2008年07月17日

3軒茶屋婦人会第3回公演「ウドンゲ」

3軒茶屋婦人会第3回公演「ウドンゲ」


3軒茶屋婦人会第3回公演「ウドンゲ」@ベニサン・ピット
作:赤堀雅秋 演出:G2&3軒茶屋婦人会
出演:篠井英介、深沢敦、大谷亮介

7月12日(土)に観に行っています。
男性3人による3軒茶屋婦人会。ジャック・ハイフナー作「ヴァニティーズ」、
ジャン・ジュネ作「女中たち」に続いての公演です。

<あらすじ>
高校時代クラスメートだった絵美(篠井英介)、薫(深沢敦)、澄子(大谷亮介)は
もう50歳。
三人はクラメートだった男性の通夜で約30年ぶりに再会する。
絵美が当時熱を上げていた加藤がその場にいたことから4人は居酒屋に繰り出し
泥酔した加藤と共に、深夜一人暮らしをしている澄子の部屋へ転がり込む。
しかし、澄子は朝早く仕事に出なければならないのでかなり迷惑に感じているし、
絵美はどこか挑発的、薫は回りを気にしてないように見えつつも、二人の様子がかなり気になっている。
朝まではまだまだ時間がある。三人の会話の行方は・・・。



絵美は結婚して子どももう手のかからない年齢になっているらしいし、薫も就職後
すぐ結婚、澄子は結婚したのかしなかったのか不明ですがアパートで一人暮らしの
ようす。
アパートも女性の一人暮らしとは思えないくらい実に殺風景な部屋。
でも三人とも、どこにでもいそうな普通の中年女性にみえます。

深沢敦さん演じる薫は、体型も豊満だし笑顔がとってもかわいく見えます。
今まで深沢さん演じる女性をみると、なんだか居心地が悪くて好きになれなかった
のですが今回は全く違いました。
天真爛漫といってもいいくらいかわいいです。
夜中に絵美と一緒に澄子の部屋に転がり込んでしまうのも、なんだか思い詰めて
るような澄子の様子が気になり放っておけなくなったから。
薫の笑顔の中に、ほんの一瞬過去の暗い面ものぞかせる演出はなかなか効果
的だったと思います。

篠井英介さん演じる絵美は、皮肉をいったりして意地悪なのかな?と思わせますが、
それにはちょっとした訳があることが後半になって判明します。

大谷亮介さんは本当なら女形は似合わない方だと思います。
実際、今回の澄子もおせいじにも似合ってるとは思えない・・・(^_^;)
しかしおとなしい澄子を、大柄でどちらかというとごっつい大谷さんが演じることで
うまく相殺されたような気がします。

かつて仲良しだった絵美と澄子が、どうして今気まずくなっているのか。
なぜ絵美が夜中にもかかわらず澄子の部屋に押しかけたのか。
それは30年前のある出来事に起因するわけですが、時を経て解決出来る様子が
とてもすがすがしかったです。

ラストで薫が、澄子と絵美が自分のことを名前で呼んでくれなかったくれなかった
ことで「私のこと覚えてないんでしょ!」という場面は、これはありそうだなあと思わず笑いそうになりました。


澄子の部屋で、テレビの下に転がっていた指輪は何の指輪だったのか。
なぜ、ほおっておかれたのか。澄子は何を悩んでいるのか。
それらははっきりとはわからないままで気になりますが、高校時代の仲違いが30年ぶりに
解決される物語、なんとも後味のよい公演でした。
posted by みどり at 09:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする