2009年07月31日

イッセー尾形の一人芝居「わたしの大手町」

大手町座 第1回 イッセー尾形の一人芝居「わたしの大手町」@日経ホール
演出:森田雄三  出演:イッセー尾形


7月23日(木)に観に行っています。
職場の近くのビルが取り壊しになって、次は何の建物ができるのかな・・・と、
思っているうちに私も、その職場を辞め、その会社そのものも今や店じまいして
無くなった。
次の新しいりっぱなビルはできあがり、その中にできたのが今回の公演会場
日経ホール。


地下鉄大手町駅を下車して会場へむかえば、当然周りはバリバリお仕事
してるに違いない、サラリーマンの皆様がいっぱい。
これから帰宅するのか、営業から会社に戻るところなのか。


「大手町座」という名称がよく分かりません。
ビルのあるところの住所は東京都千代田区大手町だけど。
劇場の名前じゃないし、イッセーさんが公演やるときの名称でもないし。
「大手町座 第2回」は能狂言の舞台をやるらしい。
演劇公演をやるときが「大手町座」」ということなのか・・・ホールのサイトをみても
チラシをみても説明が見つかりませんでした。
(私が見つけられなかっただけ?)

とにかく、今回は劇場のオープニング記念公演だったようです。

今回の公演は、新作と旧作を取り合わせての公演。
サラリーマンネタ、というか働く人をネタにしたプログラムが中心。

といっても、冒頭はどうやら定年退職したお父さんが、職場近くまできてかつての
部下と出会って立ち話をする、というもの。
たまたま近くまで来た・・・という風にはちょっと見えないf(^―^;
長年勤めてきた職場がなつかしいんでしょうねえ。
何となく分かります。
これは旧作。

これからお得意さんを、接待でお店に連れて行かねばならないお父さんが、なぜか
どんどん記憶喪失になってしまうネタは、たぶん今回の新ネタ。
新ネタはこれだけだった気がします。
仕事に疲れているのかも知れないけど、現実にはあり得ない場面なのであまりイッセーさんらしくないネタに感じました。

あと、かつての仕事つながりの人に接待を強要する社長(?)とか、地方のキャバレーで働く高齢ホステス、
ひとみちゃんががんばるネタ。

家族と旅行に来てるお父さん。
テーブルにいっぱいの料理を前に、お母さんと、子どもにあれこれうるさい。
でもこれが幸せな家族なんでしょう。

ぎゅうぎゅう詰めの通勤電車の中で苦しいお父さんネタ。

放課後、女の子に呼び出されてやって来た男子高校生のネタ。
イッセーさんが高校生になってしまうんです。
しかしこれがけっこうそれっぽくみえるから不思議(^^)
東京から転校してきた女の子、「あなたとおはなししたかったの」と呼び出されたのがうれしいくせに
素っ気ない話し方しかしない男子。
このネタ好きです。

私が観た日は、順番はちがいますが以上のネタだったと思います。
日によって、違うネタの上演もあったみたいです。

生活の一部を切り取ったようなイッセーさんの一人芝居は好きです。
8月の原宿クエストホールでの公演もあるので、こちらも楽しみです。



今回新しいピカピカのホールでしたが、演劇公演を観るには前の人の頭がじゃまで
とても見づらかったです。
前の人もそうだったらしくて、頭を左右に動かしてました。
最近の新しい劇場は座席の配置が、前の列とは頭が重ならないように少しずらして
配置することが多いのに、ここはそういう構造になってない。
演劇公演を観るための劇場ではなく、講演会を聞くためのホール、という感じでした。

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2009年07月30日

七月大歌舞伎「天守物語」

七月大歌舞伎「天守物語」


七月大歌舞伎「天守物語」@東京 歌舞伎座

7月7日(火)の夜、3階B席で観ています。

玉三郎さん出演の「天守物語」は以前にも観ています。
妖怪の世界と人間の世界が混じり合う、泉鏡花作の幻想的なこの物語は大好きです。
演じる方にとっても魅力的な物語のようで、俳優は男性だけの劇団、花組芝居での公演、
人形劇俳優の平常(たいらじょう)さんによる人形劇版という公演もありました。

姫路城、天守閣に住む妖怪の天守夫人富姫を坂東玉三郎さん。
鷹匠で富姫に一目惚れしてしまう、
姫川図書之助(ひめかわずしょのすけ)を市川海老蔵さん。
富姫を姉としたう亀姫を中村勘太郎さん。
亀姫がやって来たことを告げる朱の盤坊(ばんぼう)を中村獅童さん。

冒頭、富姫が旅から帰ってくる場面が、いかにも美しく登場ではなく、かかしから借りたミノを
はおっているという予想を裏切る登場の仕方が好きです。
はじめてこの物語を見たときは、この冒頭場面にちょっとがっかりしたのですが
何度も観てるとこれも味があって悪くない、と思うようになりました。

そして帰ってきたそこでは、侍女達が楽しそうに「白露」を餌にして「秋草」を「釣って」いる。
幻想的な物語への導入部としてもうまい、よい場面だと思います。

次第にひかれあう富姫と図書之助。
玉三郎さん演じる、富姫の心の変化の様子はとてもわかりやすいです。
もちろんその姿も美しい(^^)

今回は観ていませんが「海神別荘」、そして今回の「天守物語」、以前映画で観た「夜叉ヶ池」、
歌舞伎座での「高野聖」など、泉鏡花の幻想的な世界と、玉三郎さんはとても良く合うといつも感じます。




ところで当初、7月公演は観ないつもりだったのですが、やはり玉三郎さんが出演なので観たくなってしまいました。
しかし土日は3階席(私はよほど余裕がなければ他の席種は買いません)は完売。
夜の部の「天守物語」だけでも観たい。
ならば平日の夜ならB席も購入可能だったので買ってしまいました。
仕事があるので、午後4時半開幕の「夏祭浪花鏡(なつまつりなにわかがみ)」は行かれないのは分かってました。
「天守物語」なら仕事が終わってから駆けつければ間に合う。

一幕席券(予約不可、当日券のみ)を購入という方法もありましたが、開演ギリギリにしか劇場に行かれないし
一幕でも確か今回は1500円でしたし、B席2500円なので1000円は座席キープ料と考えれば(ちょっと高いけど)
まあ、いいかなと思いました。


posted by みどり at 06:52| Comment(2) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月28日

「D_E_S_K  机にまつわる3つのダンス」

「D_E_S_K  机にまつわる3つのダンス」


「D_E_S_K  机にまつわる3つのダンス」@駒場 アゴラ劇場


7月24日(土)の夜の回を当日券で観てきました。
「机」をモチーフにした、短編コンテンポラリーダンス公演の三本立て。
パントマイムの動きを中心にしていたパフォーマンスグループ「水と油」の
じゅんじゅんさんが出演、振付をするというのが気になって行ってきました。

「緑のテーブル」と「deskwork」の2本は毎日上演。
プラス1本、「きざはし」か「水の家」のどちらかが日替わり上演という公演でした。
私が観に行った日は、日替わりは「水の家」の方でした。


まずは上演の順番ごとに、少し感想というか感じたことを。
ダンス公演は物語がないし、うまく説明ができませんが、なんとか雰囲気を
お伝えしたいと思います。


「水の家」
演出・振付:坂本公成   出演:森裕子、森川弘和
(Monochrome Circus)

舞台の上に机というか、小さなテーブルが一つ。
その上で男女一組が踊る。
しかし互いにその存在が分かっているんだろうか?
互いにの体に手を回して動くけれど、そのくせお互いを全く認識してないように見える。

そもそも私、観ていてしばらくはテーブルの上にいるお二人が、お二人とも男性
だと思っていましたm(__)m
ごめんなさい・・・でもほんとに女性に見えなかったんです。
男性同士と思っている間と、これは男女だと分かってからだと、やはり観ていて
感じは変わりました。

同じ動きでも、異性だと思ってからの方が動きに「親密さ」を感じてくるとは。
かなり動きは激しいのに、二人とも机からは降りない。

公演の間中、水の流れる音が聞こえる。雨音なんだろうか?
「二人」がいるこの空間、ここはどこなんだろう?
家の外なのか、中なのか、それも分からない。

次第に片方の体が肉体ではなく、ただの「固まり」に変わる瞬間があって
それがおもしろい。



「deskwork」  
演出・振付・出演:じゅんじゅん

じゅんじゅんさんの新作ソロ公演。
知らない方もいらっしゃると思いますが、じゅんじゅんさんは男性です。
「水の家」とは違って舞台上には、何もない。
暗い舞台の上に四角い照明が当てられる。
じゅんじゅんさんが、コロッと体を転がしてその光の中に上半身だけ入れると
客席から観てる私たちには、四角い机の前に座っているように見える。
実際には寝っ転がっているんですが。

机にむかってデスクワークしてるかと思うと、今度は何もない舞台上で一人
踊る。
あったかも知れない机。
その上でやっていたかも知れない仕事。
その仕事は、なんだったのか。



「緑のテーブル」
演出・振付:じゅんじゅん
出演:森裕子、合田有紀、野村香子、森川弘和
舞台美術:graf  音楽:山中透

机の上で4人がダンス。
机の上、一面に緑の芝生。
人が逆さになると机の下が机の上面、のようにも見えてくる。
4人の動きを見ていると「上」も「下」もなくなってくる、のがおもしろい。
なんだかエッシャーのだまし絵を見てるような感覚です。
「水と油」の時も、イスを使ってこの手の見せ方は良く見せてくれて、その鮮やかさに
感心したものです。

机の上から降りそうで、でもだれも降りない。
四人が机を囲むとなんだかなごやかな雰囲気。
4人は親子なのか、きょうだいなのか。他人同士なのか。
4人でテーブルを囲むと何の説明もないのに、家族に見えてくるのはどうしてなのか。

出演の方は、森川弘和さん主催のMonochrome Circusのメンバーだそうです
このダンスカンパニーを観るのは今回が初めて。
京都を拠点に活動をしてるそうです。
Monochrome Circusの公式サイトはこちらです。

この日の公演終了後は、アフタートークがありました。
じゅんじゅんさん、森川弘和さん、雑誌「シアターガイド」の方、そして「水と油」の
おのでらんこと小野寺修二さんのお話が聴けました。


何となく感じたのは、Monochrome Circusの方々の動きはその場だけでのダンスなのですが、
じゅんじゅんさん自身の動きや演出は、周りの空間をはば広く取り込んでいるような感じを受けました。
なんかうまく説明ができないのですが・・・。


ところで机の上の芝生は作り物かと思ったら、本物。
公演中のメンテナンスは大変だったらしいです。
山中透さんの音楽もいい。
環境音楽っぽくて、私の好み。
会場で販売していたCDを購入しました。




今回の公演は行こうかどうしようか間際まで迷っていました。
チケットも「ぴあ」や「イープラス」で取り扱ってないから、つい面倒になって
予約もせず、当日券で行けばいいやと、思っていました。
ちょっと甘かった。

会場は狭いアゴラ劇場。公演もけっこう人気があったらしい。
当日、開場少し前に行ってみると受付の方から、今日は満席で当日券が出せるか
どうかわからないから明日の回なら、販売できます、という意味のことを言われる。
そんなこと言われても千葉県民の私が、わざわざ井の頭線の駒場東大前駅で
降りてわざわざこのアゴラ劇場まで来るのは、けっこう面倒なのですよ。
出直してこい、といわれても「はいそうですか」と言うわけにはいかない。
「せっかく来たので、待ちたいんですが」と言うととりあえず「整理番号」の「3」の券を
渡される。

結局当日券の販売はあり、やれやれでしたf(^―^;
posted by みどり at 06:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月25日

「第47回 パリ祭 シャンソンの祭典」

「第47回 パリ祭 シャンソンの祭典」


「第47回 パリ祭 シャンソンの祭典」@NHKホール
パリ祭・シャンソンの祭典の公式サイトはこちら


7月4日(土)に2階C席で観に行っています。

日頃特にシャンソンには興味は無いのですが、今回はロック歌手ROLLYさんも
出演されると知り、ついついチケットを購入してしまいました。

会場内は、年齢層がわりと高めでした。
女性が多いけれど50代以上と思われる方々がほとんど。
なんでだろう・・・。
たしかに今時の若い人はシャンソンは、聴く機会もほとんどないから知らなくてもしかたないと思いますが、
若い人がいないのはちょっと寂しい。

永六輔さんと、遠藤泰子さんのお二人が総合司会。
永六輔さんは、ご病気後だったようですね。
残念ながら、言葉はとても聞きづらかったですがお元気そうでした。


シャンソンとダンスの楽しい公演ですが、お目当てのROLLYさんは、途中で
もう一人の女性の方(お名前忘れました)と、コント風なことをちょっとして
シャンソンを1,2曲歌ってくれました。
本当はもっと聞きたかったのですが、出演者が多いから無理ですね。
ROLLYファンとしては、ちょっと残念でした。

しかし年配のシャンソンファンの方々はROLLYさんをみて、どう思ったのかな?

戸川昌子さんは知っていても、青木裕史さん、伊東はじめさんなど登場する歌手の方々は、ごめんなさい、
私知らない方々ばかり。
でも、せっかくのシャンソンの夕べ、楽しんできました。


シャンソンと言ったら、書き留めておかねばならないのが映画「巴里の空の下セーヌは流れる」
1951年の古いフランス映画ですが、映画の中で何度も流れるのが今やシャンソンの定番として有名な「パリの空の下」

下のYouTubeは映画の一場面ではありませんが、ジュリエット・グレコが歌っている映像があったので
貼り付けてみました(^^)

<2010-06-07追記>
残念ながらジュリエット・グレコの映像は削除されてしまったので別の方が歌っている映像を貼りつけときます。






映画はパリの街の人々を描いた物語で、画面に一度も登場しないけれどナレーションを担当してるのが名優フランソワ・ペリエ。
詩人でもあるジャン・コクトー監督の映画「オルフェ」にも出演して好きな俳優さんです。

今、調べていてはじめて気がついたのは「「巴里の空の下セーヌは流れる」の撮影がニコラ・アイエだったこと。
「オルフェ」の撮影もニコラ・アイエだったのです。

2作品ともモノクロの映像がとても美しい映画です。



巴里の空の下セーヌは流れる [DVD]

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コクトーの「オルフェ」はギリシャ神話のオルフェウスの物語を元にした物。
私がこの世で一番好きな映画です。


左がオルフェ役のジャン・マレー、右がウルトビーズ役のフランソワ・ペリエです。


オルフェ [DVD]

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posted by みどり at 14:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽・コンサート・オペラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

南河内万歳一座公演「似世物小屋」

南河内万歳一座公演「似世物小屋(にせものごや)」

南河内万歳一座公演「似世物小屋(にせものごや)」@下北沢 ザ・スズナリ
作・演出・出演:内藤裕敬
出演:河野洋一郎、鴨鈴女、藤田辰也、三浦隆志、重定礼子、他


7月2日(木)に当日券で観に行っています。
関西を拠点に活動をしている劇団、南河内万歳一座(みなみかわちばんざいいちざ)の東京公演です。

ザ・スズナリの狭い舞台の上は、店内が超狭い洋品店のようにところせましと
服がつるされている。

狭い舞台空間の上で20数名の劇団員のメンバーが大騒ぎ。
わーっといろんな事を見せられたなあ、という感じでした。
いったい、何をみたんだっけ・・・という感じで、つまり内容をうまく説明できませんf(^―^;

この世の中何が本物で、何が偽物なのか。
偽物を本物と思いこんでいても、なんの問題もなかったりするのも事実。
いったい今の世の中って・・・という、ことが言いたいらしいですf(^―^;

舞台の上にできている、どこかに続く長い列。
やって来た人が「何の列ですか?」と聞いても、並んでいる人はそれぞれ思っていることが皆違ってる。
食べ放題でしょ?デパートの閉店セールスじゃないの?
列は、とあるビルの中に入っている。
あの列の先頭にあるのはいったい何なのか?

間違って届いた封書を切って読んでしまったので、やっぱりこれは届けなくてはと
このビルにやって来た仮の郵便配達人。
手紙は届けられるか?

つい浮気をした男。
今度は浮気相手の女から、毎晩女の所に行ってるでしょ、と責められる。
毎晩たって、そりゃ妻の所に帰るのは当たり前だけど・・・f(^―^;

いつのまにか郵便配達人以外は偽のエルビス・プレスリーや、偽のマリリン・モンローになってしまい、
自分がなんなのか分からなくなってしまう・・・・

と、まあこんな具合の舞台でした。
なにを観たのかよくわからないけれど、このわさわさとした感じが楽しいのが
この南河内万歳一座の持ち味、と思っています。
けっこう好きです(^^)
posted by みどり at 14:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月22日

「奇ッ怪  小泉八雲から聞いた話」

「奇っ怪  小泉八雲から聞いた話」


「奇ッ怪  小泉八雲から聞いた話」@シアタートラム
構成・脚本・演出:前川知大  原作:小泉八雲
出演:仲村トオル、池田成志、小松和重、歌川椎子、他


7月17日(金)に観に行っています。
おもしろかったです。

小泉八雲が書いた「怪談」の中から5編を取り上げ、それを元に作られた
のが今回の「奇ッ怪」でした。


カーナビにも乗ってないような田舎。
元は寺だったらしい古びた建物を利用した旅館に、二人の男(池田成志、小松和重)がやってくる。
そこには作家らしい、先客の男(仲村トオル)が一人。
三人は、この土地にまつわる様々な奇怪な話をして、つい話し込んでしまう。
そこに時々、宿の仲居さん(歌川椎子)も加わって・・・というのが、今回の物語の大枠。

それぞれの話をすると、一人は物語の語り部役になり、他の人達は物語の
キャラクターになるので、出演者の方々のいろんな役回りが観られるのが
なかなか楽しいです。

しかし元々は怪談なので、怖い場面はほんとに怖い。
舞台劇でこんなに怖くできるのか、と思うくらい怖かったです。
音と照明による演出がうまいのだと思います。
その反面、三人のやりとりがおもしろい場面は大笑いしてしまうくらい、おもしろい。

思いっきり怖がらせる、その一方で思いっきり笑わせる。
その混じり具合が絶妙です。


小泉八雲というと、私も名前は知っていてもその著作本はまともに読んだことは無かった気がします。
「怪談」は読んだと思うのですが、かなり前なのでほとんど忘れてしまいました。
本名、ラフカディオ・ハーン。
ギリシャ生まれで、日本に来てからは日本人女性と結婚。
妻でもあるセツさんから聞いた様々な日本の伝承を聞き、それを元にイメージを広げたのが「怪談」らしいです。

今回取り上げられているのは5話。
毎夜、お寺のそばに現れるという菩薩様の話。
前妻との約束を破って再婚した夫、後妻は前妻の悪夢に悩まされるようになる話。
お茶を飲もうとすると、茶碗の中に自分ではない別の男の顔が見えてしまう話。
旗本の娘お露と恋仲になった新三郎。しばらくぶりに会ったお露は実は幽霊で・・・という話。(牡丹灯籠ですね、これ)
もう一つ、エピソードがあったのですが・・・内容を忘れてしまいましたf(^―^;

仲村トオルさん、池田成志さんはさすがベテランで安心して観ていられます。
仲村トオルさんは語り部だったり、新三郎だったり、やはり一番かっこいい役回りが多い。
池田成志さんもその次くらいの、かっこよさでしょうか。
たぶん初めて観る小松和重さん、どこかひょうひょうとした感じが良かったです。

物語が進む内に、宿にやってきた男や作家のそれぞれの正体というか立場が次第にみえてくるのもおもいしろい。

明治時代に日本にやってきた異国の作家、ラフカディオ・ハーンが読み解いた日本の物語を、さらに
現代の劇作家で演出家の前川知大さんが読み解き、俳優の身体を通して表現した今回の舞台。
とても魅力的でした。
posted by みどり at 07:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月21日

街角アート・JR浜松町駅の小便小僧

2009年7月20日の小便小僧


新しいカテゴリーを作りました。
「街角アート」です。

以前にも「街角アート巡り」というタイトルで、街の中にあるアートやオブジェについて
書いたことがありましたが、これについてもっと書きたくなったからです。
美術館から飛び出したアート巡りと言うことで、おつきあいくださいませ(^^)

ではそんな、心機一転の第1回目。
(最初はもう一つのごくプライベートなブログに乗せたのですが、こちらにも乗せることにいたします)

昨日は浜松町の劇団四季の劇場に行ってミュージカル「夢から醒めた夢」を観てきました。
感想は後日にm(__)m
この劇場のもよりの駅はJR浜松町駅。

JR浜松町駅のホームの端には「小便小僧」がいます。
毎月、いろんなファンションをしてるけれどこれはボランティアの手芸グループの方々が
着せ替えをしてるそうです。
一度テレビでその様子を紹介してるのを観たことがあります。

形が固定されている像だから、普通に服を仕立てると着せられないので、数人がかりでその場で
布地をあわせて縫いつけていました。
そのてぎわのよいこと!

好きではじめたこととはいっても、毎月となると大変な事だと思います。
今回のシャツのデザイン、ひまわりですね。
デザインも色合いもなかなかおしゃれな小便小僧です(^^)


2009年7月20日 JR浜松町駅の小便小僧
posted by みどり at 22:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 街角アート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月20日

映画「アイカムウィズザレイン」

映画「アイカムウィズザレイン」


映画「アイカムウィズザレイン」@MOVIX亀有
監督・脚本:トラン・アン・ユン
出演:イ・ビョンホン、木村拓哉、ジョシュ・ハートネット、他


7月1日(水)に観に行っています。

生理的にとても気持ちの悪い映画でした。
こんなこと書くのはなんですが、あくまでも超個人的感想としてご了承ください。

お話はこんなふう。

失踪した日本人青年シタオ(木村拓哉)を、父親から捜索を依頼された元刑事の
探偵クライン(ジョシュ・ハートネット)が捜す、というのが物語のメイン。
クラインはシタオの足跡を辿り、アメリカからフィリピン、そして香港へとやってくる。

青年シタオは、相手の傷や痛みを自分に移すことで人を助けることができるという不思議な力を持っている。
しかしコレをやると自分がボロボロになってしまうのです。

シタオのそばには一人の女性がいつもいて、この女性を溺愛してるのがマフィアの
ボス(イ・ビョンホン)で、かれもまたシタオを探している。

さらに生きた人間を使って、生きているうち人体を切断し彫刻作品をつくる男、という猟奇的な物語も並行してある。

物語に全然気持が入れないし、映像では血が飛び散るし、うじ虫はばっちりうつってるしかなり気持ち悪いです。

私も気持ちの悪い映画なら、けっこう観ています。
検死解剖をしてる場面を延々映したドキュメンタリーとか、動物の死体が朽ち果てて
行く様子をこれまた延々ととらえた映画とか。

そんな私でもこの映画は気持ち悪い。
気持ち悪い映画なら、それなりにたとえばピーター・グリナウェイくらい芸術的に見せてくれるなら
まだ我慢できるのですが、この映画にはそんなものを感じませんでした。

人体を使って彫刻をつくる男の「作品」が登場しても「人体の一部」にはみえず作り物の何か、
にしか見えないのが、困りもの。
今時は、ギョッとするような作品を実際に作るアーティストさんもいるから、私もこれぐらいでは
驚かなくなってしまいました・・・。


一つ置いて隣の席の方が、途中で出て行ってしまったけれど一緒について出たかったくらい。
こんな風に思う映画も久し振りです。

観ている間は、物語がなかなか飲み込めなくて困りました。
出演者の方々はどの方も、とても魅力的なのに。
脚本が、独りよがりではないでしょうか。
なんだかとても話がわかりずらい。
現代版、キリスト受難劇のようだなあ・・・とは感じました。

パンフレットは購入したのですが、未だに目を通していません・・・。
読んだら、また少し書き足すかもしれません。
posted by みどり at 11:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月19日

「The Art of Finger Puppets 2009」

「The Art of Finger Puppets 2009」


「The Art of Finger Puppets 2009」@パペットハウスギャラリー
〜7月18日まで (終了してます)
パペットハウスの公式サイトはこちら

7月18日(土)に観に行ってきました。
(冒頭の画像は、今回の展覧会の案内ハガキですが、写真の人形は去年展示
販売された作品だそうです)

初めて行った、パペットハウスギャラリー。
JR飯田橋駅からすぐの所でした。

先日、糸操り人形劇団のかわせみ座の公演を観ましたが、この劇団の代表でもある
山本由也(やまもとよしや)さんの新作人形が出品されてるとしり、これは観ておきたいと思い出かけました。
(かわせみ座公演「まほろばのこだま」の感想はこちらにまとめています)

駅に近いとはいえ、裏の路地に入った所にあるパペットハウスギャラリー。
たまたま通りかかったから入った・・・なんて場所ではないなと思いました。
知らない人は絶対、来ないでしょう(^_^;)

表通りから横に入って、すぐの所にあったなんだか雰囲気のあるドアと入り口。
ドアのガラス越しに見えるのは人形。
中にはいると、外とは別世界の人形ギャラリーでした。

もちろん一番のお目当ては山本由也さんの新作人形。
大きな翼をもった妖精の人形でした。
糸操りの人形として作られていますが、大きさはかなり小さい。

この展覧会の出品条件は、指先で楽しめる指人形であること。
そして、45センチ四方の天板状で構成すること。
この二つの規定があるためらしいです。

その姿は愛らしいし、芸術作品と観ても美しい。
これはやはり観に来て良かった!と心底思いました。

この方以外の方でとても気になったのは朝隈俊雄さんの作品、
にわとりの玉子よりやや大きいくらいの、大きさの犬の玉。
犬の上半身だけの人形なのですが、いろんな種類の犬が、ぞれぞれとてもいい表情なのです。
すでに売約済みの三点は、特にいい表情をしてました。
買った方、お目が高い!

イラストレーターとして有名な宇野安喜良さんの作品もありました。
この方が人形も作るとは、私も最近しりました。
宇野さんの作品は、どこか大人のエレガントなエロスを感じさせる作品でした。

このギャラリーの横は「パペットハウス」という劇人形専門店らしいのですが、この日は展覧会をみたら
すっかり満足して、お店をのぞくのを忘れてしまいました。
糸操りのマリオネットや、腹話術人形を展示販売してるそうです。

今度また、のぞいてみようと思います。



posted by みどり at 15:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月18日

劇団四季「春のめざめ」

劇団四季「春のめざめ」

劇団四季「春のめざめ」@自由劇場
原作:フランク・ヴェデキント 音楽:ダンカン・シーク
オリジナル演出:マイケル・メイヤー オリジナル振付:ビル・T・ジョーンズ


6月27日(土)に2階B席で観に行っています。
劇団四季が紹介する、日本初公開のミュージカル作品です。

元々は1891年、ドイツの劇作家ヴェデキントが発表した同名の戯曲だそうです。

物語の舞台は19世紀末のドイツ。
思春期の少女ベントラ(谷口あかり)は成長する自分の体の変化と、赤ちゃんが
どうやってできるのか不思議でしょうがない。
母親に聞いてもはぐらかされるばかり。
同じ思春期の少年ヒメオール(柿澤勇人)とクラスメート達は学校に不満を持ち
先生に反発するが、体罰を受けてしまう、
しばらく会っていなかったが、幼なじみだったベントラとヒメオールは再会してから
急速に深い関係になってしまう。
ベントラは妊娠。
一方ヒメオールの友人モリッツは毎夜悪夢に悩まされ、学校からも父親からも
見放され、ピストルを手に一人森へといきますが・・・。


10代の若者達の、学校や異性に対しての様々な問題が織り込まれた物語です。
正直言って、私にとっては観ていて楽しいという感じはありませんでした。
もちろん出演者の方々の歌はすばらしいのですが物語に私自身はまったく
興味がわかないので困りました。
物語はどちらかというと暗いですが、演出はそんなに暗く落ちこんだ感じにはなっていません。
これはうまいと思います。
音楽もダンスシーンも、青春を謳歌してる少年少女のエネルギーが舞台上ではじけてる感じです。


でも舞台の上でベントラとヒメオールのセックスシーンを堂々と見せてしまうので
ちょっと目のやり場に困ってしまう。
(もちろん舞台劇としてみせられるレベルです)
なので小さい子どもと一緒に観に行きましょう、という作品ではないです。

性教育は大切だけど、どこまで教えるのかというのはきっと古くて新しい問題
なのでしょうね。
この物語でのベントラも、ヒメオールと関係を持っても「結婚」してないから
子どもはできないとおもっています。
しかし、今時の10代でもこの程度の認識しか持ってない子もいると聞くから
ちょっと驚きます。

好きな作品ではないので、詳しいご紹介も感想もまともに書けずにごめんなさいm(__)m
posted by みどり at 13:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする