2008年10月18日

劇団維新派公演「呼吸機械」

劇団維新派公演「呼吸機械」@滋賀県長浜市さいかち浜 野外特設劇場 びわ湖水上特設舞台
作・演出:松本雄吉
音楽:内橋和久
維新派公式サイトはこちら


10月12日(日)と13日(月・祝日)の千秋楽を観に行ってきました。
関西を拠点にしている劇団維新派。
前回公演は2007年、関東のさいたま芸術劇場での「ノスタルジア」はもちろん観ています。
そして今回は今回は4年ぶりの野外劇公演ということで、ぜひ行こう!と計画を立てました。
(なにしろ私、千葉県民ですので)
4年前の野外劇は大阪で上演された「キートン」。
もちろん観に行ったのですが、公演当日大阪は大型の台風直撃で公演中止になってしまいました。


今回の「呼吸機械」、実は観ていてほとんど物語がわかりませんでした。ちょっと恥ずかしいけれど、本当。

とりあえず上演前に配布された印刷物を見るとストーリィの大まかなことは紹介されていました。
物語の舞台は第二次世界大戦中の東欧。
戦争孤児となった少年カイ・アベル・イサク、そして少女オルガの物語らしい。

あてどなくさまよい、時には盗みもしながら成長する彼ら。
大人になって互いのことを知らぬ間に出会うけれど・・・・といったところらしい。

維新派の公演というと限定していたわけではないけれど舞台はいつも日本か架空のどこか、だったと思います。
冒頭の音楽とメンバーの群舞がはっきりと東欧風というのもちょっと珍しい。

少年たちが列車に忍び込んで盗みをしようとして舞台上に巨大なセットが登場したり、メンバーが各部分を
持ってきて一つの街が作り上げられたり、そして客席に座って舞台の向こうに見えるのは
壁ではなくて黒々としてひろいびわ湖の水面。

びわ湖も舞台の一部として使っているので、役者さんたちも最後にはびしょぬれでした。
舞台も最後の方は水を流しているのか、それともびわ湖の水面が上がってきてるのかよくわかりません
でしたがラストの方になると舞台そのものが水びたしになっていました。

維新派の公演には、歌のような、呪文のささやきのようにも聞こえるセリフが特徴のひとつになっています。
音楽のようなセリフの流れと内橋和久の生演奏による音楽も心地よい。
独特の浮遊感があって好きです。

よくわからないけれど、夜空に花火が上がり黒い果てしない空間をかんじさせるびわ湖の水上は
魅力的でした。

撮影してよかったのかどうかわかりませんが、千秋楽の後、舞台上を皆さん撮影してるので
私もつい撮ってしまいました。
維新派公演 びわ湖水上舞台


これが最後で、この後はこわしてしまうからいいのかな?



維新派の野外劇というと、公演の会場に作られる屋台村も特徴的です。
これは劇団のメンバーの方が出店しています。
この日は私もフランクフルトと、あったかなトン汁を食べることにしました。

屋台村1



維新派公演 屋台村2


お芝居を観て、屋台でおいしいもの食べて、ちょっとしあわせ。
屋台村では、特設の舞台もあり歌や音楽の演奏もありました。

私はこのあと米原駅から東京池袋駅行きの夜行バスに乗りましたが
「祭り」は日の出まで行われたようです。

維新派のみなさん、ご苦労様でした。そしてありがとう!





posted by みどり at 22:56| Comment(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年秋・劇団四季「オペラ座の怪人」

2008年10月 「オペラ座の怪人」


劇団四季「オペラ座の怪人」@大阪四季劇場

10月12日(日)に1階G列で観ています。
この日の主な配役です。
オペラ座の怪人・・・村俊英
クリスティーヌ・ダーエ・・・笠松はる
ラウル・シャニュイ子爵・・・岸佳宏
メグ・ジリー・・・宮内麻衣
カルロッタ・・・諸英希
マダム・ジリー・・・戸田愛子
ムッシュー・レイエ・・・深見正博
何度も観ている作品なのに始まる前は、やはり期待でドキドキしてしまいます。
冒頭の古く薄暗い劇場でのオークション場面から、一気に華やかなオペラ劇場の
場面に変わっていく様子はまさに「めくるめく」という言葉がぴったり。
ここは一番好きな場面です。

村さん演じる怪人は以前も観たことがあります。
村さんの声はすばらしいと思います。これでもう少しスタイルが・・・、とここで止めておきます。

ラウルは8月に観に来たときと同じ岸さん。
「キャッツ」で鉄道猫のスキンブルシャンクスとは全く違った魅力がかいま見えて
おもしろいです。

クリスティーヌ役の笠間るいさんは、たぶん初めて見る方。
高いソプラノがきれいな方でした。

簡単ですが、これで・・・。
posted by みどり at 15:43| Comment(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「没後80年記念 佐伯祐三展」


「没後80年記念 佐伯祐三展」



「没後80年記念 佐伯祐三展」@大阪市立美術館
9月9日〜10月19日まで


10月12日(日)に観に行っています。
すでに関東圏では笠間日動美術館と横浜美術館で開催されていた展覧会だそうです。
関東で見逃していたので、ちょうど良い機会と行ってきました。
(千葉県民の私、この日は大阪に来ていました)

洋画家の佐伯祐三(1898-1928)が大阪生まれの方とは知りませんでした。
今回は約110点の作品による展覧会だそうで、私もこれだけまとまった佐伯祐三
作品を観たのは初めてでした。

日本からパリにやって来て、画家のブラマンクであったことが作風がかわる
きっかけになったとか。

やはり佐伯祐三の作品というとパリの街を描いた作品が頭に浮かびます。
そして街の壁や、壁に貼られたポスターからはみ出さんばかりに描きこまれた
踊るような文字。
人が描かれてなくても、街中の喧噪というか活気が伝わってきそうな感じがしてきます。
最近その存在がわかったという「カフェ・タバ」は画面を大きくしめるカフェの黄色のテントと
そこに書かれた文字が目を引きます。

「人形」は佐伯祐三がパリで一目惚れして購入した人形を描いたものだそうです。
赤と白の縞模様の帽子を被った眼のぱっちりしたお人形。
確かにとても愛らしい。

一時日本に帰国した頃の絵は、日本の身近な街を描いていますが一戸建ての
小さな家がちまちまと建っている風景はいかにも狭い日本、と感じます。

1928年、パリ郊外村モランという所に仲間と一緒に写生旅行に行ったそうです。
村の教会を様々な方向から描いていて、よほど興味を引いたようですが以前の
パリの街を描いたときとはうってかわり、絵の中から踊るような文字が消えています。
佐伯の中で何が起こったのでしょうか。
その後体調を崩して亡くなっているそうで、やはり気力と体力が衰えていたのではと
感じてしまいます。


この日は「特集展示 大阪市立美術館コレクション、その誕生と成長」も観ています。
ダリの「幽霊と幻影」、そしてモディリニアーニの「髪をほどいた横たわる裸婦」の明るい肌の色が印象的。
また、私にとっては三上誠さんの作品が三点もあるのはちょっとうれしかったです。
胸から花が咲いたような作品「胸の花」の習作、ダンボールと輪切りにした木の枝を
貼り付けた抽象的な作品。
日本画家とは思えない幅の広さを見せた方です。

また2階の常設展示では伊藤若冲の「鶏図」がありました。
一つがいの鶏と、ひよこを様々なポーズと角度で描いた作品は、墨一色で描かれた
とは思えないくらい見応えがありました。

posted by みどり at 15:36| Comment(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月17日

2008年秋・観劇旅行記 その1

大阪市立美術館からみた通天閣


先日の連休中は大阪・京都・滋賀県びわ湖へ行ってきました。
関西の劇団維新派が一年ぶりに公演があり、しかも今回は4年ぶりの野外劇公演
をびわ湖畔で行うということで、ぜひ行こうと決め計画を立てました。
と、いってもいつもの弾丸ツアーになってしまいましたがf(^―^;
早起きが苦手な私、夜行バスを使うと夜のうちに移動が出来るし昼間の時間が
有効に使えるし、安いしで夜行バス利用の旅行すっかり癖になってきました。



10月11日(土)東京駅22時50分発、大阪駅行きのJRバスに乗車。
バス(=バス会社)は探すといくらでも安いのがあるのですが、あんまり安いのは運転手さんが
相当無理を強いられているらしいので、安全面で不安があり私はちょっと敬遠してます。
ある程度、安全をお金で買っているつもりです。

今回のメインは維新派の公演の観劇ですが、上演は夜なので昼間は別の所を
寄ろうとまずは大阪へ行くことにしました。


12日朝、7時過ぎに大阪駅到着。
何度か大阪に来たので、最近はやっと朝ご飯が食べられる所も分かりました。
うどん屋さんにいって、朝うどんセットを注文。
温泉たまごの入ったうどんと、あったかなおにぎり一個つきで360円(^_^)
うどんは他にも、ちくわの天ぷらや、大根おろし、とろろ昆布、油揚げ、など具の違う
ものを選ぶことが出来ました。

さて、この日の昼間のメインは大阪四季劇場でのミュージカル「オペラ座の怪人」
の観劇。
開演は午後1時なので、それまでの時間をどう過ごすかですがこういう場合
私は美術館へ行くのが習慣になりつつあります。
どうも私、観光地にはあまり興味がわかないようなのです。


さて、早速天王寺駅へ向かい、大阪市立美術館での「佐伯祐三展」を鑑賞。
大きな美術展は東京で開催されて半年後くらいに関西に循環することが多い
ようです。
今回の佐伯祐三展もたしか以前東京で行われていたと思ったのですが、その時は
行きそびれていたのでちょうどよかったと思いました。
佐伯祐三展の感想はまた別に書きますね。
冒頭の写真は美術館前からみた景色。通天閣が見えます。



大阪駅にもどり昼食(ミックスフライ定食)
午後1時からは大阪四季劇場で「オペラ座の怪人」鑑賞。
(こちらの感想もまた後日に)
15時40分頃終演。

この後は、維新派の公演が行われる滋賀県へ向かうのですが、最寄り駅は田村駅。
大阪駅から敦賀行きの新快速に乗車すると、田村駅へは乗り換えなしで行くことが
出来ました。便利!
18時ちょっと過ぎに田村駅に到着、大勢のお客さんが降りましたがやはり皆さん
維新派公演が目的のようです。

維新派の公演はびわ湖畔に作られた特設劇場。
客席に座ると舞台の向こうはもうびわ湖。
19時から野外劇公演「呼吸機械」が開演です。
(すみません、この感想もまた後で)
21時頃終演。


今宵の宿は田村駅から二駅離れた米原駅すぐそばの「ホテルナレッヂイン」。
あらかじめネットでこのホテルの評判を見てみると、どうもよろしくないのです。
しかし安いし(シングル素泊まり4200円)維新派公演会場からも近いのでここに決めました。

米原駅は新感線の乗り換えで一度通り過ぎた事がありますが、駅の外へ出たのは
今回初めてです。
駅前に大型スーパーがある以外はあまりお店も無いようです。
ネットで調べておいたので、少し離れた所にコンビニがあるのが分かっていたので
そこで夜と朝の食料調達ですf(^―^;
行って分かったけれど、途中に24時間営業のラーメン屋さんが一件ありました。
(・・・24時まで営業のお店だったかも。記憶が曖昧でごめんなさい)

さて、おっかなびっくりで行ってみた「ホテルナレッジイン」
私の部屋は3階の301号室。窓からは米原駅がよく見えます。
うわさ通り、浴室のカーテンはカビの黒いシミだらけ(^_^;)
知らないで初めて観た人はひいてしまうでしょうねえ・・・・。
でもそれ以外は、問題なく快適に過ごせましたよ。

翌日は夜、維新派公演の千秋楽を観るのですが、昼間は京都へ行こうと計画を
たてていました。
続きのお話しは、また後日!




<2008-10-18追記>

ホテルの窓から見た米原駅


上の写真は10月13日(月)ホテルの窓から見える米原駅風景です。

ホテルナレッヂインの室内


これがホテルの室内です。
私の身替わりのピンクのリュックを置いて写真を撮るのが習慣になりました。

posted by みどり at 07:59| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月16日

Piper10周年記念公演「ベントラー・ベントラー・ベントラー」

Piper10周年記念公演「ベントラー・ベントラー・ベントラー」


Piper10周年記念公演「ベントラー・ベントラー・ベントラー」@全労済ホール スペース・ゼロ
作・演出・出演:後藤ひろひと
出演:川下大洋、山内圭哉、竹下宏太郎、腹筋善之介、他




10月9日(木)に観に行っています。
最近では映画「パコと魔法の絵本」の原作者としても知名度が上がった後藤ひろひと
さん。
その後藤さんの最新作なのでどうしても期待してしまいますが、期待するのは
ちょっと無理がありました。
なにしろ今回の公演はPiper(ぴっぱー)の公演。
今までもPiperの公演は観てきましたが、どうやらお馬鹿な事を真面目に楽しく
やってしまおうというのがコンセプトのようですから。
Piperは後藤さん、川下大洋、山内圭哉、竹下宏太郎、腹筋善之介さん5人の集団です。

<あらすじ>
どうやらはそこは宇宙人を解剖したと言われる、軍の秘密基地。
秘密基地・・・のはずだけれどなぜかそこに住み着いて出られなくなっている家族が
一組。母(楠見薫)と父(山内圭哉)と坊やみたいな年齢不詳の娘(平田敦子)。
そこに宇宙会議に参加するという怪しげなツアーを行っている男(松尾貴史)が
騙した客(川下大洋)を連れてやって来る。一家は宇宙人役をするらしい。
ツアーガイドの男は客を騙すために車の運転手に宇宙人役を言いつけ、準備万端のはずだったが
何も知らないカップルが迷い込んできたり、運転手はじつは元傭兵で記憶喪失になっていたり。
それぞれの人物が誤解と思いこみで話はどんどんややこしくなってしまうのですが・・・。




去年の「ひーはー」は客の来ないステーキハウスに住み込みで経営してる家族が
母(楠見薫)と父(山内圭哉)と坊やみたいな年齢不詳の娘(平田敦子)で、
今回と家族構成・出演者も全く同じ。
この店に、いろんな人々がやって来てのドタバタ喜劇でしたが、これも今回も同じ。

今回の公演、大勢のキャラクターが入り乱れ、誤解が誤解を生むその会話のやりとりはさすが後藤さん、
と思わせますが話のスジ的には「ひーはー」と何ら変化がないので後藤さんにしてはちょっと
手抜きでしょ!と言いたくなってしまいました。
しかし、後藤さんごめんなさい、この手の公演はとやかく言う方が無理みたいですね。

お馬鹿なことを、まっさらな気持で受け入れて楽しんでしまう方が得、のようです。
posted by みどり at 08:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月14日

映画「ブラザーズ・クエイの幻想博物館」 「プログラムE」

quayb.jpg

特集「ブラザーズ・クエイの幻想博物館」
「プログラムE」 @シアター・イメージフォーラム



双子のアニメーション作家クエイ兄弟の新作映画「ピアノチューナー・オブ・アースクエイク」が
公開されるのに先立ち、彼等の長編・短編の旧作が特集上映されています。

近年はアニメーションに限らず実写作品、実写+アニメの作品も多く手掛けるようになってるようです。
ここ十数年日本では全く活動が報道されないので、どうしてるんだろうと思っていました。



10月7日(火)に「プログラムE」を観に行っています。
今回の上映に際してパンフレットは作られなかったようで、製作年代とか出演者
とか詳しい事がまったく分かりません。


「デュエット」
実写+アニメ作品。
薄暗い大きな空間。そこに下がっている二枚の大きなカーテンが風に揺れています。
カーテンは闇の中で白く輝くように見えます。

そして男性と女性の一組の人間のカップルが踊りだす。
見たこと無いくらいきれいです。
こんなきれいなダンス映画はじめてみました。
ダンス映画…ではないのでしょうけれど、とにかくきれいな映像でした。

最初のうちは色彩がほとんど無くモノトーンの趣きなのに、途中でインクが注入されるみたいに
スクリーンに色彩が現れて来ます。
白黒の女性の顔に赤味がさし、着てる服の花柄が浮かびあがる。
幻想から現実の世界に戻った
と言う風ではありません。
途中に1個所だけアニメーションのシーンがあり、その一瞬が魔法のように見えました。
クエイ作品はやはり幻想的です。



「サンドマン」
実写作品。
セリフは一言も無いのですが何かのストーリィがあるような映像です。
物語はよく分かりませんでしたが、それでもおもしろかったです。

眠ったまま起きないらしい老人。そしてその家族らしい人々。

等身大の人形を作っている初老の男。
彼が作りかけの女性型の人形に眼のガラスをつけるとたちまち人形は命をもって動き出す。
(人形は生身の女性ダンサーが演じています)
制作依頼者?らしき若者の前では、はにかむように一緒に踊る人形。
しかし創造主の男からは、おそれるように逃げる。
人形に恋してしまった創造主の男と人形の、ダンス風の振付はなんだかちょっと危ない感じですが
ゾクッとするようなおもしろさがありました。

町の風景や、人形師?の工場らしき場所などどこか幾何学的で絵画的構図です。
これも見ていて興味をそそりました。



「ソングス・フォー・デッド・チルドレン」
人形アニメーション作品。
現れる子どもの顔の人形は古ぼけていて、けしてかわいくはありません。

しかしそれが、映像世界の中では独特の雰囲気を醸し出します。
クエイ兄弟はかわいい人形や、きれいな人形には興味が無いようです。

特定の誰かがいるのかどうかわかりませんが、死んだ子ども達へのレクイエムでしょうか。
黒い雲のなかにまよいこんだような映像。時々きらりと光って通り過ぎる何か。

人体標本のような人形。腹のフタをとり次第に内臓までさらけ出し、その子宮の
中には小さな胎児まである。
子どもの中の子ども。
なんだかエンドレスの迷宮に迷い込んだ気分でした。



<2008-10-16追記>
後から気がつきました、今回の特集上映に際してチラシが2種類あることが分かりました。
表はクエイ作品の写真が載っているのは同じですが、裏面が宣伝文だけのものと
もう一つ各上映作品について簡単な解説が載っているもの、の2種。

「デュエット」 1999年作品
イギリス、ロイヤルバレエ団のダンサー・振付家のウイル・タケットのバレエを演出したものだそうです。

「サンドマン」 2000年作品
イギリスのコンテンポラリー・ダンサー、アダム・クーパーとのダンス作品だそうです。

「ソングス・フォー・デッド・チルドレン」 2003年作品
テートモダン企画協力作品だそうです。
posted by みどり at 08:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月13日

「キーン」

kean.jpg

今、滋賀県米原から京都へ向かう電車の中です。

昨夜はびわ湖畔で行われた劇団維新派の野外劇公演を観てきました。
今日はこれからせっかくですので清水寺を見て来ようと思います。
夜はまたびわ湖に戻り維新派公演の千秋楽を見てから帰ります。


出かける前に書いて自分の携帯電話に転送しておいた記事を手直しして投稿します。



「キーン」@天王洲 銀河劇場

翻案:ジャン・ポール・サルトル(アレクサンドル・デュマの原作より)
演出:ウィリアム・オルドロイド
出演:市村正親、須藤理彩、鈴木一真、高橋惠子、他


10月4日(土)にA席(3階席)で観ています。
18世紀から19世紀にかけて実在した俳優、エドマンド・キーンをモデルにした
物語だそうです。
キーンを市村正親さんが演じています。

<あらすじ>
19世紀末のイギリス。俳優のキーン(市村正親)はスター俳優で人気者だか、私生活では金遣いがあらく、
飲んだくれの女ったらし。
今のターゲットはデンマーク大使夫人のエレナ(高橋惠子)、しかしキーンと深交の
ある皇太子(鈴木一真)も彼女に夢中で、キーンに対抗心をむき出しにする。
そんな頃、キーンの元に彼の熱狂的ファンであるアン(須藤理彩)が役者にしてくれと
飛び込んでくる。

昔世話になった劇団の窮地を救うため「オセロー」を上演することになったキーン
だが、オセローの妻役の役者がおらず仕方なくアンを使うことにします。
それまで役者などやったことがないアン。
果たして無事「オセロー」の幕はあくのかどうか。



サルトルというと哲学者、としか知りませんでした。
日本ではともかく広く名を知られるようになったのは劇作家としてだったそうです。

実在のキーンは最初大道芸人として活躍し、その後俳優として人気を得たらしい。
人気はあったけれど、素性のよく分からない故に社会的地位のある人々からは
からは下に見られていたらしい。

舞台版でのキーンが人気者になったのに、酒におぼれるような生活をしていたのはやはり人目が
気になっていたからでしょうか。
この舞台では皇太子もデンマーク大使夫人も全然高貴な人に見えません。

サルトルが意図的にそう書いたのか、今回の出演者の雰囲気や演出のせいなのか
よく分かりません。

見れば見るほど、キーンも他の高貴な人々も別に何の違いもない普通の人間に見えます。
貴族やブルジョアなどはなであしらうキーン。
いい役者だけど卑しい出のヤツだからな、とどこか見下している
人々。
どっちもいい勝負です。


必死にキーンについていこうとするアン。目的の為には手段を選ばないある意味純粋なところがあります。
こういうのがそばにいたらとっても困る、という人物で実際キーンも困っています。
おそらくやっかい払いしたいところのはず、ですがこんな彼女にたよらなけば「オセロー」の
幕が開かなくなってしまい、彼女がセリフを忘れたら、合図をすればアドリブで何とかするというキーン。

それまで飲んだくれたり、デンマーク大使夫人をものにしようとするだらしないシーンばかり見て
いたので、この場面はとても頼もしくみえました。
初めてベテランの役者らしく見えた場面です。

キーンの身の回りの世話を焼いているソロモン(中島しゅう)がよかったです。
どうしようもないヤツだとキーンを見ていますが、彼にきりきり舞いさせられている
のではなく、逆にキーンをすっぽり包み込んでいるところがありました。


ところで市村さんはシェイクスピアの演劇では「ハムレット」や「リチャード三世」は
演じてきたことがあるけれど「オセロー」は無いそうです。
と、するとほんの一部ではあるけれどキーン=市村さん演じるオセローが見られる
この公演は貴重なことだなと思えます。

実際、市村さんのオセロー役、迫力があってとても良かったです。ほんとに市村さん主役で舞台「オセロー」を見たくなりました。

舞台上には何人もの出演者はいるのですが、市村正親さんはほとんど出ずっぱりで
市村さんの一人芝居のような公演でした。
posted by みどり at 08:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月12日

映画「小さな赤い花」

tiisanaa.jpg

映画「小さな赤い花」@シアター・イメージフォーラム
ヤン・ユアン監督作品
2006年 中国・イタリア合作



10月2日(木)に観に行っています。

<あらすじ>

4歳のチアン(ドゥン・ボウェン董博文)はある日、父の仕事の都合で全寮制の
幼稚園に預けられる。
その園内では先生の言うことを良く聴き、良いことをした子には紙製の赤い花
がもらえ、悪いことをした子は持っていた花を没収。
教室の前に置かれた表には各人の名前と共に獲得した花が張られています。
「ぼくもがんばって花をもらおう!」と考えるチアン。

はじめはみんなと仲良くやっているチアンですが、次第について行けなくなって
しまいます。



2006年ベルリン国際映画祭・国際芸術映画評論連盟賞受賞作品だそうです。

映画で観る中国の幼稚園事情、この映画の通りならけっこうすごいです。
朝起きてから、夜寝るまでガチガチに規則で縛られています。
トイレはただの溝があるだけのところに園児全員が列んでしゃがんで用をたす。
先生のピッとならした笛を合図に先生の前に行って、おしりを拭いてもらったり
(寝る前の、お風呂の代わりらしい)。
たくさんの規則を守らせる、それは少ない先生方で多くの園児を管理するために必要なことなのでしょう。

しかし、確かに私が園児だったらこんな幼稚園に一日でもいたくない。
もしも私に子どもがいたら、こんな所に自分の子を預けたくはないですね。


小さな男の子チアン。チラシには「たった一人の反乱」などと書かれていて、彼はよっぽどの問題児なのか、
と思ったのですが映画の内容はそんな重い雰囲気ではありませんでした。


チアンは別に反乱を起こそうと思ってしたわけではない。
少なくともこの映画を観る限りはそう見えました。
はじめはみんなに合わせていこうとするけれどそれがだんだん窮屈になって
マイペースになってきただけ、に見えます。
マイペースでは集団生活からはどんどんはみ出してしまいます。
はみ出して先生達から注意され、孤立してしまい些細なことがどんどんおおごと
になってしまっただけじゃないのか?

一人の先生のことを本当は妖怪だと言い出しますが、彼には本当にそう見えた
んだと思います。

はみ出した人間は集団を管理する側に取っては脅威なのだから、それは
矯正させるか、取り除く必要がある。
チアンのとってはどちらもこまった状態です。

映画の音楽は、内容の雰囲気を盛り上げようとする目的でつけられますが
この映画の音楽はかなり大仰なすごすぎる感じがありました。


映画は、結局チアンがその後どうなったのかまでは描かれていません。
なんだか中途半端な思いのまま私も映画館を後にしました。
posted by みどり at 07:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月11日

2008年秋の観劇旅行

2008年10月9日のキンモクセイ



冒頭の画像は自宅で満開のキンモクセイです。

この連休中に、滋賀県のびわ湖畔で行われる劇団維新派の野外劇公演を
観に行ってきます。
せっかくですので足を伸ばして大阪へ行き、劇団四季のミュージカル「オペラ座の
怪人」も観てくる予定です。
京都も寄るつもりですが、神社仏閣にはあまり興味がないのでJR山崎駅
近くにあるサントリー山崎蒸溜所、そして同じ山崎駅近くですが場所が離れたところ
にあるアサヒビール大山崎山荘美術館へ行ってみようと思っています。

山崎蒸溜所では工場の見学ツアーがあるそうで、すでに予約を入れました。
大山崎山荘美術館はとても雰囲気の良いところだそうですので楽しみです。

ブログの方は投稿記事を書きためたので、本当は日時指定して投稿したい
のですが、私のブログは日時を後日に設定しても投稿した時点で表示されて
しまいうまく利用できません。
携帯電話からアクセスできるので、携帯から投稿するかもしれません。

今宵はこれから、東京駅出発大阪行き夜行バスに乗って、行ってきます(^o^)/~~~
posted by みどり at 19:32| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

山海塾公演「とばり」&「とき」

山海塾公演「とばり」



山海塾公演「とばり」&「とき」@世田谷パブリックシアター
演出・振付・デザイン:天児牛大(あまがつうしお)
舞踏手:天児牛大、蝉丸、竹内晶、他


ヨーロッパツアーの多い舞踏集団の山海塾の久し振りの日本公演です。
今回の日本公演では日本初演の「とばり」、そして再演になる「とき」と「かげみ」
の公演があります。

「とばり」は今年5月にパリ市立劇場で初演された作品だそうです。
「とき」は以前観ていますが、今回も観ることにしました。

日本各地を公演して回りますが、作品は場所によってことなり東京では上演のない
「かげみ」はグリーンホール相模大野だけで上演されるそうです。

10月5日(日)に「とばり」を観ています。
ほとんど何もない舞台。
丸坊主で全身白塗りの舞踏手はスカートのような最小限の衣装です。
特別な物語があるわけではないけれど、一人だけだったり、二人組で動き回る
演出の天児牛大さんの頭の中には何か物語があるのでしょうけれど。
舞踏手を観ているとなんだかシャーレの中を細かく動き回る微生物のように見えます。

舞台上の舞踏手たちは人間とは別の生命体を表しているようにも感じます。
やがて舞台の後ろに星空のようなものがあらわれる。
黒い幕に穴を開けて星空を作ったようです。
後で聞いた天児さんのお話しによると、あの星空は実際の星空をもとに作られているのだそうです。

満天の星空の下、この地球に大小様々な生命体がひしめいて生きている。
何という幸せ!
きれいです。
なんだかそんな言葉が浮かんでしまう舞台でした。


この日は公演の後、天児牛大さんと演劇評論家・渡邊保さんの対談がありました。
お客さんからの質問で、山海塾の舞踏手が耳につけている赤い物は何?というのが
ありました。
私もこれは以前から気になっていました。
白塗りの身体に赤いアクセント添えるためだろう、としか思っていませんでしたが
天児さんいわく、それ以外にも耳から赤い血がでるのは身体的にギリギリの状態で
あるので、気持をギリギリにして覚悟を決めて舞台に望むため・・・という意味の事をおっしゃっていました。
そんなすごい意味を込めた物とは思いませんでした。




この日は渡邊さんが、山海塾の音楽を担当している吉川洋一郎さんの著作本
「オピネルと孔雀の日」を絶賛していたので、劇場ロビーで売っていたこの本
つい私も購入してしまいました。

「オピネルと孔雀の日」 吉川洋一郎著


吉川さんはNHKの「ニュース9」「ニュース10」の音楽や、NHKのドキュメンタリー番組「地球大紀行」の
音楽を作曲されているそうです。
この日はご本人がいらしたので、サインもいただけました(^o^)
内容は1980年に初めて山海塾がヨーロッパツアーをした時のドキュメンタリー
です。
オピネルは吉川さんが購入して自炊の生活の中で使っていたナイフのこと。
孔雀は、山海塾の公演「金柑少年」の中で一羽の雄の孔雀を登場させるので
小道具としての孔雀をツアー中も飼っていたことから、このタイトルがつけられた
ようです。
こまめに記録を残していたことで、今回とても詳しく生き生きとしたドキュメンタリーが書けたんだそうで、
作家志望でもあった吉川さんの文章はとても読みやすく、すぐ読み終わってしまいました。
一年は日本に帰らないぞと、覚悟を決めてヨーロッパにきたけれど公演予定はほんの少ししかなく、どうするか・・・
とか、舞台の美術につかう魚のしっぽをもらいに延々と不眠不休でドライブを続けたりの、
悪戦苦闘の日々の記録です。
初めて聞く、ワールドツアーの裏舞台とても興味深かったです。



山海塾公演「とき」 2008年


10月10日(金)に「とき」を観ています。
以前にも観ていた公演ですが、余分な物をスッパリとそぎ落とした舞台は、意味は
分からなくても観ていてまったく飽きませんでした。

周囲に7枚の黒い岩盤のような物が置かれ、その間をゆっくり舞踏手が行き来します。
岩盤の隙間からまるでかくれんぼしているみたいにちょっとだけ、手や頭をのぞかせたり。
この場面のタイトルは「のぞきのぞかれることを・・・」
のぞかれることで自分を意識するし、のぞくことは他人を意識すること。

白塗りされた舞踏手の身体の動きがきれいです。
きれいだけじゃ、わからないでしょうが・・・以前観たときにも書きましたがなんだか
ふわーっと、白い大きなつぼみが開いて大輪の花が咲いていくような感じのシーンが
あります。
私はこの場面が大好きです。

時間と空間を山海塾と共有できたこの瞬間に感謝です。
posted by みどり at 17:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。