2008年12月12日

身体実験劇場 勅使河原三郎ダンス公演「ない男」

身体実験劇場 勅使河原三郎ダンス公演「ない男」


身体実験劇場 勅使河原三郎ダンス公演「ない男」@シアターX(かい)
演出・美術・照明・衣装:勅使河原三郎
原作:ロベルト・ムージル作「特性のない男」
出演:勅使河原三郎、佐東利穂子、川村美恵、ジイフ、他
12月11日〜14日まで

12月11日(木)の初日に観に行っています。
コンテンポラリーダンスの勅使河原三郎さんによるダンス公演です。
ダンス公演は観てから、すぐ感想を書かないと印象がすぐに消えてしまうのでいそいで書き留めておきます。


開演すると舞台がわずかに明るくなってまた暗くなる。
いったん客席が明るくなったのは演出なのか、照明の操作ミスなのかよく分かりません。
何もないシンプルな舞台。
でもよく見ると上からひものような物が下がっていて、その下にはクリスタルの棒の
ような物がついています。(客席からではそれが実際なんなのかよくわかりません)

公演は始終、男性(たぶん勅使河原さん)と女性の声で、物語が延々と語られて
いました。原作の一部の朗読らしいです。
全く知らない「特性のない男」という物語。
「特性のない男」と女性の関係が語られているので、この二人は夫婦かなと思っているとどうも二人は兄妹らしい。
しかも近親相姦的ものを感じます。
そこで語られているのを聞いているだけでは、実際にそうなのか精神的なだけなのかよく、わかりませんでしたが。

「特性のない男」を勅使河原さん自身が演じているようです。
妹らしき人物は、一人の方ではなく二人の女性の方で演じているようでした。

言葉はもちろん聞こえてきますが、延々聞いていても物語の内容はまったく把握できなくてつかみ所がありせん。
きっとそこが勅使河原三郎は気に入ったんだろうと、思いました。
とても詩的で散文的。そしてこの言葉の「音」がとても音楽的です。
発せられる言葉を音楽として、それにダンスを乗せている感じです。
朗読というかナレーションを音楽代わりにダンスを見せてくれてる感じです。
とはいっても、内容を説明するようなダンスでは無いです。

ときにゆっくりと、時に激しい動きをみせる勅使河原さん。
ダンス公演は言葉で説明するが私にはとても難しいですが、今回の公演は
とてもおもしろかったです。

朗読は録音が流れているのですが、途中で実際に出演者の方の口から語られている
時もありました。
なんだか虚構と現実が入り交じったような、どこか今こことは別の異次元に連れて行かれたような不思議な感覚になる舞台でした。
posted by みどり at 10:12| Comment(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

劇団四季公演「55Steps」

劇団四季公演「55Steps」


劇団四季公演「55Steps」2回目@四季劇場 秋
構成・振付・演出:加藤敬二



12月5日(金)に2階C席で観に行っています。
10月に一度3階バルコニー席で観ていますが、再び行ってきました。
劇団四季創立55周年を記念した、歌とダンスのメドレー形式の「お祭り」公演です。
四季が上演してきたミュージカルや、そうでないものも含め名曲はほぼそのままで
歌われ、ダンス・振付については今回の公演のために特別に演出をした内容に
なっています。

一つの公演でいろんなミュージカル作品のおいしいところだけつまみ食いするような贅沢な楽しさがあります。
ミュージカル好きな方なら間違いなく楽しめます。
一粒で何度でもおいしい、そんな公演です。

どの出演者の方も良いのですが、やはり私が特に好きな「オペラ座の怪人」のシーンは特別にうれしいです。
ファントムが歌う「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」をファントムを実際に演じている高井治さんが、
歌ってくれます。
暗闇でスポットライトをあび、タキシードにマントを羽織り、シクルハット姿の高井さんはなかなか素敵です。
実際の「オペラ座の怪人」の時よりスマートでかっこよく見えるのは、どうやら体のシルエットが
隠れるからではないか、と気がつきました(^_^;
前回も書きましたがバレリーナが登場するのはいいけれど、もうひとり別の男性ダンサーが登場するのは
なんだか蛇足、みたいな気がしてしょうがないのですが・・・。

前回書きそびれましたが、ミュージカル「ライオンキング」での「王様になりたい」と歌うシーンでは
本来は子ライオンが大人の王様ライオンになりたいと歌っている場面ですけが、今回の公演では
ボクシングの試合場面になっています。
ちょっとひ弱そうな青年ボクサーが強そうな相手に勝ちたい、というシーンでこの歌を歌っています。
同じ曲を使っているけれど、ぜんぜん違う場面。
なのになんだかとてもぴったり!とはすごいです。
加藤敬二さんの演出のうまさだと思いました。

評判もよくて公演期間も3月1日まで延長になっています。
こちらもお勧めの公演です。
posted by みどり at 10:05| Comment(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする