2010年02月28日

開館記念特別展III 「大観と栖鳳  東西の日本画」

開館記念特別展III 「大観と栖鳳  東西の日本画」



開館記念特別展III 「大観と栖鳳  東西の日本画」@山種美術館
開催概要はこちら
山種美術館のサイトはこちら




2月23日(火)に観に行っています。

明治以降の日本画壇をリードした二大巨匠の作品をメインとした展覧会です。
東京画壇の総師、横山大観(よこやまたいかん)と、京都画壇の総師、竹内栖鳳(たけうちせいほう)。

今回は重要文化財で、山種美術館の所蔵品でもある栖鳳の「班猫(はんびょう)」が展示される
と知り、これは見逃せない!と早速行ってきました。
(チラシの下の猫の絵がそれです)
何しろこのかわいい猫、なかなか倉庫から出てこない。
今回も約二年ぶりの登場となりました。
一時10年間も出てこなかったこともありました。


山種美術館の所蔵品展ですが選りすぐりの美しい日本画が展示された展覧会だと思います。
会場は大きく二つに分けての展示になっていました。
気になった作品について、感想を。


「第1章  横山大観と東京画壇」

横山大観の作品は、栖鳳に比べるとにがてなのですが、今回は大作「燕山の巻」
「楚水の巻」よりも、小さな作品で墨一色(目だけ黄色の色があったようなきがします)で描かれた
「木菟」にはとてもひかれました。

小林古径の「清姫・日高川」 「清姫・寝所」
安珍、清姫の物語を8枚の絵に描いた作品。
今回は2枚の展示です。
「日高川」は清姫のなびく黒髪と着物の裾が尋常でない強い動きを感じさせます。

他、川合玉堂、菱田春水の作品もあります。



「第2章 竹内栖鳳と京都画壇」

どうも私、栖鳳が好きなせいか栖鳳門下の作品があつまった京都画壇のコーナーの方が好きみたいです。

橋本関雪の「霜の朝」
雪の朝、小さなリスが現れたところを描いた作品。
雪の白さが美しい。ちょろっと現れた小さなリスの一瞬の動きを描き留めたような作品。

上村松園作「新蛍」は夏、蚊帳をつった部屋に一匹の蛍が迷い込んだ様子を一人の美人が見てる図。
そして同じく松園の「牡丹雪」は二人の女性が雪の降る中を番傘をさして歩いている図。
どちらも日常生活の一場面でありながら、気品と優雅さを感じさせます。



以下は大好きな「班猫」について。

竹内栖鳳作「班猫」 絹本彩色
これは額に入っていますが絹に描かれた作品。
この美術館でも大変人気のある作品だそうです。
毛繕いの途中なのか、ふと動きを止めてこちらを見つめる猫の姿。
大正13年に描かれた作品ですが、古さを全く感じさせません。

私もこの「班猫」は大好きで、とことん惚れ込みました。
絵画作品でこんなに惚れ込んだことは無い、と言うくらい惚れ込みました。
好きが高じて模写までしました。
栖鳳と同じように絹地に岩絵の具で描きましたが、模写してる時間はまるで、作者の栖鳳と
対話しているような楽しさがありました。
模写の楽しさはこの辺にあるようです。
模写をしてみると改めて栖鳳の技術の高さと、繊細さに驚きました。


栖鳳の描き方は見事で、柔らかそうにみえるその毛並みは思わず触りたくなるくらい。
黒の墨でぼかした上に、超極細の線で金茶、胡粉(=白)、などを使い一本一本毛が描かれています。
ぱっと見ただけでは気がつかないのですが、目を近づけてみると墨のぼかしの上をさらに
墨の線で毛並みがちゃんと描きこまれています。
こちらを見つめる印象的なエメラルドグリーンの瞳も、一色で塗られているわけではなく群青や
黄土らしき色まで使われていて、立体的な深みを感じさせる塗り方をしています。


ところでこの猫は栖鳳が、旅先の街を歩いていたとき八百屋の店先で見つけた猫で、その八百屋の
おかみさんの愛猫。
すっかり絵心をかき立てられた栖鳳は、頼み込んで一枚の絵と交換してこの猫をもらい受け
京都に連れ帰り、画室に自由に遊ばせてスケッチを重ねたのだそうです。
そして絵を完成させた後、栖鳳が東京に行っている間に猫はどこかに行ってしまったのだとか。


最後に僭越ながら、私が模写した「班猫」です。
大きさは、先に用意した絹の大きさの関係で栖鳳の作品よりやや縮小して描きました。


竹内栖鳳「班猫」 模写

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2010年02月27日

生誕130年記念 「鰭崎英朋展 明治・大正・の挿絵界を生きる」

生誕130年記念 「鰭崎英朋展 明治・大正・の挿絵界を生きる」


生誕130年記念 
「鰭崎英朋展 明治・大正・の挿絵界を生きる」@弥生美術館
1月3日〜3月28日まで
展覧会公式サイトはこちら

2月18日(木)に観に行っています。
明治13年(1880年)生まれの鰭崎英朋(ひれざきえいほう)。
挿絵画家だった彼のことを知っている方は、今では少ないのではないでしょうか。
私も知らなかった方です。

日本画家として活躍しつつも、挿絵画家として生きることを選んだ彼は亡くなってしまうと、残念ながら
たちまち人々の記憶から忘れ去られてしまったようです。
雑誌の挿絵や表紙を飾る彼の絵は一時期、大変な人気を集めたそうです。

チラシに使われている絵は、泉鏡花著「続風流線」の口絵として描かれた作品。
水面の描き方が、きれいで透明感があります。

他の展示されている絵は昔に描かれた物ですから古さは感じますが、古くさいという感じはまったく
しませんでした。
古き良き時代を反映した気品ある華麗さがあります。


1960年代、まだTVが一般家庭に普及してなかった頃、新聞の相撲記事に取り組みの挿絵を担当。
それぞれの力士の個性を描き分けるだけでなく、一瞬の動きや緊張感までもしっかり捉えて
描いていたので、とても人気を集めたそうです。


鰭崎英朋が描いた花咲爺さんの絵本は、なんだかとても懐かしい感じがしました。
(これは手にとって見られるようになっています)
それまで展示されていた挿絵に比べると、こちらの方が不思議なことに古くさい感じがしました。
他の挿絵は自由にのびのび描いている感じがするのですが、絵本の方はなんだかやや堅さを感じた
せいか?
もしかすると、絵本というと私は最近の派手でウマ下手の絵の絵本しか見てないからかもしれません。


この絵本を見ていたら、この方の描いた絵本をもっと見たことあるような気がしました。
もしかして私はこの方の絵で「おむすびころりん」を見てるんじゃないだろうか。
確かめようがないので、こまったものですが・・・。
おじいさんの回りで、踊りを踊ったりごちそうを用意してる鼠たちの様子がとても楽しくてきれいだった
記憶があるのです。

山へ芝刈りに行ったおじいさんが、お弁当のおむすびを食べようとしたら手から落ちて転がって
しまい、穴の中に落っこちてしまう。落ちていった先は鼠たちの国。
うっかり穴の中に落ちてしまったおじいさんは、鼠たちの歓待を受けるというお話です。



鰭崎英朋の絵本「花咲爺」は現在も入手可能でした。
つい古くさいと書きましたが、良心的でていねいに描かれたかわいい絵本だと思います。
赤ちゃんにもやさしい玉子ボーロのような素朴な味わいの絵本です。


花咲爺 (新・講談社の絵本)

花咲爺 (新・講談社の絵本)

  • 作者: 鰭崎 英朋
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2001/06/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



posted by みどり at 08:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月26日

映画「パラノーマル・アクティビティ」

映画「パラノーマル・アクティビティ」

映画「パラノーマル・アクティビティ」@MOVIX亀有
監督・脚本・製作・編集:オーレン・ペリ
出演:ケイティ・フェザーストーン、ミカ・スロート
映画公式サイトはこちら


2月17日(水)に観に行っています。
15000ドル(約135万円)の低予算で作られ、一番最初に人々の前に登場したのは
2007年のスクリーム・フェスト・ホラー映画祭での上映。
その後、アメリカで当初限定12館夜1回だけのレイトショー公開。
評判が評判をよび公開映画館も急きょ拡大され大ヒット、となった作品です。
私もこの作品がどんな物なのか興味津々でした。

勘違いされている方も多いようなのですが、これはノンフィクションのドキュメンタリーではなく
フィクションの「映画」です。



<あらすじ>
一軒家に住む若いカップルのケイティとミカ。
ある頃から毎晩、寝付いた後で家の様子が変わっていることに気がつく。
ケイティは少女の頃から身の回りで変なことが起こっている。
ミカは自分たちが眠りについた後で何が起こっているのか、はっきりさせるため
自分たちの寝室にビデオカメラを設置する。
撮影したビデオを見ると、ある時などケイティはベッドから起きて、ミカの傍らに約2時間も
たち続けていることがわかるが彼女は何も覚えていない。
彼女には何かがとりついているのか?
ある晩、ついに「あること」が起きてしまいます。




出演はケイティとミカ。そして医師。
映像はビデオカメラで撮影したという設定なのであらい映像のまま。
出演者の二人もいかにも素人という感じで、かえってそれがノンフィクションの感じを
出しています。

ダブルベッドで眠っている二人。
彼らの頭側にその部屋のドアがあり、ドアの向こうからそのうち何かが現れるのでは?という
感じがして気になってしょうがない。

くるぞくるぞ、と言う感じでラストまで引っ張ってくる演出はうまいです。
最後にワッと来ておしまい、なのでなんだかびっくり箱を見たような映画でした。

エンディングで出演者、スタッフの名前も出ないのであらかじめこの映画についての
情報が頭に入ってないと、本物の記録映像と思いこんでしまう方がいてもおかしくない
とは感じました。



それにしても私が観に行ったとき、場内は上映中にもかかわらずあっちでもこっちでも
おしゃべりが聞こえてきてうるさいこと(-_-メ)

こんなにマナーの悪い客ばかりの映画館というのは久し振りでした。
たぶん滅多に映画館に来ない人も今回は足を運んでる、という事なのでしょう。


posted by みどり at 20:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月25日

第5回池田満寿夫記念芸術賞大賞受賞展 南舘麻美子展「夜が明けるまで」

第5回池田満寿夫記念芸術賞大賞受賞展 南舘麻美子展「夜が明けるまで」



第5回池田満寿夫記念芸術賞大賞受賞展
南舘麻美子展「夜が明けるまで」@銀座 シロタ画廊
展覧会公式サイトはこちら



2月22日(月)新橋で友人と会った後でたまたま銀座を歩き、たまたま通りかかった画廊。
初めて知ったシロタ画廊、初めて知った作家さんの南舘麻美子(みなみだてまみこ)さん。

これで何にもかんじなかったら「観なかったことにする」ところですが
他の方にも教えたくなる物を感じたので書き留めておくことにします。


どういう技法を使われているのかよく分かりませんがおおざっぱな言い方をすると
「版画」らしい。

公式サイトをみると「木版凹版メディウム剥がし刷り」と書いてある。
剥がして、刷る、と言うのがどういう技法なのかわかりませんが
DMハガキにも使われている作品「森と花と星と」はとてもいいなと感じました。
花や少女が夜の星空の中に浮かんでいるような幻想的な感じです。


立体作品もあり、これは人の顔を浮き彫りのようにつくったもの。
なんだかボタンのような感じでした。

今週土曜日27日までの開催です。





銀座のビルの谷間で咲いていた、ヤブツバキ。
桃色の花がきれいでした。

銀座のヤブツバキ
posted by みどり at 05:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月24日

じゅんじゅんSCIENCE ソロダンス公演「怒りながら笑う」

じゅんじゅんSCIENCE ソロダンス公演「怒りながら笑う」


じゅんじゅんSCIENCE ソロダンス公演「怒りながら笑う」@日暮里 d−倉庫
振付・演出・出演:じゅんじゅん
人形制作・操作:長井望美
音楽:竹本仁
ドラマトゥルク:shin−ya b.(しんやびー)


2月19日(金)に観に行っています。
活動を休止しているパフォーマンスグループ「水と油」のメンバー、じゅんじゅんさんの
ソロダンス公演との事だったので、観に行ってきました。

会場内の床にあるのは白い長方形。
ここがじゅんじゅんさんの舞台。
糸操り人形1体との競演、そして竹本さんの生演奏つきの公演でした。

じゅんじゅんさんが踊る、その後ろで人形も同じ動きをする。
人間と人形。
なにか錯覚を起こしそうな感覚。
でも、何かが起こりそうと期待したところで終わってしまう。
約1時間の公演。

うーん・・・よくわからない。
ちょっと物足りなかったです。
ごめんなさい、じゅんじゅんさん。

終演後じゅんじゅんさんとしんやさんのトークがありました。
ドラマトゥルクというのは演出というのとは、またちょっと違うらしい。
どう違うのかの説明があったのですが、頭からすっかり抜けてしまいましたm(__)m

たしか「ゆうきざ」との言葉が聞こえたので、長井さんは糸あやつり人形劇団の結城座で
修行されたこともあるらしい。

日暮里の「d-倉庫」は今回初めて行きました。
住宅街の中にある小さなスタジオで、アパートの一部を改造したような会場でした。

感想になってなくてごめんなさいm(__)m


<2010-02-26追記>
去年あったじゅんじゅんさん振付・演出のダンス公演「「D_E_S_K  机にまつわる3つのダンス」の感想はこちらにまとめています。
これはとてもおもしろいとかんじた公演です。
posted by みどり at 21:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

劇団四季・横浜「キャッツ」5回目



劇団四季・横浜「キャッツ」5回目@横浜 キャノン・キャッツ・シアター


2月13日(土)の夜の回をC席で観ています。
私は一番安いC席専門ですf(^―^;


この日の主な配役です。
長老猫オールドデュトロノミー・・・橋元聖地
娼婦猫グリザベラ・・・白木美貴子
少女猫シラバブ・・・五所真理子
プレイボーイ猫ラム・タム・タガー・・・荒川務
マジシャン猫ミストフェリーズ・・・松島勇気
ボス猫マンカストラップ・・・武藤寛
鉄道猫スキンブルシャンクス・・・劉昌明
マキャヴィティ・・・桧山 憲
バストパージョーンズ、アスパラガス=グロールタイガー・・・田島亨祐


この日の「キャッツ」では今まで観たことのない光景をみました。
前半で、グリザベラが登場する場面で彼女が客席から現れたからです。
場所は、バストファジョーンズが登場するときと同じ通路。
彼女はいつもは舞台の横の方から登場するのに。


上演契約の都合で日本側でかってに演出を変えられない部分も多い「キャッツ」ですが
こういう演出がでてくるのはおもしろい、と感じました。


この日は、カーテンコール時にスキンブルシャンクスと、もう一人雌猫さん(ジェミマだったか、ジェリーロラムだったか・・・)と
握手できました(^^)
posted by みどり at 20:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 劇団四季・横浜「キャッツ」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「医学と芸術展 生命と愛の未来を探る〜ダヴィンチ、応挙、デミアン・ハースト」2回目

ブログ開設当初からそのままだった、冒頭の紹介文をはじめて変更しました。

今までは「小説『指輪物語』と映画『ロード・オブ・ザ・リング』大好きなみどり」としていたのですが、
最近はこれらにつての記事は全く書いてないし、小説を読み返すことも、映画を見直すこともして
ないのでいいかげん気にはなっていました。

加えて、この紹介文ではアートの記事の中に時々放送大学のことが入るのが妙な気もする。
アート鑑賞も、放送大学で興味のある科目を受講することも、自分の中では別に変ではない
のですが。
ならば最初からブログ紹介文をそれ向きに変更してしまおう、とやっと変えることにしました。
別に堅苦しいこと、書くつもりはないし、書けませんのでよろしくお付き合いくださいませ。

ややこじつけ気味ですが、下記の展覧会観てきました。


「医学と芸術展 生命と愛の未来を探る〜ダヴィンチ、応挙、デミアン・ハースト」



「医学と芸術展 生命と愛の未来を探る〜ダヴィンチ、応挙、デミアン・ハースト」2回目@森美術館
2009年11月28日〜2010年2月28日まで
展覧会公式サイトはこちら
〜2月28日まで



2月23日(火)
アートと科学のコラボレーション「医学と芸術展」
12月に一度観に行って以来、機会あればぜひもう一度観ておきたいと思っていたので再び足を運びました。
前回の感想はこちらにまとめています。


美術系の展覧会ではあるけれど、医学生理学系の趣の強い展示。
展覧会名の副題に「ダヴィンチ、応挙、デミアン・ハースト」とわざわざ入れているのは当初なぜ?
と思ったのですが、「医学と芸術展」という堅さを気にしてのことのようですね。


でも今年になってからNHKの新日曜美術館の展覧会情報コーナーである「アートシーン」で
紹介されたせいか、会期終了間際になってきたせいか、平日とはいってもなかなか混雑ぶりでした。
平日の展覧会場というと、シニアの姿が多いのですが今回は10代、20代の若い方の姿が目に付きました。

展示内容は12月に見に行ったときと、ほとんど変わっていませんでしたが以前観に行った
ときには無かった河鍋暁斎の絵がありました。
骸骨たちが、茶の湯や生け花をしてる絵。
不気味というより、ユーモラスです。


骸骨や筋肉むき出しの姿で優雅にポーズを作っている立っている図は、やはり眼を惹かれます。
前回見た時は気がつかなかったのですが、このポーズを作っている人物達の後ろには風景が
描かれていますが、これらを並べると後ろの風景はつながっていて一つの景色になっていました。

会場最後のホールで上映されているクエイ兄弟による映像作品「ファントム・ミュージアム」は
やはり何度観てもおもしろい。
サー・ヘンリー・ウエルカム氏の医学コレクションを紹介したものでカラーとモノクロの
パートが入り交じっているのですが、カラーよりモノクロの方が美しく見えます。
この作品のDVDはもっているのですが、大きなスクリーンで見る方がおもしろいので
しっかり観てきました。


今月28日までです。


展覧会を観た後は、展望台から東京を眺める。

森ビル展望台から東京タワーを見る


東京の空気は濁っているのか、なんだか薄く煙っているような景色でした。




家に帰ってから以前買ったDVDを観てしまう。

展覧会場のある森ビルが出来たとき、オープニングのイベントの映像作品として作られた短編映画
「TOKYO SCANNER」

「TOKYO SCANNER」

「機動警察バトレイパー」の押井守監督、CMなどの演出を手がけている松宏彰監督。
音楽は`島邦明。
東京湾の「海ほたる」から離陸し、東京都内をスキャンしてまわり、六本木の森ビル屋上に着陸するまでの約20分にわたる映像。
まるでSF映画でも観てるようなかっこよさがあります。
(展望台売店、展覧会見終わってから下に降りたところにあるグッズ売り場でも購入できます)



以下、今回の展覧会内容と関連したリンクをご紹介しておきます。

双子のアニメーション作家、クエイ兄弟の「ファントム・ミュージアム」は下記のDVDに収録されています。






イタリアのフィレンツェに、蝋で作られた人体解剖模型の展示されている「ラ・スペコラ博物館」があります。
こちらはその妖しくも美しい写真集「バロック・アナトミア」です。

バロック・アナトミア (パン・エキゾチカ)

バロック・アナトミア (パン・エキゾチカ)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2005/05/22
  • メディア: 単行本




DNAが二重螺旋であることを解明したワトソン&クリックの歴史的大発見の論文「A Structure for Deoxyribose Nucleic Acid」
英文ですがこちらで全文掲載されています。

日本語訳は有料ですが情報処理学会電子図書館のサイトで「A Structure for Deoxyribose Nucleic Acid」で検索するとダウンロードできます。


<2010-02-28追記>

医学と言えば自分自身のことだって、ずいぶん医学に関連してること忘れてました。

2000年8月に乳ガンの為、手術を受けました。
術後は放射線治療と薬物治療。
薬は医師から臨床治験の被験者になってもらえるかとお話があったので、承諾。
一ヶ月に1回、某新薬の注射を2000年10月より2年間続けました。
この間、私の治療データを製薬会社に提供するのと引き替えに薬代、各種検査代が総べて無料となりました。

今私が元気にこうしてこんなブログを書いていられるのも医学のおかげです(^^)
posted by みどり at 19:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月22日

「糸あやつりの万華鏡展/佐東恵展/新宮さやか展」

2月16日(火)にINAXギャラリーでの3つの展覧会を観てきました。

「糸あやつりの万華鏡展」



「糸あやつりの万華鏡展」@INAXギャラリー1
2009年12月3日〜2010年2月20日まで(終了してます)
展覧会公式サイトはこちら
結城座公式サイトはこちら



糸あやつり人形劇団といて375年の歴史をほこる結城座。
展覧会では、結城座の人形の展示はもちろん、今までの公演ポスターの展示もありました。
モデルとしての活躍が印象的だった、山口小夜子さんデザインの人形の頭の展示があるのも
興味深かったです。

糸でつながった人形の手足が、人形遣いの手にかかると命を与えられ動き出す。
会場では公演映像の一部も、モニターで見られるようになっていましたがやはり実際の公演も
観なくては結城座の本当の魅力は分からないなと感じました。



結城座の公演は何度か観たことがありますが、考えてみたら古典作品の上演は
まだ観たことがなかったきがします。
いや、1回くらいはみたはず・・・。
観たことあるのは、最近の脚本家の方や俳優さんとのコラボレーション公演ばかりf(^―^;

2007年に観た公演「森の中の海」は、渡辺えりさんによる作・演出、劇団唐組の稲荷卓央さんとの競演でした。
感想はこちらにまとめています。
以前観て、すばらしかった記憶があるのはシェイクスピアの「テンペスト」を俳優、石橋蓮司さん
との競演で見せてくれた公演でした。
会場のポスターをみて1994年の公演だったとわかり、もう16年前のことだったとは
ちょっとびっくりでした。



「佐東恵展 虹彩の断層」


「佐東恵展 虹彩の断層」@INAXギャラリー2
2月1日〜2月24日まで
展覧会公式サイトはこちら

佐東恵さんは、今回初めて知った作家さん。
展示されているのはなんと言ったらいいんでしょう、絵画作品というかオブジェというか。
四角いパネルに絵の具を何層も塗り重ね、乾いてからあちこちを削っていって、色の断層を
見せている作品群。

乾いた絵の具の堅さと、削り出された断層の曲線とパステルカラーの柔らかさ。
硬軟の組み合わせがおもしろい、と感じました。

会場では小型の複数のパネル(=作品)が並べられているのできれいだと感じたのですが、
作品1つだけ展示して観たときはどう感じるだろうか?とも思いました。



「新宮さやか展 陶 黒い蝕花」


「新宮さやか展 陶 黒い蝕花」@INAXガレリアセラミカ
2月5日〜3月2日まで
展覧会公式サイトはこちら

新宮(しんぐう)さやかさんも、今回初めて知った作家さん。
展示されていたのは、大きな花のように見えます。
材質は言われなければ皮かと思えました。
黒くてとても柔らかそうに見えましたから。
しかしこれが焼かれて固い陶であるとは。
触りたくてしょうがないのですが、展示作品だから触れない。

大きな花弁と、細かく波打つように作られてたおしべ(めしべかな?)がとても
柔らかそうに見えます。
一見きれいだけど、大きく(直径5,60センチはある)なんだかたくましさも感じる花々は、
日常のスケールからずれてるせいか、なんだか奇妙でおかしい。

世界一大きな花のラフレシアか食虫植物を連想してしまいました。

すっかりだまされてしまう新宮さんの不思議な花園でした。





<2010-02-24追記>
3つの展覧会を観た後はINAXブックギャラリーへ。
初めてだと気がつきにくいのですが、1階が書店になっていて
美術書や、展覧会の関連図書が置かれています。

今回覗いてみると、結城座の展覧会があったせいか人形についての本が
目に付くように置かれていました。

佐々木幹郎著「人形記」、これは持っている。
結城座、辻村寿三郎氏、四谷シモン氏、武藤政彦氏、宇野安喜良氏、や
土偶、埴輪についても触れられている。
生きてる人間のような人形「生人形」を作ることで有名で、幕末から明治にかけて活動した松本喜八郎と安本亀八、
お二人の名前をこの本で知りました。


季刊誌「プリンツ21」の2008年夏号が置いてあり、人形作家・四谷シモン氏の特集号になっていたので、
迷いつつも結局買ってしまいました。

季刊誌「プリンツ21」の2008年夏号




人形記―日本人の遠い夢

人形記―日本人の遠い夢

  • 作者: 佐々木 幹郎
  • 出版社/メーカー: 淡交社
  • 発売日: 2009/01/30
  • メディア: 単行本



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舟山一男展

舟山一男展



舟山一男展@ギャラリー椿
2月6日〜2月20日まで (終了してます)
展覧会公式サイトはこちら


2月16日(火)に観に行っています。
舟山一男さん、今回の展覧会ではじめて知った方でした。
会場に、いままでの展覧会の新聞、雑誌の紹介記事をまとめたファイルが置いてあったので
こちらもじっくり見てきました。

今回冒頭にのせた画像は、展覧会のDMハガキで「旅芸人の記録」という作品が使われ
いました。
100号のこの作品は、今回の展覧会で一番目を引きました。
もちろん大きいからだけではなく、雪の平原を歩いていく人々と遠くの森、とても雰囲気のよい
美しい作品だと思いました。
静かで、でも雪の降る音がきこえてくるような気がします。
小さく描かれた人々は何も話をしてないように見えます。

テオ・アンゲロプス監督の長編映画「旅芸人の記録」の世界みたいだな・・・と、思ったら
やはり舟山さんもこの映画をみて描くことになった作品だそうでした。
映画の方はギリシャを舞台にした旅芸人達の日々を描いた長編。
どちらかというと重く陰鬱な映画作品でした。


おいてあったファイルをみると、舟山さんは人物画を描くことで人気の高い作家さんらしい。
会場には人物を描いた絵もありましたが、私はこの「旅芸人の記録」や、東欧の修道院を
描いた作品のほうに強く目を引かれました。



posted by みどり at 09:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月20日

ミュージカル「TALK LIKE SINGING」

talklis.jpg


ミュージカル「TALK LIKE SINGING」@赤坂ACTシアター
作・演出:三谷幸喜
出演:香取慎吾、堀内敬子、新納慎也、川平慈英
作曲・音楽監修:小西康陽


2月12日(金)に当日券、立ち見で観てきました。

三谷幸喜さん作・演出の新作、オリジナルミュージカルです。
お腹が痛くなるほど、笑いました。
こんなこと久し振りです。
でも、オリジナルとは言ってもダニエル・キースの「アルジャーノンに花束を」のコメディ版だな、
と感じたのはきっと私だけでは無いはず。



今回のお話はこんな風
何を話そうとしても、普通にしゃべることができず歌になってしまうターロウ(香取慎吾)
彼が歌い出すと周囲の人も幸せな気持になってしまう。
しかし子どもの頃はともかく、大人になってからは仕事にならないから社会生活が出来ない。
心理学者のダイソン博士(川平慈英)は、ターロウを研究し、治療しようと試みる。
研究には言語学者のニモイ(堀内敬子)も加わる。
しだいに純真なターロウにひかれていくニモイ。
ターロウが歌わないように「治療」しようとするダイソン博士。
ニモイはターロウにとって「治療」が必要なのだろうかと疑問を感じるようになり、やがてターロウの
唯一の理解者ブラザー(新納慎也)との出会い。
ダイソン博士はターロウが歌ってしまうのは彼の内面世界にバンドの面々がいて音楽を
演奏しているからと、気がつくが・・・。


香取慎吾さん演じるターロウ、川平慈英さん演じるダイソン博士は固定ですが、堀川敬子さんと
新納慎也さんは、けっこう忙しく役回りが変わっていました。

香取さんのターロウはほんとに気の良い青年という感じです。
香取さん=ターロウの晴れやかな笑顔がとっても気持ちいい。
川平さんのダイソン博士は、最初の登場の仕方からややうさんくさい部分がありますが、これは
ラストに向けての伏線と考えれば納得です。

公演はまだまだ上演中なので、内容については詳しいことを書くのは避けたいとおもいますが
ダイソン博士のターロウを治療するために、ターロウの心の中で登場する姿が笑えました。

音楽はどこか1960年代、70年代のテイストがあるようなどこかで聞いたことがあるような感じがありました。
古臭いのではなく、どこかで聞いたような懐かしい感じがあります。

舞台上のセットはかなりシンプル。
出演者もたった4人なのに、とても内容豊かで贅沢な公演を見た感がありました。

冒頭で「アルジャーノンに花束」のコメディ版と書きましたが、もちろんそのまんまではないし
出演者の仕草の一つ一つに無駄がなく、細部まで「笑い」に通じるものがあるのがすごいです。


ダニエル・キース作の小説「アルジャーノンに花束を」は天真爛漫な知恵遅れの青年が、治療を受けたことにより
急激に天才的頭脳を持つようになるが、周囲のことが理解できるようになったことで苦悩する、という物語。
日本で劇団昴のストレートプレイ、さらに別のカンパニーでミュージカル化もされています。
(リンク先は、私が観たときの感想です)


以下、当日券について。

三谷幸喜さんの作・演出、香取慎吾さんの出演とあってチケットは即日完売。
演劇公演は何かとチェックをしていたのに、去年後半からはあまりまめにしてなかったので、
この公演はチラシすら取っておくことを怠っていました。
いつも映画、演劇、展覧会、気になるものは総べて取っておくことにしている私なのですが。

今回の公演では、劇場入り口前で開演時間1時間前まで整理券の発行があり、その後抽選で
当日券の販売があるということだったので、早速当日券狙いで行くことにしました。
当日券については、こちらの公式サイトでご確認ください。


当日券はS席(1万円)か、立ち見(5千円)のどちらかだけです。
私が行った日は、S席は29枚、立ち見1列目24人、立ち見2列目10人、キャンセル待ち
10人となっていました。
夜7時半開演の日で、午後5時半頃いって私の整理券番号は42だったか47でした。
ちなみに今回私は立ち見2列目でした。
他の日でも立ち見覚悟なら、当日券でも観てこれるだろうと感じます。

抽選発表後は、劇場窓口で券を購入するのですが、購入してからよそへ行こうとすると止められます。
係の方から購入したらすぐ劇場に入るように言われましたが、これはどうやら転売を防ぐためらしいです。
立ち見は1階席の最後列で立って観るのですが、それの2列目とは最悪、と思ったのですが
後ろの壁に寄りかかることができるから、意外と悪くは無かったですが、前の列に背の高い方が来ると
2列目の方は苦しいかも知れないです。
それにしても立ち見1列目に、来ない人が何人もいる。
最初は不思議だったのですが立ち見はイヤ、と来ないのかも知れないですね。


posted by みどり at 21:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする