2009年04月29日

「描かれた不思議な世界 ミヒャエル・ゾーヴァ展」

「描かれた不思議な世界 ミヒャエル・ゾーヴァ展」


「描かれた不思議な世界 ミヒャエル・ゾーヴァ展」@松屋銀座 8階大催場
4月29日〜5月11日まで
展覧会公式サイトはこちら

いよいよ本格的にゴールデンウィークに突入しましたね。
休みだうれしい〜!と言う方もいれば、それどころじゃないんだよ〜!という方も
いらっしゃるでしょう。
私は後者の方ですf(^―^;

そんなこんなですが4月29日(水)この展覧会を観に行ってきました。
ミヒャエル・ゾーヴァ(1945〜)さん、初めて知った方・・・と、ばかり思ったのですが
実は今までに何度もその作品を見ていたことが分かりました。

日本でもゾーヴァさんが挿絵を描いた本が出版されていることすら知らなかったのですが、私も観ていた
映画「アメリ」の中に登場する絵がゾーヴァさんの作品だったのです。
アメリの寝室の壁に掛かっているファンタジックな数枚の絵、そしてベッドの傍らに
あるブタが傘を支えている形のスタンド・・・これが総べてゾーヴァさんの作品。
映画で見た時は、時間としたらわずかなものだったはずですがなぜか
妙に印象に残っていました。
この時はかわいいとかファンタジックというより、どこか「変」という表現の方がぴったりするきがしました。
それは、私がそれまで見たことのない雰囲気の作品だったからだと思うのです。
わずかな時間でも映画の中で、不思議な雰囲気はしっかり作られていました。

そして人形アニメの「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ」のイメージ画を担当
したのもゾーヴァさんでした。
このアニメも大好きな作品でした。

もちろん今回の展覧会に「アメリ」に登場した作品はもちろん「ウォレスとグルミット」
のイメージ画の展示もありました。
「アメリ」の中の作品を改めてみると、やはりいいですね。
一枚一枚の存在感がすごいです。

ゾーヴァさんの絵は、細部までとてもていねいに描かれています。
色彩は派手すぎず、どちらかというと落ちついた抑えたトーンでこびとの王様や、うさぎの王子様など
ファンタジックな世界が表現されています。ファンタジーだけど、けして甘すぎない。
波の荒れた海に浮かぶ箱船・・・その波は激しい動きと透明感のある海水をみごとに
表現しています。
的確な描写力に驚きます。
画材はアクリル絵の具のようでした。
どの作品も不思議な静けさが漂い、静謐という言葉がぴったりきます。

一枚の絵の中に物語が感じられます。
明るいユーモアだったり、風刺だったり。

私が一番気に入ったのは、タイトルを忘れましたがある音楽会のポスター。
遠くに山脈もみえる風景のなか、一匹の動物・・・なんだか種類は分からないの
ですが、目をつぶり耳に手(前足)を当てて何かの音を聴き入っているようす。
遠くにはテントが見えます。
と、言うことはこのテントで音楽会が開かれているのでしょう。
そんな風に思わせる作品でした。
会場の売店では作品の絵はがきも多数あったのですが、この絵は無かったのが
残念でした。


会場ではゾーヴァさんへのインタビュー映像も流れていますが、そのバックに流れていた音楽がとても良かったです。
オリジナル音楽でしょうか・・・とても気に入りました。


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2009年04月26日

映画「愛のむきだし」

映画「愛のむきだし」


映画「愛のむきだし」@新宿 K's cinema
監督・原案・脚本:園子温(その・しおん)
出演:西島隆弘、満島ひかり、安藤サクラ、他
映画公式サイトはこちら

4月1日(水)の「映画の日」に観に行っています。
知人からおもしろかった、という感想を聞かなければ観に行かない映画でした。
チラシをみただけだと最低のB級映画にしか思えませんが、これが予想外におもしろかったです。
上映時間237分。つまり約4時間。途中で休憩が10分入りました。
この長さなのに全く中だるみ無しで、ラストまで一気に観てしまえたのには驚きました。


<あらすじ>
敬虔なクリスチャン一家に育ったユウ(西島隆弘)。
幼い頃母が亡くなり、父はやがて神父になる。
父に執拗に迫る女性が現れ夫婦同然の関係になるが、父を捨てて出て行ってしまう。
その頃から父は荒れ、高校生のユウに懺悔を強要するようになる。
その期待に応えるため「罪作り」に励むようになるユウ。
ユウは女性のパンチラばかり盗撮するようになり、そのDVDは爆発的にヒット。
いつのまにやら「盗撮王子」の異名を取ってしまう。
自分にとって運命の少女(=マリア)であるヨーコ(満島ひかり)。
しかしヨーコも父も、謎の怪しい新興宗教団体のとらわれの身に。
ユウは父とヨーコを取り戻すことができるのか・・・・。



物語は一人の青年の純愛ものですが、前半と後半でやや雰囲気が変わっています。

ユウ役の西島隆弘さんがとにかくいいです。
まじめな少年ぶりもいいけれど、パンチラ盗撮にがんばる身のこなしは素早く
スマートでまるでジャッキー・チェンのようにかっこいい。
途中仲間との罰ゲームで女装してヨーコに近づきますが逆にヨーコに恋されてしまいます。
もちろんヨーコはこの女性がユウとは知りません。
ここで悩むユウの様子はまるで昔の少女漫画を見てる見たいでちょっとほほえましい。

前半ではユウはヨーコに恋する思いをどう伝えようかと悩みますが、後半では
宗教団体にとらわれ洗脳されてしまった彼女を救うため文字通り決死の覚悟で行動を起こします。
純愛物ですが描写は時に血しぶきシーンまであるので万人向けとはいいがたいです。

ユウの「マリア」であるヨーコを演じる満島ひかりさん。
清楚な少女のイメージもありますが、ある誤解からユウに反抗する様子はすごみがあって怖いくらいです。


謎の宗教団体の幹部らしいコイケを演じる安藤サクラさんが、とても不気味。
ユウの一家に近づき、一網打尽で教団に取り入れてしまおうとするようすは
まるで蛇のようで気持悪いくらいです。
それだけ演技もうまいと言うことですね。
不気味なケイコですがそのファッションも、そして教団本部の内部も色彩は真っ白。
やってることは真っ黒なのに見かけは真っ白。
まるで人も物も、見かけでウソをつくのは簡単と言ってるみたいです。


ユウのお父さん役の渡辺篤郎さん、まじめだけれど情熱的な女性には弱い男性役を好演。
このお父さんにしつこく迫る女性役を渡辺真起子さん。
じつにしつこく、うっとうしく演じていました(^_^;)


この映画、脇役であれっと思う方が多数出演していました。
コイケのお父さんについこの前舞台公演で出てるのを見たばかりの板尾創路さん、ビデオ
販売会社の社長に劇作家の岩松了さん、ユウにパンチラ盗撮を教える「先生」に劇団唐組の
怪優として有名は大久保鷹さんなど。

一人のまじめな青年ユウが愛する父や少女を救い出すために、傷だらけになりながらも一途に突っ走っていく物語でした。

posted by みどり at 11:01| Comment(2) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月23日

いのうえ歌舞伎「蜉蝣峠」

いのうえ歌舞伎「蜉蝣峠」



いのうえ歌舞伎「蜉蝣峠」@赤坂ACTシアター
演出:いのうえひでのり  作:宮藤官九郎
出演:古田新太、堤真一、高岡早紀、梶原善、粟根まこと、高田聖子、橋本じゅん、他

3月26日(木)に2階A席で観に行っています。
今や売れっ子作家で、脚本家の宮藤官九郎さんと、ド派手な演出で有名な劇団☆新感線の演出家の
いのうえひでのりさん、とのコラボレーション。
これでつまらなかったらウソだろう、と言いたくなる組み合わせです。
実際、おもしろかったです。

お話はこんな風・・・
物語の舞台は荒廃しきった宿場町の「ろまん街」
右手に見える黄色い幟(のぼり)の立派組。
左手に見える赤い幟の天晴組。
この二組が昼夜問わずの縄張り争い。
ふらりと街に流れ着いた風来坊の闇太郎(古田新太)。
彼は過去の記憶を無くしてるらしい。
そして情け容赦のない剣の達人の天晴(堤真一)。
25年前、このろまん街に魔物のような男が現れ坂手に持った包丁で人々を斬り殺して言ったという。
その時生き残ったのは居酒屋の主人(梶原善)と、小さな男の子だった。
街の二つの組の争いはどうなるのか。
かつての猟奇事件で生き残った男の子は、その後どこに行ったのか。
そして闇太郎とは一体何者なのか・・・。

いろんな人物が入り乱れ、まるでお祭りのようなにぎやかさのある舞台です。
いのうえさんの演出は派手で華やかだし、宮藤官九郎さんの脚本はきめ細かい
描写の人物像がまた、楽しい。

映画「容疑者Xの献身」で、一見気弱な数学教師を演じた堤貞一さんが、今回は
ニヒルでかっこいい剣士役。
さすが役者さんというか、すごい変貌ぶりでした。
これが同じ人が演じているとは思えないくらいです。

古田新太さんの闇太郎ぶりもすごいです。
普通の人間にはとても見えない、どっちかというと魔物か妖怪かという風貌の闇太郎。
古田さんはもともとあくの強いキャラクターが似合う方ですが、この役も見事にはまっています。
見た目の汚さも、この方が演じると魅力の一つに変わってしまうのですから。
ラストではこの魅力的な二人のキャラクターが文字通り対決することになります。


橋本じゅんさん、高田聖子さんのしょうもない夫婦ぶりも楽しい。

梶原善さんの居酒屋のおやじさんも、偏屈だけど人の良さそうな感じがするのがいいです。

全部はとてもご紹介仕切れないのですが、見応えたっぷりの舞台でした。



冒頭の画像は公演チラシですが、三つ折りでA4サイズ(つまり全体像はA4サイズの3倍)になっていて
手持ちのスキャナーでは1回でスキャンできない。
A4サイズでそれぞれ3回スキャンしてから3つの画像をつなげました。
少々お見苦しいことになっているのはそのせいです。
posted by みどり at 11:00| Comment(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月21日

加藤健一事務所公演「川を越えて、森を抜けて」

加藤健一事務所公演「川を越えて、森を抜けて」


加藤健一事務所公演「川を越えて、森を抜けて」@本多劇場
演出:高瀬久男  作・ジョウ・ディピエトロ
出演:加藤健一、竹下景子、山本芳樹、小山萌子、一柳みる、有福正志



3月24日(火)に観に行っています。
とてもほのぼのとした物語でした。
でもほんのちょっとだけ、乾いたようなもの悲しさもある。


<あらすじ>
アメリカのニュージャージー州の小さな町に住むフランク(加藤健一)、アイーダ(竹下景子)夫妻。
隣家には娘の夫の両親のヌンツィオ(有福正志)とエンマ(一柳みる)が住んでいる。
少し離れたところに住んでいるフランクの孫のニック(山本芳樹)は、毎週日曜日には祖父母の家に
やって来て、5人で楽しく夕食を食べる。
ある日、ニックが仕事の関係ではるか遠方のシアトルに行く、と報告にやってくる。
そんなところに行ったらニックはもうなかなか来られなくなる。
ニックを思いとどまらせようと、あの手この手を考えるフランク夫妻。
しかしニックにとってもシアトル行きは、出世への第一歩となる大事なこと。
悩むニックですが・・・。


舞台に見えるのはフランク夫妻の家のリビング。
大きなテーブル。
豪華な家ではないけれど、いかにもアメリカの小さな町のごく平凡な一市民の家です。

物語の舞台はアメリカですが、フランク夫妻はイタリア系らしくアイーダつくる料理は
ラザニアとかイタリアっぽいものが多いらしい。
フランクにとってもアイーダは祖父母というより、むしろ両親との関係に近い感じがします。

ニックを思いとどまらせようとディナーに若い女性のケイトリン(小山萌子)をよんで
「お見合い」を仕組んだりするフランク夫妻。
いやいやながらもケイトリンに会ったニックは彼女にひかれますが、ケイトリンはシアトルには行きたがらない。
恋もしたいし、仕事でシアトルにも行きたい。

彼にとっての幸せはなんなのか、フランク夫妻にとっての幸せもなんなのか。
双方、とても悩みます。

うまくいえないけれど本当の「幸せ」て何なのでしょうね。
人それぞれ基準は違う。
家族で平凡に暮らしていければ幸せ、と思うこともあるし仕事で成功もして結婚して
家族ももって都会で暮らしたい、それが幸せと言うこともあるし・・・。

ニックも自分の「本当の幸せ」がなんなのか、考えて結論を出します。
フランク夫妻もニックが「幸せ」になるためになら・・・と考えます。

で、どうしたのか?
これを書いてしまうとネタバレになってしまうのでここでやめておきますね。


加藤健一さんの頑固者のおじいちゃん、竹下景子さんの世話好きのおばあちゃん。
すごい老け役なのですがとても似合っています。
山本芳樹さん演じるニックは、誠実な若者です。
むしろ冒頭では少年のイメージすらあって、これもいいです。

感想がうまくまとまりませんが、よかったです。

大きな事件は起きないけれど、舞台の上にはゆったりと流れる時間と、暖かな雰囲気の家庭と家族がある。

そして人は人生のどこかで二つに一つ、どちらかを選ばなければならないときもある。
両方は無理、というとき人は何を基準にして一方を選ぶんだろう。
その基準は人によって違うはず。
その人にとって「それ」を選ぶことが「自分にとって幸せ」である、と心底感じられる方を選べたら
・・・・それが一番幸せ。
でもそれはその人のそばにいる人にとっては「幸せ」じゃない時もあるから人は悩むのだな
このあたりが悲しい。

ふんわりとやわらかな後味のある物語でした。
posted by みどり at 07:17| Comment(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月19日

劇団四季・東京「キャッツ」73回目& 74回目&75回目

2009年4月17日のキャッツ・シアター内


劇団四季・東京「キャッツ」73回目& 74回目&75回目@東京 キャッツ・シアター


長らく続いた「キャッツ」東京公演も5月3日をもって千秋楽となりました。
当初は4月19日が千秋楽と発表され千秋楽チケット取るにはハガキ申込みで抽選のみ、ということ
までやったのに、今年になってから急きょ公演延長となりました。


3月にも観に行っているのですが、感想は書きそびれてしまいました。
3月14日(土)の夜の回、1階C席で73回目。
3月28日(土)の夜の回、2階C席で74回目。

4月17日(金)の夜の回、2階S席で、75回目の鑑賞となりました。
東京公演も4年6ヶ月続いたそうですが、私も飽きもせずよく観に行きました。

4月19日が千秋楽と思っていたので、最後の見納めのつもりで取ったチケットが4月17日(金)のチケットでした。
千秋楽はとれなかったので、前日の土曜日の回がとりたかったのですがとても
とれませんでした。
半年も先の金曜日の夜に観に行かれるかどうかも分からず取ったチケット。
とても開演時間に間に合わないと思ってあきらめていたのですが、なんとかギリギリで間に合って、うれしかったです。
冒頭の写真はこの日の場内で撮影した物です。


4月17日の主な配役です。
長老猫オールドデュトロノミー・・・種井静夫
娼婦猫グリザベラ・・・木村智秋
少女猫シラバブ・・・南めぐみ
プレイボーイ猫ラム・タム・タガー・・・荒井務
マジシャン猫ミストフェリーズ・・・岩崎晋也
ボス猫マンカストラップ・・・芝清道
鉄道猫スキンブルシャンクス・・・劉 昌明
マキャヴィティ・・・青山祐士
バストパージョーンズ、アスパラガス=グロールタイガー・・・渋谷智也


この日のチケットは初めての2階S席。
S席なら1階席でとるし(高いお金出して2階席なんていやですから)、2階で見るならC席と決めていた
のですが、この日はこの席しか取れなかったので最初で最後の2階S席となりました。
しかしさすがにS席、端っこのC席とは違いとても見やすかったです。

私の好きな猫、ミストフェリーズは久し振りに岩崎晋也さん。
ダンスも歌も、とても安定した感じのする方です。
ところで今まで全く気がつかなかったのですが、開演してすぐ暗闇の劇場の
中を猫たちが走り回りますが、2階にミストフェリーズが来てるなんて知りませんでした!
結局何回観ても新しい発見のある「キャッツ」でした。

いつものカーテンコールの後、「特別カーテンコール」がありマンカストラップから
ご挨拶がありました。
「特別カーテンコール」のダンスは・・・なんだ、25周年記念の時とかの特別カーテンコールと同じでした。
ちょっと手抜きっぽい気もします。

でもダンスが終わる瞬間、舞台後ろから金と銀のモール(というのですか?細いテープ状のものは)が
はじけるように飛び出してこれは、初めて観る演出でとても華やか
でした。
最後の最後にはラム・タム・タガーがそれを一人でお掃除するところを見せて
終演となりました。

東京公演は千秋楽ですが、劇団四季が「キャッツ」をもうやらない、なんてことは
あり得ないので次回はどこで開催されるのか、今からとても楽しみです。
どこでやろうが観に行きますよ、私は。
以前、大阪で数年公演があったときは毎年夏に観に行っていました。

最後の記念品として、奮発してオルゴール(7000円)を購入しました。
スキンブルシャンクスのナンバーの一部が流れる、ブック型のオルゴール。
700個限定だそうで私の品物には「580」のプレートが着いていました。



<2009-04-26追記>
劇団四季が「『キャッツ』千秋楽!」と大騒ぎしていましたが、早くも次回公演地が発表されました。
次回はなんと横浜だそうです。
詳しくはこちらで!


posted by みどり at 22:52| Comment(0) | 劇団四季・東京「キャッツ」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

勅使河原三郎ダンス公演「ダブル・サイレンス 沈黙の分身」

勅使河原三郎ダンス公演「ダブル・サイレンス 沈黙の分身」


勅使河原三郎ダンス公演「ダブル・サイレンス 沈黙の分身」@Bunkamura シアター・コクーン
振付・美術・照明・衣装・出演:勅使河原三郎
出演:佐東利穂子、他

3月21日(土)に観に行っています。
ダンス公演は文章にしづらいうえに、観てから一ヶ月たってしまうとなんだか
すっかり忘れてしまいました・・・。

だったら書くなよ、って言われそうですが自分が何を観に行ったのか、の記録をする
のがこのブログの目的の一つなのでお許しくださいねm(__)m
posted by みどり at 22:34| Comment(2) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月18日

「シュート・ザ・クロウ SHOOT THE CROW」

「シュート・ザ・クロウ SHOOT THE CROW」


「シュート・ザ・クロウ SHOOT THE CROW」@新国立劇場 小劇場
演出:田村孝裕  作:オーウェン・マカファーティー
出演:平田満、板尾創路、阿南健治、柄本佑



4月16日(木)に観に行っています。
席は舞台の左脇のLB席。
何の予定もいれてなかった木曜日。
何でもいいから演劇公演が観たい!と思い立ち演劇公演を探したのが二日前の火曜日のこと。
すぐに携帯電話からチケットぴあでネット予約。

何の予備知識も無く(出演者すら知らなかった)観に行った公演。
新国立劇場の小劇場はその名の通り小さい会場ですがこの広さ(=空間)は好きです。
出演者たった4人の会話劇。
しかしとてもおもしろかったです。

「SHOOT THE CROW」って何?と思ったら「さっさと仕事を切り上げて飲みに行こうぜ」という意味があるそうです。

舞台にあるのは工事中の建物。
下と上に部屋が見えます。これから壁にタイルを貼るところらしい。
おもしろい構造の舞台美術ですが、後から知りましたが手がけた伊藤雅子さんは、去年世田谷の
シアター・トラムで上演されたカフカ原作の「審判」「失踪者」の美術も手がけた方でした。
その時の感想はこちらにまとめています。

部屋では二人一組でタイルを貼る仕事をしている。
上の部屋では若いランドルフ(柄本佑)と、この日が退職日のディンディン(平田満)が。
ディンディンがランドルフにタイルを盗んで売り飛ばそう、と話を持ちかける。

下の部屋では妻子とうまくいっていないソクラテス(板尾創路)と、留学を望んでいる娘の夢をかなえて
やりたいピッチィ(阿南健治)が。
ピッチィがソクラテスに留学には金がかかるしタイルを盗んで売りとばそう、と話をもちかける。

それぞれがもう一方には内緒のつもりが、途中で話がこんがらかって・・・・。



4人ともけして悪人でない、いつもはまじめに働いている普通の労働者です。
しかしまじめに働いても大金持ちになれるわけではなく、自分の将来や家族のことで
頭をなやましている。
それぞれがほしいのは「お金」ではなく、お金では買えない身近な「幸せ」。
安定した老後と生き甲斐がほしい、妻子と幸せに暮らしたい、娘の夢をかなえてやりたい・・・。
若いランドルフの夢はお金を貯めてバイクを買いたいのですが。
それぞれの思惑が交差して、あれこれかんがえるけれど、結局うまくいかなくて。

観ているとやりきれないけれど、彼らはそんな状況も仕方ないか、と渋々ながら受け入れて仕事をしている。
そうかそうか、やっぱりそうだよね。
やはり彼らは基本的に善人です。
最後はここで救われます。


ランドルフを演じる柄本佑さんは滑舌が悪くて、セリフがとてもききづらい。
今時の若者らしくていいのかな。
ディンディン演じる平田満さんは、孤独な老人ですがなんだか憎めない。
ソクラテスの板尾創路さんは、ちょっと怖いインテリ風で他の3人とは異質なのがおもしろい。
そんな彼が妻子の事になると、気弱な普通の人に一瞬で変わってしまうところがとてもいいです。

ピッチィの阿南健治さん、自分とは違って出来の良い娘をもったお父さんの喜びと
不安、悩みを見せてくれてました。

4人の俳優の魅力が交差する会話劇です。
ここに書いた文章だけだと、暗い物語?とおもわれそうですが舞台そのものは
とても軽く、明るい雰囲気があります。
作者のオーウェン・マカファーティーは北アイルランドの作者だそうで、原作の
セリフは労働者なまりが多く上演すると、笑いの連続なのだそうです。
今回の舞台は笑うというより、にんまりする場面が多かったです。

思いがけずおもしろい、人にお勧めしたくなる公演でした。


場内ではパンフレットの他に「タイルの本」というタイル専門の月刊誌が販売されていました。
4月号には今回の公演の出演者のインタビューも載っているのですが、タイル専門誌?そんなの誰が読むんだろう
・・・と、思ながら購入してみました(^_^;)
読んでみると建築や室内装飾に興味のある方なら楽しめる内容でした。
タイルと言ってもなかなか奥が深いのですね。
posted by みどり at 11:06| Comment(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「桜さくらサクラ 2009」

「桜さくらサクラ 2009」

「桜さくらサクラ 2009」@山種美術館
3月7日〜5月17日まで
展覧会公式サイトはこちらです。

4月6日(月)に観に行っています。平日ですがこの週は訳あって毎日美術館へ
行っていました。
そのわけは別のブログに書いてますから、ここには書きません。

前の週の土日が東京は桜が満開。
月曜日は美術館は休館であることが多いのですが、山種美術館は桜の頃は
月曜日でも開館であることを知り、行ってきました。

皇居を取り囲むお堀の一部は、千鳥ヶ淵(ちどりがふち)と言う名前が付いていて
桜の名所としても有名です。
その千鳥ヶ淵のそばにある山種美術館。
私の大好きな竹内栖鳳(たけうちせいほう)の「班猫」が所蔵されていますが、この
猫滅多に出てこない。

「桜さくらサクラ」は毎年サクラの時期になると開催されてきたそうです。
桜をテーマにした所蔵品の展覧会。
知らなかったのですがこの美術館は今年10月に広尾に移転するのだそうです。
なので桜の咲き誇るなかで「桜さくらサクラ」展は今年が最後なんだとか。
とてもいいときに来れました。

満開の桜を描いた絵というと頭に浮かぶのは奥村土牛の「醍醐」
画面中央にデンと太い桜の木。
後ろに土塀がありますが、いままでこの土塀が、左側で一段ずれているというか
土塀の角がみえていること、じっくり見ると初めて観るような感動があります
この作品は切手の図案にも使われていますね。
昔はせっかく満開の桜を書いているのに、木の幹と土塀に目がいってしまい
それがいやだったのですが、今回改めてみるとまるで違い棚のような配置の土塀
そのセンスの良さに引かれました。

同じ絵を見ても、心の成長というか年代によって受ける感覚が違ってくるようです。

東山魁夷の「春静」はうっそうと茂る深緑の森林と、手前の光るもやのような桜
の花。
東山魁夷というと、群青や青々とした緑色の岩絵の具が印象的なのですが、この
作品はやや渋い色遣いがめずらしい感じがしました。

美術館を出てからは千鳥ヶ淵の桜見物。




sakura3.jpg



きれいです。




sakura1.jpg


しだれ桜もありました。



sakura4.jpg



特にここは撮影の人気スポットのようで皆さん、カメラを向けていました。



2009年4月の国立近代美術館工芸館


桜の向こうに見えるのは国立近代美術館工芸館(月曜のこの日は休館日)の建物です。
ちょっとおとぎ話の中みたいでした。



sakura2.jpg

桜さくらサクラ・・・
posted by みどり at 09:00| Comment(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

劇団四季公演 ジーザス・クライスト=スーパースター エルサレム・バージョン

劇団四季公演
ジーザス・クライスト=スーパースター エルサレム・バージョン@自由劇場
出演:金田俊秀(ジーザス・クライスト)、金森勝(ユダ)、伊藤志保(マグダラのマリア)


3月19日(木)に2階A席で観に行っています。
すっかり書きそびれてます。
ジーザス・クライスト=スーパースターは好きなミュージカルですが、歌舞伎メイクと
大八車を駆使した舞台転換のジャポネスク・バージョンの方が好きです。
エルサレム・バージョンも悪くないのですが、出演者の皆さんの衣装も、舞台も
汚れてほこりっぽい感じが好きではありません。

それにしてもこの演目を自由劇場で観るのは、観やすくていいなと思いました。
以前観たのはこの劇場のすぐそばの四季劇場・秋(春はライオンキングがロングラン中)。
1階席で観るならなんの問題も無いでしょうが、私はいつも安い席専門なので
そうすると必然的に2階とか3階とか、後ろの方になってしまいます。
そうすると四季劇場・秋の一番安い席で観ようとすると劇場の天井(上がバルコニー
席があるため)が低いC席になる。

前にも書いたことがありますが、四季劇場・秋でC席でジーザス・クライスト=スーパースターを観ると、
十字架に貼りつけになってるキリストが全く見えないのです。
つまり肝心のラストシーンが見えない。

最初にここで上演したときは、おそらく苦情が殺到したはず。
次回のジーザス・クライスト=スーパースターの上演の時はこの席は前売りを
しなかった。
当日券の席にしていました。


自由劇場は天井が高いので、舞台上、客席の上の空間がぽっかり空いてるので
圧迫感が無く、すっきりした感じがします。

どうも公演の参考になっていませんね。
ユダがキリストを裏切った、とされますが舞台上のユダもジーザスが捕まった
こと、自分のしたことで苦悩します。

以前の演出では舞台の端から転がり落ちて消える、という演出だったと
思いましたが、最近は蟻地獄に
吸い込まれるように舞台下に消えていく。
なんだか妖怪の出てくるホラー映画の一こま観てるみたいで、あまり好きな演出
ではありません。

観てから一ヶ月たってしまいましたし、今回はこの辺でm(__)m

posted by みどり at 02:03| Comment(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月16日

「Classical ROLLY 2009」

「Classical ROLLY 2009」


「Classical ROLLY 2009」@青山円形劇場
出演:ROLLY
演奏:中西俊博、クリス・シルバースタイン、楠均、林正樹
演出:吉澤耕一  音楽監修:中西俊博


3月20日(金・祝)に観に行っています。
毎年この時期になると行われるロック歌手ROLLYさんと、ヴァイオリニスト中西俊博さんとのコラボレーション。
会場も比較的小さな青山円形劇場なのでどの席でも、出演者の皆さんが間近に見ることができるのが
うれしいです。

私はROLLYさんのファンなので、この方が登場するだけでうれしい(#^.^#)

軽いトークと、音楽の楽しい時間。
今回のテーマはクラシック。
有名なクラシックの名曲をROLLYさん流(中西さん流?)にアレンジ、してROLLYさん流に歌詞をつけ、歌ってくれました。

たとえばショパンの英雄ポロネーズ、エリック・サティのグノシェンヌ、ベートーベンの
「運命」など。
おもしろいのは日本の歌謡曲の歌詞をそっくり別のクラシックの曲に乗せて歌って
しまったこと。
観てから日にちがたってしまったので、なんの曲だったかすっかり忘れてしまって
ごめんなさいm(__)m

ムソルグスキーの「禿げ山の一夜」はなかなか激しい曲ですが、付けられた歌詞は
マンションの一室、夜中隣の騒音にノイローゼになる男の苦悩を歌ったもの。
男がついに隣に文句を言いに行きます「寺西さんのお仕事は分かってますよ、
でも・・・」というセリフが入ると場内笑いが・・・。
ROLLYさんの本名が寺西さんですからね(^◇^;)
どうやら実話が元になっているらしいです。
夜中に歌いまくっていたのかも・・・。

もちろんROLLYさんのギターの弾き語りもあり。
ROLLYさんは、NHKの朝のテレビドラマに出演もされるそうで今回の公演準備の間もドラマの撮影があり、
さらにCDのレコーディングもありで、相当忙しかったようです。

しかし公演はそんな慌ただしさは感じられない、密度の濃いないようでした。
楽しかったです。
来年も期待してるのですが、やってくれるかな?
posted by みどり at 07:36| Comment(2) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする