2008年04月30日

宝塚歌劇宙組公演「黎明の風」「愛の旅」

宝塚歌劇宙組公演「黎明の風」「愛の旅」


宝塚歌劇宙組公演「黎明の風」「愛の旅」@東京宝塚劇場

4月17日(木)に2階B席で観ています。

第1部はミュージカル「黎明の風  侍ジェントルマン白洲次郎の挑戦」
作・演出:石田正也
連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)に対してもひるむことなく、戦後日本の復興・独立のために
力をつくした白洲次郎の物語。

白洲次郎さんのことはほとんど知りませんでした。
そういえば以前NHKの「その時歴史が動いた」で見た覚えがあるな、程度です。

白洲次郎を演じるのはもちろん宙組トップの轟悠さん。連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサー役は
大和裕河さん。当時の首相の吉田茂に汝鳥伶さん。
特に汝鳥伶さんの吉田茂は、なんの違和感もなくぴったりはまってるのに感心しました。

華やかミュージカルが多い宝塚歌劇公演にしては、社会的、政治的な色合いが
濃いなかなかの意欲作だと思いました。
内容は興味深いのですが、話の筋を追っていくだけでいっぱいで白洲次郎や妻、
マッカーサー、吉田茂の人間的な所までは描ききれていない感じもします。
いい役者さんがそろっているのにもったいない。
もう少しアプローチを変えればもっと見応えのある作品になるのでは?
題材は悪くないけれど、残念ながら宝塚向きでは無い感じもします。
やはり宝塚ファンは華やかで夢のある舞台を期待しますから。

1階席は見てないので分かりませんが、2階席はガラガラに空いていたのでびっくり
でした。なんでこんなに人気がないのか?
主役は轟悠さんで人気がないとは思えない。やはりこの演目のせいなのでしょうか。


第2部はグランド・レビュー「愛の旅」
作・演出:酒井澄夫
恥ずかしながら内容をほとんど覚えてないので、こちらの感想は省略します。
ごめんなさいm(__)m
posted by みどり at 08:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月29日

放送大学5科目受講中

書きそびれていましたが、4月からまた放送大学の選科履修生になっています。
もたもたしていたら、もう大学本部から通信指導問題が送られてきました。
提出締め切りは6月6日大学本部必着です。

今回は数学を一から勉強し直したいと思いました。
できれば長岡亮介先生による科目をとりたいと思っていました。
以前取ったこの先生の線型代数はとてもとてもわかりやすかったです。
それまで別の先生による教科書と、講義ではさっぱりわからなかったのに長岡先生
のは講義はまさに目から鱗が落ちる思いでした。

結局、長岡先生の科目は「数学再入門」「初歩からの数学」「数学とコンピュータ」、
ついでに欲張って他に「コンピュータのしくみ」「消費者と証券投資」の計5科目も受講
してしまいました。

放送授業を録画しておけば家でゆっくり視聴できるけれど、つい録画をしそびれるし
家では気が散るので、結局学習センターで視聴しています。
(私は東京足立学習センターに行っています)

テキストを読み出してやっとそれぞれの科目のレベルが分かりました。

「初歩からの数学」は本当に数学の基礎の基礎。
「数学再入門」は高校1年くらいは分かっている人向けで、「初歩からの数学」より
やや上級。
「消費者と証券投資」をとったのは最近、株式や投資信託に興味をもった(実はもう始めて
しまったのですが)のでしっかり勉強しておこうと思ったからです。

「コンピュータのしくみ」と「数学とコンピュータ」はタイトルがなんとなく似てるけれど
「コンピュータのしくみ」は文字道理、コンピュータの外見や、回路からみたコンピュータの
仕組みについて、「数学とコンピュータ」はコンピュータが単なる計算機ではないこと、コンピュータをつうじて数学を理解することを目指しています。
数式から図形を描くソフトenuplot(ヌープロット)を利用するなど
なかなか興味深いです。

はたして5科目全部こなせるかどうかまだ分かりません。
7月後半には単位認定試験があります。

とりあえず今は4月中の学習がこなせてないのでなんとかこなすのが目標です。
posted by みどり at 23:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 放送大学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月28日

映画「潜水服は蝶の夢を見る」

映画「潜水服は蝶の夢を見る」



映画「潜水服は蝶の夢を見る」@渋谷 シネアミューズ イースト
監督:ジュリアン・シュナーベル  原作:ジャン=ドミニク・ボビー
出演:マチュー・アマルリック、エマニュエル・セニエ、マリ=ジョゼ・クローズ、他
2007年 第60回カンヌ国際映画祭 監督賞、高等技術賞受賞

4月16日(水)のレディスディに観に行っています。
実在したジャン=ドミニク・ボビーという方をモデルにした映画だそうです。
大変な障害を持った方の人生を、凝った映像で見せてくれる映画でした。


<あらすじ>
43歳のジャン=ドミニク・ボビー(マチュー・アマルリック)は妻と三人の子どもがいて、
世界的なファンション雑誌「ELLE」の編集長として活躍する忙しくも充実した毎日。
人もうらやむ順風満帆の生活を送っていたボビーだが、ある日突然脳梗塞で倒れてしまう。
約20日間の昏睡状態から奇跡的に目覚めるが、その身体は完全に麻痺して
しまっていた。
わずかに動かせるのは左目のまぶただけ。
言語療法士のアンリエット(マリ=ジョゼ・クローズ)は、彼とコミュニケーションをとる
手段として、まぶたの瞬きを利用する手段を発明する。
「はい」は瞬き一回、「いいえ」は二回。
彼女が使用頻度の多い順にならべたアルファベットを読み上げる。
彼が文字を選ぶときは瞬きをして合図する。
そうして彼は文章をつくり、会話をしていきます。
友人、仕事仲間、妻、子ども達、そして年老いた父とも。
やがて彼は編集者クロード(アンヌ・コンシニ)の忍耐強い協力のもと、自伝をつづって
行きます。



タイトルの由来は本人の書いた「身体は潜水服を着たように重くても、ぼくの想像力と
記憶は蝶のように自由にはばたく」からきているようです。

ある日突然倒れてしまう。その後そのまま死んでしまうか、目覚めても身体の自由が
まったくきかなくなっていたり。誰にでもありうる事なのが怖いです。
映画はジャン=ドミニク・ボビー(通称ジャン・ドー)が病院のベッドの上で目覚めるところから始まります。
自分の状況が把握できないジャン・ドー。
右目を保護する為にとまぶたを縫いつけ、閉じられてしまう。視界は左目のみ。
動かない身体と、思うように伝えられない意思。
自分がこんな状態になったらと思うと正直ゾッとします。

しかも、映画でまぶたを縫いつけ閉じられるシーンがちょうど彼の側からみて、次第に
視界が閉じられていくようにみせられるので、これはかなり怖かったです。

一時は絶望するけれど、自分には左目の瞬きと、記憶と想像力がある、と気がつき
自伝をつづり始める。
彼の意志の強さもすごいですが、彼にわずかに残された能力に着目しコミュニケーションの
手段を考えた言語療法士や、彼の自伝作りに協力した編集者の恐るべき忍耐力にも頭がさがります。
ジャン・ドーにとってはこの自伝づくりは体力と気力を大きく消耗する、大変な作業
だったのでしょうが、これが生きる励みにもなっていたのでしょう。
この自伝が本国で出版された
数日後の1997年3月9日に亡くなっているそうです。

海中の下深くにだたよう潜水服のシーンが何度も登場します。
海中は濁って数メートル先も見えません。
自由のきかないジャン・ドーの姿を実にわかりやすく、視覚的に見せてくれています。

動けないジャン・ドーが妻や子ども達と浜辺に行くシーンは広い海と、広い空がみえ
開放感があり、美しいシーンです。
独り者の私には、身動きできなくても妻子に囲まれているジャン・ドーはこの上ない幸せ者にみえます。
氷河が崩れ落ち、また元に戻るシーンもジャン・ドーの秘めた力強さを感じました。
私には、これが軽やかに風に舞う蝶の姿ともタブって見えました。
そういえばこの映画、蝶が飛ぶシーンは無かった気がします。

病で倒れる前の活動的なジャン・ドーはもちろん、動けなくなった彼を演じるマチュー・
アマルリックの演技も魅力的な映画です。

自伝が読んでみたくなりました。
(本の方の日本語訳では、彼の名はジャン=ドミニック・ボービー)
実際のジャン=ドミニク・ボビーとクロードを撮影したジャン=ジャック・ベネックス監督
による27分のドキュメンタリー映画「潜水服と蝶」も作られているそうです。
今後上映の機会があれば、見てみたいです。
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2008年04月27日

ジャン・ルノワール監督名作選 映画「マッチ売りの少女」他

「ジャン・ルノワール監督名作選」



ジャン・ルノワール監督名作選
映画「マッチ売りの少女」他 @東京国立近代美術館フィルムセンター


4月15日(火)に観に行っています。
ジャン・ルノワール監督特集の今回はサイレント映画時代の作品と、俳優に演技指導を
している監督の様子を撮影したドキュメンタリー作品の上映です。


「チャールストン」
1927年作品、無声・白黒映画
舞台は荒廃した未来のパリらしい。先進国からやってきた紳士的な黒人が、パリに住む
野生児のような女性にダンスを教えるというもの。
字幕が無いので話は全く分かりませんが、内容は上記のもののようです。
チラシの解説によると、野生児のような女性はカトリーヌ・ヘスリング、黒人はジョニー・ヒギンズ。
私はまったく知りませんでしたが、二人ともかなりの有名人らしく彼らのダンスが
見られるというのが、この映画の見所らしいです。

この時代にしては露出度の多い、かなりセクシーな衣装のカトリーヌ・ヘスリングが
キュートでした。


「マッチ売りの少女」
1928年作品、無声・白黒映画
アンデルセンの童話の映画化です。
マッチ売りの少女の名前はヘレン。彼女が寒さに耐えられずマッチをすると夢の世界
にやって来ます。
お伽の国のような世界ですが、そこでヘレンは死に神追われ捕まってしまいます。
倒れたヘレンの横に立っている十字架が、薔薇の木にかわり花が咲き、その花びらがヘレンの顔に降りかかります。
舞い落ちる薔薇の花びらが、やがて彼女に降りかかる雪に変わっていくシーンは
とてもきれいでした。


「ジャン・ルノワールの演技指導」
1968年作品  監督:ジゼル・ブロンベルジュ
これはジャン・ルノワール監督が映画「河」を撮影時、出演の女性に演技指導をしている様子を撮したものです。
一番最初に台本を読むときは感情を込めるな、と言っているのが印象的。
最初に台本を読むとき、最初の演技はまずはなんの先入観なしに取り組め、
ということのようです。
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2008年04月26日

映画「クロサギ」

映画「クロサギ」



映画「クロサギ」@MOVIX亀有
監督:石井康晴  原作コミック:黒丸(原案:夏原武)
出演:山下智久、堀北真希望、山崎努、哀川翔、竹中直人、大地真央、他


4月14日(月)のレイトショー上映を観に行っています。
(この映画館では夜8時過ぎに上映開始の映画は当日料金が1200円になります)

私は漫画は読まないし、TVドラマもほとんど見ないので原作が大人気コミックであること、
これを元にしたTVドラマが大ヒットしたこと、まったく知りませんでした。
詐欺師を騙す詐欺師、通称「クロサギ」の話と言うのには興味をひかれ観に行きました。
何も知らずまっさら状態で観た今回の映画、少なくとも私はがっかりしました。
原作も知らないで見に行くもんじゃないよ、と言いたい方もいるでしょうが、原作知らないと
分からない、楽しめない映画は映画として未完成品だと感じます。


<あらすじ>
黒崎(山下智久)は、詐欺師にあった父親が一家無理心中を図り、自分一人だけ
生き残ったという過去を持つ。
復讐のため自ら詐欺師となり、悪辣な詐欺師のみをねらい打ちし、被害者が奪われた金銭を騙し帰す「クロサギ」となる。
今回のターゲットは倒産詐欺を企てる「シロサギ」の石垣(竹中直人)。
黒崎に情報を売るが、敵か味方かよく分からない桂木(山崎努)。
黒崎を捕まえようとする刑事の神志(哀川翔)、正体不明の綿貫(笑福亭鶴瓶)が
動き回ります。



主人公の黒崎以外は、TVドラマでもおなじみの出演者がそろっているそうです。

詐欺師を騙すなら詐欺師なら、あらゆる分野での膨大な知識、特に今回の場合をみると
コンピューターのプログラム上のかなり専門的な知識が必要だと思うのですが
山下さん演じる黒崎を見る限り、そう言う人間にはとても見えないです。
黒崎になにかと手を貸している桂木という人物が、これまた手を貸しているのかも知れませんが。

黒崎が変装して石垣に会っているのに、髪の色やメガネを変えた変装でまた石垣に
会って騙す、というのもかなり苦しいです。
相手は百戦錬磨のシロサギの石垣です。
そんな石垣が一度会った相手を、この程度の変装で見破れないはずありません。
コミックだったら、ものすごい変装させることでこの設定も通ると思いますが、映画の
スクリーン上で見る限りは、これじゃ絶対ばれるだろうと思いました。
これでなぜ石垣は気がつかないんだ、と思ってしまったくらいです。

この映画を見る限りは山下智久さんが、黒崎役を演じるのは少々無理があったように感じました。
山下さんの力量の問題だけでなく、監督の演出にも問題があるのだと思います。

常連出演者はもちろん、シロサギ役に竹中直人、暴力団幹部に石橋蓮司、黒崎を助ける
謎の人物に笑福亭鶴瓶など、豪華メンバーがそろった映画でした。
posted by みどり at 08:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月25日

映画「Sweet Rain  死神の精度」

映画「Sweet Rain  死神の精度」



映画「Sweet Rain  死神の精度」@MOVIX亀有
監督:筧昌也  原作:伊坂幸太郎「死神の精度」
出演:金城武、小西真奈美、富司純子、他


4月13日(日)のレイトショーで観に行っています。
原作は全く知りません。ハデさは無いけれど、しんみりとよい味わいの映画だと思いました。

<あらすじ>
彼「千葉」(金城武)が地上に現れるのは、その人間が死ぬ7日前。
7日間その人間を観察して実行(=死)か、見送り(=生かす)かを判定するのが彼の
仕事。
彼が現れるときは、いつも決まって雨がふる。だから彼は青空を見たことがない。
彼のそばにいつもいる黒い犬は彼の上司。
年を取らない千葉は、1985年電気メーカー苦情処理係の藤木一恵(小西真奈美)、
2007年ヤクザの藤田、2028年美容師のかずえの前に姿を現していきます。
その「判定」の結果は?



人のすぐそばにいつも天使がいる、という物語だとヴェム・ヴィンダースの「ベルリン 天使の詩」が思い出されます。
今回は天使ではなく、死神という設定。
なによりも金城武演じる死神の「千葉」がいいです。
全然怖くない死神です。
そして彼は音楽が大好き。「ミュージック」と呼んでこよなく愛しています。
いつも穏やかで、その姿はこれから「判定」をくだす相手に近づきやすいことを考慮してか、
相手にみあったスタイルで現れます。
苦情処理の仕事をやっている孤独な一恵の前ではやさしい好青年タイプ、ヤクザの藤田の
前ではやはりヤクザの兄さんタイプ、高齢の美容師かずえの前では孫か息子にもみえる感じのお兄ちゃんタイプ。
姿が変わっていても性格は穏やかという所は一貫しています。
どっちかというと、穏やかというより天然ボケの感じがありますが、これはこれで
なかなか好感がもてます。

彼の上司の黒い犬との会話シーンも変わっています。
大半は、どこか高架の工事現場のような場所で会話を交わしているのですが、千葉は普通に
しゃべっているのに黒犬のほうの言葉は、スクリーンに字幕が現れて表現されます。
お互い人間ではないのですから、こういう表現もいい効果が出ているとおもいました。
場所が地上ではない、でも天国でも地獄でもない場所、どこか中間的な雰囲気があります。

小西真奈美さん演じる藤木一恵はすこしぼおっとして、かなり暗い雰囲気がありますが
孤独な女性の雰囲気が良く出ていたと思います。
千葉と出会って(もちろん死神とは知りません)少し表情がやわらくなってくるところがかわいいです。

富司純子さん演じる美容師のかずえは、息子とのことである悩みをもっています。
しかし年をとっていてもきれいです。きれいすぎる感じもします。
自分が70歳になったときあんなにきれいにいられるだろうか?



死神・千葉の時を超えた物語の中に様々な人間の人生がリンクしているのが見えてきます。
人生いろいろあるけれど、その時々につらいこともあるけれど、結局は死ぬ間際に
自分の人生はどうだったんだろう?とどんな判定が出せるかなんだと感じます。
くいのない人生を送りたいものです。
posted by みどり at 09:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

劇団四季・東京「キャッツ」60回目

劇団四季・東京「キャッツ」 60回目@東京 キャッツシアター

4月12日(土)の夜の回を2階C席で観ています。

この日の主な配役です。
長老猫オールドデュトロノミー・・・石井健三
娼婦猫グリザベラ・・・早水小夜子
少女猫シラバブ・・・南めぐみ
プレイボーイ猫ラム・タム・タガー・・・福井昌一
マジシャン猫ミストフェリーズ・・・金子信弛
ボス猫マンカストラップ・・・西門宇翔
鉄道猫スキンブルシャンクス・・・石井雅登
ディミータ・・・レベッカパレット
マキャビティ・・・片山崇志
タンブルブルータス・・・川野翔


私にとって記念すべき60回目のキャッツ。
よく見たものです。
今回の東京公演が始まった頃は、月に一回観に行っていたのですが途中から月2回
になってしまいました。
買うチケットはほとんど一番安いC席です。

何かいいの?といわれれば音楽もダンスもいいし、何よりも劇場の中は「お祭り」の
雰囲気なのが楽しいからと、なります。

同じミュージカル公演でも出演者によってその雰囲気は随分変わると感じます。
今回の公演で一番気になるのはミストフェリーズの金子信弛さん。
やはりこの方の歌には・・・・がんばってください、としか言えません。

カーテンコールではタンブルブルータスと握手できました。

劇団四季のことを少々。
四季の公演のことを紹介したTV番組は関西ではよく放送されるようです。
番組のワクをどう取るとか、スポンサーのこととかいろいろ関連してるんでしょうけど
関東圏では放送がないのが残念です。
posted by みどり at 09:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 劇団四季・東京「キャッツ」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月24日

映画「フレンチ・カンカン」

「ジャン・ルノワール監督名作選」



「ジャン・ルノワール監督名作選」
映画「フレンチ・カンカン」@東京国立近代美術館フィルムセンター
監督:ジャン・ルノワール
出演:ジャン・ギャバン、フランソワーズ・アルヌール、マリア・フェリックス、他
1954年 フランス映画

4月23日(水)に観てきました。良い映画でしたので早めに感想を書き留めておきたく
なりました。
とにかく楽しい映画でした。

画家のオーギュスト・ルノワールの息子で映画監督のジャン・ルノワール。

渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで「ルノワール+ルノワール展」が開催されて
いますが、それと連動した特集がフィルムセンターで行われていました。
13プログラムが組まれ、私もこの日を含め合計3回足を運びました。
(観てきた他の映画についての感想は後日書きます)
今回は映画ファンだけでなく、絵画ファンまで来たようで上映会は毎回大盛況だった
ようです。
23日の夜は今回の特集の最終日の最終回。上映作品も代表作との誉れ高い「フレンチ・
カンカン」のせいか、場内満員御礼でした。


<あらすじ>
舞台は19世紀末のパリ。
興行師のダングラール(ジャン・ギャバン)は、下町の酒場で踊るニニィ(フランソワーズ・
アルヌール)に心動かされる。
彼は自分の店を処分し、「白い女王」を買い取り、カンカン踊りを復活させようと
「赤い風車(ムーラン・ルージュ)」を建設しようとする。
ニニィは洗濯屋で働いていて、初めはダングラールを警戒していたが彼の薦めで
ダンスのレッスンを受けるようになり、彼にも惚れ込んでしまう。
以前の店からのスター、ローラとニニィが衝突を繰り返し、ローラに気のある出資者が
援助を止めたりしてなかなか計画通りにいかない。
ニニィには以前からポウロという夫婦同然の恋人があったり、ニニィに恋するアラブの王子が
いたり、と彼女の回りも忙しい。
ようやく開店にこぎつけた「ムーラン・ルージュ」、ショウがはじまる直前になってニニィ
は他の女性とつきあっているダングラールに腹を立て、出演しないと言い出しますが・・・。



「ムーラン・ルージュ」は実際にあったお店で、その創始者の名前は実際はこの映画
とは違うようです。
「ムーラン・ルージュ」と聞くと真っ先に思い出すのは画家のロートレックですが、今回
の映画を観ていると先日「ルノワール+ルノワール展」を観ていたせいもあってでしょう、
画家のルノワールの方を思い出しました。
カラー映画の中で、動くキャラクター達をみているとまるでオーギュスト・ルノワールの
明るく華やかな絵画が動き出しているように見えました。
ロートレックの絵は、あまり色彩が華やかではないからやはりこの映画と結びつけるのは
ちょっと無理でした。


また、ドアでの人の出入りを撮すのと同時に、ドアの横にある鏡に映った室内の
様子も見せたりと視覚的に凝ったシーンもあります。
ニニィが外の階段の手すりにまたがって滑り降りるシーンも彼女のうきうきした心情を
表すようで明るく楽しい。

よく見れば複雑な人物関係のある映画ですが、自分の夢を実現させようとする男の物語が
メインなので、わかりずらいということはありませんでした。

女性にもてもてのダングラール。かつては彼と一緒に仕事をしていたらしい女性が
今は落ちぶれて、乞食同然の生活をしているという気になる場面も出てきます。
しかし彼女は彼を恨んでいるようすもなく、お互い普通に会話をしているので
すこしホッとします。

後半は華やかなショウ場面。
直接舞台を観ないで、舞台裏でショウの音楽と観客の歓声を聞いて満足そうな
顔のダングラール。
彼の様子を見ていると、こちらもうれしくなってきます。
ラストの派手で華やかなフレンチ・カンカンのショウ場面は圧巻でした。
明るい音楽と、踊り子達のはじけるようなダンス。
映画とはこんなにも楽しい物だったか、と改めて感じた作品でした。

この映画には歌手のエディット・ピアフもゲスト出演していたそうです。
残念ながら、これには全く気がつきませんでした
posted by みどり at 08:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月23日

映画「タクシデルミア ある剥製師の遺言」

映画「タクシデルミア」  パンフレット



映画「タクシデルミア ある剥製師の遺言」@渋谷 イメージフォーラム
監督:パールフィ・ジョルジュ  原作:パルティ・ナジ・ラショ
出演:チャバ・チェネ、ゲルゲイ・トローチャーニ、マルク・ビショシェフ、他
ハンガリー・オーストリア・フランス合作(ハンガリー語)
2004年サンダンス・NHK国際映像作家賞受賞



4月11日(金)に観に行っています。
祖父・父・息子の親子三代の数奇で、奇妙な人生を描いたダーク・ファンタジー。
思っていた以上に、エグイ映像満載なので普通の映画ファンの方は、観に行かない方が無難なようです。

私はいつも冒頭にはチラシを画像を載せるのですが、さすがに今回はイヤなので
パンフレットの画像にしました。
チラシ画像は一番下にのせてあります。

「タクシデルミア」は「剥製術」という意味があるそうです。

<あらすじ>
第1部は第2次大戦中の祖父(チャバ・チャネ)の物語。
愚鈍な兵士の祖父は中尉の家で下男のようにこき使われている。
中尉の娘達の入浴をのぞき見、彼の妻に誘われて関係を持ってしまうがばれて
射殺されてしまう。
生まれた子カールマーンは中尉の家で育てられる。

第2部は成長したカールマーン(ゲルゲイ・トローチャーニ)の物語。
国内では大食いが正式なスポーツ競技となっていて、巨漢の彼は有名な大食いアスリートとなっていた。
大食いがオリンピック競技になっていないことを残念がる彼。
女性大食いアスリートのギゼラと結婚。二人には小さな息子ラショがうまれる。

第3部は成長したラショの物語。
剥製師となった彼は、真面目で寡黙。スーパーのレジ係の女性に思いを寄せるがデートに誘ってもふられてしまう。
父のカールマーンは自分で身動きできないほどの肥満体になって、母も愛想をつか
して家をでていた。
そしてある日、事件が起きラショはある計画を実行します。


とにかく挑発的な映画です。
サンダンス・NHK国際映像作家賞受賞した作品はNHKで放送されるのが常なのにこの作品は
見送られた理由がよく分かりました。この内容ではTV放送は無理です。

祖父の物語はかなり悲惨です。
中尉に罵倒され、こき使われ豚小屋とつながる小屋で寝起きする日々。
その場の風景も空気も薄汚れた感じのする映像。
そしてあからさまに映し出される性器にはびっくりしました。
たとえばお風呂に入ろうとしてチラッと見えるならともかく、彼が猥褻なことを妄想してる
場面でみせられるのですから。
私はポルノ映画を観に来てしまったのか!?と思ってしまいました。
過剰な妄想におぼれゴミのように生き、ゴミのように死んでしまった祖父。
性欲という人間の欲望が拡大、誇張して描かれた物語だったようです。

そして大食いアスリートの父。
人間の欲望の中でもっとも基本的な食欲をあつかった物語。
大食い競技の為、訓練する日々。競技が終われば食べた物を吐きまくる。
これも過剰すぎる映像です。私はなるべくスクリーンを見ないようにしていました。
大食いアスリートとして限界を感じ挫折感をあじわう父。

そして現代での息子ラショの物語。両親とは似てもにつかぬやせっぽち。
身動きできない父の世話をし、剥製師の仕事をする彼。
親子三代の中では一番まともな人間です。しかし最後にはとんでもないことを考える。
人間の自己顕示欲を具現化した物語のようなきがしました。
マルク・ビショシェフ演じるラショはとても印象に残りました。
映画にうつる剥製の数々も、この映画のために作った独創的な作品らしいです。

親子三代の物語とはいっても、それぞれの物語にはほとんどつながりを感じません。
むしろバラバラな感じがします。バラバラだけど親子の物語。
一番まともに見えるラショには、祖父・父の人生が被っているというか続いている
と考えるとなんだかとてもシュールです。

ラストに触れるので詳しくは書けませんが、ラショが自らの身体を残そうとする為の
装置は機能美とでもいうのでしょうか、奇妙な美しさを感じました。
原作のある映画ですが、このラショの物語は原作にはないオリジナルだそうです。

おぞましくも、美しい映像の映画です。
最初から最後までスクリーンを見続けるには、かなりの勇気がいります。

映画「タクシデルミア」
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2008年04月22日

ミュージカル「SEMPO」

ミュージカル「SEMPO」
ミュージカル「SEMPO」@新国立劇場 中ホール
演出・脚色:大谷美智浩  作詞・作曲:中島みゆき
作曲:吉川晃司、Peter Yarin
出演:吉川晃司、今拓哉、森奈みはる、彩輝なお、沢木順、他

4月10日(木)に2階席で見ています。

第2次大戦中、東ヨーロッパのリトアニアの日本領事館で領事代理となった杉原千畝(すぎはらちうね)
さんのことを題材にした作品です。

杉原さんは、ユダヤ人のために日本通過のビザを発給しています。
ユダヤ人の避難民は迫害を逃れるため、シベリア鉄道を利用してソ連を通過、さらに
日本経由でナチスの勢力の及ばないアメリカや南米を目指したのだそうです。
当時ドイツよりだった日本政府はビザの発行を認めなかった為、悩んだすえ杉原さんは
独断でビザの発行をしたのだそうです。
このことが日本政府に知れたら、自分の地位も危なくなるのですが、杉原さんの発行した
ビザのおかげで多くの命が救われることになりました。

杉原さんは、自分の名前の千畝(ちうね)が外人には発音しづらいので、自分から
「せんぽ」と名乗ることが良くあったようです。
そのことが逆に大戦終了後、ユダヤ人の方々が杉原さんを探し出そうとするときの
障害になったようです。

ミュージカルの方も、第二次大戦中の世界の情勢をわかりやすく見せた上で
ユダヤ人の方々のための、杉原さんがビザを発行し、リトアニアの日本領事館を去る
までが描かれています。

杉原千畝(吉川晃司)、妻の幸子(森奈みはる)という配役。
ユダヤ人の若者ノエル(今拓哉)とソビエト将校の娘エバ(彩輝なお)の恋人同士の
物語の方が全面に出ているような感じがしました。
こちらの方が観客にわかりやすく、とっつきやすいという考えだったのでしょうか。

大戦中の世界情勢の見せ方も、セクシーな衣装の女性達を各国に見たてショー仕立ての説明場面も
わかりやすい。ミュージカルを意識したのでしょう。
けれど、なんだか杉原さんの物語とは微妙な雰囲気のズレを感じてしまいなんだか
見ていて居心地悪かったです。

音楽は親しみやすさを感じました。
ただ私には、耳に残るような、是非何度も聴いてみたいと感じる曲は無かった気がします。

せっかく作ったミュージカルですから、練り上げた上でまた再演してほしいと思いました。


杉原千畝さんを題材にした舞台、映画はいくつか作られているようで、記憶に新しいところでは
2006年2月に神奈川県民ホールで上演された新作オペラ「愛の白夜」
(作曲:一柳慧、演出:白井晃)があります。
アメリカではクリス・タシマ監督、主演で「ビザと美徳」という約30分の短編映画も
つくられ、1998年のアカデミー短編実写賞を受賞しています。
オペラ版は2回しか上演されなかった作品なので、ぜひもう一度見てみたいと思います。
せっかく作ったのにお蔵入りではもったいないです。



家の中を整理していたら「ビザと美徳」のチラシがでてきたので、ご紹介しておきます。
(チラシをコピーして利用したチラシと言った方がいいのですが、クリスタシマさんが
素敵なのでご紹介します)

映画「ビザと美徳」
posted by みどり at 09:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月21日

2度目の「BLUE MAN GROUP IN TOKYO」 

ブルーマングループ


2度目の「BLUE MAN GROUP IN TOKYO」 @六本木 インボイス劇場
ロングラン公演中
ブルーマン公式サイトはこちら


4月9日(水)にS席で観に行っています。
前から5列目までが雨合羽みたいなポンチョ付きの席ですが、私の席はその
後ろの6列目。通常のS席としては最前列の席でした。

スキンヘッドで顔も手も真っ青に塗った大柄な男性、ブルーマン3名がメインの
パフォーマンス。音楽もいいです。

公演を見るのは、今年の1月が最初で今回が二度目です。
1月に見てから、これは時間をおいてからもう一度見てみたいとおもってすぐチケット
を購入しました。
内容は、前回と全く変わらなかったですが内容を知っているにもかかわらず
前回よりも楽しめました。

客いじりの多い公演内容なので、日によって公演のようすはだいぶ違うのでは?と思っていましたがほぼ同じでした。
電光掲示板にメッセージが表示され、会場スタッフがそのメッセージを大声で言うことを
強要するのも同じ。さすがに内容はちがっていましたが。

ブルーマン登場後の、3個のドラムをつかっての演奏や、開場におくれたお客さん
を「ちこくー!ちこくー!」との大音響で迎えるのも前回と同じ。
すでにこの公演を観た方の中には、これをやってもらおうとわざと遅れる方がいるかも。

ブルーマンが客席に降りてきてあちこち回ります。
私の前の席に人がいなかったこともあってか、ブルーマンの一人が私の前にきて
(椅子の背の上に立って)私のことジーーーっと見下ろしてるではないですか。
こっちも眺めかえしてやりましたが、なかなか向こうに行ってくれない。
あ!まずいー・・・・・・(¨;)
前回の公演を観ているので、このあと何が起こるか分かっていました。
このままでは舞台に連れ去れてしまう、と身の危険を感じたので急いで目をそらすと、やっと行ってくれました。
案の定、私の数列後ろの女性が舞台に連れ去れていました。

女性を連れてきて、ブルーマンとお菓子を食べ合うパフォーマンス、男性を連れて
きてヘルメット、つなぎを着せて塗料をぶちまけ「人間魚拓」をとるのも前回と同じでした。
舞台に連れ去られたい方は、客席にブルーマンが来たら自分をアピールすると
連れ去ってもらえるかもです。

内容が前と同じなのに楽しめたと言うことは、前回よりも私が公演内容に参加できた
と言うことなのかも知れません。
観客参加型の公演なので積極的に参加すること、お勧めします。
posted by みどり at 09:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月20日

四月大歌舞伎 夜の部 「将軍江戸を去る」「勧進帳」「浮かれ心中」

四月大歌舞伎 夜の部
「将軍江戸を去る」「勧進帳」「浮かれ心中」@東京 歌舞伎座

4月8日(火)に3階B席で観に行っています。
私は歌舞伎座の公演チケットは、いつも携帯電話から松竹のサイトにアクセスして
とることが多いのですが、今回は昼夜とも玉三郎さん出演のせいか土日の安い席はすぐに
売り切れてしまいました。
私もアクセス出来たときは、ほしい土日の3階B席はすでに完売。
仕方なく平日の回をとりました。


「将軍江戸を去る」
二週間ほど立った今、内容を全く覚えてないので感想は省略しますm(__)m


「勧進帳」
兄と不仲になった源義経(坂東玉三郎)が弁慶(片岡仁左衛門)達と奥州の藤原秀衡を頼り、
山伏の姿に身をやつしてこっそり都をでます。
この動きを知った兄は、諸国に関所を設けてとらえようとします。
そんな関所の一つを守るのが冨樫(中村勘三郎)。
一行を怪しいとにらんだ冨樫と、弁慶のやりとりが目を引く公演です。

玉三郎さんが出演されるというので、とても興味を持ちましたが玉三郎さんの演じる源義経は、
花道での演技はまったく見えないし、舞台の方に出てきてからは主人公は弁慶なので、源義経は
脇にひかえているだけ。
せっかく観に来たのに、こういうのはとても物足りないけれど仕方ない。
あえて言うなら静かにひかえてる義経(=玉三郎さん)の姿がキリリとしてきれいでした。

「浮かれ心中」
作・井上ひさし「手鎖心中」より
これはおもしろかったです。さすが井上ひさしの作だと思いました。

大店(おおだな)の若旦那栄次郎(中村勘三郎)は、子どもの頃から人を笑わすのが
大好き。
絵草紙の作者として評判を取りたいあまりに自ら親に勘当を願い出る。
親も一年たったら戻る約束でしぶしぶそれを了承。
栄次郎は世間の注目を集めたい、その事だけで一年の約束で絵草紙屋のむすめおすず(中村時蔵)と
結婚したり、吉原のおいらんを身請けしたり、わざと政治を風刺
した絵草紙を出版して幕府の
処罰の対象となり3日間の手鎖の刑に処せられたり
と忙しい。


江戸時代を舞台にしていますが、物語の展開はとてもテンポがよくて現代的で
たのしい喜劇でした。
自分勝手な栄次郎ですが一年契約の結婚で手を出さないはずだったおすずとは
とっても仲良くなったりと、どこか憎めない。
最後は心中を装った茶番劇を世間に披露して注目をあつめようとして、手違いで
ほんとに死んでしまいます。
今年はねずみ年にあやかって、ネズミに乗ってあの世へ旅立つという大がかり
で華やかな「ちゅう乗り」を見せてくれました。
posted by みどり at 11:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ミュージカル「トライアンフ・オブ・ラブ 愛の勝利」

ミュージカル「トライアンフ・オブ・ラブ 愛の勝利」@天王洲 銀河劇場
原作:マリヴォー作「愛の勝利」
台本:ジェームズ・マグルーダー  作曲:ジェフリー・ストック
作詞:スーザン・バークンヘッド  修辞・訳詞・演出:小池修一郎
出演:朝海ひかる、武田真治、瀬戸カトリーヌ、藤木考、
4月4日〜4月14日まで


4月7日(月)に2階席の後ろで立って観てきました。
ミュージカル、演出が小池修一郎さん、とこの2点しか知らないで観に行ってしまいました。
公演があることを知った時点ですでにチケット完売でしたので、立ち見席券を購入。

原作は18世紀フランスの劇作家ピエール・カレル・ド・シャンブラン・ド・マリヴォー
作の「愛の勝利」、これをミュージカル化したのは1997年だそうです。

ラブコメディ好きな方にはお勧めできる作品です。

<あらすじ>
舞台は18世紀のヨーロッパのどこか。
スパルタの王女レオニード姫(朝海ひかる)は、正当な王位継承者である前王の
遺児アージス(武田真治)に王座を帰そうと決意し、彼の住んでいる森の中にやって
くるが彼を一目見て恋に落ちる。
しかし彼の回りには叔父のエルムクラテス(藤木考)と、叔母のヘジオニーがいて
復讐心を教育されレオニード姫を暗殺しようとしていた。
これを知ったレオニード姫、なんとか恋を成就させたい一心で侍女のコリーヌ(瀬戸カトリーヌ)
と共に男装してアージスやエルムクラテスに近づきます。



ラブコメディです。
恋するレオニード姫はかわいいし、武田真治さん演じるアージスはもちろんかっこいい。
藤木考さん演じる、エルモクラテスはとても堅物の人物ですがレオニード姫の男装
こそ見破ったものの、姫とは知らずに恋に落ちてしまいます。
純粋に一途に相手を想う彼のようすはかわいいくらいです。
レオニード姫とアージスがこの物語の主人公でしょうが、私はこのエルモクラテスの
ほうが好きになりました。


しかしもともと私、ラブコメディは大の苦手です。
恋人達だけの世界を見ているのは、とてももどかしくてしょうがないのです。

今回の物語で、レオニード姫が恋するあまり、そしてアージスに近づくために叔父のエルモクラテス
には自分は女だと明かして気を引き、叔母のヘジオニーには男として気を引くようすは、
ラブコメディ好きならきっと楽しめたでしょう。

レオニード姫の自分の恋を成就するためなら、なりふり構わず、周囲の人の心を
惑わすこともいとわないようす、これらが私にはひっかかって楽しめませんでした。
posted by みどり at 11:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月19日

映画「クローバーフィールド HAKAISHA」

映画「クローバーフィールド HAKAISHA」



映画「クローバーフィールド HAKAISHA」@MOVIX亀有
監督:マット・リーヴス
出演:マイケル・スタール=デヴィッド、マイク・ヴォーゲル、オデット・ユーストマン他

映画公式サイトはこちら



4月6日(日)のレイトショーを観に行っています。

さてこの映画、ちまたではなかなか人気が高いようです。
もちろんわかりやすいし、普通に楽しめる映画だと思います。

ただ私の場合、・・・期待しすぎたのかちょっとダメでした。
予告編の、自由の女神像の頭が飛ぶ映像を見たとき、こういう演出をする感覚、私にはちょっと
と感じたのですが・・・・。
いやな予感はほぼ的中しました。

<あらすじ>
クローバーフィールド事件。
事件の後に残された、民間人ロブ・ホーキンスが撮影した85分におよぶビデオカメラ映像。その映像が映し出されます。
舞台は夜のニューヨーク。
街のどこかで大爆発が起こる。何かが起きたらしい。
逃げまどう人々。
なにか巨大な生物が出現したらしい。
いったいどこから?
夜の闇と同様、なにもわからないままロブ・ホーキンスも逃げまどいますが・・・。



この映画、特殊な手法による映像のため気分が悪くなる方もいると、警告が出されています。
私は特に問題ありませんでした。

手持ちのビデオカメラで写された映像が発見され、それを観るというスタイルの
映画は過去には「ブレアウィッチプロジェクト」がありました。
「ブレアウィッチプロジェクト」はその映像が手ぶれが多く、いかにも素人が撮ったようなものでした。
またマスコミを巻き込んでの宣伝(つまりはウソの付き方)がうまくて、映画を観た人の中には、
記録映像を見ているのだと本気で思っていた方もいたくらい
でした。(私の知り合いにもいました)

今回の「クローバーフィールド」は残された映像を観ているはずなのに、初めから
撮影してるロブ達の姿が映し出されているから、つくりものの「映画」であることは
丸わかりです。
この演出だとなんだか、記録映像を見ているといる説得力にかける感じがします。
正体不明の何かにおびえ、逃げまどう人々の緊張感は良く出てると思います。

タイトルのHAKAISHAで、映画に登場する謎の答えを出してしまってる気がします。
あまり書くとすぐネタバレになってしまうのですが、監督が日本の「ゴジラ」が好きらしいです。

チラシの頭のない自由の女神像、予告編で飛ぶ自由の女神の頭。
この二つのどちらかをみて、いやな予感のした方は観るとがっかりする可能性大かと
思いました。
posted by みどり at 19:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

CD「THE RETURN OF VIDEO GAME MUSIC」

CD「THE RETURN OF VIDEO GAME MUSIC」


CD「THE RETURN OF VIDEO GAME MUSIC」


懐かしい音楽と再会しました。
1983年〜1986年頃のナムコのビデオゲームのBGMとして使われた音楽を集めた
CDです。
私はビデオゲームは全くしたことがありませんが、音楽方だけは知っていました。

知るきっかけはラジオ番組。
昔々、FM局で日曜の午前3時から4時まで放送されていた「トランスミッション・バリケード」
という音楽番組がありました。
ナレーションは一切無し。
音楽だけが流れる番組ですが、その選曲はどこか一風変わっていました。
歌謡曲、演歌は無し、ロック、ジャズはあるけれど全体の雰囲気としては深夜から朝にかけての
橋がけにふさわしい、環境音楽っぽいものが多かった気がします。
私は、この番組で流れる音楽が好きで、カセットテープに番組を丸ごと録音していたくらいです。

今回のCDに納められている曲も、この番組で知りました。
当時そのタイトルをたよりに探し当てて、レコードを購入。(まだレコード全盛の時代でした)
たまたまふと思い出してAmazonで検索してみると、ヒットしたので驚き、早速注文をしました。
CD化されたのは2001年だったこと、今回初めて知りました。


レコードの頃も、今回もゲームの解説はあっても音楽の解説が皆無なのが寂しい。
他のサイトの書き込みで分かったのは、前半はゲームのオリジナル音響で、後半は
BGMを少々アレンジした音楽らしいということ。

その後半の3曲こそが昔FM曲で流れ、私が惚れ込んだ音楽でした。
今聞いても「音楽」としてりっぱに通用するし、名曲だと思います。


STANDARD THEME
作曲:小沢純子、上野耕路 編曲:国本佳宏
なんだかとてもかわいい雰囲気のある音楽です。
途中からまるでモーツアルトか?という旋律になります。

MECHANISM OF VISION  NINO ROTAの自画像(JRERRY GOLDSMITHもそこにいる)
作曲・編曲:上野耕路
まるでヴァイオリン協奏曲。

METRO CROSS  PART II
作曲:大野木宣幸、国本佳宏  編曲:国本佳宏
誰もいない大都会。薄暗い街の向こうに見えるのは明るい脱出口、そんな光景が目に浮かびます。

この土日は、この3曲から離れられそうもありません。
posted by みどり at 18:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽・コンサート・オペラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月18日

「近代工芸の名品 花と人形」展

「近代工芸の名品 花と人形」展


「近代工芸の名品 花と人形」展@東京国立近代美術館工芸館
2月26日〜5月11日まで

4月4日(金)に東山魁夷展を観た後で寄っていたこと、書きそびれていました。
工芸館の所蔵作品展です。

日本の工芸界を代表する作家が「花」を主題として制作した作品と、人形作家の作品、
あわせてグラフィックデザイナーの、亀倉雄策や福田繁雄のポスターを展示し人の
形象の対比をねらった展覧会となっていました。

春らしく、花をモチーフにして制作された壺、着物などをみるのは楽しいものです。
陶芸の見方や善し悪しと言うこと、私には全く分からないのですが、こういう入り方で接するのは
初心者には取っつきやすいです。

人形はいくつか心ひかれました。
四谷シモンさんの「解剖学の少年」は胸を扉をのように開けた姿でやや姿態をくねら
せた形の人形。手足の関節は、いわゆる球体関節。
どこか乾いたエロティズムを感じます。
球体関節の人形というと、ハンス・ベルメールがすぐ思い浮かびます。
頭の無い少女の身体だけの人形達。
その写真を初めて観たときは、まるで何かの犯罪現場を観てしまったような、いけないものを
観てしまったような気がしたものです。
おそらく、彼の影響を受けている四谷シモンさんの人形は、それほど異常さは感じません。

吉田良さんの「すぐり」は、着物をきてしどけないポーズで座る少女の人形。
ガラスの目。その目つきがとても鋭くて怖い。
エロティックというより、まさに妖気と魔性が漂っている感じです。

平田郷陽さん(ひらたごうよう 1903-1981)は、初めて知りました。
「桜梅の少将」は桜梅の少将と呼ばれた四位の少将平維盛が、舞いを舞っている姿だそうです。
白い胡粉が塗られたとても上品な顔立ち。わずかに口が開いています。
一瞬の動きを止めたような優雅な舞いの姿。
目を離したすきに、動き出しそうです。
古典的な技法で繊細に作られた人形作品は、いつまで観ても飽きないくらいでした。

浜いさを、の「箱の男」は小さなワクの中に納められたディフォルメ裸体の男達。
どこかユーモラス。

叙情的な美人画で有名な竹久夢二作の人形が一体あるのを観たのも、思いがけない収穫でした。


人形ではありませんが、高橋節郎の沈金という技法で作られた「陽春賦」という
作品が気になりました。
うるしを塗った面にノミで彫り込みを入れ、この凹面に金粉などを埋め込んで文様を
表す技法。
「陽春賦」は黒い表面に、林の遠景や鳥が描かれています。
黒い面なのになぜかさわやかな空気を感じました。
posted by みどり at 09:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月17日

四月大歌舞伎 昼の部

四月大歌舞伎 昼の部


四月大歌舞伎 昼の部@東京 歌舞伎座
「本朝廿四考」「熊野」「刺青奇偶」


4月6日(日)に3階B席で観ています。
4月の歌舞伎公演は昼夜とも坂東玉三郎さんが出演されるので、是非観たいと
思いましたがやはり競争率が高かったです。
安い3階B席(2500円)はすぐ売り切れてしまいました。

「本朝廿四考(ほんちょうにじゅうしこう) 十種香」
もともとは全5段の人形浄瑠璃だそうで、この十種香は原作の第4段目にあたる
のだそうです。

武田家と長尾家が宝の兜をめぐり不仲になっている。
将軍が両家の和睦を図るため、武田家の嫡男の勝頼(中村橋之助)と長尾家の
八重垣姫(中村時蔵)を許嫁に定めるが、これまた家のごたごたに巻き込まれて
勝頼は責任をとって切腹した。
しかしこの切腹した人物は偽物で本当の勝頼は、花作りの箕作(みのさく)と名乗り
長尾家に召し抱えられている、というのが4段目前のお話。

真相を知らない八重垣姫は、箕作をみて驚くが勝頼に似た彼に心惹かれます。
当然です。箕作の方は勝頼と見抜かれまいと突っぱねます。
舞台右の赤い着物姿の八重垣姫はそれだけでも華やか。
中央に紫の袴姿の勝頼。左に姫の腰元、濡衣は黒い着物で控えています。
視覚的にもとても美しい舞台でした。
お話の方は物語の一部なので、感想は省略しますm(__)m


「熊野(ゆや)」
もともとは能の作品を歌舞伎にうつした物だそうです。
熊野(坂東玉三郎)は元々は遊女。彼女を見初めた平宗盛(中村錦之助)が都へと
連れ帰り寵愛していた。
熊野のもとに母の病状が悪化しているという知らせが届き母の元に行きたいと、宗盛にお願いする。
が、花見の宴に熊野を置いておきたい宗盛はこれを拒否。
悲しみをこらえて宴で舞いを舞う熊野の姿が見所・・・らしい。

能がもとのせいかやはりとても格調高く上品な雰囲気のある舞台でした。
玉三郎さんの熊野、その舞いはそれはそれは美しいです・・・・。
残念ながら長唄の方は、私にはなんと歌っているのかほとんど聴き取れないのでした。


「刺青奇偶(いれずみちょうはん)」
昭和7年に発表された長谷川伸の作。同年に歌舞伎座で初演されているそうです。
ばくち好きの半太郎(中村勘三郎)は、ある日川に身投げしようとしたお仲(玉三郎)
を助けます。
やがてこの二人は夫婦になりますが、お仲は身体を悪くします。
半太郎にばくちは止めておくれと頼み、半太郎もその約束を果たそうとしますが
病身のお仲にいい思いをさせたい。
金が必要になった半太郎は最後のばくちをする、というお話。

中村勘三郎と坂東玉三郎という配役が豪華です。
たぶん男に騙され続け、それまでの生活に疲れ果て希望を無くしていたらしいお仲。
なにもかもイヤになって身投げしたのに、半太郎に助けられびしょ濡れになって(お芝居だから
ぬれてないけど)ふてくされてる様子は、かわいいし思わず笑いを誘います。
キップのいい、いかにも江戸っ子の半太郎はこれまた観ていて気持ちがいい。
半三郎が、損得抜きで自分を助けてくれたと知ったお仲が彼を追いかけていくようすもコミカル。
後半は身体を悪くしたお仲と彼女をいたわる半太郎のようすがしんみりとかつ、ほほえましいです。
短いけれどよい物語だと思いました。
posted by みどり at 09:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月16日

「東山魁夷展」

「東山魁夷展」


「東山魁夷展」@東京国立近代美術館
3月29日〜5月18日まで  (木、金、土は夜8時まで開館)

4月4日(金)に観に行ってきました。
始まるのを心待ちにしていた展覧会です。

中学生の頃初めて好きになった画家が、モネとこの東山魁夷でした。
もちろん今でも大好きです。

東山魁夷(ひがしやまかいい)、1908年生まれ、1999年没。

かなり大規模な展覧会で見応えたっぷりです。
本作品、スケッチ、習作だけで総点数154点(会期中作品の入れ替えもあるそうです)。
さらに唐招提寺御影堂の障壁画「濤声(一部)」、「揚州薫風」の展示まであります。

どの絵もいいのですが、あえてあげれば緑の森と湖、そして片隅に白い一頭の馬が歩む姿が
描かれた「緑響く」や、青い森の中にたたずむ白馬の「白馬の森」が好きです。

「行く秋」は楓の木の根元部分と下に敷き詰めたようにある黄金色の落ち葉が描かれた作品。
色も木の焦げ茶と、葉の黄色と一見地味。
しかし木の構図、色の配分で奥行きと広がりを感じさせ、よく見れば金箔も使われている
上品で華やかな作品です。

城壁画の「濤声」は大海原の波の音、風の音まで聞こえてくるような作品。

「たにま」は完成作品だけでなく、数枚のスケッチ、小下図(しょうしたず)、大下図も
展示されています。
小下図は、完成作の小型版の下書きで、大下図は完成作の実物の大きさで描く
下書きのことです。
これらにはスケッチからアイデアを展開させ、完成させていく画家の思考の足跡をたどれるような気がします。
観ていてとても感動しました。

時間があれば、是非また観に来たい展覧会です。
posted by みどり at 10:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月15日

「MIDSUMMER CRAROL(ミッドサマーキャロル) ガマ王子VSザリガニ魔人」

「MIDSUMMER CRAROL(ミッドサマーキャロル) ガマ王子VSザリガニ魔人」



「MIDSUMMER CRAROL(ミッドサマーキャロル) ガマ王子VSザリガニ魔人」@パルコ劇場
作:後藤ひろひと  演出:G2
出演:吉田鋼太郎、山内圭哉、志村玲那、笠原浩夫、他


4月3日(木)に観に行っています。
2004年に初演されたヒット作品の再演です。
初演版も観ていますが、初演とても良かったです。
笑わせて泣かせする、その配分がうまい。
今回はキャストを大幅に入れ替えての上演なので、どうなるのかと思っていました。
(吉田鋼太郎さん、内山圭哉さん以外全て入れ替わりました)

私の場合初演版の印象が強いせいか、今回の公演は各出演者の魅力がやや弱いような気がしてしょうがなかったです。

<あらすじ>
舞台はとある総合病院。
入院患者の大貫(吉田鋼太郎)は全てが気に入らなくて周囲に当たり散らしてばかり。
彼は某企業の敏腕経営者だったが、会議中に倒れ入院している間に社長の座を
おわれていた。
大貫の様子を見に来る甥の浩一(戸次重幸)と、妻で看護師の雅美(月船さらら)。
自殺未遂を繰り返しては入院してくる室町(笠原浩夫)、銃で撃たれて入院している
暴力団員らしい龍門寺(山内圭哉)、なにかと口実をつけて退院をのばしている主婦の木之元
(楠見薫)、周囲にいたずらばかり仕掛ける堀米(春風亭昇太)、など大貫の周囲は個性的な
人物揃い。

そして、両親が亡くなったことも知らないで入院している少女パコ(志村玲那)。
彼女がいつも読んでいるのは、絵本「ガマ王子VSザリガニ魔人」。
パコは交通事故により脳に障害が残り、一晩眠ると前日の事を全て忘れてしまうと
知った大貫は、なぜかこの子が気にかかってしょうがない
彼は毎日、この絵本を読んであげることをパコに約束します。
やがて、バラバラだった人々が一致団結して、パコの為に絵本を元に病院で一幕劇を上演することになります。



大貫を演じるのは前回と同じ吉田鋼太郎さんですが、この人以外は考えられない
くらいはまり役だと思います。
大切なライターをパコが盗んだと思い込んだ大貫が、小さな女の子を殴ってしまう。
一晩たったパコが無邪気に「大貫、前にパコのほっぺにさわったね」と言う場面が
心に染みます。
パコの脳の障害を知らなかった大貫が、心を動かされるきっかけになる場面です。

パコ役の志村玲那ちゃん、子役としてはかなりキャリアのある子らしく観ていてかなり
芸達者な雰囲気があります。
パコはもうちょっと素人っぽい子の方が良かった気がします。

強面なのに実はけっこう動物好きの優しい面のある龍門寺、やはり前回と同じ山内圭哉さんであることがうれしい。
龍門寺は、前半と後半でストンと人物像が変わるところがおもしろい人物ですが
山内さんならでは魅力がいかされていると感じます。

笠原浩夫さん演じる室町は、子ども時代は子役としてちやほやされ、大人になって
からは大人の役者に移行できなくて悩んでいる人物。
精神的にも大人になりきれない人物ですが、笠原さんはそんな室町を好演してたと
思います。

いたずらばかりしている堀内役は前回は、この作品の作者である後藤ひろひとさん自身が出演されていました。
後藤さんは役者としても強烈な個性を放つ方、それに比べるとどうしても今回の春風亭昇太さんは
かなり弱い感じがしました。
堀内は出演場面こそ多くはないですが、この物語のキーポイントとなる人物なので
観ていてちょっとじれったいくらいでした。

前回はある出来事がきっかけで、人々が変わっていく様子が描かれていてそれが
すっきりと後味の良いものを感じました。
今回も描かれているのは、あることがきっかけで人は変わるというとで、それ自体は
変わっていないのですが、どうも今回は「泣かせよう」という感じが強くなっている
感じがしました。
今回観てすっきりしないのは、そのせいかも・・・。

しかし今回も笑って、泣かされました。
前半思いっきり泣いてしまったところで途中休憩が入り、場内明るくなるので
困ってしまいました。


この物語、映画化が決定し今年秋には「パコと魔法の絵本」というタイトルで公開
されるそうです。
posted by みどり at 08:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月13日

映画「ノーカントリー」

映画「ノーカントリー」


映画「ノーカントリー」@TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
監督:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
原作:コーマック・マッカーシー「血と暴力の国」
出演:トミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン、他


4月2日(水)に観に行っています。
観ている間中、頭が締め付けられるような感じのある映画でした。

<あらすじ>
アメリカのテキサス、メキシコ国境に近い荒野で狩りをしていたベトナム帰還兵のモス
(ジョシュ・ブローリン)は、偶然死体の山に囲まれた2台のトラックを発見する。
荷台にあるのは大量のヘロインと、200万ドルの大金。
相当やばい金であることは分かりながら、モスはその大金を奪ってしまう。
消えた金を取り戻すため雇われた殺し屋のシガー(ハビエル・バルデム)は、早くも
モスの行方を追い始める。
家に妻を残し、大金を持ったままあちこち逃げ回るモス。

死体の山に囲まれたトラックの現場検証にやって来たベル保安官(トミー・リー・ジョーンズ)は、
そこにモスのトラックがあるのを見て彼が事件に巻き込まれたのではないのか、と考える。
このままでは彼の命が危ないと考えたベルは、モスの身柄を保護するため、そして
殺し屋をとらえるために彼らの行方を追います。



各国の映画祭で賞を受賞している映画です。
しかし決して後味のいい作品ではありません。
アメリカ西部を舞台にした三者三様の逃亡と追跡のドラマは、劇的な展開を見せる
ことなく淡々と進んでいきますが、不思議にも眠くなることもなくこの先いったいどうなって
いくのか?と気になり最後まで見入ってしまいました。
私にとっては苦手な映画のはずですが、これは珍しいことです。

始終乾いた広々とした荒野と、静かな田舎町がスクリーン上に見えています。
田舎町は落ちぶれて、疲れ果てた人間のように見えます。

危ないお金と知りながら、つい手を出してしまうモスはあまりにもおろかです。
そしてハビエル・バルデム演じる殺し屋の風貌は一度見たら忘れられないものがあり
ました。
髪を似合わない七三に分け、余計はことはほとんどしゃべらない寡黙な男で、彼が自ら決めた
ルールには、見ていておかしいくらい厳格に従います。
その過去も素性も明らかにされず、人間味が全く感じられないのでかなり不気味です。
目の前のじゃまな人間はすぐ殺す。まさに殺人マシーン。

日本でも缶コーヒーのコマーシャルでおなじみのトミー・リー・ジョーンズ演じるベル
保安官は三人の中では一番人間味が感じられます。
乾いた殺伐とした物語の中では、全てを優しく包んでしまうお父さんのようなイメージが感じられました。

夢も希望も無いような物語です。
ラストシーンもやや唐突。私はそれほどの違和感はありませんでしたが人によっては
ここで終わるの?と感じるかも知れません。

ラストのベル保安官が語る夢の話。
場所は、昼間の柔らかな明るさに満ちた自宅の中。
殺伐とした景色ばかり見てきた私にはホッとするものがありました。
posted by みどり at 09:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする