2009年01月30日

新春シャンソンショウ 2009

新春シャンソンショウ 2009


新春シャンソンショウ 2009@渋谷 O−EAST
出演:ソワレ、Kaya、サカイレイコ、佐々木秀実、ROLLY、HANA、山田晃士
ダンス:ハイスクールメイツ
演奏:エトワール板橋(ピアノ)、フジモリヤスユキ(ドラム)、他
司会:山田広野


1月20日(火)に聴きに行っています。
去年も同じ会場で「新春シャンソンショウ」が行われ、評判が良かったようで今年は
第2弾の公演となりました。去年の感想はこちらにまとめています。
シャンソン歌手のソワレ(=土屋信太郎)さんプロデュース。
正統派シャンソンはもちろんロック系、お笑い系となんでもありの楽しい公演です。
去年はワハハ本舗のお笑い芸人梅垣義明さんや、梅垣さんが客席にいた作家で歌手の戸川昌子
さんをステージにひっぱりあげたり、と大いに盛り上がったイベントとなりました。

なんとか雰囲気をお伝えしたいので私のイラスト付きでご紹介します。こんな感じ・・・ということでご了承くださいね。


今年も期待通り、去年にひけを取らない楽しいシャンソンショウでした。
(しっとりとシャンソンを聴きたかった方には、びっくりのイベントだったかもしれません)
今回はKayaさん、HANAさん、山田晃士(やまだこうし)さんは初めて知った方達です。

会場内は見事に老若男女入り乱れていました。
私の隣は初老に近い中年紳士で、開演前にいろいろとお話をする機会がありました。
新春シャンソンショウは今回が初めてだそうで「シャンソンでこんなに若い人が来るなんて珍しい」とおっしゃってました。
かなりのシャンソン通らしくて、ソワレさんのお店や戸川昌子さんの「青い部屋」に
もよくいかれるとか。
今日はソワレさんのお店(新宿ゴールデン街にあるらしい)で、チケットを買わされて来たんだそうです(^◇^;)
「青い部屋」は興味があるけれど、なんだかちょっと怖い気もしてまだ行ったことがありません。


冒頭は出演者皆さんでのシャンソンメドレー。
それが終わるとソロのステージ。
皆さん個性が強烈な方ばかりなので、歌よりそのキャラクターが印象的でした。


新春シャンソンショウ 2009 その1


サカイレイコさん(上のイラスト左)、HANAさん、佐々木秀実さん(イラスト右)は正統派のシャンソンを歌う方達で
私はサカイレイコさんの歌声に聞き惚れました。
ロングヘアときれいな歌声が印象的な清楚なお姉様、という感じです。
(サカイレイコさん公式サイトはこちら

HANAさんは、今回の出演者のなかでは一番地味なかんじでした。
この方だけどんな感じだったか覚えていませんm(__)m
ごめんなさい、全然イラストがかけません。



新春シャンソンショウ 2009 その2


山田晃士さん(上のイラスト右、左はソワレさん)は、歌がどうだったか今となっては記憶が定かではありません。
しかし黒のベストに赤いシャツ、そのキャラクターが強烈でした。
怪しげなマジシャンというか楽士というか、大道芸人という言葉がぴったり来ます。
(山田晃士さん公式サイトはこちら

前半のラストは佐々木秀実さんがしっとりと歌っておしまい。
シックな黒のドレスが似合っていました。
(佐々木秀実さん公式サイトはこちら


ここで15分休憩、トイレに直行(#^_^#)
並んでいたら、待ってる間私の前の女の子となんだかいろいろお話してしまいました。
二日前にこのイベントを知り今日は当日券できたんだとか。
山田晃士さんとROLLYさんのファンらしい。
ファン同士はいつの間にかお話しできちゃうのが楽しいですね。


新春シャンソンショウ 2009 その3



後半のトップバッターはKayaさん登場。(Kayaさんサイトはこちら
(イラスト右がKayaさん、左はROLLYさん)
姿はかわいい女性ですが、なんだかその声、立ち振る舞いは男性かしらん?と思わせました。本当のとこはどうなんですか??
姿はフランス人形をイメージしたのでしょうね。
とってもすてきな大きな帽子。
ご本人曰く「これが落ちるときはヅラ(かつら)も落ちる時なので、しっかり止めてます」でした(^◇^;)

そしてソワレさんとKayaさんのデュエット。
(ソワレさんご本人が書かれているブログはこちら
線の細いソワレさんとゴージャスなKayaさんの組み合わせは、視覚的にもすてきです。
その後でソワレさんのソロ。


トリは去年と同じROLLYさん。(ROLLYさん公式サイトはこちら
私のお目当てはもちろん、去年と同じくこの方です(#^_^#)
前半の冒頭ではスーツ姿でこれもかっこよかったのですが、
今度はスケスケのとってもセクシーな姿で登場。
見方によってはちょっと悪趣味というか・・・とにかくこの方でないと着こなせない衣装であることは間違いないものでした。
ロック調のシャンソンは隣の紳士にはどう聞こえたかな。
ショウが終わるとさっさと帰ってしまったのでこの方の感想を聞けませんでした。

ダンスのハイスクールメイツのメンバーの一人、柊アリスさんは去年「路上2」という公演でしなやかなダンスを見せてくれていました。
このメンバーの方だったのかと、意外なところで再会した気分でした。


7時開演のショウは10時半頃でやっと終わりました。
来年もやってくれるかな。期待してしまいます。


<2009-01-31追記>
後で知りましたが佐々木秀実さんは男性なのだそうです。
女性だとばかり思ってました!
posted by みどり at 13:12| Comment(0) | 音楽・コンサート・オペラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月29日

2008年度第2学期単位認定試験終了

昨日1月28日、受講していた「コンピュータのしくみ」の試験を受けてきました。

この科目、1学期で単位を落としてしまったので今回は実は再試験でした。
小中学生の頃から理数系は好きで得意科目なのですが私がその中でも好きなのは生物、化学のほうで
物理、電気系のことは苦手でした。
今回の「コンピュータのしくみ」は受講を始めてから「これは難しい!」と感じた科目です。
少なくても物理・電気の基礎的な事は学んでいた方が絶対いい科目です。
そうでないと、とっても苦労しますよ。
担当の岡部洋一先生は、細かい説明は「わかんなくてもたいしたことない」という感じでしてくれてない
のですが、実際学んでみるとたいしたこと無いどころか、ほんとにぜんぜんわかんないよ〜状態でまいりました。

1学期と2学期で勉強し直したので、私のテキストは書き込みだらけになってしまいました(^◇^;)

試験の感触は1学期の時は「全然分からん・・・」だったのですが、さすがに今回は「なんかできそう・・・」でした。
二度もやり直してるのですからそうでないと勉強してる意味がありませんよね。
なんとか今回は合格できそうな気がするのですが・・・。


試験とは別に今回は一つ失敗をしてしまいました。
それは筆記具一式を見事に忘れてしまったこと!
私の試験会場の足立学習センターに着いてから気がつきました。
あわてて最寄りのコンビニに走って事なきを得ましたが・・・あせりました。
もともと私は試験会場には早めに(30分から1時間前に)着くようにしてるのであわてないで済みました。

以前、受験時に必須の学生証を忘れてしまったことがあります。
この時は学習センターの窓口に申し出たら、ポラロイド写真を撮られて受験をし、後日学生証をもって出頭。
当日の写真と照合してOKとなりました。

2009年度も放送大学を受講するつもりです。
どの科目を受講するか選ぶのは迷いますが楽しい作業でもあります。
欲張っていくつも受講すると勉強時間がとれず大変な事になるので、1,2科目にするつもりです。

posted by みどり at 09:46| Comment(4) | 放送大学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月25日

もうすぐ2008年度第2学期単位認定試験

1月23日から放送大学の単位認定試験が始まりました。

私は「コンピュータのしくみ」1科目のみ受講していて28日が試験です。
内容の大まかなところは担当講師でもある岡部洋一先生のサイトでも紹介されています。
復習が進んでいません(^◇^;)
焦ってる割にはブログの記事を書いてるとは・・・。
今日はこれから勉強に専念しますm(__)m

私のブログにも「放送大学」「過去試験問題」のワードで検索してくる方がいるのが分かります。

私は試験のための勉強にはしたくない、と思います。
放送大学生の皆さん、初心忘れずがんばりましょうね(^^)V


放送大学は現在2009年度の学生募集中でもあります。
1科目でも勉強できますよ。
詳しくは放送大学のサイトで見てくださいね。


<2009-01-27追記>
こちらのブログ更新は試験終了までお休みいたします。
今少しお待ち下さいねm(__)m

posted by みどり at 13:36| Comment(0) | 放送大学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

花組芝居公演「泉鏡花の 夜叉ヶ池」 那河岸屋バージョン

花組芝居公演「泉鏡花の 夜叉が池」 那河岸屋バージョン

花組芝居公演「泉鏡花の 夜叉ヶ池」 那河岸屋バージョン@青山円形劇場
原作:泉鏡花  演出・出演:加納幸和
出演:小林大介、二瓶拓也、秋葉陽司、加納幸和、他 
ゲスト出演:竜小太郎



1月16日(金)に観に行っています。
幻想的な世界を描いた泉鏡花による「夜叉ヶ池」の舞台公演です。
劇団花組芝居による「夜叉ヶ池」は初演が1991年、再演1995年、今回は
再再演となります。
私は初演も、再演も運良く観ています。
1995年版は日本テレビ系で舞台中継もされています。

今回の公演はダブルキャストによる公演で武蔵屋組と那河岸屋(なにがしや)組の
2バージョン公演でした。
さらに配役を完全入れ替えての公演「天地会」というのが1日だけありました。
全部見たいけれど、さすがに都合もつかないしチケットもとれず「那河岸屋
バーション」だけ観てきました。

<あらすじ>
時代は明治の頃らしい。
夜叉ヶ池に住む龍神の白雪姫(加納幸和)は、別の池に住む許嫁の元に行きたいが
彼女が動けば麓の村は洪水に飲まれてしまう。
また遙か昔、白雪姫の両親と人間との約束で、人間が日に三度鐘を突く掟を守って
いるうちはここを動くことはできない。
諸国を旅する学者の山沢学円(秋葉陽司)は、この村はずれに住む鐘守りの男と出会うが、
彼は行方不明だった親友の萩原晃(小林大介)だった。
萩原はこの村を訪れたとき、死に際の鐘突男の願いを聞いて鐘を守り、身寄りのない
娘の百合(二瓶拓也)と出会い結婚をしていた。
再会を喜ぶ二人ですがそんな頃、干ばつに苦しむ村人は、雨乞いの生け贄として百合を出せと
萩原達の元に押しかけるのですが・・・。




花組芝居は役者が総べて男性なので、女性役はもちろん男性が演じています。
私が一番気になるのは百合です。
百合はどこかはかなげな美女であって、さらにどこか少女のおもかげがないと
いけない、とても難しい役柄と思うからです。

初演は松本文彦さん、再演では植本潤さんが演じていました。
お二人とも可憐な百合を好演していました。
特に植本潤さんはこれを演じてから、女形&男優として他の劇団公演でもぴっぱりだこに
なったことを記憶してます。
最近は女形をされなくなったようでちょっと寂しいです。
今回の二瓶さんも、かわいらしいお百合さんになっていました。
なかなかよいです。
小林さん演じる萩原、もとは山沢と肩を並べるインテリのはずですがふとしたきっかけで山奥に住んでしまう
という、山沢とはちがう山男的豪快さも感じさせてくれます。
萩原、山沢、百合の登場する冒頭の場面で引き込まれてしまいました。


加納さん演じる白雪姫は、風格があって「姫」らしくていいです。
龍神の白雪姫の衣装はバージョンごとの2種類あったそうです。
私が観た今回のバーションでは白が基調となったお姫様タイプになっていて
とてもきれいでした。
別バージョンの方は以前から使われている衣装だったそうです。
こちらは緋の袴に龍神だからと頭に角を付けたスタイル。

白雪姫や妖怪達が登場する場面は萩原達の人間達の世界とは全く別に異世界に
なっていて、どこかカーニバルのような楽しさです。
このあたりは泉鏡花の書いた脚本(原作はもともと小説ではなく、舞台台本として
書かれています)と離れた花組芝居らしい遊びの時間になっています。
お客さんを舞台に引っ張りあげたりするので、うっとうしい場面と感じる方もいるとおもいます。

物語は萩原達の話、龍神や妖怪達の世界、最後の村人達の騒動の場面と
いろいろ変わります。
劇場は円形の舞台でせまいのですが、狭さを感じさせないうまい使い方をしていたと思います。
一方だけに、昔夏に部屋につった蚊帳のようなものをつかって出入り用の幕に使っていたのは
視覚的にも物語にあっていたと思います。



公演は日替わりゲストがあり、この日のゲストは女形で活躍されてる「流し目のスナイパー」こと竜小太郎さんでした。
やはり客席はファンの方が多かったようです。
私は特別にファンではないしそもそも知らないので、竜さんが登場しても「誰?」としか思いませんでした。
(竜さんが以前花組芝居に出演された公演は観ています)
私は自分が気に入らないと拍手もしないたちなので、竜さんが登場して演技やアドリブを見せてくれても拍手無し。
(へそ曲がりでごめんなさい)
私の隣の女性二人組が「となりの人拍手しないのよ」なんて話してるのが聞こえてきました。
私の態度はとっても不思議だったのでしょうね。



「夜叉ヶ池」は1979年に篠田正浩監督が映画化もしています。
歌舞伎俳優の坂東玉三郎さんが百合と白雪姫の一人二役で出演。
萩原役は加藤剛さん、山沢役を山崎努さん、劇作家で俳優の唐十郎さんもちょい役で出演してるという豪華版ですが、
残年ながらDVD化はされてないようです。
私は以前テレビ放送された時にビデオで録画し、さらにDVDにダビングしたものを保存版にしています(^^)V
posted by みどり at 13:14| Comment(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月23日

映画「永遠のこどもたち」

映画「永遠のこどもたち」


映画「永遠のこどもたち」@ヒューマントラストシネマ渋谷
監督:J.A.バヨナ  製作:ギレルモ・デル・トロ
出演:ベレン・ルエダ、フェルナンド・カヨ、ジェラルディン・チャップリン、他
2007年 スペイン・メキシコ映画
映画公式サイトはこちら


1月14日(水)に観に行っています。
不思議な味わいの映画です。
あえて分類するならホラー映画になるのでしょうが、ホラーというには少し無理があるくらい味わい深い映画でした。


<あらすじ>
孤児院で育ったラウラは仲間の人気者。
とある家庭に引き取られ、大人になった今では結婚をして小さな息子もいる。
(息子のシモンは夫婦の実の子では無いけれど)
ラウラ(ベレン・ルエダ)と夫のカルロス(フェルナンド・カヨ)は、かつてラウラが
過ごした孤児院だった屋敷を買い取り、障害をもつ子供たちのホームにしようと
移り住む。
息子のシモンは想像上の友達をつくり遊んでいるが、やがて忽然と姿を消す。
屋敷に怪しい老女が訪れたり、広い屋敷の中にも誰かがいいる気配がする。
警察の捜査もらちがあかず、霊媒師(ジェラルディン・チャップリン)に屋敷の
中を見てもらい、ラウラが孤児院を去った後で子供全員が悲惨な死をとげた
ことを知るのですが・・・。



本国のスペインでは大ヒットを記録した映画だそうです。
ラウラはシモンの生みの母ではありませんが、シモンを心底愛していてなんとか
行方を捜そうとします。
実はシモンは病気を持っていて、定期的に薬を飲まないと危ない体。
彼が行方不明になっている期間を考えたらどう考えても生きているはずはないのです。
それでも「生きている」と信じて探す姿は、観てるこちらも「もしかしたら奇跡が起きて生きてるかも」と
思わすくらい説得力があります。

広い屋敷の中での怪しい物音、誰かのいる気配など、細かな出来事の積み重ねが
にこちらもびくびくしっぱなし。
不気味なマスクを被った子ども姿が現れますが、これも謎に満ちていて怖い。
最近のホラーは過激な描写が多いですが、この映画はそんなことはしてないのに
それでもかなり怖いです。

なんていうかこれは今時珍しい正統派の良質ホラー映画ですね。
怖いけれど、怖いだけでなく行方不明の子どもはどうなったのか、そしてかつてここにいた子供たちは
なぜ殺されたのか?という謎を追う過程がとてもサスペンスフル。
上質のサスペンス映画でもありました。

ネタバレは私は基本的にはしたくないので細かいことは書きませんが、ラウラが
ここで昔なにかあった出来事を探ろうとして、子供たちの霊を呼び寄せようと
テーブルにお菓子やお茶も用意して、かつて自分がみんなと暮らした頃の様子を
再現までする。
なんだか鬼気迫るものがありました。


子供たちが殺されたのには、もちろん訳があります。
どんな理由であっても殺すことに正当性があるわけではないけれど、子供たちのいじめによって
一人の子どもが死んでいる。
その事が全ての発端である、ということが物語の味わいを複雑なものにしています。

ラウラがこの屋敷に戻ってきたのは、殺されて大人になれなかった子供たちの霊が呼び寄せたのでしょうか。
大人になったラウラのほっぺたを触って、「ラウラが帰ってきた」と喜ぶ子供たち(の霊)の姿に涙してしまいました。


霊媒師役のジェラルディン・チャップリンは喜劇王チャップリンの娘さん。
もうこんなおばあちゃんになってたのかと、なんだか懐かしくなりました。
posted by みどり at 12:37| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月22日

「水野勝規  グレイスケール・ランドスケープ」展

「水野勝規  グレイスケール・ランドスケープ」展



「水野勝規  グレイスケール・ランドスケープ」展@INAXギャラリー2
1月7日〜1月28日まで
展覧会公式サイトはこちら

1月17日(土)に観に行っています。
土曜日に友人と銀座をブラブラの銀ブラの途中で観に行っています。

水野勝規(1982年生まれ)さん、今回初めて知った方でした。
展示作品は「gray scale」というビデオインスタレーション1点のみ。

ギャラリーの暗い空間の中に縦長のスクリーンがあり、これに映像が映し出されて
います。
どこかの砂漠らしいモノクロームの風景、水の流れ落ちるまるで日本画のような瀧、
朽ち果てた木と流れる霧。
初めて見たときは静止画像かと思いましたが、カメラ視点が固定されているだけと
気がつくまでに時間がかかりました。

砂漠の風景では遙か彼方で、人が模様のように動いているのが見えます。
瀧は絵ではなく水が確かに流れている。
モノクロームの世界はどこか硬質でひんやりした空気を感じます。
スクリーンが縦長のせいか私は「ふすま絵」を連想しました。
動くふすま絵・・・そんな物が部屋にあったらかなりうっとうしいでしょうね。

後で今回の展覧会のチラシをみたら「掛け軸」をたとえに使っているので、
なるほどと思いました。
動く絵の掛け軸。これはいいですね。

写真にとったり、普通に映像としてテレビに流したら特にどうということもない風景。
でもこうやって視点を固定し、暗いギャラリーの中で縦長のスクリーンを使うという
制限した枠の中でみせることで別世界の景色になっていました。
posted by みどり at 17:55| Comment(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「冬の絵空」

「冬の絵空」


「冬の絵空」@世田谷パブリックシアター
演出・上演台本:鈴木勝秀  作:小松純也
出演:藤木直人、生瀬勝久、橋本じゅん、中越典子、片桐仁、他


1月12日(月・祝)に1階席で観に行っています。
この「冬の絵空」は昔、関西の劇団「そとばこまち」が東京の本多劇場で上演
したのを観ています。
当時の「そとばこまち」には今回出演の生瀬さんがいて、出演・演出も手がけていました。

話の方は、時代劇だったな・・・としか覚えて無くて完全に内容を忘れてましたf(^―^;
ワンシーンだけ覚えている場面があったのですが、今回の公演ではその場面は
ばっさりと無くなっていました。

さて、今回の公演、チラシの写真をみるとなんだか劇団☆新感線がやるような
ど派手な演出の時代劇を連想させましたが、内容も雰囲気も当たり前ですが
全く違っていました。
しかし正統派時代劇でもないし、かといって劇団☆新感線ほどのインパクトも無いし、ならば徹底的に
オバカ路線で突き進めばいいのにと思うのにそうもなっていない。
どこか中途半端でした。

<あらすじ紹介>
内容は「忠臣蔵」ものをベースにしていますが、完全なオリジナル。
浅野内匠頭(中村まこと)が殿中で吉良上野介を切って、その後切腹。
浅野の家臣達が吉良邸に討ち入り。
と、これは同じなのですが違うのは浅野の殿様は実は生きていた、という話になっています。
吉良が嫌いだから、影武者に吉良を切らせて切腹して死んでもらったというとんでもないことになっています。
困ったのはバカ殿様をもってしまった大石内蔵助(橋本じゅん)。
浅野は討ち入りをしろとそそのかすが、大石はもちろんそんなことする気はない。

その頃、人気役者の沢村宗十郎(藤木直人)は、豪商の天野屋利兵衛(生瀬勝久)の娘おかる(中越典子)と
恋仲になり嫁にほしいが、利兵衛はそんなことは許さない。
赤穂浪士の世間の評判も落ちるし、いっこうに討ち入りをしない大石に利兵衛は業を煮やし、宗十郎に
ある芝居をすればおかるを嫁にやる、とそそのかす。
その芝居とは宗十郎が仮面を付けて、大石に化けさせ世間に出没させるというもので・・・。



テレビをほとんど観ない私は藤木直人さんを全く知りませんでした。
今回の公演は藤木さんファンの方が多かったようですね。
客席の雰囲気でそんな感じがしました。
(ちなみに私は橋本じゅんさんと、生瀬勝久さんのファンです)
「冬の絵空」の中でも二枚目役者という役柄がぴったり似合っています。
でも台詞回しに迫力がないのがややつや消し気味。

大石内蔵助は家老。こんな重みのある役柄を演じてもおかしくない橋本じゅんさん
はずいぶん役者として成長してきたと感じます。
生瀬さん演じる天野屋利兵衛はいかにも、金にあかしてなんでもやってきた商人と
いう感じがなかなか似合っています。
でもこの二つのキャラクターはこの物語で重要な役だと思いますが、人間的な面の描き方が薄い気がしました。

以前観ていて1カ所だけはっきり覚えていたのは天野屋利兵衛が、自分の死んだ妻の事を語るシーンでした。
好きになった女を、金にものを言わせて無理矢理女房にしたと語るシーン。
身はまかせるが、心は自分に開いてくれなかったことを語るのです。
彼の人間的な面がかいま見える唯一の場面だったのに、これをばっさり切ってしまうとは・・・。

片桐仁さんは、天野屋の飼い犬のシロ。
最初はおかるや、天野屋の周りをじゃれつくただの犬のように見えて観客の笑いをとりますが、
最後の方では犬とも人間ともにつかない魔界の生き物のようにも見えてきます。
片桐さん=シロがなんだかとてもよかったです。

最初と最後の舞台美術も、月夜や桜が満開の夜など、硬質で冷えびえとした中にキラリと光るもの
があるようなきれいなセットでした。

物語そのものは、周囲の大きな動きに巻き込まれ流されてしまう大石と赤穂浪士達
というのがおもしろいのですが、演出がそれを生かし切れていないと感じました。


<2009-01-23追記>
以前観たのがいつだったかと調べたら1992年で、音楽は「おかげ様ブラザーズ」による生演奏公演でした。
posted by みどり at 17:21| Comment(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月20日

「岡本啓 Cosmography Photography」展

「岡本啓 Cosmography Photography」展


「岡本啓 Cosmography Photography」展@東京・京橋 ギャラリー椿
1月17日〜31日まで
展覧会公式サイトはこちら



1月17日(土)に観に行っています。
何の展覧会をしているのかも知らずに行ったギャラリー椿で、初めてアーティストの
岡本啓(おかもとあきら)さんを知りました。
1981年、大阪生まれだそうです。

立体作品もありましたが、今回魅せられたのは平面の写真作品のほうでした。
草花や木の枝のモノクロ写真に、花のような、葉のような形の鮮やかな色彩が
加えられています。
かと思えば実際に採取した植物を押し花状態にして、その周りに彩色の手を加え
アクリル板で挟み込んでいる。
作品の裏側には作者のコメントもあります。
ギャラリーの方が裏を見せてくれましたが、なんと書いてあったか忘れてしまいました。
でもなんだか時間を封じ込めたような作品には、魅せられてしまいました。
柔らかな植物を被写体にしながら、印画紙やアクリルという硬質な美に封じ込めた、とも言い換えられそうです。

絵の具を使って筆で色づけをしてるのかと思ったら、印画紙に含まれた色彩を
引き出したものなのだとか。
写真のこと、現像のことは私は全く無知なので技術的なことは分かりませんが
こういう作品が部屋にあったらおしゃれだし、気分もすーっとしそうと思ってしまいました。

ギャラリーの作品を見てこんな風に感じるのも数少ないことです。
これは危ない・・・。
お財布が許すなら買ってしまいそうです。
ギャラリーの方がこれまた私の心を見透かしたように「まだ(岡本さんは)お若い
方ですから、お値段もお高くないですし」なんて事を言うから困ってしまう。
去年12月に初めてギャラリー椿に行きましたが、しっかり顔を覚えられていた
ようです。
しかしながら、一番気に入った作品はすでに売れていました。
これは良かったかも知れないf(^―^;


この日は久しぶりに会う友人達と銀座で食事をし、解散後一人の友人と銀座を
ぶらぶら。
(その途中でこの展覧会を観たのでした)
私も土曜日の午後、のんびり銀座の街の中を歩くというのは久しくやってなかった
ことでした。
銀座に行っても目的地に直行、その後は家にとんぼ返りの事がほとんどですから。

銀座のお店のショウウィンドウを眺めるのは楽しいですね。
ディスプレイがとても凝っていて美しい。
ショウウィンドウの中がまるで一つの美術品のようです。

この日、岡本啓さんの展覧会を観たのは全くの偶然でしたが、とても良い出会いだったと感じました。
こういう作品との出会いも一期一会。


posted by みどり at 14:45| Comment(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月19日

寿初春大歌舞伎 昼の部 「祝初春式三番叟」「俊寛」「十六夜清心」「鷺娘」

寿初春大歌舞伎 昼の部
「祝初春式三番叟」「俊寛」「十六夜清心」「鷺娘」@歌舞伎座

1月11日(日)に3階B席で観に行っています。
夜の部は、坂東玉三郎さんの鷺娘が観たくてチケットを取りました。

「祝初春式三番叟(いわうはるしきさんばそう)」
三番叟、といったら祝いの時の演目、としか知らないのですが今回上演の「祝初春式三番叟」は
三番叟物の中で一番能の「翁」に近い作品なんだとか。
今まで知らなかったのでこの際、調べてみました。
高貴な老人の翁は集落の長の象徴、千歳は若者の象徴、三番叟は農民の象徴という事らしいです。
そうだったのか・・・。
中村富十郎さん演じる翁(高貴な老人)の舞い、その後の千歳(尾上松緑・尾上菊之助)の舞い、
さらに三番叟(中村梅玉)が登場して五穀豊壌を祈って舞いを奉納。
どん底不景気の今ですが、いい年になりますように。


「俊寛(しゅんかん)」
長い物語の最後の場面だけ、つまりおいしいところだけみせる一幕もの。
「俊寛」はテレビの歌舞伎中継や、実際の舞台で何度も観てきましたが、松本幸四郎
さんが俊寛を演じるのを観るのはたぶん今回が初めてだと思います。
流刑になった俊寛が、赦免になって帰れるのに他の者を行かせて、自分は島に残る決意をする。
が、やはり悔いはあり、行ってしまう赦免船を追おうとする。
しかし、物語を知ってないと感動とは、やはり遠い感じがしてしまいます。
松本幸四郎の俊寛のラストは迫真の演技ですが、やや芝居がかりすぎの感じもありました。
幸四郎さんは好きな役者さんなので、こんな風に感じるのは私いとっては珍しいことです。


「十六夜清心(いざよいせいしん)」
遊女の十六夜(中村時蔵)と僧の清心(尾上菊五郎)。
この世では一緒になれない、と心中をはかるがそれぞれ助かってしまう。
互いに相手は死んだものと思っていますが・・・・と、この先が気になるのにここでおしまい。
豪華配役でお届けしますと言われても、と言いたくなります。
いつか全編通しで観てみたいです。


「鷺娘(さぎむすめ)」
舞踊作品です。
女形の坂東玉三郎さんの当たり役「鷺娘」は以前にも観た事がありますが、何度観ても美しい舞台です。
ダニエル・シュミットというスイスの映画監督は「書かれた顔」というドキュメンタリー
映画の中で「鷺娘」を記録してるくらいです。

真っ白な白無垢姿の娘が登場。
実は彼女は鷺の精が変身したもの。
人間の男に恋をして結ばれたものの、道ならぬ恋をした報いが訪れ結局は雪の降りしきるなかで息絶えるというもの。
恋した鷺の白無垢の姿から、あでやかな町娘のスタイルになって恋のうれしさを舞う姿は華やかです。
さらに鷺としての鳥の本性が現れる終盤は衣装も白、雪も降りしきるようになります。
時間的には短い作品ですがとても華やかで美しい作品です。
玉三郎さんは顔も卵形、肩はなで肩、着物姿がほれぼれするほど見事に似合う。

鷺娘が観たいから昼の部のチケットを取ったという方も多いようです。
私も何度でも繰り返し観たい作品です

<2009-01-23追記>
舞台を記録した映画版、シネマ歌舞伎「鷺娘」の予告編をこちらで観ることができます。
posted by みどり at 23:48| Comment(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月18日

ミュージカル「ドロウジー・シャペロン よっぱらいの花嫁介添人」

ミュージカル「ドロウジー・シャペロン よっぱらいの花嫁介添人」@日生劇場
作詞・作曲:リサ・ランバート、ブレッグ・モリソン
脚本:ボブ・マーティン、ドン・マッケンラー
日本公演演出・翻訳・振付:宮本亜門


1月10日(土)に2階席で観に行っています。
この作品は「2006年度のトニー賞で5部門の栄光に輝いたブロードウェイのヒット作」
なんだそうです。

ミュージカル大好きの初老の男性(小堺一機)が、お気に入りの古いミュージカル「ドロウジー・シャペロン」を
解説を交えて観客に紹介する、というスタイルで舞台が進行します。
劇中劇のミュージカル「ドロウジー・シャペロン」は1920年の作品ということ。
若くて人気絶頂の女優ジャネット(藤原紀香)が結婚・引退を宣言。
花嫁の介添人はこれまた人気の大女優(ただし若くはない)のドロウジー・シャペロン(木の実ナナ)。
ジャネットの周りにはおかしな連中がひっきりなしに登場。
ジャネットに引退されては大変なのでなんとか結婚を辞めさせようとするプロディーサー(尾藤イサオ)、
その愛人(瀬戸カトリーヌ)、なんだか変な菓子職人、ラテン系のなんだか濃い自称ジゴロ(梅垣義明)、
結婚式の主催者の有閑未亡人(中村メイコ)とその執事(小松政夫)。
そして花婿のロバート(なぎだ武)。
熱を込めてミュージカルの楽しさを語る男ですが、なにかとじゃまが入ってしまいます。




私は宮本亜門さんの手がける舞台が苦手です。
今までがそうでした。でも女優三人だけ登場するオリジナルミュージカル「アイガット・マーマン」は大好きです。
今回の作品、私にはやはり悪い予想の方が当たってしまいました。
オリジナルのミュージカルとどれだけ今回の日本公演が違うのか分かりませんが
今回見た限りでは、これでトニー賞を受賞?と思ってしまいました。

劇中劇のミュージカルはとても楽しいです。あえて古き良き時代のミュージカル作品
の雰囲気で作られていてこれがまた明るくて華やか。
音楽だって歌だって、とても楽しいです。
藤原紀香さんはミュージカル初出演だとは思えないほど、歌もダンスも見事です。
TVでのインタビューを観ましたが、藤原さん今回の公演の一年も前から個人的に
ダンスレッスンを始めていたそうです。

木の実ナナさんは、さすがに大ベテランですね、一人で歌っていてもしっかり舞台が
もっている。ものすごい存在感があります。

花嫁介添人の一人ジョージを演じる川平慈英さんも脇役とはいえ、こちらもミュージカルの大ベテラン
らしい余裕を感じます。
ジゴロの梅垣さんや、なんでここに出てくるのか?とおもわす女性飛行士(浦嶋りんこ)
さんなど、とにかく個性豊かな人揃いです。
そのせいか花婿役のなだぎ武さんがなんだかちょっと霞んでしまってるようにみえました。

今回の作品、ミュージカル大好きの男(役名がないようです)が作品を紹介しようと
するけど途中で何度もじゃまが入るというスタイル、オリジナルではもう少しテンポがいいのではないのでしょうか?
そう思わすくらい日本版はテンポが悪い。
ミュージカルを楽しみたいと、思う気持ちが本当にブツブツ切れてしまいます。
本当はここで「じゃまが入って困ってる男」をみて、それをこちらがおかしく思えれば
楽しいのでしょうが、そうならないから困った。

劇中劇のミュージカルだけ取り出して上演した方が、よっぽどいいのではないのかと
思いました。


posted by みどり at 11:12| Comment(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする