2008年05月31日

劇団山の手事情社公演「摂州合邦辻」

劇団山の手事情社公演「摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうがつじ)」



劇団山の手事情社公演「摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうがつじ)」@グリーンホール相模大野

構成・演出:安田雅弘
出演:山本芳郎、倉品淳子、浦弘毅、大久保美智子、水寄真弓、他


5月25日(日)に観に行っています。
「摂州合邦辻」は去年の秋、東京公演がありチケットも購入していたのに行きそびれて
いたので、今回の相模大野公演行ってみることにしました。

しかし、この日はこの前に平塚市美術館へ行き、その後でこちらに向かったのですが
初めて行く劇場だったため、道がよく分からず結局開演時間に約10分ほど遅刻
してしまいました。

<あらすじ>
合邦の娘「辻」は、奉公先の高安家の後妻になり「玉手御前」と名乗る。
彼女は継子の俊徳丸に不義の恋をしかけ、逃げた俊徳を追って、父の合邦の家にやってきます。
隠れていた俊徳と許嫁の浅香姫が逃げだそうとしたところを見つけ、嫉妬に狂う玉手御前。
手を焼いた合邦はつい娘を刺します。
手負いとなった玉手御前が語るのは、俊徳をお家騒動から守るため彼を口説き、
毒を盛って家出させたという思いがけない話。
自分(玉手御前)の肝臓の血を呑めば毒は消えるというのですが・・・。




作者は未確認ですが、歌舞伎、文楽で上演される事が多い演目のようです。
見逃した冒頭に説明があったのかも知れませんが、舞台を観てるだけだと物語は
分からないのでは、と感じました。
私はチラシに書いてあった内容を読んでなければ、たぶんまったく分からなかった
とおもいます。



演出の安田さんご自身も「演出家」の役で登場してしまう舞台でした。
二人の出演者が布団と枕を急いで持ってきては敷いたり、たたんだり、とは
即席のベッドシーン作りのようです。
エロでかなりグロな物語ですが、山の手事情社の公演はむしろさらっと見せてるように感じます。
どちらかというとエロをやや強調して、グロはほとんど消えてる感じでした。


舞台の回りには縦長の布のようなものが貼られてて、どこかカゴの中を連想
しました。

安田雅弘さんの演出は古典のワクから完全に飛び出していて、物語をいったん解体
して再構築しているように見えます。

出演者も着物、カツラを付けているわけでもなく、その動きはダンスのよう。
舞台はほとんどコンテンポラリーダンスの雰囲気です。
セリフは古典的なままなのがミスマッチ。
こういう演出感覚は、私は好きです。
posted by みどり at 10:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月30日

「村田朋泰2008 夢がしゃがんでいる」展

「村田朋泰2008 夢がしゃがんでいる」展



「村田朋泰2008 夢がしゃがんでいる」展@平塚市美術館
4月12日〜5月25日まで  終了しています
展覧会公式サイトはこちら

5月25日(日)に行ってきました。
チラシを持っていなかったので、冒頭の画像は展覧会の半券です。
千葉県民の私なので、神奈川県平塚市まで行くのは小旅行の感覚でした。

1974年生まれのアニメーション作家の村田朋泰さん、すでに数々の賞も受賞して
いるそうですが、失礼ながら私は今まで全く知りませんでした。

今回は展覧会の評判がとても良いので気になり行ってみることにしたのですが、
想像以上に楽しくて、とても見応えのある展覧会でした。
惜しいのは見る時間をあまりとれなかったことです
しかしこの日の私は、先に都内で「今、蘇るローマ開催 日本美術展」を観に
行ってしまったのでこちらの展覧会は約30分くらいしか見る時間がとれなかった
のです。
都内からの移動時間、特に平塚駅から美術館まで何分かかるのかよく調べて
おかなかったのは大失敗でした。
この展覧会だったら2,3時間たっぷり時間をとって観たかったです。

会場内は、架空のひなびた観光地「三ノ函半島」にやって来て、観光紹介ビデオや
宿の中をのぞいたり、駅から電車にのったり・・・という、そんな雰囲気が味わえる
ようになっていました。


あるコーナーでは横長のスクリーンに映し出されるのは電車から外を見ているような
映像。
そのコーナーも電車内にあるつり革があるので、まるで電車の中にいるような
気分になれます。
映像ではある男がビルから飛び降りたり、なんて場面も出てきてちょっとシュール。

別のコーナーでは、宿の一部屋が再現され、お客さんは横に置かれた椅子に座って
その部屋を眺める趣向。
部屋の窓から見えるのは村田さんのアニメーションによる風景。
お客さんがすわる椅子も折りたたみ椅子だったり、小さなテーブルとソファがあったり
と、統一されてないところがまた楽しい。
安い小さな宿にやって来て、とりあえずそろえた椅子に座らされてる気分。

ホールでは村田さんの作品の上映会も行われていました。
ちょっとだけのぞきましたがアニメは平面の絵や、立体アニメもありました。
村田さんの作風は幅広いようです。


この展覧会はアニメーションだけでなく、会場全体がよく考えられ遊び心満載の
世界になっていました。
そのせいか、家族連れもおおかったのですが美術館ではなく遊園地と勘違いして、
小さい子どもが騒いだり走り回ったりしても知らん顔、という親御さんがいるのには
まいりましたが・・・。

せっかくのいい展覧会だったのにゆっくり観られなかったので、村田さんの作品が
収録されたDVDを購入してしまいました。

村田朋泰 作品集「夢がしゃがんている」 サイン入り

村田さんがいらしていたのでケースにサインしていただけてうれしい(^_^)
せっかく買ったこのDVD、ゆっくり見る時間がとれないのが困った・・・。
posted by みどり at 09:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月29日

「今、蘇るローマ開催 日本美術展」

「今、蘇るローマ開催 日本美術展」



「今、蘇るローマ開催 日本美術展」@日本橋三越本店 新館7階ギャラリー
5月13日〜5月25日(日)まで 終了しています


5月25日(日)の最終日の午前中に行っています。
日曜日の最終日なので、かなり混んでいました。

1930年(昭和5年)に、ローマ市中心部の大美術館パラッツオ・デルラ・エスポジツィオーネ
において、イタリア政府主催による「日本美術展覧会(通称ローマ展)が開催されたそうで、
今回の展覧会ではその時出品された作品をメインに展示してるらしい。
今回の展覧会、作品全てが都内の大倉集古館所蔵品。

ローマ展の開催を経済的に全面的に支援したのが大蔵財閥の総師・大蔵喜七郎男爵だったそうで、
その関係で出品作品の多くが大倉集古館に所蔵されることになった
のだそうです。


展示されているのは横山大観、竹内栖鳳、速水御舟、鈴木清方、小林古径など
そうそうたるメンバーがそろっていました。

なかでも特に目をひいたのは竹内栖鳳(たけうちけいせほう)の「蹴合」
二羽のニワトリの争いを描いています。
その場の騒がしい、殺気だった空気まで封じ込めたような絵です。
二羽のニワトリは絵から今にも飛び出してきそう。
一瞬の動きを捕らえた栖鳳のみごとな描写力に改めて驚きました。

同じ鳥でも小林古径が「木菟(みみずく)図」で描いたのは紅梅の小枝にとまっている
一羽の木菟。
画面の左下は焦げ茶色にぼかされ紅梅が美しく浮かび上がり、そのやや右よりの
中央にいる木菟はやや明るい背景のなかでじっとしています。
静かで穏やかな雰囲気のあるこの絵、好きです。
posted by みどり at 10:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

劇団四季・東京「キャッツ」 63回目

劇団四季キャッツ まもなく7000回 25周年


劇団四季・東京「キャッツ」 63回目@東京 キャッツシアター

5月24日(土)の夜の回を2階C席で観ています。

この日の主な配役です。
長老猫オールドデュトロノミー・・・青井緑平
娼婦猫グリザベラ・・・早水小夜子
少女猫シラバブ・・・南めぐみ
プレイボーイ猫ラム・タム・タガー・・・福井昌一
マジシャン猫ミストフェリーズ・・・金子信弛
ボス猫マンカストラップ・・・西門宇翔
鉄道猫スキンブルシャンクス・・・岸佳宏
ディミータ・・・レベッカ・パレット
マキャヴィティ・・・片山崇志
タンブルブルータス・・・川野翔
バストパージョーンズ、アスパラガス=グロールタイガー・・・田洋輔


感想は省略しますm(__)m

やはりこの日の公演も、2階のS席はほとんど空席状態でした。
「キャッツ」ファンとしては、この状況を見るとかなり痛々しいと感じます。

「キャッツ」は6月27日(金)の公演で日本公演通算7000回になるそうです。
これを記念して6月15日(日)〜6月27日(金)の公演期間中は来場したお客さんに
「特製キャラクターチャーム」を1個プレゼントするそうです。
1個に1つのキャラクターが入ってるそうで全27種。
もちろん選べませんし、交換不可。

1個ぐらいほしいなと思いますが、私がチケットを購入していたのは惜しいことに6月14日。
プレゼントを手に入れるためにチケットを取る気はしないけれど・・・。
ちょっと残念です。
posted by みどり at 09:45| Comment(2) | TrackBack(0) | 劇団四季・東京「キャッツ」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月28日

発掘された映画たち2008 「由井正雪」「鐵の爪 花嫁掠奪篇」

発掘された映画たち2008



発掘された映画たち2008
「由井正雪」「鐵の爪 花嫁掠奪篇」@東京国立近代美術館フィルムセンター

5月23日(金)に観に行っています。
近年新たに発見復元されたフィルムを上映する企画です。
日替わりで6月1日まで上映されています。

今回観てきたのは2本立てのプログラムです。

「由井正雪」 1931年(昭和6年)作品  無声映画  58分
監督:丘虹二   出演:葉山純之介、琴糸路、他

徳川家光の死後、幕府転覆をもくろんだ由井正雪。彼の元に密偵として送り込まれた
娘が由井に恋してしまうという時代劇。
幕府転覆の話よりも、由井に恋した娘と由井の物語の方に趣がおかれた作品、と
感じました。
由井正雪が、歌舞伎俳優の市川染五郎さんに似てなかなかの男前。
密偵の娘役の琴糸路さんもかわいい。
1927年から1943年の間に300本の映画に出演した人気女優さんだったそうですが
出演した映画は今、ほとんど残っていないそうです。
美男美女の悲恋物でした。



「鐵(てつ)の爪  花嫁掠奪篇」 1935年(昭和10年)作品  トーキー映画 45分
監督:後藤岱山  出演:椿三四郎、水原洋一、白川小夜子、他

観るまで気がつかなかったのですが、この映画は連続活劇映画の一編でした。
テレビが無かった時代の、今で言う連続ドラマです。
それまでの話を観てないのに、いきなり連続ドラマの完結編でした(^_^;)
困ったな、と思いましたがだいたいの物語は把握できました。

<あらすじ>古典映画なのでラストまでばらします。
医学博士の娘が結婚式の最中に誘拐されてしまう。
犯人は悪の元締め、謎の人物「鐵の爪」。
実は彼は昔、医学博士の下で研究をしていた学生だったが博士の妻に言い寄られた
所を見つかり逆に博士から恨みを買い、顔と手に薬品を浴びせられてしまう。
今、顔は醜くただれ、片腕は義手となっていて、博士に復讐しようと誘拐を企てたのでした。
娘を救い出そうとする探偵と、鐵の爪の部下達の争い。
探偵と娘の味方か?と思える謎の仮面の人物も登場。
いったん救出された娘は許嫁と一緒に車で逃げるが、それを追う鐵の爪の部下
の車と山の中で正面衝突をしてしまう。
崖から落ちる双方の車。ラストで再び登場する仮面の男。
仮面の下に見える、笑みを浮かべた口元はあの「鐵の爪」であった。



事件解決してめでたし、めでたしで終わらないのが意外でした。
かなりブラックなラスト、当時はこのような猟奇的な物語が好まれたのでしょうか。

フィルムが一部飛んでいるのか?と思えるくらい場面のつながり方が唐突です。
たとえば、結婚式場から花嫁が連れ去られるシーン。
「鐵の爪」が花嫁の手を引いているのですが、その前の場面がない。
回りの参列者が出だしをしないで黙ってみているのは、どうして?
「鐵の爪」がどうやって式場に潜入して、皆が手出しできないのはどういう訳?
全然わかりません。

探偵がいつ「鐵の爪」の部下達に捕まって、いつ逃げ出せたのかもよく分からない。
この通りに当時上映されていたのか、それともほんとにフィルムが少し欠けているのかもしれません。

「鐵の爪」もその顔はおぞましくても、きっちりと高級そうな服にシルクハットという
エレガントな姿で登場します。
どこか「オペラ座の怪人」のファントムを連想します。

映画の内容そのものは波瀾万丈、はでなアクションシーン、当時としては迫力あったであろう
カーチェイスシーンなど盛りだくさんで、かなりの娯楽作品となっていました。
posted by みどり at 08:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月27日

映画「ミスト」

映画「ミスト」


映画「ミスト」@MOVIX亀有
監督・脚本:フランク・ダラボン  原作:スティーヴン・キング作「霧」
出演:トーマス・ジェーン、マーシャ・ゲイ・ハーデン、アンドレ・ブラウアー、他

5月21日(水)に観に行っています。
原作は読んだことがありませんが、原作と映画はラストがかなり違っているらしいです。
どうもそのあたりで観た人の間で、賛否両論があるらしいです。
物語のスジそのものはとても単純です。

<あらすじ>
アメリカ、メイン州の西部が舞台。
ある夜、激しい大嵐に見舞われたその翌日、地域の人々は食料買い出しのため地元
のスーパーに向かう。
デヴィッド(トーマス・ジェーン)と幼い息子のビリー(ネイサン・ギャンブル)の父子も
スーパーへ向かうが、その頃当たりには不気味な霧が立ちこめ始めていた。
霧の中に「何か」いる。
その巨大な「何か」に捕まり無惨な姿になるのをデヴィッドは目撃してしまう。
人々はスーパーの中に閉じこめられ、出られなくなります。
一致協力しなければならない頃、自分を神の使いと盲信するカーモディ(マーシャ・ゲイ・ハーデン)
は、人々の不安をあおることをしゃべり続けるが、次第に指導者的立場になりデヴィッド達と
対立するようになります。
デヴィッド達はスーパーから、そして霧の中から脱出することを決意しますが・・・。


不特定多数の人々が集まったスーパーを舞台するとは、さすがに上手いなと思いました。
ここなら、どんな人がいても不思議じゃありませんから。

神を盲信しその言動で人々を扇動するカーモディ、怪物がいるというデヴィッドの
言葉を信用しない弁護士、デヴィッドと協力するスーパーの副店長、スーパーのレジ係の女性、
彼女に恋してる幼なじみ、危機に際しても理知的な老婦人、家に残した子どもを心配する母親など、
およそ考えうる限りの様々な人々が登場します。
バラエティ豊かです。
舞台設定ができて、これだけのキャラクターがそろっていれば物語は自然に展開
していくような気がしてきました。

霧の中に正体不明の怪物がいるようです。なぜ霧が立ちこめ、そこに怪物が潜んで
いるのか、その説明は映画の中でされていますが、この物語のなかで怪物の正体は
さして重要ではないようです。
怪物は単なる脇役、作家も監督も描きたかったのは、ある極限状態におかれたときの人々の心理状態だったんでしょう。

霧の中に潜んでいる怪物、さすがに最初の方ではその全貌は見えず、大きな棘の
のような物がついた触手だけが見えたり、その見せ方は小出しなので怖さがじわじわと来ます。
この見せ方上手いです。

ラスト約15分のこと、これを書かないと感想にならないのですが書いてしまうとネタバレになってしまいます。
以下、極力ネタバレにならないように書きます。

霧の先に何があるのか、霧はとぎれているのか、そのまま世界を覆ってしまっているのか不明な
ままデヴィッド達はスーパーから離れ霧からの脱出を試みますが、そのはての彼らの最後の決断には唖然としました。
アメリカ映画であの決断を描くとは思いませんでしたから。
救いのない、やりきれない決断です。
人々にとって完全に救いのないラストではないけれど、少なくとも父親としてのデヴィッドに
とっては全く救いの無いラストです。

映画で救いのないラスト、というのが必ずしも悪いとは思わないのですが、この映画
ではデヴィッド達があの決断をするまでのやむにやまれない思い、そこまで追い込まれた絶望が
描ききれていないよう感じました。
息子を苦しませたくないという父親の思いがあったとは思うのですが、私はすっきり
しない描き方でした。


最後に一つ。
人々を扇動し、デヴィッド達のじゃまをするあの人のこと「なんてじゃまなんだろう」
と感じたまさにその時に殺されてしまうのを見て、すっきりした気分になった自分が怖いです。
posted by みどり at 08:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月26日

西荻ブックマーク「タキヤン、ぜんぶ本の話」

西荻ブックマーク


西荻ブックマーク「タキヤン、ぜんぶ本の話」@西荻窪 スタジオマーレ

5月18日(日)に東京・西荻窪で行われたイベントに参加してきましたので、
ご紹介します。


西荻ブックマークとは?
サイトでの紹介文をそのまま引用しますと「西荻ブックマークは、本好きたちの思いつきから
生まれた“本をめぐるマンスリー・イベント”です。月に一度のペースで行われる
トークライブやワークショップ。小さな会場ならではの温かみのあるイベントを、
じっくり長く続けていこうと思います」
公式サイトはこちらです。


別のイベントから、この日の情報も知ることになり興味をもちました。
タキヤン・・・滝本誠さんのことです。肩書きは評論家(映画・美術・ミステリー)らしい・・・。
私が初めてこの方の名前を知ったのは、映画雑誌で双子のアニメーション作家クエイ兄弟
(最近全然噂を聞かないがどうしてるんだろう?)の事を書いているのを読んだときです。
以来、どうも一癖も二癖もある映画だとパンフレットにこの方が文章を書いているのを
よく見るようになりました。
最近では映画「タクシデルミア」でこの方が文章を書いていましたね。

いったいどういう方なんだろう???
どんな方か知りたくて、参加してきました。お姿初めて拝見しました!
この日は、滝本誠さんとフリーライターの岡崎武志さん(失礼ながら初めて知りました)の対談でした。

内容はお二人がどんな雑誌と関わってきたかとか、滝本さんが子どもの頃から
どんな物に興味を持ってきたのかとか、滝本さんはこんな本を持ってるとか
わりととりとめのない感じで進みました。
午後5時から始まった対談は、途中15分ほどの休憩を一回入れて7時頃終わり
ました。

イベントの終わり頃には、参加者に本のプレゼントがありました。
滝本さんの所蔵本や、つい最近滝本さんのところに出版社の方から送られた本を
希望者に分けてくれました。
同じ本は2冊以上無いので、希望者が複数いるとジャンケンになりました(^_^;
私も最初にほしかった本はジャンケンで負けたのでダメ。

でも「この本、東郷青児が絵を描いてます」と聞いて早速挙手。
昭和34年、河出書房新社発行のウラジミール・ナボコフの「ロリータ」上下。
はっきり言って、かなりの古本。汚いです(滝本さん、ごめんなさい)

東郷青児、装丁の「ロリータ」


でも画家の東郷青児が「ロリータ」の本の絵を描いてるとは知りませんでした。
よく見れば、絵だけでなく装丁も手がけていることが分かりました。
これは思わぬ発見でした。
(滝本さん、ありがとうございます)
「ロリータ」は美少女ロリータに惑わされ、人生を狂わす中年男性の物語。
(ロリコンの語源はこの小説からきています)
読んだことはありませんが映画版(1961年版、スタンリー・キューブリック監督)は観たことあります。


来月の6月8日(日)には「世田谷文学館のこと」と題して、もと主任学芸員
だった方のお話が伺えるそうです。
こちらも参加することにしました。
手がけられた展覧会は「坂口安吾展」や「ムットーニのからくり書物展」など。
世田谷文学館にはムットーニ(=武藤政彦)さんの自動人形の常設展示もあります。
世田谷文学館になぜ所蔵されるようになったのか、そのいきさつも伺えるそうなので
今から楽しみです。
posted by みどり at 10:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月25日

「ウルビーノのヴィーナス」展

「ウルビーノのヴィーナス 古代からルネサンス、美の女神の系譜」



「ウルビーノのヴィーナス 古代からルネサンス、美の女神の系譜」展@国立西洋美術館
3月4日〜5月18日まで  終了しています

5月17日(土)の展覧会終了間際の午前中に観に行っています。
終了間際の土曜日だから、さぞや混んでいるのでは?と心配だったのですが
さほどではありませんでした。意外です。

今回の展覧会は、ウフィツィ美術館やイタリア各地の美術館・博物館からヴィーナス
を描いた作品が集められていました。
絵画だけでなく、古代のカメオや彫刻作品もありかなり見応えがありました。
もちろん目玉は今回日本初公開となる、チラシにも使われているの通称「ウルビーノのヴィーナス」
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ作だそうです。
この作品は初めて知りましたが、もちろん展示されている他の作品も初めて知った物ばかりでした。

「ウルビーノのヴィーナス」、美しいです。
若い女性です。輝くようななめらかな裸体、わずかに笑みをうかべた口元。
裸の肩に掛かる柔らかな長い金髪。
この姿、この顔は完全にこちらを誘っています。
依頼主の家の寝室に飾られていたという話も聞きましたが、それがほんとだとすると
かなり刺激的ではないですか。まるで春画じゃないかと思ってしまいます。
いやいや、絵の雰囲気はとても上品です。
彼女の足元では小さな犬が眠っているし、部屋の向こうでは召使いらしい女性二人の
姿もみえます。ヴィーナスの右手にある薔薇の花。
描かれた物、それぞれに意味があるらしい。

他に展示されていた作品もどれもよかったですが、中でも「キューピットの髪を梳く(すく)ヴィーナス」にとても心惹かれました。
暗い画面の中央にヴィーナスとキューピットが光に照らされているように描かれています。
月が雲に隠されているようですが、月夜の野外のようです。
そんな場所で座っているヴィーナスの膝にもたれかかって、こちらには背中を向けているキューピット。
キューピットの髪を梳いてやっているヴィーナスの姿は女神と言うより、聖母マリアの
ようです。なんだか妙に庶民的に見えるヴィーナスです。
キューピットは顔の半分をこちらに見えるように向けているのですが、なんだか
怒られてすねているようにも見えます。
画家がたまたま目にした庶民(もしかしたら画家の妻子)の日常の一コマを、神話に
名を借りて描こうとしたのではないのか、とそんな気がしました。
キューピットの顔があまりにも生身の人間に見えたものですから・・・。
posted by みどり at 09:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「生田宏司 銅版画展」

「生田宏司 銅版画展」


「生田宏司 銅版画展」@ギャラリー八重洲・東京
5月12日〜5月18日まで  

5月16日(金)に観に行っています。
1953年生まれの銅版画作家さんです。
銅版画の技法で、鳥や花を繊細に描いて見せてくれます。
銅版画というと、黒と白の世界と思われがちですが、この方は多色刷り作品も
あります。
黒の闇の中に浮かぶ、花や鳥たちの姿に心が癒されます。

作品のお値段も、私でも何とかなる一万円台からあるのもうれしいです。
以前、モノクロの作品を購入したことがあるので次回はカラーの作品がほしいと
思っていましたが、今回1点購入を決めました。
冒頭の画像はDMですが、下の左側の作品です(今年の新作だそうです)。
DMを見たときからこれがほしい、これを部屋に飾りたいと感じました。
まだ手元にはありませんが、作品が届くはずの6月が楽しみです。


5月30日〜6月11日までは、西千葉駅そばのギャラリー古島で個展があるそうです。
posted by みどり at 09:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月23日

シス・カンパニー公演「瞼の母」

シス・カンパニー公演「瞼(まぶた)の母」



シス・カンパニー公演「瞼(まぶた)の母」@世田谷パブリックシアター
作:長谷川伸(はせがわしん)  演出:渡辺えり
出演:草g剛、大竹しのぶ、三田和代、篠井英介、高橋克実、梅沢昌代、他


5月15日(木)に1階席で観ています。

「番場(ばんば)の忠太郎(ちゅうたろう)」と聞いたら、このお話を知らなくても
聞いたことがある、と言う方多いのではないでしょうか。
この物語の主人公の名前です。
いい役者さんがそろっていて、まるでお正月の重箱に詰められたおせち料理みたいに
きれいでおいしそうな(おせち料理なんておいしくないよ、というご意見もあるでしょうが)芝居、そんな感じがしまし

長谷川伸が戯曲を書いてからもう78年たつそうです。
物語そのものははっきり言って、古典の感じは否めないですが、今の時代でも通用する
内容であるのは間違いないでしょう。
生き別れになった母と子の再会の物語ですから。

舞台だけでなく、何度も映画化もされて来た作品。
私も以前、無声映画時代の映画版でこのお話を観ています。


<あらすじ>
5歳で母と生き別れになった忠太郎(草g剛)。
今はすでに三十を超して渡世人の身。母恋しさからその面影を追い求める日々だったが、
風の便りに母・おはまが生きているという噂を聞き江戸へと流れ着く。
母がもしや生活に苦労していないかと、ばくちで得た金も貯めていた。
やっと再会できた母(大竹しのぶ)は、今や料理屋の女将として成功し、娘お登世(忠太郎の妹)
の祝言も間近だったため、やってきた忠太郎を見ても財産目当ててやって来たヤクザ者としかとりあわない。
打ちのめされ、再び旅に出る忠太郎。
お登世の言葉で我にかっえった母は、忠太郎の後を追うのですが・・・。


目を閉じれば、瞼の裏に浮かんでくる母の面影。
タイトルの意味はそこから来ています。

いきなり三十過ぎの男が「息子です」と言ってやって来たところで、そんな事信じられないのは当たり前。
おはまが、会いに来るならなぜヤクザから足をあらってまっとうな人間になっていないんだ、という意見もよく分かります。

おはまを演じる大竹しのぶさんは、さすがに迫力があります。
一言発しただけで、舞台上にピンと空気が張り詰めたような感じになるので、ちょっと
びっくりしたくらいです。
それに比べてしまうと申し訳ないのですが、草g剛志さんはやや弱い感じがします。
「〜でござんす」という言い回しは今時しないし、時代劇の中でしか聞かない言い回し
なので比較のしようもないのですが、セリフが少し棒読みの感じがしてしまいました。

一人で複数の役をやる他の役者さん達の演技を見るのも楽しい公演でした。
特に梅沢昌代さん演じる年老いた母と、母をいたわる息子(野間口徹)のエピソードは
とてもほほえましいものでした。

上演時間は今時わずか1時間半でしたが見応えがありました。
昔の作品でも、いい物はいい。
渡辺えりさんの演出は、現代的な雰囲気を付けながらもやりすぎることなく
古典の名作を現代に蘇らせてくれたと思いました。
posted by みどり at 10:09| Comment(2) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月22日

映画「フィクサー」

映画「フィクサー」


映画「フィクサー」@MOVIX亀有
監督・脚本:トニー・ギルロイ
出演:ジョージ・クルーニー、トム・ウィルキンソン、ティルダ・スウィントン、他

5月14日(水)に観に行っています。
なかなか硬派の社会派ドラマでした。
敏腕弁護士が華麗にハデに悪に立ち向かう話かな、と思っていたのですが少々違っていました。

<あらすじ>
マンハッタンにある法律事務所で通称「もみ消し屋」(=フィクサー)としての業務を
専門に担当している弁護士のマイケル・クレイトン(ジョージ・クルーニー)。
上司は彼を有能な「フィクサー」と評価していながらも、それだけとしか見ていない。
マイケル自身も離婚、幼い息子の親権問題、従兄弟との共同ビジネスが失敗し
多額の借金を抱えている。

その頃、アメリカでは3000億円にものぼる薬害訴訟が、被告である巨大製薬会社
U・ノース社側有利のうちに解決されようとしていた。
しかし製薬会社の弁護士(トム・ウィルキンソン)は、全てを覆す「秘密」を握ってしまう。
良心の呵責にさいなまれた彼は、真実の暴露を決意。
これを察知した事務所は、マイケルに「もみ消し」を依頼することになります。
多額の借金の返済期限も迫っているし、いろいろな問題を抱えているマイケル。
調査を進めるうちに命までねらわれるようになるのですが・・・。



どうも私は状況を把握する能力に欠けるようです。

映画を観ていても主人公マイケルを取り巻く状況、人物像が分からなくて困りました。
予告編を見たときの印象で、彼は敏腕弁護士、という先入観を強く持ちすぎたようです。
ようやく分かってきたのは映画も後半に入ってからでした。
遅すぎますね。
映画はハデなアクションシーンもありません。最近の映画ではかなり地味なくらいの演出ですが
丁重にこつこつと、丹念に描かれています。

U・ノース社の法務部本部長(大きい企業はこういう部署があるとは知りませんでした)の
カレン・クラウダー(ティルダ・スウィントン)は裁判を有利に進めようとする
やり手のビジネスウーマン。
地味なマイケルに比べて、かなり目を引く存在です。
ティルダ・スウィントンは最近よく目に付く女優さん、演技の上手い方だなと感じます。
最近では第1作目の映画「ナルニア国物語」の白い魔女役が印象的でしたが、私が好きなのは
映画「コンスタンティン」の天使カブリエル役です。
この映画では中性的雰囲気がとても魅力的でした。

状況把握が出来たのが遅かったので、映画を楽しむまで行きませんでしたf(^―^;
もう一回観れば、次回は楽しめると思います。
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2008年05月21日

「中右コレクション 四大浮世絵師展」

「中右コレクション 四大浮世絵師展」


「中右コレクション 四大浮世絵師展」@大丸ミュージアム・東京
4月24日〜5月12日まで  終了しています
展覧会公式サイトはこちら


5月11日(日)に観に行っています。
浮世絵収集家の中右瑛氏の膨大なコレクションの中から約170点を選んでの
展覧会だそうです。

タイトルの通り、東洲斎写楽、喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川広重の4人の浮世絵がメインの
展覧会で、作品の状態もとても良く壮観で見応えがありました。

会場に入ってすぐにあるのは通称「赤富士」と呼ばれる葛飾北斎の「富嶽三十六景
凱風快晴」。
この隣に展示されていたのは「赤富士」の初版と言われる色を変えて刷った「青富士」がありました。青い富士山です。
こういうバージョンがあるとは、今回初めて知りました。
躍動的で力強い「赤富士」に比べると、「青富士」は静かな雰囲気があります。
「赤富士」の方が一般に普及したことを考えると、こちらの方が好まれたということで
しょうが、作品としては優劣つけがたいと感じました。
私は「青富士」も好きです。

活動期間が短くて謎の浮世絵師とされる東洲斎写楽ですが、この人が実は写楽では?という推測のもと、
数名の浮世絵師の作品が解説と共に展示されているのも
興味深いものでした。
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2008年05月20日

「中村征夫写真展 命めぐる海」

「中村征夫写真展 命めぐる海」



「中村征夫写真展 命めぐる海」@日本橋三越本店 新館7階ギャラリー
4月29日〜5月11日  終了しています

5月11日(日)に観に行っています。
初めて知ったカメラマンの方でした。
1945年生まれ。20歳の頃から独学で写真を学び、約40年にわたり水中写真を
撮り続けているそうです。

今回の展覧会では中村さんが長年撮り続けてきた「東京湾」シリーズや、直径
わずか34メートルの「ジープ島」など、海中の生物たちをとらえた作品が多く展示
されていました。
一つ一つの写真に中村さんのコメントが書かれているのが、興味深く写真を見るのは
もちろんこのコメントを読んでいくのがまた楽しかったです。

汚れた東京湾に生き物なんているのか?と思ってしまいますが、意外にも生き物は
たくましく生きているものだと知りました。
もっともヘドロにまみれて死んでしまっている生物の写真もあります。
特に数十年前、中村さんがはじめて東京湾に潜って写真を撮った頃は、海水が
工場廃液でかなり汚れていたようで、むき出しになっていた肌の部分がピリピリと
してきたとか。怖いです。

海は命に溢れていると感じた写真展でした。
展覧会のカタログには興味がなかったのですが、小さなリゾート・ジープ島の
写真集には惹かれました。
写真はもちろん中村征夫さん、文章を書いている中村珠央さんはお嬢さんの
ようです。

青い海にぽっかり浮かぶ島、ゆったりと流れる時間が感じられる写真集。
観ているだけで癒される感じ。
ついつい購入してしまいました。
中村征夫さんが会場にいらしたので、サインもいただけました(^_^)


中村征夫写真集 「ジープ島」
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2008年05月19日

映画「スパイダーウィックの謎」

映画「スパイダーウィックの謎」


映画「スパイダーウィックの謎」@MOVIX亀有
監督:マーク・ウォーターズ  
原作:トニー・ディテルリッジ(絵)、ホリー・ブラック(文)「スパイダーウィック家の謎」
出演:フレディ・ハイモア、サラ・ボルジャー、デヴィッド・ストラザーン、他


5月10日(土)のレイトショーで観ています。
原作は読んだことがありませんが、全5巻の物語だそうです。
全5巻というと大長編かと思ってしまいますが、たまたま日本語訳の原作を
手に取ってみたら字がかなり大きく挿絵も多く、どちらかというと絵本の感覚。
この本なら1巻1時間もあれば読めるだろうと感じました。
原作は読んでいないので、映画と原作がどう違っているのかまでは解りません。


<あらすじ>
古い屋敷にとある一家が引っ越してきます。
双子の兄弟のジャレットとサイモン(フレディ・ハイモア)、姉のマロリー(サラ・ボルジャー)、
そして母親のヘレン(メアリー・ルイーズ・パーーカー)の4人。
ジャレットは、屋根裏部屋から不思議な本を発見します。
それは一家の大叔父のアーサー・スパイダーウィック(デヴィッド・ストラザーン)が
妖精達を研究して80年前に書いた物で「決して読んではならない」との警告のメモが挟まれていた。
しかし好奇心に駆られたジャレットは本の封印を切ってしまいます。
その瞬間から、屋敷と
その回り一帯には邪悪な妖精達が目覚めます。
大叔父が書いた本には、妖精達にとって人間には知られたくないことが書かれており、
その本を取り戻そうとする凶暴な妖精が、一家に襲いかかるようになるのでした。
一家の運命はどうなるか・・・。


古い屋敷、封印された本、凶暴なゴブリン、環の中に妖精達が見える魔法の石・・・
映画を観る前はとてもおもしろそうな気がしたのですが、あまり映画の中に入り込めませんでした。
心優しいファンタジーの世界を期待して観に行くと、ちょっとあてが外れると思います。

屋敷に閉じこもりゴブリン達の襲撃に備える一家の姿をみると、ファンタジーの世界
というよりホラーの世界に近いです。
母親のヘレンが身を守るためにナイフをもつと「まるでニューヨークにいるのと同じね」
と言いますが、まさにその通りで一家に襲いかかろうとしてるゴブリン達はゾンビと
言った方がいいかも。

屋敷に憑く妖精のシンブルタックは一家の味方で、おじさんの風貌ですがかわいいです。
デヴィッド・ストラザーン演じるアーサー・スパイダーウィックは紳士的な雰囲気が
あってとても魅力的です。
アーサー・スパイダーウィックが行方不明後、変人扱いされていた娘のルシンダ
(ジョーン・プラウト)、ジャレッド達にとっては叔母さんですが、父と娘の再会の物語にも
なっているのがちょっぴり涙を誘いました。
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2008年05月18日

「鳥のビオソフィア」展

「鳥のビオソフィア」展



「鳥のビオソフィア  山階コレクションへの誘い」展@東京大学総合研究博物館
〜5月18日まで  入場無料
公式サイトはこちら


5月17日(土)に観に行ってきました。
東京・本郷にある東京大学構内にある総合研究博物館、今回初めて行って来ました。
日本経済新聞の文化面で紹介されていてとても興味がわき、展覧会終了間際に
あわてて行ってきました。

ビオソフィアとは「生き物博物誌」という意味があるそうです。
東京大学130周年記念事業の一環として、東京大学総合研究博物館と財団法人
山階鳥類研究所の共同開催展だそうです。

大学構内の博物館と言うことでお客さんもいないだろう、などと思っていたのですが
今回の展覧会はあちこちの新聞雑誌で紹介されていたらしく、私が行った時も
かなりのお客さんが訪れていました。

鳥の博物誌、というと無味乾燥な博物館の展示を想像してしまいますが、今回の
展覧会はずいぶんと予想を裏切るおもしろいものでした。
鳥の紹介はもとより、展示の仕方がとても凝っていてスタイリッシュというかおしゃれ
です。

まず入り口から入ると、小さなホールになっています。
中央にブラン・クーシ作「空間の鳥」のオブジェ、隣に大きな卵のオブジェ。
壁面には現代美術風の写真や、ジョアン・ミロの石版画の展示まであり、まるで都心のおしゃれな画廊に来たみたいな感じです。

鳥の剥製や、骨格標本、資料として保存されていた奇形の鳥の古い写真。
「鳥類学者の小部屋」と題された展示室では、明治時代の鳥類学者の研究室を仮想的に表現したそうです。
古風な感じの木製のキャビネット、引き出し中には鳥の剥製。
壁には鳥の細密画(これは複製)。
本棚の中には古い学術書、鳥の骨格標本や、鳥とは関係ないけれど科学の古い器具などもあり、
いかにも学者(ある意味、専門的なマニア)がつい今し方までいたような雰囲気があります。
老学者が今にも出てきそうな感じでした。

展示室最後の「博物学陳列場」では、六角形のガラスケースに入った剥製の鳥たち。
剥製は死んだ生物の美学的再現といえますね。
鳥類の多くが尾が長いため、四角いケースでは現実的ではないので六角形ケースを作ったのだそうです。
展示室は落ちついた雰囲気がありますが、昔よんだSF漫画の世界がそこに出現したような感じもありました。
下の画像は会場で無料配布されていた小冊子ですが、この表紙の写真がこの「博物学陳列場」です。

学術資料とアートの融合。とても凝った興味深い展覧会でした。



Ouroboros 2008年4月 東京大学総合研究博物館ニュース
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劇団四季・東京「キャッツ」 62回目

劇団四季キャッツ まもなく7000回 25周年



劇団四季・東京「キャッツ」 62回目@東京 キャッツシアター

5月10日(土)の夜の回を1階C席で観ています。

この日の主な配役です。
長老猫オールドデュトロノミー・・・青井緑平
娼婦猫グリザベラ・・・早水小夜子
少女猫シラバブ・・・南めぐみ
プレイボーイ猫ラム・タム・タガー・・・福井昌一
マジシャン猫ミストフェリーズ・・・金子信弛
ボス猫マンカストラップ・・・西門宇翔
鉄道猫スキンブルシャンクス・・・岸佳宏
ディミータ・・・増本藍
マキャビティ・・・片山崇志
タンブルブルータス・・・川野翔
バストパージョーンズ、アスパラガス=グロールタイガー・・・金森勝


この日の感想は省略します。
キャッツの公演も今年の11月11日で日本公演25周年になるそうです。
その日の公演チケットはさすがにとれなかったのですが、その前の土曜日の公演
チケットを取りました。
当日はたぶん、特別なイベントがあるでしょうが、その2,3日前からプレイベントは
やってくれると思います。去年がそうでしたから。
6月の公演で通算7000回にもなるそうです。
しかし、最近の東京公演は土曜日でも2階のS席はごっそり空席になっています。
そろそろキャッツ人気にもかげりが出てきているようで、開演前のキャッツメイクサービスや、
リハーサル見学など、劇団四季側もなにかとイベントを作って集客に苦心してる様子がうかがえます。
東京公演もそろそろ終わりが近づいてきたような気がするのですが、どうなるでしょうか。
posted by みどり at 09:38| Comment(2) | TrackBack(0) | 劇団四季・東京「キャッツ」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月17日

2度目の「東山魁夷展」

「東山魁夷展」


「東山魁夷展」@東京国立近代美術館
3月29日〜5月18日まで  


5月9日(金)に行ってきました。
東山魁夷展は4月に一度行っているので、今回は2度目です。

展覧会ではよく有料の音声ガイドがありますが、私は今まで一度も利用したことが
ありませんでした。
前回会場に行ったときは気がつかなかったのですが、この展覧会の音声ガイドは
なんと東山魁夷ご自身の解説が聞けると表示されているではないですか。
さっそく500円払って使ってみることにしました。

全部ではないのですが、半分以上は画伯ご自身の解説が聞けました。
生前の講演で話された時の録音を使用しているそうです。

聞いていると一つの風景画ができあがるまでに、過去の複数のスケッチを組み合わせている
ことなどを、話されているのがとても興味深かったです。
「雪の城」という、雪が積もった木の枝が絡み合って、窓のように開いた部分
から遠くの城が見えるという作品がありますが、これは実際に見た風景ではなく、
想像して描いたもので後日同じ風景を見た、というお話もまたおもしろかったです。

目の前にある、あった風景をそのまま描いているのはないのですね。
画家の仕事としては当たり前なのでしょうが、東山魁夷画伯のような絵を観ると
素人はつい目の前の物を正確に描いているのでは、と思ってしまいます。

画家ご自身の声が聞けるこの音声ガイドは、とてもいいですね。

作品では、以前は紙に書いているとばかり思っていた「道」が絹に描かれていたと気がつきびっくりしました。
絹に描かれる絵は通常、絵の具は厚く塗ってないのが普通なのに東山魁夷の場合はかなり厚塗りになっているからです。
よく見れば、画伯の絹に描いた絵はどれも厚塗りです。意外でした。

展覧会は明日18日までです。
興味のある方は是非、忘れずにお出かけを!!
posted by みどり at 08:35| Comment(2) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ミュージカル「エリザベート」名古屋公演チケット確保

2008年 ミュージカル「エリザベート」名古屋公演


東宝と、宝塚歌劇団でほぼ交互に上演が行われているミュージカル「エリザベート」
今年は東宝が上演するそうです。

まずは8月、名古屋の中日劇場で公演が行われます。
東京・帝国劇場の公演は11月からだそうです。

千葉県民の私なので、観るなら当然東京公演なのですが「エリザベート」は人気が
高すぎるし、加えて関東は人口密度が高いので、チケット争奪戦は想像を絶します。
東宝公演はダブルキャストだから当然両方観たいのに、前回公演は一公演しかチケットが
とれませんでしたし、さらにその前の公演時はチケットとることすらできませんでした。

東京は無理。覚悟を決めました。

今回8月の名古屋公演、お盆時期ならチケットとりやすいのでは?、とぴあの先行抽選予約に
二つのID駆使して申し込んだら土曜の昼・夜の回共に確保できました。
昼・夜でキャストがかわります(^_^)
せっかくA席(席種はA・Bの2種)で申し込んだのに両方とも2階席でしたが
贅沢は言えません。
と、いうわけで8月、千葉から名古屋に遠征に行きます!

冒頭のチラシではエリザベート皇后役が一路真輝さんになっていますが、今回の名古屋公演では
涼風真世さん、朝海ひかるさんのダブルキャストだそうです。
posted by みどり at 08:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月16日

映画「銀幕版 スシ王子! ニューヨークへ行く」

映画「銀幕版 スシ王子! ニューヨークへ行く」



映画「銀幕版 スシ王子! ニューヨークへ行く」@MOVIX亀有
監督・原案・脚本:堤幸広  脚本:河原雅彦
出演:堂本光一、北大路欣也、伊原剛志、石原さとみ、太田莉菜、他


5月7日(水)に観ています。
全く観る予定ではなかったのですが、はずみで観てしまいました。

この日は「スパイダーウィックの謎」を観るつもりでチケットを購入し、上映館
へ入って、予告編が始まり「スシ王子」の予告編、何だか長いな・・・と思ったら
本編でした(^◇^;)
MOVIX亀有は上映館が何館も入っているシネコンで、この日は「スパイダーウィックの謎」と
「スシ王子」の上映開始時間がほぼ同じでした。
シネコンによっては、お客さんが間違えないようにそれぞれの上映館内で作品名の
アナウンスがあるのですが、ここはそう言うことをやってない。
チケットは指定席券なので、場内混んでいれば自分が間違えたこと気がついたので
しょうが空いていたのが運のつき。
気がついたが遅かったので「まあいいや、もしかしたらおもしろいかも」と思ってそのまま観てしまいました。

結論は・・・始まって30分もしないうちに飽きました。

この「スシ王子!」原作はコミックなのか?と思ったら2007年にTVドラマ版が作られ
今回はその時のエピソードを引き継いでの銀幕版となったのだそうです。
もちろんTVドラマ版のことは全く知りませんでした。

<あらすじ>
米寿司(まいずつかさ・堂本光一)は、寿司職人で沖縄の自然流拳法を受け継いでいる。
ニューヨークにいるシャリの達人・俵源太郎(北大路欣也)の元に修行にやって来ます。
店の「八十八」は、店を乗っ取ろうと企むイタリア系ギャングに嫌がらせをうけ、その
背後には謎の人物ミスター・リン(伊原剛志)の影がちらつきます。
しかし寿司職人なのに魚の目が苦手な司。
やがて始まる寿司バトル&拳法バトルに司は勝利することが出来るのか???




予告編を見たときはドタバタのコミック調ドラマかとおもい、バカバカしいながらも
ちょっとおもしろそうと感じてました。観るつもりではありませんでしたが。
ドタバタはしているのですが、残念ながらごちゃごちゃしてるだけで少しもおもしろくないのです。
出演者の方達は個性派揃いで、それぞれの場面ではとても魅力的です。
堂本光一君はコミカルな場面も、シリアスな場面もしっかり見せてくれていると思い
ますし、師匠役の北大路欣也さんはさすがに風格があります。
謎の人物ミスター・リンはマスクを被って、ヒューゴーヒューゴー息をしていてまるで
スターウォーズのダースベーダーみたいです。
ミスター・リンは伊原剛志さんが演じているのですが、マスクが取れてから司と拳法で
勝負する姿はピシリと決まっててかっこいい。
司の味方かと思ったら途中で寝返るエナ役の太田莉菜さんは、小悪魔的な
感じが魅力的です。
司の拳法の師匠は霊魂のようですね。「一度ギャルの姿になってみたい」と女の子の姿
(石原さとみ)になって登場しますが、これがまたかわいいです。

出演者の方達はみんないいのに、肝心の映画の方はさっぱりおもしろくありません。

後で気がつきましたが、監督と一緒に脚本を担当してる河原雅彦さんは「HIGHLEG
JESUS ハイレグジーザス」の自称総代で作・演出・出演をこなしていた方。
この劇団は観たことがありませんでしたが、役者が裸で客席に飛び込んでいったり
とかパフォーマンス性の高い公演をしていたと聞いています。
最近では映画「ハチミツとクローバー」の脚本も手がけているそうです。

今回のお話も、寿司職人で拳法の達人(?)の青年の修行の話で、店の乗っ取り
や、仲間の裏切り、寿司バトルに拳法対決などおもしろい要素はいっぱいつまってるはずなのに
さっぱりおもしろくないのはどうしたことか。
いろいろ盛り込みすぎてそれぞれをじっくり描こうとして、かえってテンポが悪くなったような気がします。
もったいないです。
posted by みどり at 08:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月15日

ラ・フォル・ジュルネ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2008 「1828年3月26日のコンサートプログラム」

ラ・フォル・ジュルネ「熱狂の日」音楽祭2008


ラ・フォル・ジュルネ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2008@東京国際フォーラム
プログラムbT46
「1828年3月26日のコンサートプログラム」
バリトン:シュテファン・ゲンツ ピアノ:フィリップ・カサール 
テノール:クリストフ・アインホルン アルト:ヴァレリー・ボナール ホルン:岸上穣
プラジャーク弦楽四重奏団
トリオ・ショーソン
コレギウム・ヴォカーレによる男声合唱
ローザンヌ声楽アンサンブル
指揮:ミシェル・コルボ


5月6日(火)の夜6時45分開演のプログラムを聴いてきました。
今回はシューベルトの生涯でただ一度、彼の友人達が開いてくれた自作品の
コンサートを再現したものだそうです。

結論から言うと、とても聴き応えのあるすばらしく贅沢な演奏会でした。
今回のラ・フォル・ジュルネ・ジャポン2008はこれを含め6つのプログラムを
聴きましたが、その中で一番良かったと感じました。

弦楽四重奏曲 第15番ト長調 D887より第1楽章
「十字軍」 D932
「星」 D939
「さすらい人の月に寄せる歌」 D870
「アイスキュロスからの断片」 D450
「セレナード」作品135 D920
ピアノ三重奏曲 第2番 変ホ長調 作品100 D929より第2楽章

「川の上で」 D943
「全能の神」 D852
「戦の歌」 D912


「十字軍」「星」「さすらい人の月に寄せる歌」「アイスキュロスからの断片」「セレナード」は、ピアノとバリトンのみ。
シュテファン・ゲンツさんのバリトンは聴いていて心地よいです。
ピアノ三重奏曲のピアノとチェロのメロディが美しい。

「川の上で」はホルンとピアノという珍しい組み合わせの作品。
この作品でホルン付きという編成は自体珍しいのだそうです。

「戦の歌」は2つの男声四部合唱。
二重合唱としての効果を使った部分はあまり多くないそうですが、そんなことは
ほとんど気になりませんでした。
他の作品の演奏の時はこの合唱団の方はステージ上で座って待っているのですが
眺めていたら中に一人女性がいました。
この方は何をしていた方だったのでしょう。これはとても気になりました。
posted by みどり at 09:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽・コンサート・オペラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする