2008年12月14日

桑原弘明展

桑原弘明「Scope」展


桑原弘明 展@東京銀座 ギャラリー椿
12月6日〜12月20日まで
展覧会公式サイトはこちら

12月12日(金)に観に行っています。
11月に江戸川競艇内のアートミュージアムへ行き、その時初めて知ったアーティストの桑原弘明さん。
初めて見たときは、自動人形師ムットーニ(=武藤政彦)さんの作品が一瞬頭に浮かびましたが、
(なにしろ同じフロアにムットーニさんの作品も展示されているので)似てるのは作品の中に「部屋」が
作られていることぐらいと気がつきました。
当たり前でしたが、お二人の作品は全く違います。

この時展示されていた作品のすばらしさに驚きましたが、今回銀座のギャラリー椿で個展が開かれている
と知り行って来ました。

桑原さんの作品は、手のひらに載るくらいに小さな箱の中に作られた小宇宙。
まるで顕微鏡をのぞくように、箱の前面に付けられたのぞき窓のレンズをのぞくと、箱の中に作られた
部屋や、庭園が見えてきます。
箱の上や横から懐中電灯で光を当てられるようになっていて、その光の入る位置によって箱の中に見える
景色もその雰囲気がまったく変わってしまいます。
朝になったり、昼になったり、夕暮れの景色なったり、そして春の景色だったのが
光の入り方によって冬の雪景色なったり。

手のひらに載るくらい小さな箱なのですから、箱の中に作られた部屋の椅子やキャビネットなどの調度品の
大きさと言ったら指の爪の上に乗ってしまうくらいなのです。
箱はもちろん、箱に取り付けられているネジも、箱の中の調度品も総べて桑田さんの手作りなのだそうです。
箱の外観も腐食の手を加えまるで宝石箱のような美しさがあります。
手作りしてないのはのぞき窓に取り付けられたレンズぐらい、と係の方からお話をうかがいました。
今回も作品の小ささ、そして中をのぞいたときに見える光景の静けさ、楽しさ、に感嘆してしまいました。

この箱作品は「SCOPE」と呼ばれているそうです。
今回の展覧会では新作SCOPE作品が5点。そしてオブジェの展示でした。

「深き星の泉」
手前は椅子の置かれた部屋で、窓の向こうは春の野原。野原には大きな水晶が意味ありげに置かれています。
部屋の窓辺には青リンゴとコーヒーカップが。どこか懐かしい雰囲気があります。

「黙示の天使」
今回私が一番好きになった作品です。
見えるのは洋風の部屋の階段の見える一角。床の上には額つきの鏡が置かれています。
光の入り方で、部屋の窓から月の夜が見え床の上の鏡にはその月まで反射してるという手の込みよう。
別の位置から光が入ると、姿は見えないけれど翼のある天使のシルエットが壁に
浮かびます。
まるで天使が舞い降りてきたような感じがする作品です。

「メランコリア」
六角形の部屋。部屋の奥には木馬が置かれています。
小さな箱作品のはずなのに、中に見える部屋はとても広く見えます。

「ミカエルの扉」
ヨーロッパの田舎の部屋を思わす大きな窓のある部屋が見えます。
部屋にはギャビネットがありその中には様々なものが置かれています。

「水晶の庭」
文字通り、水晶の洞窟のような場所が見えます。


SCOPE作品の1点は、鑑賞者が作品の下に取り付けられたボタンで光の調節が
できますが、他の4点は係の方が横について懐中電灯の光を当ててくれないと、
鑑賞することができません。
係の方がこれをしてくれるのは13時、15時、17時の3回だけですので行くときは
ぜひこの時間を目指してくださいね。


11月に行った江戸川競艇アートミュージアムでは桑原さんの作品が2点展示されて
いて、その横にこれから購入する予定だということで2点追加展示できるように早々と展示台の用意が
されていました。
すでに予約されていたのか、それとも??
今回桑原さんの展覧会に行ったとき、江戸川競艇で初めて桑原さんの作品を観たことを係の方にお話ししたら、
今回の作品の内2点を江戸川競艇さんが購入されたとおっしゃってました。
どの2点が、江戸川競艇に行くことになったのか興味津々です。
(しまった・・・聞けば良かった!)
いろいろ説明をしてくださるからギャラリーの方・・・と思っていたら一人の女性の方は桑原さんのお姉様でした。


江戸川競艇アートミュージアム(=江戸川競艇内プレミアムラウンジ「遊」)で現在公開中の作品はこちらです。
posted by みどり at 10:48| Comment(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

東宝ミュージカル「エリザベート」2008年東京 3回目、4回目

東宝ミュージカル「エリザベート」2008年東京 3回目、4回目@帝国劇場
脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツェ  音楽:シルヴェスター・リーヴァイ
演出・訳詞:小池修一郎


12月6日(土)と9日(火)、共に2階B席で観ています。
今年はエリザベートを複数回見るという機会に恵まれました。
以前見たくても、チケットがとれなかったことがあったので今回はまるでその時の
不満を取り返すかのように、観に行ってしまいました。
今回は名古屋公演も観たのでトータル6公演も観てしまいました。

6日の主な配役です
オーストリア皇后エリザベート・・・涼風真世
黄泉の帝王・トート・・・武田真治
オーストリア皇帝 フランツ・ヨーゼフ・・・石川禅
皇太子・ルドルフ・・・伊礼彼方
皇太后・ゾフィー・・・寿ひずる
少年ルドルフ・・・石川晋太


こちらは9日の主な配役です
オーストリア皇后エリザベート・・・朝海ひかる
黄泉の帝王・トート・・・山口祐一郎
オーストリア皇帝 フランツ・ヨーゼフ・・・石川禅
皇太子・ルドルフ・・・浦井健治
皇太后・ゾフィー・・・初風諄
少年ルドルフ・・・田川颯眞


今回の東宝の「エリザベート」で気になるのは、エリザベートを演じるお二人と、トート
を演じるお二人のこと。

涼風&山口、涼風&武田そして朝海&山口、朝海&武田とその組み合わせは
うまい具合にまんべんなく観ることができました。


涼風さん、エリザベートの少女から晩年期までまんべんなく、そつなく見せてくれた感じです。
朝海さんは、高音部の声を出す時ちょっと苦しそうに聞こえるのですが?
少女期から大人になるエリザベート、歌い方も声の出し方もナンバーごとに徐々に
変えているのが分かりますが、その変え方がすこし唐突すぎるようにも聞こえました。
晩年のエリザベートが、まるで老女のように聞こえました。
山口さんのトート、歌声が深みがありのびやかでとてもすばらしいです。
それに比べると武田さんのトートは、歌の時にちょっと・・・と感じる場面もありますが、
それでも山口さんには無い若々しくセクシーな感じはとても魅力的です。

そんな訳で私は涼風&武田コンビが一番好きになりました。


今回観ていて気がついたのですが、武田さんは舞台上では他の方に比べるとやや
小柄なのですね。
武田さん演じるトートと、青年皇太子ルドルフ(伊礼彼方)が二人で踊る場面で、この二人は
普通に並んで立ってしまうと、武田さんの方が背が少し低くて細身できゃしゃな感じがしてしまいました。
が、それを感じさせないようにとの工夫か、ルドルフ役の方(特に私が観た伊礼さん)は武田さんが
トートの時は中腰になったりひざまづいたり、の動きを取り入れていました。
山口さん相手の時はこんな動きはなかった気がしました。
posted by みどり at 10:41| Comment(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする