2008年07月09日

「ニッポンの映像」展&「維新派という現象」展

「ニッポンの映像」展



「ニッポンの映像」展&「維新派という現象」展@早稲田大学演劇博物館
入場無料


7月4日(金)に早稲田大学構内にある演劇博物館へ久し振りに行ってみました。

「ニッポンの映像 写し絵・活動写真・弁士」展
7月1日〜8月3日まで

映画前史とも言うべき「写し絵」は、江戸後期から明治、大正に渡り庶民に親しまれた
和製の幻燈芝居で、西洋の幻燈を参考にした風呂と呼ばれた木製の幻燈機と
ガラス絵付きの種板(スライド)を用いたものだそうです。
「写し絵」という名前は聞いたことはありますが、実物は今回初めて見ました。
横長の種板には何枚かの絵が付いていて、演者が風呂と種板を操作して幕に
投影した絵に動きを与えたのだとか。
当然、ここに演者による語りも加わったのでしょう。

映画が上映されるようになると、当時はまだ無声映画なのでスクリーンの横で楽器演奏が
行われるようになりますが、さらにここで様々な解説・語りを行う弁士という職業が生まれたのは日本独特のものだったらしい。
日本では昔から人形浄瑠璃や、落語、講談などの語りの芸があったからその影響を
強くうけて生まれてきたようです。

今回の展示では弁士・駒田好洋の資料を中心に現存最古の国産映写機、当時の映画についての
新聞記事や、ポスターも紹介されていました。
映画史初期の頃の弁士は人気も高く、社会への影響力も大きかったようで、当時は
なんと免許制だったそうです。
弁士の活躍が、映画を日本全国に広めていく役割もになったようです。

なにかと興味津々の展覧会でした。


「維新派という現象」展


「維新派という現象」展
6月2日〜8月3日まで
維新派公式サイトはこちら

関西を拠点に活動をしている劇団維新派を紹介した展示です。
主に野外劇を上演している劇団で、私も好きでよく観に行きます。
公演は年に1、2度で関東に来てくれることがほとんどないのでこちらから出向くしか
ないので少々やっかいなのですが。

維新派の公演を始めて見たのは1991年の東京公演「少年街」。
1995年の「青空」以降、関東に来てくれないのでブランクがあり、しびれを切らして
観に行ったのは2001年の室生公演「さかしま」でした。

近年の公演は2006年に大阪・梅田劇場での公演「ナツノトビラ」(もちろん観に行ってます)。
2007年は大阪、埼玉(2008年2月京都公演)での公演「nostalgia」も劇場での公演。
今年10月びわ湖で行われる「呼吸機械」は2004年の「キートン」以来4年ぶりの
野外劇。
「キートン」は大阪までわざわざ観に行ったのに、当日大阪は台風の直撃で公演中止という
なさけない事になってしまいました。
(別の日に大阪まで行く財力は無かったので、結局この公演は観られませんでした)

展示は当初1階から3階までを使っての展示だったのですが、私が行ったときは1階の展示は
何かの事情で中止になっていました。


松本雄吉による作・演出の維新派の公演は、セットが大規模で、特に野外劇ともなれば
その大きさはびっくりするものがあります。
ジャンジャンオペラといわれる、関西弁のイントネーションを生かした変調子のリズム
を駆使した呪文のようにも聞こえるセリフ、内橋和久によるオリジナル音楽も心地よいです。

今回の展示は、公演の記録映像、写真、新聞・雑誌の記事、小道具などの展示でした。
展示コーナーの一角では以前の公演「ナツノトビラ」をモチーフにしたインスタレーション。
公演の記録映像と、公演で使われた衣装とセミのイメージを元にして作られたオブジェを組み合わせたもの。
映像、白いセミのオブジェ、人形、オブジェとして展示されているセリフの断片、これらで作られた空間。
これは公演を観ていた私にはとてもおもしろいものでした。

このインスタレーションを作った方の名前が無いのが残念でした。

10月のびわ湖水上特設舞台による野外公演「呼吸機械」観に行く予定です。
久々の維新派の野外劇、とても楽しみです。
またまた台風と遭遇しませんように・・・。

維新派公演「呼吸機械」
posted by みどり at 10:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする