように頭を飾りを振り回す。
イスのある舞台はイベント会場になって、井手さんは歌手?見たいなスタイルで登場したり、
いつの間にか会場のイスを片付ける清掃員になっていたり。

一見、ダンサーとは思えないちょっと太めの体型の井手さんですがその動きはとても
キレがあってなめらか。
サラリーマン、パイロット、ファッションモデル?、インディアン、フットボール選手?
歌手、清掃員?
キャラクターがめまぐるしく変わるのもおもしろいですが、ダンスから日常の動きに、
日常の動きからダンスへ、とボーダーラインなど全くない井手さんの振付は、見てると
こちらの固くなった脳みそがマッサージされるような心地よさがありました。

井手さんの今後の活動は新国立劇場での井上ひさしさん作の「夢の裂け目」「夢の泪」
「夢の痂」の振付をするそうです。

来年にはやっとイデビアン・クルーの活動も再開するそうで、今から楽しみです。


下の映像の冒頭で踊りまくっているサラリーマンが井手さんです。


posted by みどり at 08:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする