2009年10月31日

10月の立山黒部アルペンルート その5・番外編 宇奈月散策(最終回)

10月11日(日)
黒部峡谷のトロッコ電車に乗って欅平駅を下車して、山小屋・祖母谷温泉まで行って
から、時間がないので温泉には入らずそのまま欅平駅にUターン。
欅平駅には午後2時ちょっと前に戻りました。

欅平駅を出てから約3時間。
猿飛峡もよってから祖母谷温泉に行って温泉に入るつもりなら欅平での滞在時間は
約4時間はとらないと無理だとわかりました。
次回来るときは、そうしようと思います。
来年もいきたいなあ。

帰りのトロッコ電車の出発は2時58分。
時間に余裕をみたのは欅平駅で腹ごしらえをしたかったからです。
駅構内の売店でお蕎麦を食べることにしましたが、やっぱり思いは皆さん同じで
行列ができていて、順番が来るまで15分ほど待ちました。
やはり時間に余裕をみておいて良かった。

山菜そばを注文してから、お店のカウンターはとても狭くてそこで食べるのはとても
むりなので、皆さんどんぶり持って駅の外に出て行ってました。
私もそうすることにして、外のベンチでたべましたが、こういうのも楽しい(^^)

欅平駅で山菜そば


帰りのトロッコ電車は、安いオープン型の普通客車にしたかったのですが予約の時点で
売り切れだったため、運賃プラス360円になる特別客車にしました。
普通客車は運賃のみです。
特別客車は窓ガラスつきだから、風が入ってこないから10月ならこの方が寒くなくていいようです。
でも車内はちょっと窮屈でした。

もう午後なので景色もそんなに良くない。
それでもこの電車の後だと、欅平駅に着く頃には暗くなってしまうと思ったので、この
時間で予約をしました。

終点宇奈月駅に近づくと、みえてくるのは、かつてトロッコ電車が通っていた山彦橋。
トロッコ電車のアナウンスで今は遊歩道になっているとか。
トロッコ電車からみた山彦橋


宇奈月駅に着いてからは、富山駅に戻るつもりですが、富山地方鉄道の宇奈月温泉駅からの
電車に乗るまで時間があるので、ちょっとあたりを散策することにしました。
すぐそばに平山郁夫画伯などの日本画の展示があるセレネ美術館があるけど、前回行った
から今回はパス。




遊歩道になっているという山彦橋に行ってみることにしました。
宇奈月駅を出てから左方向に行くと「やまびこ展望台」があり、ここからは現在トロッコ電車
が通っている新山彦橋がよく見えました。
ガイドブックや観光パンフレットでよく目にするトロッコ電車の写真は、ここから撮影してるのか!


やまびこ展望台からみた新山彦橋とトロッコ電車


それにしても、遊歩道になっているという山彦橋へはどういったら行けるのか解らない。
だいぶあたりをうろうろして、ようやく発見!
宇奈月駅からわりとすぐ近くだったのですが、大きな表示も無いので気がつきませんでした。

下の写真は山彦橋からみた新山彦橋です。

山彦橋からみた新山彦橋

遊歩道を歩いていくと、左にもう一本橋があるけどこれは観光用だけのようで橋を渡っても
その先が行き止まりでした。
右方向に曲がると、トンネルに入りそのまま宇奈月ダムのほうにも行けると解りました。

途中のトンネルからこんなおもしろい景色がみえました。

トンネルから見た新山彦橋


これは現在トロッコ電車が使っている新山彦橋。
そういえば、やまびこ展望台から撮った写真をみると新山彦橋の左下の部分に小さな窓みたいなものが
みえるけど、あの部分がトンネルなのですね。

トロッコ電車がこの上を通るときに写真撮影が出来たら、おもしろいだろうなと思いました。
あ、でも位置的に電車はうつらないかな?
今回は時間の関係で出来なかったけど、この写真は我ながら気に入りました。


宇奈月ダムをちょっと見て、気が済んだのですぐに宇奈月駅に戻る。
温泉に入る時間はとてもないけれど、足湯が出来るところがあるとガイドブックに書いて
あるから、せめて足湯くらいしてみたい。

「いっぷく処」は無料の休息所。

無料休息所「いっぷく処」


さすが温泉街、無料で休憩と足湯が出来るのです(^o^)
疲れた体にこれはうれしい。
足を温めるだけですが、これだけでもとても気持ちが良い。
しばらく足湯をしていたら、すっかり足が軽くなりました。

この後は千葉県の自宅に帰るのみ。
富山地方鉄道の宇奈月温泉駅から電車に乗って、新魚津駅でJR魚津駅に乗り換えて
7時半頃、富山駅に到着。
富山駅の駅ビルにある「白えび亭」で、以前にも食べて気に入った「白えび天丼」で夕飯。
白えび亭は午後8時で閉店なので、これが食べたいがために時間調整したのでした(^^)V


帰りは東京行きの夜行バスに乗りますが、JRバスだと富山駅出発は12時頃になってしまう
のでどうしようかと迷っていました。
なにしろ富山駅周辺は一人で夜遅くまで時間をつぶせる場所がない。
駅ビルにあるマンガ喫茶は夜9時で閉店。
こんな時間に閉店とは都会じゃ考えられないです。

調べてみると、駅からはちょっとはなれているけど太郎本丸町にネットカフェの「ひまつぶし太郎丸店
があることがわかりました。
ここのそばに、富山駅発、東京・池袋行きのバスの乗り場があることもわかりました。

前日に富山県立近代美術館に行ったとき、このネットカフェもバス乗り場も歩いていける距離だったので
しっかり位置を確認しておきました。
心配ですからね。



バスの乗り場の名称は「富山市民病院前」となっているけど、位置は病院の前というより
富山今泉郵便局前ですね。
やっぱり確認しておいてよかった。

夕飯後は、美術館に行ったときと同じように市電にのって、今回は大町駅で下車。
スーパー「大阪屋ショップ」で買い物をしてから「ひまつぶし太郎丸店」へ。
「ひまつぶし」でフリードリンクを飲みつつ、パソコンいじっていると時間がたつのは早い。
時間を見計らって、お店をでる。

それにしても夜遅い時間に、何にもないバス乗り場で一人待っているのはなんだかとっても心細い。
(この日、ここから乗ったのは私一人でした)
最初に来たバスはとまってくれたけど、私が乗車するバスではありませんでした。
この日は東京・池袋行きのバスが三台あって、私のバスは3号車なのです。
少し間をおいてやって来た2台目のバスも止まってくれて、これは2号車。
夜は「バスが通り過ぎちゃった!」と、待ってる人が心配しないようにとりあえず停車して
確認してくれる(させてくれる)ようです。
さらにちょっと遅れてやって来た3台目はお待ちかねの3号車。
「富山市民病院前」22時58分発、池袋行きの夜行バスに無事乗車。

東京・池袋駅には朝5時過ぎには到着。
千葉県の自宅には7時前には帰ることが出来ました。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました(^o^)
posted by みどり at 09:40| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月30日

「鈴木亘彦展」

「鈴木亘彦展」@ギャラリー椿
10月17日〜10月31日まで
展覧会公式サイトはこちら



10月27日(火)に観に行っています。
明日で終了の展覧会なので、急いで書き留めておこうと思います。

ギャラリー椿で行われる展覧会、そこで紹介される作家さんの作品はどこか
私の好みとあうようで、最近は知らない作家さんであってもここでの展覧会は
なるべく足を運ぶようになりました。

そしてちょっとその作品が気に入っては「お金があったら購入したいなあ」と、本気で
思ってしまいます。
(今は財政が厳しいのでとても無理ですが)

後になりましたが、鈴木亘彦さん、はじめて知ったアーティストさんでした。

この方の作品は、合成樹脂の中にゴマやビーズをつめて固めた立体作品やガラスの中に
拾い集めたものをつめた平面作品が代表的スタイルなのだそうです。

いろんな物を詰めた人体像は、見ていても申し訳ありませんがピンと来ませんでした。

ガラス面にアクリル樹脂なのでしょうか、まるで雨の雫が無数についた作品にはとても
惹かれました。

雨の日の窓ガラスにも似た感じです。
その雫がカラフルな色合いだったり、淡いパステルカラーだったり。
飴を溶かして垂らしてから冷やし固めたようにもみえる。
透明感があり、その色と雫の形状をみているとゆらゆらとした浮遊感もあり、なんだかちっとも飽きません。
気持がすがすがしくなってくるのです。
しかも楽しい。

こんなのが部屋にあったらいいなあ・・・と、思ってしまいますが今は無理。
いつかそのうちに・・・。


posted by みどり at 22:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「アイ・ウェイ・ウェイ展 何に因って?」

「アイ・ウェイ・ウェイ展 何に因って?」


「アイ・ウェイ・ウェイ展 何に因って?」@森美術館
7月25日〜11月8日まで
展覧会公式サイトはこちら


10月29日(木)に行ってきました。
始めて知った方ですが、アイ・ウェイウェイ(艾未未)さんは、現代中国を代表する
クリエイターのひとりだそうです。

展示作品も立体作品から、写真、ビデオインスタレーションなど多岐にわたっていました。
普通展覧会場は写真撮影禁止の場合がほとんどですが、今回は決められた範囲は
あるものの、ほぼ全体を自由に撮影することが可能でした。
こういうのもめずらしい。
撮った写真は営利目的以外の利用はOKだそうなので、ブログに掲載しました。
デジカメを持ってなかったので、すべて携帯電話のカメラで撮っています。

サッカーボールのような立体作品は寄せ木の手法でつくられているそうです。

「アイ・ウェイ・ウェイ展 何に因って?」 作品 1


一本の釘もつかってない。
このような作品なら金属を使いそうな気がしますが、柔らかな素材の木を使うというのが
ちょっと意外なきがします。

全体像を、撮影し忘れましたがこちらは木の大型の箱のほぼ中央に穴が開けられた
立方体が一列に10個ほど並べられていました。
あなの開いている部分が微妙にずれているので、のぞくと穴の部分が重なって
月の満ち欠けのようにみえるのです。

「アイ・ウェイ・ウェイ展 何に因って?」 作品 2



それぞれの箱の間は自由に行き来できるので、木製の空に浮かんでいる月を眺めて
いる途中に見知らぬ人が向こうからものぞき込んだりするので、ちょっときまりが悪かったり
しますが、これも作者は考えにいれていたのでしょうか。


これは鑑賞者が座っていい作品。
どこにも注意書きがなかったので、そのはずですがこうきれいにならんでいるといかにも作品、なので座れないですよね。

「アイ・ウェイ・ウェイ展 何に因って?」 作品 3


どこか古風で、それぞれデザインが違っているイスが並べられていました。
その整然とした感じが、不思議と落ちついていてきれいでした。

別のエリアでは大型のスクリーンで制作現場の様子や、指導してるらしい学生達の様子の
ビデオの上映がありましたが、その会場のイスもすべて同じような木造のイスが並べられていました。

三枚組の写真作品は、作家ご本人が大きな壺をもってそれを落として壊れる様子を撮影した物。
壺は漢の時代の物だとか。
それが本当なら、表現の自由をはき違えているのではないでしょうか。
価値のあるものをなんの躊躇もなく破壊する、その表現について鑑賞者に考察させるつもり
なのでしょうが、私はこの作品はとても不快でした。

しかし、別のエリアの壁にあったアイ・ウェイウェイさんの「コンテンポラリー・アートとは
何らかの形ではなく、社会における哲学である」という言葉には共感を覚えました。
いくら制作者がこれはアートだといっても、鑑賞者がそうだと認めなければアートになりませんから。


車で中国の狭い街の中を通っていく様子を車内から撮影した映像作品は、ちょうど運転手の位置からの
撮影になっているので、自分が運転してるような気分になります。
運転手なら、前を良く注意しなければいけないけど、画面の左にゆれる中国風の赤い飾りが
ゆらゆら揺れるのがとてもきになります。

アイ・ウェイウェイさんの作品は守備範囲がとても広く、おもしろい。
鑑賞者を巻き込んでの作品もあるし、見せたかによっては子どもだって楽しめると思うのです。
写真撮影だって自由なのですから。
ただ展示のしかたがいまいち焦点が絞れてないかんじだし、展覧会タイトルの副題が「何に因って?」とは
学芸員側が、投げちゃてますね。

おおざっぱな印象しか残らないのがちょっと惜しかったです。

posted by みどり at 10:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月29日

劇団スーパー・エキセントリック・シアター創立30周年 第47回本公演「ステルスボーイ」

スーパー・エキセントリック・シアター創立30周年 第47回本公演「ステルスボーイ」


劇団スーパー・エキセントリック・シアター創立30周年 第47回本公演
「ステルスボーイ」@東京芸術劇場 中ホール
作:大沢直行  演出:三宅祐司  上演台本:野坂実
出演:三宅祐司、小倉久寛、他



10月23日(金)に2階席で観に行っています。
昨日28日の公演がWOWOWで舞台生中継が行われました。
今、録画した物をみつつこの記事を書いています。

スーパー・エキセントリック・シアターは年に数回公演を行っていますが、座長の
三宅祐司さん、テレビでもおなじみの小倉久寛さんは毎年秋の本公演にしか出演
されていません。
私もこのお二人がめあてなので、秋の本公演しか見に行っていません。

まずは23日の公演の感想です。

引きこもりの少年・ケンジが突然行方不明。
他の引きこもり少年、少女達も行方不明になっていて共通点は全員が「ウソヤン」
というアイドルユニットのファンクラブに入っていたこと。
子ども達のもとには「ウソヤン」からDVDが届いていて、内容はネット心中をほのめかすもの。
ケンジの父(三宅祐司)・母は「引きこもり親の会」の仲間・緑山(小倉久寛)達と
一緒に子どもたちの行方をさがします。



部分部分のギャグはわらえます。
引きこもりの子ども達に、特殊な能力(ステルス脳波を出す)があって、そこに悪の組織が
絡んできてというのはおもしろいけど、筋立てに無理が目立つし、なによりも話が使い古された
感があり新鮮味が無くテンポが悪い。

中ホールの舞台はそんなに広いとは思えないのに、どこか寒々した感がありました。
TVの舞台中継をみると、カメラの視野は限られているせいかこの感じは薄かったです。
「ミュージカル・アクション・コメディー」となっているけど全然ミュージカルになってないのが
苦しい。


ラストは物語とは関係なく、劇団30周年記念と言うことで17人編成のビッグバンドが
華麗に登場。
三宅さんもドラム演奏を披露してくれて、これはとても楽しかったです。
今回は配分としてドラマが五分の四、ビッグバンド演奏がその残り・・・の印象がありましたが
これをドラマ三分の二、残りを演奏にしたら良かったんでは?などと思ってしまいました。


会場で売られていたパンフレットがいつもより値段が高めだなと思ったら
CDがオマケとしてついていました。
内容は今年の9月2日深夜にラジオ・ニッポン放送でオンエアされた「三宅祐司の
オールナイトニッポン」だそうで、劇団員たちのインタビューなどが約60分収録
されていました。

スーパー・エキセントリック・シアター創立30周年 第47回本公演「ステルスボーイ」 パンフレット
posted by みどり at 09:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月28日

「ジャー・パンファンと愉快な仲間」

「ジャー・パンファンと愉快な仲間」


「ジャー・パンファンと愉快な仲間」@浜離宮朝日ホール
演奏:ジャー・パンファン(二胡)、美野春樹(ピアノ)、天野清継(ギター)、桑山哲也(アコーディオン)
ジャー・パンファンさん公式サイトはこちら



10月25日(日)に聴きに行っています。
二胡奏者のジャー・パンファン(賈鵬芳)さんのコンサートです。
去年の12月に聴きに行って以来でした。

今回のコンサートのチラシがないので、冒頭の画像は来月11月に川崎で行われる
コンサートチラシです。
ジャー・パンファンさんの二胡は何度聞いても心が癒されます。
私もあんな風に二胡がひけたらいいなあと、思いますがこれは無理ですね。

美野さんは、ジャー・パンファンさんのコンサートではいつもアレンジとピアノを担当する方。
私にとってはギターの天野さん、アコーディオンの桑山さんははじめて知る方でした。

アコーディオンといったら、蛇腹がついてピアノみたいな鍵盤がついたものが頭に
浮かびますが、桑山さんが演奏するのは鍵盤があるべき所にボタンがついた
ボタン・アコーディオン。
それもイタリア式配列とベルギー式配列の2種類があるそうで、桑山さんが使っているのは
ベルギー式配列。
日本ではコレを演奏する方は桑山さんだけなんだとか。
ちょっと太めの桑山さんが演奏するアコーディオンの音色は、柔らかでちょっと哀愁を帯びた感じがいいです。
演奏だけでなく、ご自身で作曲もされるそうです。
下の画像は発売CDのチラシです。
東京神楽坂に茶寮(さりょう)というカフェがあり、ここは店内で流す曲にもこだわりがあり
オリジナルの音楽を使用するんだそうです。
茶寮オリジナルCDの第7弾を今回、桑山さんが担当することになったとか。

演奏の合間のトークでは、寡黙な感じのジャー・パンファンさんとは違って、桑山さんが
まあよくじゃべること(^◇^;)
黙ってればちょっとニヒルな感じさえする桑山さんなのに、しゃべり出すとおもしろい隣のお兄ちゃん
みたいな感じになるのがおもしろい。
ステージ上では静かで誠実な感じのジャー・パンファンさんといいコンビになっていました。

桑山さん、私にとっては「新たな発見」の方でした。


ギターの天野さんは、ほとんどトークはありませんでした。

ピアノの美野さんは、後半の冒頭で左手のみの即興演奏を披露。
プロとはいえ片手だけでこんな表現力豊かな演奏が出来るとは、驚きでした。



この日のプログラムです。

冬之河
桜日和
ジャムスの夏
枯葉
上海之夜(シャンハイナイト)
チャールダーシュ
杏林湖畔
夕映え
SummerDance


(美野さんのピアノ即興)
For my friend
ひまわり
My Favorite Things
花暦
睡蓮
Blue Flamingo

桑山哲也  茶寮CD第7弾
posted by みどり at 07:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽・コンサート・オペラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月27日

こまつ座&ホリプロ公演「組曲虐殺」

こまつ座&ホリプロ公演「組曲虐殺」


こまつ座&ホリプロ公演「組曲虐殺」@天王洲 銀河劇場
作:井上ひさし  演出:栗山民也
出演:井上芳雄、石原さとみ、山本龍二、山崎一、神野三鈴、高畑淳子
ピアノ演奏・作曲:小曽根真


10月15日(木)に三階A席で観に行っています。
最近小説「蟹工船」の人気が復活しましたが、この作品を書いた作家・小林多喜二を
モデルにした演劇公演です。

「蟹工船」は読んだことは無いのですが、地元の図書館に完全朗読テープがあったので
これは聞いたことがあります。

<あらすじ>
作家・小林多喜二(井上芳雄)は、資本家に搾取される労働者の立場で社会や組織と
人間の関係を描き、資本家や警察の横暴・支配を告発。
そのため政府の「治安維持法」違反で検察庁から目を付けられる。
彼を支えているのは姉(高畑淳子)、恋人の龍子(石原さとみ)、協力者で実質妻のふじ子
(神野三鈴)。
特高刑事の古橋(山本龍二)、山本(山崎一)は多喜二の身辺を探りに来ますが・・・。



かなり重苦しい内容のはずですが、井上ひさしさんの脚本はあくまでも軽く、楽しく、を
目指しているようです。
音楽も明るくて、楽しく観ることができました。

井上芳雄さんといったら、私にはミュージカル俳優という印象が強く、歌はうまいけど演技は
それほどでも・・・などと思っていました。
今回の公演をみると、演技もうまく以前とはもうずいぶん違ってきてると気がつきました。
役者としてどんどん成長してる感じです。

高畑淳子さん演じるお姉さんは、演技がややオーバーアクションの感じもしますが、弟を
支える元気いっぱいの女性です。
この方の持ち味なのか、パワーがはじけるような感じがあるのがいいです。

石原さん、神野さんは演技に差が感じられなくて、お二人がそれぞれの
配役を入れ替えても変わらないんじゃないか、
という印象を持ちました。
私の席が3階席のせいかもしれませんが。

多喜二を追う特高の古橋、山本の二人がけっして怖い人物ではなく、人間味の
ある人間として描いているところが良かったです。
多喜二と同じように、家族があり、生活があり、希望や夢もある。
立場は違っていても、内面にあるものは同じであることがよく分かります。
多喜二を追ってるつもりが、うまいことまかれてしまう。
一生懸命なのに、どこか抜けている。
彼を見張るための自宅に住み込んでしまい、特に山本は自身の過去を小説にして多喜二に
読んでみてくれと頼みこんだり。
追っている人物に、いつの間にか惹かれてしまう。

今回の公演はこの古橋、山本の二人の描き方が良かったので、物語に厚みと、おもしろさが
出たんではないかと思えるくらいです。


それにしても今回の公演で、大劇場の天王洲・銀河劇場は空間がやや広すぎる感があります。
もうすこし小さめ、やはりこまつ座がいつも会場として使っている紀伊國屋ホールあたりの
中劇場があってるなと思いました。

posted by みどり at 07:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月25日

10月の立山黒部アルペンルート その4・番外編 黒部峡谷・猿飛峡&祖母谷温泉へ

2009年10月10日の猿飛峡 その3


10月11日(日)黒部峡谷トロッコ電車の終点、欅平駅に着いてからはどうしようかと
迷っていました。
前回行った、猿飛峡にまた寄るか、それともそのまま祖母谷(ばばだに)温泉へ行ってみるか。
欅平駅を挟んで、この二つは逆方向になってしまうのです。



迷ったけれど、やはりきれいな景色の猿飛峡を再び見てみたい・・・で、行ってきました。
黒部川の川幅がもっとも狭く、流れがほぼ直角に曲がっている箇所が猿飛峡。
猿飛峡の左側が下の写真。


2009年10月10日の猿飛峡 その1


猿飛峡の右側が下の写真。
頭の中で左右合成してみてください(^^)

2009年10月10日の猿飛峡 その2


冒頭の写真も猿飛峡の景色です。
 
欅平駅から猿飛峡は往復約1時間かかります。
いったん欅平駅にもどってからは、祖母谷方向を目指しました。
写真の右上にみえるのはこれから渡る奥鐘橋(おくかねばし)。

2009年10月10日の 奥鐘橋

奥鐘橋からみえるのは新黒部川第三発電所。この写真ではみずらいですが建物の上にみえるのが欅平駅のトロッコ電車。

2009年10月10日 新黒部川第三発電所と



歩いてきた奥鐘橋と、欅平方向。

2009年10月10日 奥鐘橋と欅平方向


途中の名剣(めいけん)温泉旅館。
ここは通過しただけ。

2009年10月10日の名剣温泉旅館



さらにどんどん歩いていくと、途中ゲートがあって閉まっているではないですか。
開けていいのかなあと迷ってしまう。
工事中の箇所があるらしい。
横に棚があって、ヘルメットまで置いてあってこの先は「自己責任」で行くように、との忠告あり。
(下の写真は、帰路で撮影。行きはヘルメットがもっとあったのですが、私が帰る頃には無くなってました)

祖母谷温泉へ入り口


普通の方はここからすぐに欅平駅に戻っていってましたが、私としてはここまで来たんだから、
一目祖母谷温泉を観ておきたい。
もちろんヘルメットかぶって、ゲートを自分で開けて行ってきました。
しかし歩きでがあります。
ガイドブックを見ても欅平から祖母谷温泉へは約50分と書いてあるし(T.T)
2009年10月10日  祖母谷温泉へ


長い長いトンネルを抜けると、やっと山小屋・祖母谷温泉がみえてきました。
欅平駅から1時間弱かかりました。

2009年10月10日の山小屋 祖母谷温泉


ここは白馬岳や唐松岳へ登る人々が基地として利用する所だそうです。
せっかくだから入浴してみたいけど、帰りのトロッコ電車の乗車時間が決まっているので
のんびり出来ません。
山小屋の近くまで行って、眺めて、次回はきっと入浴するぞ!と、心に誓って欅平駅へUターン。

で、この続きはまた後日に(^^)
posted by みどり at 12:40| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

映画「カイジ 人生逆転ゲーム」

映画「カイジ 人生逆転ゲーム」


映画「カイジ 人生逆転ゲーム」@MOVIX亀有
監督:佐藤東弥  原作コミック:福本伸行
出演:藤原竜也、香川照之、天海祐希、松尾スズキ、松山ケンイチ、光石研、他
映画公式サイトはこちら

10月21日(水)に観に行っています。
予告編がとてもおもしろかったし、なにより藤原竜也君のファンなので観に行ってしまいました。

原作マンガはまったく知らなかったし(TVアニメ版もあったそうです)、冷静に考えると(いや、
考えなくても)かなりツッコミどころ満載なのですが楽しめました。
おもしろかったです。
おもしろいけど、見終わっても心に何にも残らない映画です。

<あらすじ>
伊藤カイジ(藤原竜也)は、ある日突然金融会社から謝金返済の督促を受ける。
バイト先の同僚の保証人になっていたため、自分が使ったわけでもないのに多額の借金を
抱え込んでしまう。
悪徳金融会社の支店長(社長か?)・遠藤(天海祐希)に言われるままに、うまくいけば借金が帳消しになると言う
ギャンブルクルーズに参加させられてしまう。
しかしここでも負けてしまったカイジと、他の負け組メンバーは目隠しをされてつれて行かれたところは
悪徳金融会社の会長が希望する、シェルターを建設するための強制労働施設。
とりあえず賃金は払われるが、ここでさえ仲間から金をかすめ取とる班長(松尾スズキ)がいる。
はたしてカイジは借金を帳消しにし、ここから脱出することが出来るのか?



船に乗っての勝ち抜きバトルがそのまま続くのかと思ったら、それはすぐにおわってしまうので、
ちょっとあっけ無かったです。
逆に言うと、あの予告編はおいしいところだけ抜き出したうまい編集になってるということですね。

人生負け組のカイジ、ということになっているけれどやる気はゼロながらもコンビニでバイトは
してるし、そんなにダメなヤツにみえなかったです。
冒頭で、カイジがもっとグータラでダメなヤツであることを見せてくれたほうがよかったのでは、と
思ったくらいです。

強制労働施設での労働者の様子は、古典SF映画「メトロポリス」(フィッリッツ・ラング監督)の
労働者達の場面を彷彿とさせる。
佐藤監督が「メトロポリス」を知らないはずないだろうから、これはラング監督へのオマージュか。

藤原竜也君のカイジはややオーバーアクションなのが気になります。
やはりこの方は舞台向きの方だなと、感じたのですがこれは原作コミックを意識してのことらしい。

強制労働施設送りになる負け組メンバーの一人、「おっさん」(光石研)は多額の負債を抱え
娘とも生き別れ状態。
この気弱なおっさんと、カイジのコンビが良い味出しています。

強制労働施設の班長を演じる松尾スズキさんは、劇作家で俳優でもある方。
笑顔でカイジに近づくが、その笑顔がどこかいやらしい。
このいやらしい感じが、なんとも言えずよかったりします。
敗者から、言葉巧みに笑顔で金を巻き上げる悪党なのですから。

遠藤は今回、女性の天海祐希さんが演じてますが原作では男性。
変更しないと、出演者が男性ばかりになってしまうので少し原作に手を
加えたようです。


悪徳金融会社のナンバー2で後半カイジと、カードゲームで対決することになる利根川を演じる
香川照之さん、今まで映画で何度も観てきたのにこの夏に観た映画「剣岳」からやっと
顔をお名前を認識しました。
今回の香川さん演じる利根川がとても良かったです。
利根川は大悪党ではないが、口達者な小悪党ですね。
ギャンブルクルーズに参加のメンバーに向かって「こんな所まで来てまた負ける、そんなヤツの運命など
俺はもうしらん!」「勝たなきゃゴミだ!」と自信を持って言い切る利根川、こういうキャラクター大好きです。

借金が返せないからと強制労働施設に連れて行っていいのかとか、労働させる割には食事がお粗末すぎる
だとか、人が死ぬ場面を自称セレブ達にショーとして見せる場面があったりとか、
かなりいろいろイチャモンは付けたくなります。

これはフィクションだからと、割り切って観るなら楽しめます。

おもしろい映画でしたが、ラストは完全に予想できてしまうし、その通りに終わってしまうので
もうちょっと何とかしてよ、と思ってしまいました。

藤原竜也君目当てていったのですが、香川さんファンになってかえってきました(#^.^#)

posted by みどり at 01:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月23日

「翻案劇 サロメ」

「翻案劇 サロメ」


「翻案劇 サロメ」@東京グローブ座
演出・上演台本:鈴木勝秀   原作:オスカー・ワイルド
出演:篠井英介、森山開次、江波杏子、上条恒彦


10月20日(火)に観に行っています。
現代の女形、篠井英介さんを見せるための公演です。

オスカー・ワイルドのサロメが有名なのは、彼が書いた内容ばかりでなく
最初に出版されたときのオーブリー・ビアズリーが描いた挿絵の影響も強いと
されていますね。
とにかくビアズリーの絵は、印象が強烈です。
点と線、黒と白だけの画面なのに一度観たらまず、忘れられません。
(ウィキペディアのビアズリーの解説はこちらで)


今回の舞台、新約聖書の中の物語を、どことは解らない国の物語に、そして原作では
予言者ヨカナーンとなっているのを修験者(森山開次)に置き換えていました。

森山開次さんはダンスで、苦悩する修験者を表現。

王(上条恒彦)、王妃(江波杏子)は打ち掛けのような物を来てるし、セリフもどこか
歌舞伎調だったり。

姫(篠井英介)は、とらえられた修験者に恋をするが思いは当然伝わらない。
姫の踊りを所望する王は、踊ってくれればなんでも望みの物をとらす、と誓ってしまう。
姫は踊った後、修験者の首がほしいと言います。
好きなあまりに・・・の倒錯いた世界。

篠井さんは、日本舞踊の名取でもあるからその踊りは動きがとてもなめらかできれいです。
おかっぱ頭の篠井さんがかわいい少女にみえてくるから不思議。
箏、尺八、胡弓などを使った音楽は和風テイスト。

上条さんの王様の声は深みがあってに好きです。
江波さん演じる王妃は、そこにいるだけでどっしりしてなんだかとても存在感があります。


観ていてとても気になることがありました。
舞台の王宮というより、洞窟の中のような壁に赤い照明が当たるとなんだか痂(かさぶた)の
ようにみえてくる。
篠井さん演じる姫が、踊りを踊るときの衣装は襟元は着物風のロングドレス。
赤いドレスのデザインはおもしろいけれど、フリルがなんだか「肉」というか「ただれ」にみえて
しまって困りました。

おもしろかった・・・と、言いたいのですが私には舞台照明の赤、サロメの衣装の赤が血の色や、
肉の色を連想してしまいとても居心地が悪かったです。



posted by みどり at 07:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月22日

NYLON 100℃公演「世田ヶ谷カフカ」

NYLON 100℃公演「世田ヶ谷カフカ」


NYLON 100℃公演「世田ヶ谷カフカ」@下北沢 本多劇場
脚本・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:三宅弘城、村岡希美、植木夏十、新谷真弓、横町慶子、他

10月4日(日)に観に行っています。
この日の公演は午後1時開演。
てっきり2時開演と思いこんでいて、家を出てから勘違いに気がつきました。
気がついたのが遅かったので、どうあせっても間に合うはずが無い。
それでも(2時開演のためには)家を早めに出ていたので、劇場に着いたのが
1時10分頃。
途中入場して、回りのお客さんにはご迷惑おかけしましたm(__)m


NYLON 100℃の公演はオープニングの映像作品が毎回凝っていておもしろい。
今回はそれが観られないなあと残念に思っていましたが、出演者による前置きが
長かったようであきらめていたオープニングは無事観ることができました(^.^)
映像作品は上田大樹(と、大鹿奈穂)さんが手がけているらしい。
パンフレットを見ると「映像」にこのお二人の名前がありますがメインで制作をしてるのは上田さんらしい。

ところで私は、カフカ作品は「審判」「変身」しか読んだことがありません。
「断食芸人」はラジオだったかCDの朗読で、「田舎医者」は山村浩二さんのアニメーションで、
「失踪者(旧タイトル・アメリカ)」は他の演劇公演で観たことがあるので内容は知っている
という程度です。
「失踪者」は本を買って読み出したくせに、途中でストップしてそれっきりf(^―^;

今回の公演は副題に「フランツ・カフカ『審判』『城』『失踪者』を草案とする」ということで
それらの作品のコラージュ的公演になっていました。

たとえば「城」の原作のラストがとんでもない終わり方をしてるということ、今回初めて知りました。
観客に舞台上のスクリーンでその箇所を大映しで見せて(読ませて)、コレはないだろー
とツッコミを入れてしまう。
カフカの作品を解体して再構成だけではもちろん無く、そこはケラさん流の解釈やら
ツッコミやらぼやきやら、原作がきっかけで頭に浮かんだらしい別のドラマやら、
スタイル抜群の横町慶子さん演出の、横町さん自身のおしゃれなダンスも散らばってる。

横町さんはナイロン100℃の前の劇団、「健康」に所属していたこともあるけれど、
その後、美形女性ばかりの劇団「ロマンチカ」のメンバーとして活躍。
「ロマンチカ」の演劇公演は以前、何度か観たことありますがここ10年くらいはいわゆる劇団
としての演劇公演は行っていないようです。
観てないから解りませんが今は、ナイトクラブやイベントでのショーを行っているようです。

今回の公演、カフカの作品と、作家フランツ・カフカへのいろいろなイメージが渦巻いている
作品だったと思います。
今回の公演、私にとってはとてもおもしろかったです。
原作を知っていると、解体した原作をどういじってるのかがわかるせいかも知れません。
逆に原作をまったく知らない方から観たらどうなんだろう?
いろんな場面が脈絡無く登場してくるだけにみえるかも知れない。

人によって好き嫌いがはっきり別れる内容かも、と思いました。


posted by みどり at 07:51| Comment(2) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする