2008年07月29日

「MUTTONI ムットーニ展  THE DIARY OF WINGS 一冊の手帳によって導かれる6人の登場人物の物語 」その2

もうすぐ受講している放送大学の試験なので、この記事の投稿の後は
試験終了まで勉強時間確保のため
記事投稿はお休みいたします。
つまりそれだけせっぱ詰まってる、ということですf(^―^;







「MUTTONI ムットーニ展  THE DIARY OF WINGS」


「MUTTONI ムットーニ展  THE DIARY OF WINGS
一冊の手帳によって導かれる6人の登場人物の物語 」その2@ケンジタキギャラリー
〜8月8日まで    
ムットーニさんの口上付き上演会は土曜日6時と6時半から  
(日、月休み  入場無料)

ムットーニさん公式サイトはこちら



ムットーニ展については前にも書いているのですが、改めて書いてご紹介しておきたいと思います。


7月10日から始まっている展覧会ですが、すでに4回観に行っています。
(一番最近は7月26日、この日を逃すとご本人の口上がきける土曜日はもういかれなかったので)
初台駅近くにあるケンジタキギャラリー。初台はコンサートホールのある東京オペラシティや
新国立劇場があるので、私にとっては、とても行きやすいなじみ深い場所です。


私はムットーニさん(本名武藤政彦さん)の作り出す世界が大好きで、今回の作品を
観て改めてそれを自覚しました。
すっかりはまっています。
毎回そうなのですが、ムットーニ展をやっている期間は他の展覧会に気が回らなく
なってしまいます。そっちいく時間あるならムットーニ展へ、と無意識で思ってしまう
ようです。

中央に一冊の手帳「THE DIARY OF WINGS」
その回りに5人の人形達で構成されたのが今回の展示作品です。

一番手前にある、赤い風船を持った女の子にスポットライトがあたり、その後、電話の鳴る
部屋にいる女性、鏡の前に立つ女性、電車の中のサラリーマン、シュートリングの下でシュートを
ためらう男にスポットライトがあたる。
女の子が風船を解き放つ。
次に中央の一冊の手帳が開き、翼が羽ばたきます。
女の子は地上にいるけれど、他の4人の人形は上昇。
やがて手帳は閉じられ5人のキャラクターも元の位置に戻ってゆきます。

これが外観。
上演会では、これに作者の口上がつきます。


ところで今回はムットーニさんの口上を何度も聴いてきたのに、なぜか完璧に頭に記憶できず
困ってしまいました。もうトシか(^_^;
なので、口上そのものずばりはご紹介できないのですが、こんな雰囲気でした。


公園。遠くで子ども達の遊ぶ声が聞こえる。
そこに赤い風船を持った一人の少女が。
風船、それが「自由」の象徴だと思っていた少女。

同じ頃、部屋で鳴り続ける電話を取らないことで自ら部屋を密室にしている女。
鏡の前で、眠りなんていらないと考えるもう一人の女。
レールの上を走る電車の中。電車から逃れることを考えるが、明日もきっと同じ電車に乗っている事を知っている男。
シュートリングの下でボールを持ったままシュートをためらい、自ら時間を停止してる男。

「自由」の象徴だと思っていた風船、それが自らを束縛しているものだと気がつき
少女は風船を解き放つ。
その時さまざまな人々の人生が一つの地平で出会います。
一冊の手帳。そこには数々の「飛翔」の記憶が記録されている。
その手帳が開くとき、飛翔の記憶の一つが解き放たれ羽ばたきます。
そしてまた飛翔の一つが記憶される。





女の子が赤い風船を解き放ち、一冊の手帳が開くとそこには光り輝く翼が現れます。
翼はどこに行こうとするのか。
そして地上にいる女の子は、空に飛んでいった風船の行方を目で追っているようにもみえます。
(女の子の人形そのものは動いてないのですが)
気がつくと回りの4人の登場人物は、ゆっくりと上昇し飛翔しているではありませんか。
星が瞬くような空間の中で羽ばたく一冊の手帳と登場人物達。
やがて全てが何事もなかったように最初の場面にゆっくりと戻ります。


観る人によっていろんな物語が連想されてくる作品だと思います。


「一冊の手帳によって導かれる6人の登場人物の物語」の副題が付いているのに
登場人物は5人。
鏡の中の人物をいれて6人です・・・なんてムットーニさんがそんなこという訳がないですよね。
皆さんとっくに気づかれているでしょうが、6人目は作品を観ている自分なんですね。
私はこのことにすぐには気がつきませんでした。恥ずかしいです。


土曜の午後から武藤さんは会場にいらっしゃるそうなので口上付き上演を観る
ことが出来ますが、時間によっては場を外されているかも知れません。
6時、6時半が公式の口上付き上演会です。

口上付きの上演もいいですが、口上無しでも十分楽しめます。
人の少ないとき、出来れば一人でこのギャラリーで作品を観れば作品世界に
飲み込まれてしまうこと間違い無しです。
ムットーニさんの世界で遊んでください。


こちらがケンジタキギャラリーです。

ケンジタキギャラリー  ムットーニ展




NHK BSハイビジョンで「わたしが子どもだったころ」という番組がありますが
今度ムットーニさんが紹介されるそうです。
番組の放送は9月頃になるようです。


今年2月のLAPNET SHIPでの展覧会で購入させていただいた
オルゴール「バニーズメモリーBOOK型」についてはこちらでご紹介しています。
私にとっては思い出深い作品なのですが、多くの記事の中に埋もれてしまってるのが
もったいないので改めて紹介させていただきました。
posted by みどり at 09:27| Comment(3) | TrackBack(0) | 自動人形師ムットーニ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月27日

映画「崖の上のポニョ」

映画「崖の上のポニョ」


映画「崖の上のポニョ」@MOVIX亀有
監督:宮崎駿
声の出演:ポニョ(奈良柚莉愛)、宗介(土井洋輝)、フジモト(所ジョージ)、他
音楽:久石譲

公開初日、7月19日(土)夜10時10分上映開始のレイトショーを観に行っています。
公開前からさんざんテレビで流れているCMのおかげで、「ポーニョポニョポニョさかなのこ〜・・・」
とつい口ずさんでいる自分が怖いです。
このテーマ曲、大ヒットですね。

魚の女の子が人間の男の子が好きになって、人間になってしまうというお話し。
ほんとにそれだけです。


見終わってすぐ思ったのは、この作品監督は自分のお孫さんに見せたくてつくったんじゃないのかと思いました。
「トトロ」は大人にも楽しめる作品だったけど、今回は主人公が幼すぎるせいかしっかりお子様向け、
と感じました。
ひたすら子ども向けで大人が観るとやや物足りないかも。
でも隅々までていねいに作られたよい作品だと思います。

女の子は不思議な力があるらしく、普通の魚ではないらしい。
魚の女の子、本名はなんと「ブリュンヒルデ」、その後であった人間の男の子宗介が
「ポニョ」と名付けます。
お父さんは元は人間だったらしく人間の姿をしていますが、お母さんは魚ではなく
なんだか海の精霊か女神様のような感じ。
いろんな謎はあるけれど、細かい説明は一切ありません。

このお父さんとお母さんからどうやってポニョみたいな子がうまれるの?なんて
考えてしまったけれど、こんなこと考えるのは大人のいやらしさですね(#^_^#)

キャラクターの中ではお父さんのフジモトがなかなかいいです。
アニメの中では一切説明がありませんが、ジュール・ベルヌ作「海底二万リーグ」
の中で登場する唯一の日本人キャラクターを元にしているそうです。
この小説は以前読んだことがありますが、昔すぎてすっかり内容を忘れてしまい
ました。

ポニョが宗介を好きになって、ひたすら人間になりたい!と願い追いかける様子は
けなげを通り越して、バイタリティーに溢れています。
人間の女の子が、男の子を好きになって追いかける時のどこか不純なもの(どこか不純なの?と
いわれそうですが)は一切感じられず、ひたすら純粋。
すがすがしいくらい純粋です。

ポニョと宗介の話と並行して、宗介の両親リサと耕一の事も描かれていますが
仕事でなかなか家に帰ってこない船乗りの耕一に、リサは不満たらたら。
かえってこちらの様子が見ていて苦しい。
リサは老人のいるホーム(たぶんグループホーム)で働いています。
ここのおばあちゃん達がみんな明るく元気。
私は介護度「要介護5」の身内がいるので、元気なおばあちゃん達をみたら
おもわず涙がボロボロ・・・。

宮崎駿さんの作品では絵も細部に気を遣っているのが楽しい。
ポニョと宗介がインスタントラーメンを食べる場面、ハムとネギとゆで卵がのった
ラーメンのおいしそうなこと!
で、ラーメンを食べた直後、というか食べてる途中でポニョが倒れるように爆眠してしまうところで笑ってしまいました。

子ども向けを意識したのか、デフォルメした絵柄。
そんな漫画チックな絵柄に、フルオーケストラの久石譲さんの音楽は荘厳すぎるような気もしますが、とてもきれいです。
久石さんの音楽は好きなのですが、今回スターウォーズのパロディみたいなメロディを入れたのは
場面を盛り上げる為とはいえ、ちょっと止めていただきたかったなと
感じました。

最後にこれだけは言いたい。
海の魚のポニョが、男の子に捕まって、というか助けられた後水道水を入れたバケツに入れられるけれど、
ほんとにそんなことやったら死んじゃうでしょう。
アニメだし、ポニョは普通の魚じゃないし、と理由はあるけれど見ていてアレ?と
感じる場面は宮崎アニメには入れてほしくなかったです。

子どもの頃、家で金魚を飼っていたことがありますが、水道水はバケツにいったんくんで
一晩おいてから使っていました。
こうすることで塩素が抜けるようです。



東京都現代美術館では7月26日〜9月28日まで「スタジオジブリ・レイアウト展」
開催されています。
去年はジブリの背景画を担当された男鹿和雄さんの展覧会がありましたが、この時は入場に
2,3時間待ちという大変な人気でした。
今回も混みそうなので平日の開館時間にあわせて行こうと・・・・とおもったら、
今回は日時指定の予約制。
チケットはローソンでのみ販売だそうです。
皆さん、気をつけてください!

また、都心の地下鉄・東京メトロでは、この展覧会と連動した「スタンプラリー2008」
7月19日〜8月31日まで開催されています。
これはポニョのイラスト付き一日乗車券買うと、スタンプ帳とそれがはいるエコバック
がもらえ、指定されたポイント駅に設置されたスタンプを6個集めると達成記念品の
「ポニョネームタグ」がもらえると言うもの。
一日乗車券は大人と子どもで絵柄が違っているのが悔しい。
もちろん両方購入してしまいましたf(^―^;

東京メトロスタンプラリー2008


放送大学の試験が終わったらスタンプ集めしてこようと思います。
posted by みどり at 09:06| Comment(4) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月25日

劇団四季・東京「キャッツ」 66回目



劇団四季・東京「キャッツ」 66回目@東京 キャッツ・シアター

7月19日(土)の夜の回を1階C席で観ています。

この日の主な配役です。
長老猫オールドデュトロノミー・・・種井静夫
娼婦猫グリザベラ・・・早水小夜子
少女猫シラバブ・・・久保田彩佳
プレイボーイ猫ラム・タム・タガー・・・金森勝
マジシャン猫ミストフェリーズ・・・金子信弛
ボス猫マンカストラップ・・・荒井務
鉄道猫スキンブルシャンクス・・・嶋崎孔明
ディミータ・・・坂田加奈子
マキャヴィティ・・・赤瀬賢二
タンブルブルータス・・・川野翔
バストパージョーンズ、アスパラガス=グロールタイガー・・・田洋輔


この日のスキンブルシャンクスの嶋崎孔明さんは、初めて見る方でした。
舞台が始まってからもしばらくはてっきりいつも見る岸佳宏さんだと思っていた
のですが、二幕目のソロで歌い出して声がいつもと違うのでやっと気がつきました。

夏休み時期になったせいか、客席は小さな子ども達の姿も目立ちました。

カーテンコール時にはボンバルリーナ(だったと思う、西村麗子)と、スキンブルシャンクスと
握手できました。

劇団四季は7月19日〜8月31日まで「サマーハシゴキャンペーン」を開催しています。
全国の劇場で11作品が上演されていますが、その全てで入場時にカードが配られ
必要事項を記入2作品以上観劇するとメモリアルストラップとそれに取り付ける各作品
ごとのチャームがもらえると言うもの。
会員だけでなく、一般の方も参加できます。
私もこの期間は東京公演の「キャッツ」「夢から覚めた夢」、8月に大阪の「オペラ座の怪人」を
観に行く予定なので3つのチャームはもらえそう。
楽しみです(^^)
posted by みどり at 09:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 劇団四季・東京「キャッツ」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月24日

かわせみ座公演「まぬけなリュウの話」

かわせみ座公演「まぬけなリュウの話」



かわせみ座公演「まぬけなリュウの話」@赤坂区民センター
原作:斎藤星次  脚本・構成:吉永淳一
人形美術・舞台美術・演出:山本由也
出演:山本由也、益村泉、充湖すすき(語りべ)

7月18日(金)に観に行っています。
人形劇団、かわせみ座の公演です。
私は山本由也さんの作り出す人形が大好きで、かわせみ座の公演をよく見に行きます。

<あらすじ>
昔々、山奥の村はずれに気のよいリュウがたった一匹で住んでいました。
みんなから怖がられるリュウですが、一人の小さな女の子とだけは仲良しになります。
村は長雨で作物の収穫が出来ない。困った村人はお役人に長雨はリュウのせい、と
嘘をついて年貢を免除してもい、食べ物をもらおうとします。
嘘の話(リュウがいる)の証拠として、リュウの爪を役人に献上する事になる村人。
リュウは寝てる時に、大切な後ろ足の爪を切られてしまいます。
そのためまともに歩くことも出来なくなるリュウ。
翌年、今度は村は日照り続き。
すっかりやせた気のよいリュウは、村人のために山に向かうのですが・・・。



全く知りませでしたが、原作の「まぬけなリュウの話」は1976年にポプラ社で刊行
された創作童話だそうです。
このお話しに惚れ込んだ山本由也さんが舞台化したのが1990年代、その後
いったん中断。2001年リニューアル公演、以来各地で公演を続けているそうです。
私は今回初めて観ました。

リュウの大きさは約170センチあるそうで、いくら人形とはいえかなり重いのではと
思いますが、山本由也さんの操作はリュウの動きをとても軽々と見せています。
(リュウは糸操り人形になっています)
しっぽの長いリュウの姿を、どうしてこんなになめらかにきれいな動きで見せられる
のだろうかと感心します。


人形操作はリュウを山本由也、他の登場人物を主に益村泉さんが行い、物語は充湖すすきさん(女性です)の語りで進行していました。
充湖さんの語りは自分のおばあちゃんから昔話を聞かしてもらってるようななつかしい感じがします。
(初演時はテアトルエコーの熊倉一雄さんだったそうな。これも聞いてみたかった。)

音楽は録音ですが、松本政隆さんによるオリジナル音楽もなんだか懐かしい感じです。
松本さんは「ロバの音楽座」の方だそうで、このグループはヨーロッパの古楽器を使うグループです。
別のアーティストさんとのコラボレーションで聞いたことがあり、気にって一枚だけCDを持っています。
今回の音楽ではどういう楽器を使っているのかまでは未確認でわかりませでした。

かわせみ座の公演は、人形もかわいいですが舞台空間の使い方、照明の使い方も
きれいで上手いと思います。

ラスト、暗闇の舞台中央に突如出現する巨大な白い滝(多分布で表現していると思います)、
女の子を背中に乗せて飛び回るリュウの姿、なんて美しい。
水しぶきと、さわやかな空気まで感じさせるラストシーンでした。

posted by みどり at 09:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月23日

もうすぐ単位認定試験開始。



7月27日より放送大学の単位認定試験が始まります。
よせばいいのに今学期、よくばって5科目も受講してしまいました。
しかし試験直前だというのにテキスト読み終わっていないし、録画した放送授業も
見終わっていません。
録画を逃したのもあるので、これから学習センターで観ておかないと。
急きょ詰め込み勉強です。
仕事で必要とがそう言うわけではないのですが、つい関係ないことを一生懸命
やってしまうのが私の悪い癖です。

7月30日(水)に「数学とコンピュータ」、「初歩からの数学」
8月2日(土)に「消費者と証券投資」
8月3日(日)に「数学再入門」「コンピュータのしくみ」

受講料払っているから元取るためにも、単位が取れるようなんとか勉強して
試験を受けてきます。

この5科目、ジャンルが違うのもあるけれど私にとっての難易度は簡単な方から書くと
「消費者・・・」「数学再入門」「初歩から・・・」「数学と・・・」「コンピュータのしくみ」
です。
今回一番手こずっているのは「コンピュータのしくみ」です。
テキストをぱらっと見たときは一番簡単そうに見えたのに・・・(T.T)

あと一週間しかないけれど、悪あがきします。
でも映画と演劇鑑賞は止められそうもありません・・・。
posted by みどり at 13:24| Comment(4) | TrackBack(0) | 放送大学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月22日

映画「クライマーズ・ハイ」

映画「クライマーズ・ハイ」



映画「クライマーズ・ハイ」@MOVIX亀有
監督:原田眞人  原作:横山秀夫著「クライマーズ・ハイ」
出演:堤真一、堺雅人、小野真千子、高嶋政宏、山崎努、他

7月16日(水)に観に行っています。
1985年8月12日、群馬県の雄巣鷹山(おすたかやま)に日航機123便ジャンボ機が墜落。
死者520名。一機による事故では、死者数が未だに世界最大の航空機事故です。


クライマーズ・ハイというのは私は初めて聞いた言葉ですが、「登山時に興奮状態が
極限まで達し、高さへの恐怖感が麻痺してしまう状態」だそうです。

<あらすじ>
日航ジャンボ機墜落、その事故を記事にするため群馬県の北関東新聞社で全権デスクを委任された記者の悠木(堤真一)。
彼は社内では少し浮いた存在。
混乱する事故現場、職場での男同士の嫌がらせ、加熱する全国紙との報道合戦、
あるスクープを入手するが悠木は裏付けがきちんととれていないことで、報道するか
否かの決断を迫られます。



観ていてよく分からない部分や疑問がいくつかありました。

映画は、1985年の事故当時の場面と、今現在の年を取った悠木が登山をしている
場面を交互に見せるという手法をとっています。
観ていて最初は、これはどういう意味があるんだろうか?と惑いながら観ていました。
緊迫感のある事故当時のようすを、途中休憩でもいれるようにこの場面が挟み込まれるのですが、
あまり効果的ではないような気がしました。
事故を取材し、正確に報道しようとする記者達を描いた「熱い」ドラマですが、期待していたのと
ちょっとだけちがっていました。
観ていると登山の場面で気持が切られる感じです。


冒頭、悠木が小学生の息子を見送りするシーンがあります。
息子は一人で飛行機に乗るところ。その後で、航空機事故がおきので私はてっきり
その息子が乗っている飛行機が落ちてしまい、悠木は息子が事故機に乗っていた
ことを周囲に隠して行動をしているのかと思ってしまいました。
これは私の勘違い。でもこの映画を観た知人がやはり同じ事を思ったと言って
いたで勘違いしたのは私だけではないようす。

悠木は毎日報道のため深夜1,2時までも社内で仕事をしていますがいっこうにつかれた様子を
見せないのがちょっと不自然です。

出演者の中では事件現場に向かい、必死に現状を伝えようとする堺雅人演じる
佐山が印象的でした。
やっとの思いで自分が取材してきたのに印刷の締め切りで朝刊に間に合わないことを、
悠木が最初に告げなかったことで、後でボロボロな姿で言葉少なに不満をぶつけるところ、
すごみがあってよかったと思います。
やさしい感じの堺さんですが今まで観た中では私は、今回の役が一番好きです。


話がそれますが劇団・燐光群による「CVR チャーリー・ビクター・ロミオ」がまた観たくなりました。
世界で起きた航空機事故、コックピットボイスレコーダー(CVR)に残された「その時」の様子を元に作られた舞台劇です。
6件の航空機事故を描いていますが、その中には日航機123便の事件も扱われて
いました。
興味本位にかつ感傷的になりそうな題材を、一歩引いてかなり冷静に「その時(=
墜落の直前)」のコックピットの様子を再現したドラマでした。
熱い「クライマーズ・ハイ」とは違って、舞台も客席も劇場内はひんやりとしていて
冷静に観ている分、乗員のとまどいと恐怖が直に伝わってくるようでした。
名作だと思いました。ぜひ再演していただきたい作品です。
posted by みどり at 08:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月21日

宝塚歌劇花組公演「愛と死のアラビア」「Red Hot Sea」

宝塚歌劇花組公演「愛と死のアラビア」「Red Hot Sea」


宝塚歌劇花組公演「愛と死のアラビア」「Red Hot Sea」@東京宝塚劇場
出演:真飛聖、桜乃彩音、他

7月15日(火)に観に行っています。

宝塚公演はよく観に行くのですが、宝塚公演の華やかさが好きなだけなので
物語には、全く期待していません。
宝塚ファンの方に怒られてしまいそうで、ごめんなさいですが。

「愛と死のアラビア」
原作:ローズマリ・サトクリフ
脚本・演出:谷正純

1807年スコットランド兵トマス・キースはオスマントルコとの敗戦で捕虜となる。
その後、イギリスに戻ることなくアラブの戦士として生涯を終えたのだそうで、
実在の人物だそうです。

宝塚歌劇ですから戦いがどうのというのは、あまり比重は置かれていません。
捕虜となっているトマスの元に家族を亡くした女性アノウドがやってくることで二人の
間にロマンスが芽生えます。

衣装の華やかさ、特に白の衣装とゴールドのアクセサリーの組み合わせが
印象に残りました。

「Red Hot Sea」
作・演出:草野旦
海をめぐるいろいろなイメージを盛り込んだ華やかなショー。
こちらの方は、お話しはほんの添え物です。
posted by みどり at 08:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月20日

入谷・朝顔まつり

入谷・朝顔まつり1



19日(土)に、東京入谷の「朝顔まつり」に行ってきました。
毎年7月6日〜7月8日に開催されているのですが、今年は洞爺湖サミットと
時期が重なってしまい、都心の人の集まるところはテロの標的になりやすいので
警戒して日をずらしたのだそうです。

入谷・朝顔まつり  入谷鬼子母神 真源寺


通りの片側は屋台が並んでいますが、鬼子母神様(真源寺)側の通りは
朝顔の鉢植え販売の露天が並んでいます。

入谷・朝顔まつり2


入谷・朝顔まつり3



私は、毎年鬼子母神様でお守りを買うのを楽しみにしています。
紙製のきれいな実物大の朝顔の造花付きで一個800円。
色は紫、ピンク。私が行ったときは無かったけれど、水色がある時もあります。

この日は、「朝顔まつり」→「ムットーニ展」→劇団四季「キャッツ」→映画「崖の
上のポニョ」のレイトショーを観て午前1時に帰宅しました。
よく歩いたこと(x_x)
見てきたことの感想はまた後日に・・・・。


入谷・朝顔まつり4
posted by みどり at 10:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月19日

七月大歌舞伎・夜の部 「夜叉ヶ池」「高野聖」

七月大歌舞伎・夜の部「夜叉ヶ池」「高野聖」


七月大歌舞伎・夜の部
「夜叉ヶ池」「高野聖」@東京 歌舞伎座


7月13日(日)に3階A席で観ています。
歌舞伎座の公演チケットはいつも松竹のモバイルサイトから購入しているのですが
7月は昼夜とも、坂東玉三郎さん出演とあってか一般発売日なかなかアクセスできない。
本当は安い3階B席が買いたかったのですが、松竹サイトにたどり着いたときはB席完売。
あわてて「ぴあ」のサイトに飛んだけど、「ぴあ」はB席の取り扱が無かったと気がつき
ましたが、A席はまだ残っている。
ここで迷ったら無くなってしまう、と購入を決めました。
夜の部は私の好きな泉鏡花の作品2本立てでした。

「夜叉ヶ池(やしゃがいけ)」
監修:坂東玉三郎  演出:石川耕士

<あらすじ>
三国岳の麓で鐘楼を守っている晃(市川段治郎)とその妻・百合(市川春猿)。
晃の親友・学円(市川右近)が訪れ、二人は再会を喜び合うが、百合は晃が
自分を置いて都会に帰ってしまうのではと心配する。
鐘は日に三度打つことになっていて、これにより夜叉ヶ池の龍神が封じ込まれて
いた。
夜叉ヶ池の主・白雪姫(市川笑三郎)は許嫁の千蛇ヶ池の主の元に行きたいが、
鐘が日に三度なっているうちは、夜叉ヶ池を出ることが出来ない。
そんな頃、麓の里は日照り続きで雨乞いの生け贄に百合を出せと晃の家に
押しかけてくるのですが・・・。


歌舞伎座の公演とは思えないくらい、照明が暗く静かな公演です。
人間ではない白雪姫やその配下達が登場する場面くらい、鳴り物入りで思いっきりハデにしても
いいんじゃないかと思ったのですが、かなり地味でした。
せっかくの歌舞伎座なのに、ちょっともったいない。
どうしても私の頭の中には昔、玉三郎さんが白雪姫と百合の人二役で出演した
映画版があります。あれはきれいでした。
映画と舞台では違う物ですから、比較してはいけないのですが春猿さんの百合は
いいとしても、笑三郎さんの白雪姫はやけにたくましそうで姫というより、普通の
オバサンというか、年増の花魁に見えて困りました。
ごめんなさい、期待したイメージとちょっと違う「夜叉ヶ池」でした。


「高野聖(こうやひじり)」
演出・補綴:坂東玉三郎、石川耕士

泉鏡花のこの作品は読んだことが無く、全文朗読のテープを聴いたことがあるだけ
です。
高野聖とは高野山に属し、諸国を回った僧のことだそうです。

<あらすじ>
飛騨から信濃へ越える参道。
高野聖の宗朝(市川海老蔵)は松本への行く途中の薬売りとであう。
本街道より近道の旧道を行こうとする薬売り。居合わせた猟師が危ないからと
止めるのも聞かず行ってしまう。
薬売りの身を案じた宗朝は、やはり不気味な旧道に入ってしまう。
山中で一軒家をみつけ一夜の宿を請う宗朝。
家にいたのは美しい女(坂東玉三郎)と、その身内らしい身体の不自由は次郎。
最初は断っていた女でしたが、なぜか急に態度を変え泊めることを承諾。
厩にいる馬は、宗朝に何かを告げたそうなようす。
川で汗を流す宗朝のそばに、着物を脱いでやって来て背中を流してくれる女。
おもわず女の色香に迷いそうになる宗朝。
夜中、女の元に獣たちが集まり怪しい様子をみせますが・・・。



こちらもほとんど全編薄暗く静かな舞台です。
ほとんど玉三郎さん演じる「女」と、海老蔵さん演じる宗朝の二人芝居の感じです。
やさしそうに見えるのに、足元にやってくるカエルを邪険に蹴飛ばそうとしたり、
この人はどういう人なのか?と思わせます。
海老蔵さん演じる宗朝、川で汗を流してるとき裸の女がそばに来てあわてふためく
様子がけっこうかわいいです。
消えた薬売りはどこへ行ったのか、宗朝になにかいいたそうな馬はもしかして・・・?
身体の不自由な次郎は女の「何」なのか?夜中に集まる獣たちは?
「女」は本当に人間なのか?

謎は謎のままではっきりとしたことは語られない物語ですが、妖しい雰囲気と耽美な世界を見せる舞台、おもしろかったです。
posted by みどり at 10:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月18日

ぴあフィルムフェスティバルの軌跡Vol.1 「家、回帰」「変形作品 第2番」「二度と目覚めぬ子守歌」

ぴあフィルムフェルティバルの軌跡 Vol.1


ぴあフィルムフェスティバルの軌跡Vol.1
「家、回帰」「変形作品 第2番」「二度と目覚めぬ子守歌」@東京国立近代美術館フィルムセンター

7月17日(木)に観に行っています。
今年で30回目を迎える自主映画のコンペティション「ぴあフィルムフェスティバル」
の過去の入賞作品を紹介する上映会です。

今回見たのは3本。

「家、回帰」 1985年(第8回)入選作。18分、8ミリ
監督:石井秀人

「去年、祖父が死んだ」というナレーションで始まる家族のドキュメンタリー。
祖父の遺影と、誰もいない病院の廊下の映像が二重になり作者の語りが延々
続く冒頭。長かった闘病生活を暗示させるようなシーンです。
作者の目は、まだ健在だが介護が必要な老いた祖母に向けられています。
作者の母が介助しながらの祖母の入浴シーン。背中の曲がり、しなびた身体が
痛々しい。
家族として避けられない、身内の老いや死を見つめた作品のようです。



「変形作品 第2番」 1985年(第8回)入選作。30分、8ミリ
監督:黒坂圭太

冒頭現れるのは暗い画面に細かい亀裂。まるでスクリーンそのものがひび割れた
ような錯覚を覚えます。
明滅を繰り返し画面も荒れ地の地面のような、壊れた壁のようなものが見える。
炎を吹いているバーナーのような轟音も聞こえ、まるでスクリーンそのものが激しく
加工されていくような感じです。
しかし、これが延々30分続くのですからスクリーンを見続けているのはかなり苦しい。
申し訳ないけれど、この作品の何かいいのか、何がおもしろいのが全く理解できませんでしたm(__)m



「二度と目覚めぬ子守歌」 1985年(第8回)入選作。27分、8ミリ アニメーション
監督:原田浩

今回の上映会で一番見たかったのはこの作品でした。
<あらすじ>
両親を亡くし祖母の元に引き取られた小学生の男の子「出っ歯」
クラスメートからは執拗にいじめられ、暴力すらうけているが助ける者はいない。
「出っ歯」が持っていた小さな花束も踏みにじられてしまう。
それは入院していた祖母にとどけようとしていたもので、祖母はその直後自殺してしまう。
「出っ歯」の怒りはついに爆発、いじめっ子達にナイフを持って復讐してしまう。


冒頭、映画館での上映前のようなアナウンスが流れて、その遊び心がおもしろい。
しかしその後はすごい。
いじめられっ子の「出っ歯」、おせいじにもかわいくない。
いじめられ続けたせいか子どもとは思えない醜い顔、大きな出っ歯。
薄汚れて、ごみごみしてまるでゴミ箱のような街。
開発の名のもとに破壊される町、轟音と共に飛び立つ巨大な飛行機、耳をふさぐ人々。

一人の「出っ歯」に三人の男の子が暴力をふるう。
もちろん反撃する「出っ歯」ですがチビの彼には力がない。
「出っ歯」が、倒れたところを助け起こしてくれた高校生(?)のお姉さんを性的に襲って
しまう妄想場面まであって恐ろしいくらい怖い。
「出っ歯」がナイフを持って三人に反撃する場面もリアルに、執拗に描きこまれて
当然血しぶきがあがる。スクリーンから「怨念」が吹き出してくる感じです。

ラストは「出っ歯」の顔が、フィルムを逆回しするように白い紙の上のスケッチに
戻るところを見せて終わります。
ようやく悪夢の世界から脱出できた事を実感させるラストシーンでした。


「いじめ」をテーマにしているけれど、映像のなかに込められたエネルギーが半端じゃ
ないです。
しかも内容が内容なのでTVではとても放送できない作品でしょう。
この作品、外国でも紹介されているようです

チラシの解説によると、作者の原田さんはアニメーターとして活躍後、フリーになっているそうです。


<2008-07-20追記>
原田さんこの作品の後、1992年に丸尾末広作「少女椿」をアニメ化しています。
これは観ていませんが、かなりの問題作らしくDVD化もされていません。

さらにこれも知らなかったのですが2006年にTV放送されたアニメの「妖怪人間ベム」の監督もされていました。
私が知ってる「妖怪人間ベム」は1960年代に作られたTVアニメの方。
約40年ぶりにアニメ化されていたとは知りませんでした。
posted by みどり at 11:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする