
長谷川一夫と衣笠貞之助特集
「天一坊と伊賀之亮」「十字路(サウンド版)」@東京国立近代美術館フィルムセンター
6月29日(日)に観に行っています。
「天一坊と伊賀之亮」1926年(昭和元年) 44分 無声映画
監督:衣笠貞之助
出演:市川猿之助(二代目)、他
二代目市川猿之助が天一坊と伊賀之亮の一人二役を演じる映画。
今回上映するフィルムは1970年代に発見された可燃性フィルムから衣笠監督自身が
劣化した部分を取り除いて再編集したもの、だそうです。
上映されたものをみると状態はかなり悪いです。
字幕の出る画面がかなり暗く、筆で書いたような自体でさらに旧仮名遣いなので
読みづらいことこの上なし。
なんとか読もうとしても、全部読み終わらないうちに字幕が消えてしまう。
話が全然分かりませんでした。
「十字路」 1928年(昭和3年) 47分 無声映画(サウンド版)
監督・脚本:衣笠貞之助
今回の上映会で見たかったのはこちらの方。
江戸時代が舞台。貧しい姉と弟の絶望的な物語
姉は仕立ての仕事をしてなんとか日銭を稼いでいるのに、弟はろくに相手にされてないのに
一人の女性に夢中になってしまい働くこともしない。
時代劇の形を取っていますが、表現はかなり現代的で前衛的。
今回の特集上映で観た衣笠監督の「狂った一頁」も前衛的な映画でしたが「十字路」
は話が分かりやすいし、並ぶ街の提灯やくるくる回るかざぐるまなどモノクロ画面を
効果的にいかした映像がとても美しいです。
この映画は10年くらい前に、たしかドイツ文化センターの上映会でみています。
当時日本ではフィルムが消失してしまったので、外国のアーカイブ所蔵フィルムを借りて来ての上映会。
なので、日本語字幕無し、英語字幕のみの上映でした。
字幕が少ないし、映像で見せる映画なので話は分かりました。
このフィルム、今回は日本語字幕付きにして東京国立近代美術館フィルムセンターの
所蔵となったらしいです。

