2009年12月31日

劇団四季公演「オペラ座の怪人」2009年

劇団四季公演「オペラ座の怪人」2009年


劇団四季公演「オペラ座の怪人」2009年@新名古屋ミュージカル劇場


12月19日(土)の夜の回を1階A席で観に行っています。
この日は午前中に、名古屋市美術館、その後名古屋ケンジタキギャラリーでの
「ムットーニ展」を観に行っていました。
この日の締めくくりは「オペラ座の怪人」。

残席照会した時点で、1席のみ残席があり急いで予約しました。

この日の主な配役です。
オペラ座の怪人・・・村俊英
クリスティーヌ・ダーエ・・・苫田亜紗子
ラウル・シャニュイ子爵・・・鈴木涼太
カルロッタ・ジュディチェルリ・・・種子島美樹


何度観ても飽きない作品です。
華やかなパリ・オペラ座と、正体不明の怪人、美しい歌姫。
めくるめく、と言う言葉がびったりくる華麗で耽美な世界。

ただこの日の村俊英さん、やや迫力不足だったような気がしました。

「オペラ座の怪人」の日本公演も通算5000回を超えたそうです。
私が観に行った日が5006回目でした。
携帯電話のカメラで撮ったので少しぼけてますがお許しを。

劇団四季公演「オペラ座の怪人」2009年 日本公演通算5006回
posted by みどり at 23:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「ムットーニ展 TIME TRIANGLE」

2009年に観に行ったことが全部書き終えない内に、新年を迎えてしまいそうな
時間となりました。

「ムットーニ展 TIME TRIANGLE 」



「ムットーニ展 TIME TRIANGLE 」@名古屋KENJI TAKI GALLERY
(ケンジタキギャラリー)
11月28日〜12月26日まで (終了してます)
展覧会公式サイトはこちら


12月19日(土)に観に行っています。
自動人形師ムットーニこと、武藤政彦さんの作品展です。

今年は、1月に東京のケンジタキギャラリーでのグループ展「NINE」に出品、
春のアートフェア東京にも出品、そして八王子市夢美術館での展覧会、
夏から秋にかけては福井県の金津創作の森、冬は名古屋ケンジタキギャラリーでの
展覧会もあり、ファンとしてはいろいろな会場でいろいろな作品を観られて
うれしい1年間でした。
(アートフェア東京だけは都合が付かず行きそびれました)

武藤さんの作品は、何度観ても飽きると言うことがありません。
時間が許せばいつまででも観ていたい。
光と人形と、音楽が紡ぎ出す小宇宙。
私はあまり客観的な感想は書けないと思いますが、なんとかご紹介しておきたいと思います。


朝は名古屋市美術館での展覧会を観てから、11時ちょっと前に美術館を出て
名古屋ケンジタキギャラリーへ向かいました。

11時をちょっとだけ過ぎてしまい、ギャラリーのドアを開けると1階に展示もある
けれど2階から音楽が聞こえてくる(ということは作品が動いている)ので急いで
階段を上がる。
入り口は小さなギャラリーですが、中がこんなに広いとは知りませんでした。

すでに数人の方がみえていていました。
その中の一人が知り合いだったのでちょっとびっくり。
お互い関東圏の人間ですから、この日ここで会うとは思っていませんでした。
この方も熱心なファンの方ですから不思議でもなんでもないのですが。

12時頃に、武藤さん新作のオルゴールを1作抱えて到着。
これが今回の展覧会ではじめてお披露目の作品「ON THE LOOP」でした。
13時から14時までは画廊はいったん休憩で、お客さんもいったん外に出なければ
なりません。
この時間に、知り合いと昼食をご一緒してからまた画廊に戻りました。

15時からは武藤さんの解説とともに作品が動いているところが鑑賞できる「上演会」
約40分ほどだったでしょうか。



見た順番とは異なりますが、それぞれの作品の感想を書き留めておこうと思います。


2階の展示品は順番に自動的に動くようになっていました。

「IN THE DARK」
一週間前の12月12日に登場した新作オルゴール。
オルゴールのゆっくりとした音楽はサティのジムノペティ。
手前に一匹の猫がいて、上の空間の左右をゆっくりと見回しています。
後ろの黒い空間に一人の女性が現れては消え、鑑賞者側からみるとちょうど
女性が猫のことをなでてあげているように見える。

武藤さんの所に迷い込んできた捨て猫がいて、その子を飼うことになったことになったが
その猫が、時々何もない空間を見ていることがあるんだとか。
そんな事から作品のイメージがわいたらしい。

猫がとてもかわいいのですが亡き主人の面影を追い求めているようで、見てると
なんだかせつなくなります。
オルゴールといっても物語を感じる作品です。
ところで、武藤さんちの子になった猫の名前はしっぽがふさふさしていたことから
「くじゃく」ちゃんとネーミングされたそうです。


「ON THE LOOP」
19日に武藤さんが持ってこられた新作オルゴール。
音楽はパッヘルベルの「カノン」
今年の八王子の展覧会で登場した大型新作「インターメッツオ」のミニチュア版といった感じ。
音楽こそ違いますが、華やかさと美しさはそのままという感じにヴィーナスが一人。
クラクラッと一目惚れ。
このヴィーナスがオルゴールの箱の中でわずかですが上下に動く。
小型のオルゴール作品で左右に動いたり回転するのはあっても上下するのはあまり見たことが無かった気がします。
ところで、「インターメッツオ」でヴィーナスの回りにある輪は、ヤスリをかけてあるので光が
美しく反射するのだとか。
「ON THE LOOP」のヴィーナスの回りにも輪があるけれど、ヤスリをかけてしまうと
傷が目立つ(輪が小さいため)のでかけなかったとか。



「TRIANGLE-1 WALTZ」新作・中型作品。
「ワルツ・オン・ザ・シー(海の上の少女)」の別バージョンとも言える作品。
以前の作品は箱の中から少女が登場してきましたが、こちらは本が開いて登場。
音楽も「ワルツ・オン・ザ・シー」と同じ物が使われていましたが、完全に同じではなく
終わりの方にムットーニ作品ではよく耳にする不穏な音楽(と、いいかたしていいのやら)
が付いていました。
少女はまた本の中に戻ってゆきます。
この作品にはブルーの色彩があるけれど、「海」の香りがほとんどしない・・・。
少女は「海の上の少女」と似てるけどやはり別の世界の住人なのでしょう。



「TRIANGLE-2 LOVER」新作・中型作品。
使用音楽 Memoria E Fado (Memory and Fado)
演奏 Egberto Gismonet(ギター)
本が開くとアンドロイドが登場し、彼の前の空間に女性が一人が浮かび上がってくる。
アンドロイドは両手を前に出して、女性を抱き留めようとするけれど彼女はそのまま行ってしまう。
アンドロイドは彼女を優しく見つめているように見えます。
永遠にふれあえない二人でもあります。
以前の作品「THE NIGHT ANGEL COMES」や世田ヶ谷文学館所蔵の
「The Spirit of Song」と似た雰囲気の作品だなと思いました。


「TRIANGLE-3 RING」新作・中型作品。
使用音楽 Agua & Vinho (Water & Wine)
演奏 Egberto Gismonet(ピアノ)
今までの作品とはかなり雰囲気が違います。
リングの上で横になっている一人の女性。
こんな状態から始まる作品というのも珍しい。
その女性の衣装が中東風でどこかエキゾチック。
やがて、女性は起き上がってきます。


「INTERMEZZO(インターメッツオ)」
今年、八王子の美術館で初登場した作品。
光のリングは時間のリングでもあるらしい。
オペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」の間奏曲(インターメッツオ)の
美しい音楽に乗せてヴィーナスが時空を舞う作品。
大好きです。


「 THE DIARY OF WINGS」
2008年作品。
2階のしきりで区切られた空間に複数の人形がセットされて動く大型作品。


「SLEEP BUNNY」
2008年のアートフェアで登場した作品。
細長い縦長の時計タイプ作品です。
私が初めて見たのは今年(2009年)初めのグループ展「NINE」でのこと。
数日間のみ登場してるのを目撃してびっくりした作品でもあります。
(「NINE」での展示は本来新作の「STAIN」だったけれど、まず先にアートフェアに出されていたため、代わりに
「SLEEP BUNNY」が展示されていたのでした。これは当時ギャラリーの方からうかがったお話です)
黒い衣装のちょっと妖しげなムードのバニーガール。
手には白ウサギを一羽抱えています。
彼女は寝ているところを起こされるけれど、またすぐ振り子の催眠術に
かかって寝てしまうのだとか。
バニーガールは永遠に悪夢の中をさまよっているようにも見えます。


1階の展示は、今までさんざん観てきた作品ばかりでしたので今回は1回づつくらいしか
見てきませんでした。
総べて小さな穴から、中をのぞきこむようになっている作品です。
以前も感想を書いているので、今回はご紹介のみにしておきます。
(以下が1階の展示作品です)


「 NIGHT TRAIN」 2007年作品。
世田ヶ谷文学館で登場した作品。
大型の箱は数カ所に、のぞき窓があり、のぞく場所によって見える物が
違っています。

「FIN」 2009年作品
ムットーニ作品ではおなじみのロバートと愛犬ジョンが登場。
ロバートとジョンはなぜ消えてしまわなければならないのか。
シュールな作品です。

「CALL」 2009作品
部屋で電話が鳴り続ける。
女性が一人見えるけれど、結局彼女はこの世に存在しているのかどうか。

「STAIN」 2009作品
見えるのは小さな部屋。
シミの中から女性が浮かび上がっては、また消えてゆきます。


ムットーニ展、次回は6月に東京・渋谷のロゴスギャラリーだそうです。

でも春のアートフェア東京は要注意かもしれません。
2008年も2009年もケンジタキギャラリーが出店してるせいか作品を出品されていますから。
2010年も出品されるかも?


以下、全くの私事になります。

この日は、新作オルゴール2点に売約済みの赤いシールが貼られていないことに気がつき
とても心動かされてしまいました。
目の前で手招きされるようなこんな機会、望んでもなかなかあるものではありません。
私が19日に名古屋行きを決めたことも、この日はじめて登場した作品と出会うことに
なったのもきっと何かのご縁。(と、どうしても思いたくなります)
19日に新作が登場すると知ったのも、名古屋へ行く日を決めた後のことですから。

こういうことはいろんなタイミングが合わないと、自分でも結論は出せません。
迷ったけれどこの日は自分で自分にOK出すことにしました。

ギャラリーの方と武藤さんに希望をお伝えし「ON THE LOOP」が我が家に
お嫁入りすることが決まりました。

手続きをしたのが15時の上演会の前で、その後頭の中がちょっと興奮状態だったのか
上演会でうかがった武藤さんのお話も2,3割が右から左へ抜けてしまった気がします。


この日はその後、劇団四季の「オペラ座の怪人」を観てから名古屋駅より東京・新宿駅
行きの高速夜行バスに乗車。
1日でいろんなことをいっぱい経験し、なんだか夢心地。
現実感がまるでないまま夜行バスの中で眠りにつきました。


2008年の秋に、ネットオークションに登場した武藤さんの昔の版画作品を入手することができました。
近々、こちらもご紹介しようと思っております。
今年中にと思ってたのですが、もう時間切れ・・・f(^ー^;

<2010-01-10追記>
最初の投稿時、書けなかった「TRIANGLE-2 LOVER」「TRIANGLE-3 RING」の曲名のメモが出てきたので書いておきました。

メモを無くしたと思ったけど、絶対無くさないところ(ケンジタキギャラリーの方の名刺の裏)に
メモしたことをすっかり忘れていたのでした(^^ゞ




<2010-01-14追記>
本日「ON THE LOOP」を我が家にお迎えいたしました。
名古屋で動いていたときより約1,2倍遅く作動しますが、これが正しい動きだそうです。
オルゴールの音を改めて聴き、とうとう分からなかった曲名がやっと分かりました。
パッヘルベルの「カノン」です。
(正確にはその冒頭のさわりの部分、約1分50秒です)

作品の写真も後日、アップする予定です。

posted by みどり at 21:37| Comment(2) | TrackBack(0) | 自動人形師ムットーニ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月30日

第21回 澤登翠 活弁リサイタル「チャップリンの公債」「弁天小僧」「イントレランス」

第21回 澤登翠 活弁リサイタル「チャップリンの公債」「弁天小僧」「イントレランス」


第21回 澤登翠 活弁リサイタル
「チャップリンの公債」「弁天小僧」「イントレランス」@紀伊國屋ホール
解説・弁士:澤登翠
生演奏:カラードモノトーン

12月29日(火)に観に行っています。
無声映画の解説・弁士をされている澤登翠(さわとみどり)さんの年末恒例の
リサイタルです。

年末の29日午後6時から、新宿の紀伊國屋ホールで開催されているのですが、
今年ははじめて全席指定になりました。
今までは全席自由でしたが、開場が5時半からなのですがファンの方(私も含め)は約2時間前
から並びはじめて混雑するため、紀伊國屋側から指定席にと要望があったようです。


この日の上映は3本。
と、その前に澤登さんによるエデット・ピアフの名曲「愛の賛歌」の独唱がありました。
いつもはこんなことやらないのに、今年は大サービスですね。


「チャップリンの公債」  1918年(大正7年) 9分
監督・主演:チャールズ・チャップリン

内容は第1次大戦中のアメリカ政府が発行した戦時公債の一種「自由公債」を
みんなで買いましょう、というキャンペーンCM。
当時の自由公債委員会からの委託で作られた物だそうです。

CMとは言ってもチャップリンが、空の三日月から現れたキューピットの放った矢をお尻に
受けて、女性(エドナ・パーヴィアンス)に一目惚れして出会って1時間後には結婚
という展開が楽しいです。
チャップリンが持ってるステッキを空の三日月に引っかけるという、ユーモラスな
場面があったり、キューピット役の子がとてもかわいかったり、と短編とはいえとてもよく出来ている
と思いました。

途中で登場するドイツ皇帝役を、チャップリンの実兄のシドニー・チャップリンが演じているのも珍しい。
この方、俳優さんだったのかどうかは未確認です。


「弁天小僧」 1928年(昭和3年) 11分(部分のみ)
監督:衣笠貞之助
出演:林長二郎、千早晶子、他

歌舞伎でおなじみの「白波五人男」の弁天小僧を林長二郎(後の長谷川一夫)が演じています。
残念ながら全編は残って無くて、今回の上映も残っている部分のみの約11分だけの上映です。
でも女装した弁天小僧(実は泥棒)が呉服屋で正体を現すという、一番の見せ場とも言える
部分が見られるのがうれしい。
林長二郎の娘姿、私にはほんのちょっと違和感があったのですが、弁士の澤登翠さんはとても
お気に入りらしいです(^^)


「イントレランス」 1916年(大正5年) 114分
監督・脚本:D.W.グリフィス

サイレント時代の映画としては珍しく約2時間の大長編。
この作品は以前観たことがあるのですが、しばらくぶりなのでなんだかはじめて観るような
感じがありまいた。

世界征服の野望をもつペルシャ王の物語の古代バビロン編、キリストが十字架に架けられる
までの物語のユダヤ編、シャルル9世の統治下で権勢をふるったカトリーヌ太后の話の中世
フランス編、そして乙女と青年が出会い結婚するが、青年は無実の罪で死刑を宣告されてしまう
現代編。
この4つの物語を別々まとめて見せるのではなく、それぞれ交互にみせ同時進行していくという
こった手法の映画です。
ところが公開当時の日本では4つの物語をそれぞれまとめてしまい、1本ずつ見せる上映
スタイルをとったのだそうです。
今だったら監督の意図を無視した大問題になるところですね。


映像をみるだけだと顔のアップが無いのでよく分からないのですが、場面場面の切り替わりで
登場するゆりかごを揺らす女、はグリフィス映画では常連の女優、リリアン・ギッシュでした。

クレーンにカメラをのせて撮影したらしい、バビロン編の場面は古い時代に作られたとは思え
ないくらいの大迫力。
エキストラもかなり多数つかったのでしょう。当然お金もかかったらしい。

現代編の物語は無実の罪で投獄され、さらにまた別の罪で今まさに処刑される寸前という
青年を救うため刑務所に向かう刑事達の様子が、車や列車の走る場面を挿入してスリリング。

ラストに向けてそれまでのゆっくりと進行していた4つの物語が急速に収束していくようすは
今見てもちょっとドキドキするくらいでした。

この日の澤登さんのヘアスタイルはいつも違ってストレートのボブ風でキュートでした。

上映終了後は、澤登さんに届けられたお花を小さな束にしてお客さんが自由に持って行かれる
ようにしてくれていたので(これも毎年同じです)、私も一束もらって来ました。
下の画像がその花です(^^)V


第21回 澤登翠 活弁リサイタル でもらった花
posted by みどり at 10:12| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月28日

「絵画と写真の交差 印象派誕生の軌跡」

「絵画と写真の交差 印象派誕生の軌跡」


「絵画と写真の交差 印象派誕生の軌跡」@名古屋市美術館
10月24日〜12月20日まで  (終了してます)
展覧会公式サイトはこちら

12月19日(土)に観に行っています。
19日は11月28日から開催中の名古屋ケンジタキギャラリーでの「ムットーニ展」を
観に行くため名古屋に行こうと決めていました(私は千葉県民です)

名古屋への往復は夜行バス利用なので名古屋駅には早朝に着いてしまうし、帰りの
バスの出発は夜の10時台。(とんぼ返りです)
名古屋ケンジタキギャラリーの開廊時間は11時から18時までなので、前後の時間は
無駄なく使おうと他の予定を詰め込んでいました。
午前中は9時半開館の名古屋市美術館、そして夜は新名古屋ミュージカル劇場での劇団四季公演
「オペラ座の怪人」へ。
19日に名古屋に行くことにしたのは、ムットーニ展開催中(日曜日は休廊)の土曜夜の回で
「オペラ座の怪人」のチケットがとれるのが、残席照会した時点でこの日だけだったからでした。



名古屋はここ数年で何回か行っているので名古屋市美術館へ行くのも、確か今回で3回目。

今回の展覧会のテーマはチラシの言葉を一部引用しますと「絵画と写真。この二つの
芸術は、ときに寄り添い、時に反発しながら歩んできました。二つの芸術の歩みを
辿りながら、それらがどのように関わり合い、どのようにインスピレーションを与え合う
ことによって、それぞれの芸術を深化させていったかを検証します。」というもの。
写真技術が出た頃の絵画と、その当時の写真を絡めつつ紹介していました。

写真が誕生してから約170年だそうなので、いわゆるバルビゾン派や印象派を経て
現代に至るまでの絵画史(もちろん写真史も)を概観するような流れになっていました。


会場の展示内容は以下のようになっていました。

第1章 遠近法500年の扉
第2章 写真の誕生
第3章  第1部 印象派誕生前夜 19世紀資格の転換
     第2部 印象派誕生前夜 森の画家と写真家たち
     第3部 印象派誕生前夜 ジャポニズム
第4章 印象派の誕生
第5章 モデルとしての写真
第6章 ビクトリアルズム



写真作品の展示もありますが、記憶に残るのはやはり絵画作品。
印象派の作品(モネやマネ、ドガなど)は大好きだし、はじめて作品を知った方も
いたので今回の展覧会も楽しめました。

1860年撮影のアブラハム・リンカーン大統領の肖像や、その他名前を聞けば
すぐわかる100年以上も昔の作曲家や芸術家の肖像写真が残っているはちょっと
感慨深い物があります。

初期の写真で、まるで静物画そのものに見えるものや、風景を撮影した物などをみてると
新しいこの技術をどうやって使おうか、と手探り状態だったように見えます。
やがて写真が時と動きをそこに写し止めることから、芸術家たちが絵画作品を描く
時の参考に写真を使い出したそうです。
ドガは写真を参考にして絵を描いたし、今回の展覧会では紹介がないけれど華麗な作品を
描き続けたアールヌーボー時代の作家、アルフォンス・ミュシャもモデルにポーズを撮らせて
写真を撮り、これを参考して絵画作品を描いています。
作品とまったく同じポーズのモデル写真が残ってるし。
20世紀初頭のフランスの写真家アジェは実際、芸術家に作品を描くときの資料にと写真の
販売をしていたのだそうです。
どうも写真は、絵画作品より下の扱いのようす。

やがて写真は、写真ならではの美術作品として成り立ってくるようになる。

1930年代のアンドレ・ケルテスの写真は、しっかり美術作品になっていました。
「憂鬱なチューリップ、ニューヨーク」は、首を垂れた一本のチューリップがなんだか
とてもいい雰囲気。
モノクロ写真ですが、そのまま部屋に飾りたくなりました。

1995年の杉本博司の写真「インペリアル・モントリオール」は劇場の舞台を
その公演時間中露光して撮影したもの。
舞台に立っていた役者は一人も写っていない。
一見がらんといた劇場ですが、実際は公演時間の約2,3時間という時間が
染みこんだ写真です。


絵画作品で妙に印象に残ったのは、コンスタン・トロワイヨンという作家でした。
19世紀後半に活動したかたらしい。
草原にウシを描いた「牛のいる風景」や「家畜の群れ」
観ていて気に入ったのではなく、観ていてなんだか居心地悪いのです。
特に「牛のいる風景」の牛など、なんだか憂いを帯びてこちらを見てるように見えました。

こうやって感想を書いていると、なんとか理解してるように見えるかも知れませんが実際見ていた時は
捉える幅が広すぎて、この展覧会どうやって受け止めようか、ととまどってました。
結局、ドガやモネ、マネなど興味のある部分からとりつくことになるのですが。

ところで今回の展示で、一枚すごい絵がありました。
ドガが、マネとマネ夫人を描いた作品なのですが、右側でピアノを弾いているらしい
婦人像が途中からばっさり切られている。
絵をもらったマネは描かれた婦人の顔が気に入らないからと、作品の右側を勝手に
切ってしまったんだとか。
同じ芸術家なら、自分の作品を傷つけられることの痛み、分かるはずなのになんて
ことしたのか。
ドガとマネの間に何があったのやら。



常設展示室2では「郷土の美術(後期)ペン画の世界」という展示がありなかなかおもしろかったです。
緻密に描かれたシュールな世界。
中村宏の「化物少女」はセーラー服姿の文字通り化け者の少女。
かわいらしさより、少女の持つしたたかさとずるがしこさを強調したような少女像です。
以前どこか別の場所で見たことがあるような気がするのですが・・・思い出せません。




企画展と常設展も急いで見て回り、11時開廊の名古屋ケンジタキギャラリーの
行こうとしたら、アンケートをお願いしますと美術館の方に呼びとめられました。
5分くらいで済むから、といわれてつい応じてしまう。

秋には東京の国立新美術館でもアンケートを頼まれましたっけ。
どうも私は単独行動してるから、声をかけやすいらしい。

用紙を渡されて記入ではなく係の方と質疑応答の形で約10分。
質問はいろいろありましたが、常設展でどの作品が好きですか?の問いには
キスリングの黒いドレスの婦人像「マルセル・シャルタンの肖像」、
好きな美術館は?の問いには東京国立近代美術館と答えておきました。
ここの所蔵品は好きな作品が多いのです。
終わったらお礼として、ボールペンを1本いただきました(^^)V

美術館を出てからは、すぐそば(徒歩5分)の名古屋ケンジタキギャラリーへ
急いで向かいました。
posted by みどり at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月26日

青山円形劇場プロデュース「おしゃべりなレストラン ア・ラ・カルト リニューアルオープン 準備中」

青山円形劇場プロデュース「おしゃべりなレストラン ア・ラ・カルト リニューアルオープン 準備中」


青山円形劇場プロデュース「おしゃべりなレストラン ア・ラ・カルト リニューアルオープン 準備中」@青山円形劇場
演出:吉澤耕一
出演:高泉淳子、山本光洋、本多愛也
音楽監督・ヴァイオリン:中西俊博
ゲスト:ROLLY


12月17日(木)に観に行っています。
年末恒例の青山円形劇場での「ア・ラ・カルト」公演。
20年間続いたのに残念ながら去年の公演で終わってしまいました。
私もしつこく20年間欠かさず観に行っていたのですが。

とあるフレンチレストランにいろんなお客さんがやって来る、というのが大まかな設定。
出演者は高泉淳子さん、私生活面でもパートナーだった白井晃さん、そして陰山泰さんの
3人が何役もこなして、さらにここに一人ゲストメンバーをいれて、ショートショートのお芝居と、
中西俊博さんのヴァイオリン演奏を交えての公演でした。

芸能人のブライベートな面にはまったく興味がないし、知りたくもないのですが、高泉さんと
白井さんがパートナー関係を解消したことと、無縁では無いようです。

チケット発売前に届いたDMで今回から公演が変わるということが分かりましたが
中には当日公演を観にきてから、今年から違うのか!とはじめて気がついた方がいる
かも知れませんね。
なにしろ公演名には「ア・ラ・カルト」の名前が入っているのですから。

今回の公演も以前とはちがうとわかり、毎年必ず一緒に観に行っていた友人は
「もうア・ラ・カルトじゃないから、行かない」というし、私も思いはまったく同じ
だったのですが、とりあえず今までとどう違うのか、それとも同じなのかを確認する
為、行くことにしました。

日によってゲストは違うのですが、私はROLLYさんの日に行くことに。


気になる公演内容ですが・・・。
今までのフレンチレストランは、オーナーも従業員も辞め、中も改装中という設定になってる
だけで、新しいギャルソンが2名加わっていること以外、はやってることは例年と変わらない
物でした。

冒頭のレストランに一人でふらりとやって来る女性(高泉さん)はいつもと同じ。
ダメダメの平凡サラリーマン高橋君(これも高泉さん)が登場するのもいつもと同じ。
高泉さん演じる女性にROLLYさん演じる同僚が、レストランで食事中に「告白」するなど。
出演メンバーが変わってきてるのにやってることがほとんど変わっていない。

今回の公演では今までのオーナー役の白井晃さん、ギャルソンの陰山泰さんに代わって
ギャルソン役で山本光洋さんと、本多愛也さんが登場していました。
申し訳ないけれど、このお二人には白井さんや陰山さんとはまったく違って舞台に立っても
イマイチ「ハナ」がない。
舞台上のお二人を観てると素人さんに見えるのです。
なんだか出演の都合をつく方を急いで探して引っ張って来たという感じがしました。

これが高泉さんや、演出の吉澤耕一さんのやりたい舞台だったのだろうか?
状況がかわっているのにまだ同じ事やるんですか、と思ってしまいました。
劇場側の要望もあるだろうし、例年どおりのものを期待してやって来るお客さんの期待を
裏切らないようにしよう、と考えたのか。
これが今までのメンバーだったら私も楽しんで観ていたのですが、この日はひとりがんばってる
高泉さんを観てるとなんだか痛々しくなってきました。

中西俊博さんのヴァイオリン演奏も、なんだか冴えがないような気がしました。

十数年前、高泉さんの一人芝居公演は観に行ったことがありますが、近年の
ジャズ歌手としての公演は観に行ったことがありません。
もともと私は高泉淳子さんのソロ公演が大の苦手なので今回は
かなり辛口の感想になってしまったようです。
ごめんなさい。
客席のほとんどの方は皆さん公演を楽しまれているようでしたので、私のような
へそ曲がりはごく少数だと思います。



去年の見納めとなってしまった「ア・ラ・カルト」の感想はこちらにまとめています。
posted by みどり at 23:47| Comment(2) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月24日

「桑原弘明展  scope『Rubeus』2009」

「桑原弘明展  scope『Rubeus』2009」


「桑原弘明展  scope『Rubeus』2009」@東京・銀座 スパンアートギャラリー
12月14日〜12月26日(土)まで
作品公開 13:30 15:30 17:30
スパンアートギャラリーのサイトはこちら




12月17日(木)は仕事が午後4時で終わっているのでギャラリーでの展覧会を3つ(内林武史展、綿引明弘展、桑原弘明展)と
その後、青山円形劇場での演劇公演を観に行っています。

この日、3つ目の展覧会は桑原弘明さんの作品展。
手のひらに載るサイズの小さな箱の中に、大きな宇宙を作ってみせて
くれる方です。
これがSCOPE(スコープ)とよばれる作品です。
オブジェの制作もされているけれど、やはり人気があるのはSCOPE作品のようです。

四角い作品の2,3カ所に光を差し込む場所があり、それぞれの場所からペンライトで光を当てて
正面ののぞき穴から中を見ると、光の位置によって、見える景色の雰囲気が微妙に
変わります。
しかも、小さな箱のはずなのにそれ以上のおおきな広がりと、奥行きを感じるのが
不思議です。


ちょうど観に行ったときは、他にお客さんがいなくて私一人でじっくり何度も
見せていただくことが出来ました。

作家の桑原さんご本人もいらしてたので少しですが、直接作品の解説を
うかがうことも出来ました。

作品の一つは、箱の表面が黒と、キラキラするものでまだらに装飾されていてきれいです。
黒は漆で、キラキラする物は螺鈿なのだそうです。
螺鈿と言ったら貝ではないですか。
それこそ近代的な技術で作られているように見えるSCOPE作品の表面が日本の
伝統的な技術の漆と螺鈿というのがとても意外です。
しかもこの技法はとても手間暇と時間がかかる。
この作品の四角い箱は、それ自身が宝石のように見えました。

小さな箱の中に小さな部屋がある。
イスやテーブルも棚など小物は総べて手作り。
去年の展覧会を観に行った際、桑原さんから教えていただいたのは箱の中の小さなテーブルやイスは
最初から小さくは作れないので、棒の先端を削っていって作り、最後に下を切り離すのだという事でした。


今回は作品名をメモしそびれてしまいました。
スコープの中の世界は朽ちた教会の回廊のような風景だや、博物館のような部屋だったり。

現代美術の作家マルセル・デュシャンへのオマージュらしい作品もある。
デュシャンを知ってる人ならともかく、知らない方が中をのぞいたらみえるのが
テーブルの上に便器というはちょっとびっくりでしょうか。
(デュシャンは男性用の便器に「泉」という名前を付けて美術作品として発表して世間を騒がせたことがあります)
この作品は、別方向から光を当てると、ドアにデュシャンの影が現れるという物でした。

少し前に同じ会場で開催された「アリス百花幻想」に桑原さんも出品
されていましたが、その時の作品とおもわれるオブジェも展示されていました。

会期中にもう一度観に行きたいのですが、最終日にいかれるかどうか・・・。
行かれてもスコープ作品が観られる(光を当ててもらって箱の中を見ることができる)時間帯にはいかれそうもありません(T.T)


<2009-12-25追記>
展覧会タイトル「rubeus」が何という意味なのか桑原さんにうかがい損ねましたが、
調べてみると「赤」を意味するラテン語だとわかりました。

関係あるかどうか分かりませんが、ルビウス・ハグリッド(Rubeus Hagrid)は
小説「ハリー・ポッター」に登場の、ハリーの良き友人でもある魔法使いですね。



<2010-03-31追記>
美術作品の個展で作品に付けられた赤丸シールの意味が知りたくて検索し、このブログに来る方がいらっしゃる
と、分かったので説明しておきますね。

赤丸シールがついていたらその作品はすでに売約済みです。

もし青丸シールがついていたらその作品は現在商談中、買おうかどうしようか迷っている方がいて
とりあえず予約中、という意味です。

人気作家さんの場合は展覧会初日や、アートフェアだと一般公開前のプレビューで完売になることも
珍しくないです。

プレビューはギャラリーや作家の関係者、すでに美術品を購入したことがある方がギャラリーから
招待状が来て入場できることがほとんどです。




posted by みどり at 23:11| Comment(4) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月23日

「綿引明弘展 イストリアの森から」

綿引明浩展


「綿引明弘展 イストリアの森から」@ギャラリー椿
12月12日〜12月26日まで
展覧会公式サイトはこちら


12月17日(木)に観ています。
ギャラリー椿のTG2での内林武史展を観に行って、隣の会場で開催されていたのが綿引弘明さんの展覧会。
今回はじめて知った作家さんです。

キャンバスにアクリル絵の具で描かれているのは、空想の森イストリア。
明るい色彩、会場内もなんだかサーカスを思わすような飾り付けがされて
いていました。
サーカスといってもにぎやかな感じはあまりなく、どこか整然として静かな不思議な雰囲気。

DMの文章が、まるで詩。
今回の展覧会の雰囲気をそのまま表現しているようでとても良かったので、ご紹介しておきます。

「・・物語の始まりは、わすれられた場所イストリアの森。
ある日、きせつはずれのサーカス団カプチートスがやって来た。
静寂に包まれていた森の住人を深い眠りから呼び覚ます。」

作品をみていると黄緑、そして白と赤の市松模様の色彩がやたら記憶に残る作家さんでした。

posted by みどり at 21:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「田園に死す」

「田園に死す」


「田園に死す」@下北沢 ザ・スズナリ
原作:寺山修司
脚色・構成・演出:天野天街  企画:流山児祥
出演:大内厚雄、伊藤弘子、小川輝晃、さとうこうじ、流山児祥、他

12月13日(日)に観に行っています。
寺山修司さんの演劇公演は、存命中に観たことがない。
原作はもともと映画。
寺山さんが監督をされた映画は何本か観ていますが映画「田園に死す」はまだ観たことがありません。

なので、寺山さんが作り出した世界と今回の舞台がどれほど近いのか、
それともだいぶ違うのか、まったく判断が出来ませんでした。

少年しんじ(深山洋貴)は、母セツ(平野直美)と二人暮らし。
しんじは人妻と出会あう。
青年となったしんじは母を捨てて都会に出ようと考える。
大人になった新次(大内厚雄)は映画監督になっていて、自身の自伝的な
映画を作ろうとしてる・・・・。


かなりおおざっぱですが、こんなお話。
父の死、恐山、いたこ、田舎、人妻、息子を束縛する母、狂気、などなどなど。
いろんなイメージがごった煮になった舞台。
セツさんとは寺山修司さんのお母さんの名前でもあるし、この戯曲には
寺山さんの自伝的要素はいっぱいつまっているらしい。

それにしても演出はやはり天野天街(あまのてんがい)さんのもの。
何度も繰り返される場面、まるでブラックホールに吸い込まれるような独特な
映像の使い方は、天野さんが主催している劇団「少年王者館」の演劇公演そのまんま
だなと感じました。


出演者は多いけど、いいなと思ったのは大人になった新次を演じていた大内厚雄さんでした。
この方は演劇集団キャラメルボックスの方。
どこか憂いをおびたような表情がとてもよかったです。

チラシのイラストは花輪和一さん。
漫画家で最近は何を描いているか解りませんが、映画化もされた自身の獄中記である
「刑務所の中」は何度読んでもおもしろいです。
(ガンマニアの花輪さん、趣味が高じて拳銃の不法所持で三年の懲役になったんだとか)


<2009-12-28追記>
今回の公演チラシのイラスト担当がなぜ花輪さんなのかと思っていましたが、映画版「田園に死す」
のチラシが花輪さんによるイラストでした。
だからなのか・・・。
posted by みどり at 20:38| Comment(2) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月22日

「木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン  東洋と西洋のまなざし」

「木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン  東洋と西洋のまなざし」


「木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン  東洋と西洋のまなざし」@東京都写真美術館
2009年11月28日〜2010年2月7日まで
展覧会公式サイトはこちら


12月1日に「セバスチャン・サルガド」の写真展を観に行った際、こちらの展覧会も
観に行っていました。
感想を書こうにも、私にはろくな感想が書けそうもなくて今までついほっといてました。


写真家としてのアンリ・カルティエ=ブレッソン(1908-2004)は知っているし、なんどか
展覧会も観に行ってました。
が、木村伊兵衛さん(1901-1974)の名前は今回はじめて聞きました。

チラシの言葉を引用すると・・・
「本展では、木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソンという偉大なふたりの写真家の
個性を堪能していただくだけではなく、近代的な写真表現が絶対的、普遍的でありながら
同時にいかに個別的、相対的なものであったかを観ようとするものです」

木村さんの撮る日本の風景や、フランス風景。
どこかで観たような風景に見えるのはやはり同じ日本人だから、感性が
にてる部分があるからでしょうか。

アンリ・カルティエ=ブレッソンの撮るフランスやイタリアの風景。
やはりどこかモダンな感じがします。
構図の感覚はアンリ・カルティエ=ブレッソンの方がいいような気がします。

一本のフィルムに撮られている写真の並び方を、そのまま紹介してる展示もある。
お二人の違いがこれで分かるでしょう、ということなのですが私にはどこがどう違うのか分かりませんでしたm(__)m

私にはお二人の個性の違いを特別に感じることができず、なんとか
違いを読み取ろうとしたのですが、やっぱり無理でした。


今回感想を書く気が起こらなかったのはじつはもう一つ理由がありました。
東京都写真美術館での「セバスチャン・サルガド」の展覧会を観に行った際、
別のフロアでこちらの展覧会も行われていることを知り、観ることにしたのですが
チケットは別料金。
チケット売り場で2つの展覧会分のチケット代を払ってチケットを1枚受けとって
最初に「サルガド」の方を観てから、こちらへ行くと受付の方がもう1枚チケットが
あるはずだという。
つまり2展覧会ぶんのチケット代を払ったらチケットは2枚ホチキスで留めて
ある物を渡すのだという。
そんなのもらってなかったな・・・受けとった1枚のチケットで二つ観られるの
だと思ってました。

結局、チケット売り場に戻って訳を話すと再度二枚綴りのチケットを渡して
くれました。
二つの展覧会は観て来れましたが、なんだか居心地わるくて後味悪かったです(T.T)
posted by みどり at 23:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月21日

「内林武史展 異空都市」

内林武史展 異空都市



「内林武史展 異空都市」@ギャラリー椿 GT2
2009年12月14日〜12月26日まで
ギャラリー椿のサイトはこちら

12月17日(木)に観に行っています。
DM(冒頭の画像)の作品にひかれ、ぜひ観に行こうと思った作家さんです。
観るのは今回が初めて。

てっきり絵画作品を描く作家さんだと思ったのですが、立体オブジェをつくる作家さん
でした。
DMの作品「異空都市」も、白い立体作品。
数段重ねのケーキのような形で、バベルの塔を思わせます。
その都市の円周を白い列車が通り過ぎる。

そばにノートが置いてあって自由に感想を書き込めるようになっていましたが、ふと
みると「煙りだして 桑原」のコメントがある。
すぐそばのスパンアートギャラリーでスコープ作家の桑原弘明さんの展覧会が
開催されているのですが、もしかしてその桑原さんか?


内林さんご本人がいらしてたので少しですがお話を伺えました。

別の作品は、小さな文机のようなオブジェ。
引き出しを開けもいいそうで、さっそく開けると音楽が聞こえてくる。

手のひらに載るくらいの小さな四角いオブジェには、針穴のような小さな穴が開いている。
手に持っても良いそうで内林さんに言われるままに、穴に息を吹き込むと
四角いオブジェの表面にある石のようなものが光り出す。
これはきれいでした。
家のテーブルや、机に置くと楽しいかも。
こちらは受注生産できるそうですので、プレゼントにいいかもしれないですね。
一瞬私も申込みしようかと、思ったくらいでしたがここはぐっとこらえる。


どの立体作品もおもしろい。けど何かが物足りない感じがありました。
「異空都市」のコメントに「煙りだして」とあるのもなんだかうなずける。
DMの写真は照明の具合もあってすばらしく良くみえるのに、実際の作品は真っ白なだけなので、
何かがほしくなるのでした。
posted by みどり at 20:29| Comment(2) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする