2008年12月11日

演劇集団キャラメルボックス公演「君の心臓の鼓動が聞こえる場所」

演劇集団キャラメルボックス公演「君の心臓の鼓動が聞こえる場所」


演劇集団キャラメルボックス公演「君の心臓の鼓動が聞こえる場所」@サンシャイン劇場
脚本・演出:成井豊+真柴あずき
出演:西川浩幸、黒川智花、岡内美喜子、大内厚雄、他


12月4日(木)に観に行っています。
レパートリーシステムをとっているので再演も多い劇団ですが。今回は新作公演です。

<あらすじ>
放送作家として、脚本書きを主な仕事にしている根室典彦(西川浩幸)の元に、約15年ほど前に
別れた妻の元にいるはずの娘、いぶき(黒川智花)が突然やってくる。
離婚してから一度も会ったことのない娘。
父に会いたかったからと言ってはいるが、どうも自分が書いた小説を大手の出版社から出してもらいたくて、
その紹介を父にしてもらおうとの下心があるらしい。
テレビドラマの人気脚本家が、原作者からのクレームで執筆に行き詰まり、助っ人
として典彦に明日までに脚本を書くようにと、急ぎの仕事が依頼される。
いぶきは父に食べてもらいたくて、食事の支度や豪華なお弁当を作りますが、忙しい
典彦はそれを食べることもままならない。
いぶきの小説を読んだ典彦の友人の作家は、その完成度に驚くがこの作品を書いた
のはいぶき自身では無いらしいと、気がつきます。
そして、今ここにいるいぶきも典彦の本当の娘なのか?という疑問が出てくるのですが・・・。




最近は他の作家の小説の舞台化も多くなってきたキャラメルボックスですが、今回は
久し振りに成井豊さんが、先に原作小説を出してこれを元に脚本がつくられたそうです。
そのせいか筋立てにも無理がない物語になっていたと思います。

作家とはいえ派手な人気作家ではない典彦。テレビドラマの脚本を書いて、そこそこ
の生計をたててるごく地味な人物。
西川さんはこの地味だけど、まじめで仕事熱心な人物を好演していたと思います。
以前は、アドリブではないのでしょうが舞台でなんだかおちゃらけた(意味分かって
もらえるかな)事も多かった西川さん、今回はそれがほとんどないのがかえってとても
よかったと思います。

黒川さん演じる、はつらつとした元気いっぱいのいぶき、良かったです。
父に手作りの食事を食べてもらいたくて一生懸命のいぶき、でも父の仕事の忙しさまでには
気が回らないのはまだ女の子だからしょうがないか。

いい演技を見せてくれた黒川さんですが、劇団員はなく客演だそうで最近は主役級の人に客演ばかり
頼んでないかキャラメルボックス、とちょっと心配になってきます。
古参の劇団員が少なくなり、若手劇団員ばかりになってますが主役をしっかりはれる
劇団員をもっと育てていってほしい、と古参ファンは思っています。

父の名声を利用しようとして娘が上京してきたのか、とみえる前半は見ていてなんだか気分の
良いものではありません。
後半そうじゃないと、わかりますがSF的な展開はやや安直な感じがしました。
それでも成井さん原作の舞台としては、久し振りにしっとりとでも見応えがありました。

相変わらず、この劇団の声と振りともにオーバーアクションの演出は私は大の苦手で、
いつものことなのですがこれは好き嫌いがかなりはっきり別れると思いました。


キャラメルボックス、来年の春には映画にもなったベストセラー小説「容疑者Xの献身」(東野圭吾・作)
を舞台化するそうで、これは今からとても楽しみにしています。

posted by みどり at 10:15| Comment(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする