2008年07月05日

「岡鹿之助展」

「岡鹿之助展」



「岡鹿之助展」@ブリヂストン美術館
4月26日〜7月6日まで

7月2日(水)に観に行っています。
岡鹿之助(1898-1978)、油彩画を描く方で、好きな作家さんです。

花瓶に生けられたパンジーや、森の中の古城や山間の村の風景、町並み、
空を背景にくっきり立つ灯台。
点描風の精緻な筆致で描かれた作品は、どれも静寂な世界を感じます。
岡鹿之助の初期から晩年までの作品が今回の展覧会、とても見応えがありました。

展示されていたポートレートを見るときっちりとスーツを着て髪を整え、絵の前で
ポーズを決めてすましてる姿。この方の写真見るのは今回が初めて。
どこか几帳面な性格がにじみ出ているような感じがします。

会場の展示の初めの方では「岡鹿之助にちなんで、コレクションより」と題して
所蔵作品から藤田嗣治や、アンリ・ルソー、オディロン・ルドンの作品の展示もありました。なかでも藤田の作品は4点も。
作風は岡鹿之助とはどれも違いますが、どこか静かな世界を感じる所が共通してる
きがしました。

フランスに留学した経験からでしょうか、絵にはどれも西洋の香りがします。
一見、ヨーロッパの風景と思った雪山を描いた風景画などよく見ればお地蔵さんが
描かれていて、日本の風景だと気がつきます。
かっちりとした構図。うっかりすると塗り絵か、切り絵に見えなくもない絵ですが柔らかな
筆致がそれを相殺して独特の雰囲気が生まれているようです。

岡鹿之助の花の絵を観ていると、銅版画家の長谷川潔の作品と共通点があるような
気がします。
どちらも絵の中に静かな時間を感じます。

岡鹿之助の作品は、観ていて飽きることがありません。いつまでも観ていたくなります。
今回はカタログを買ってしまいました。これからゆっくり眺めようと思います。

展示は明日6日までです。
posted by みどり at 08:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする