2008年02月28日

映画「陰日向に咲く」

映画「陰日向に咲く」


映画「陰日向に咲く」@松戸シネマサンシャイン
監督:平川雄一朗  原作:劇団ひとり「陰日向に咲く」
出演:岡田准一、宮崎あおい、伊藤淳史、平山あや、緒川たまき、塚本高史、他


2月20日(水)に観に行っています。
原作のベストセラー小説の方は全く知りませんでした。
観て、やられた!と思いました。良かったです、泣かされるもんかと思いましたが
やはりしっかり泣かされました。

<あらすじ>
観光バス運転手のシンヤ(岡田准一)はギャンブルが止められず借金まみれ。
返済を迫られついにオレオレ詐欺を始めるが、電話に出た老婆と話をするうちに
一人暮らしらしい相手がなにかと気になってしまう。
シンヤが町で知り合った寿子(宮崎あおい)は、お笑い芸人だった母の相方で父だった
雷太(伊藤淳史)の行方を探している。
雷太は相方だった母をおいて人気ストリッパーのジュピター(緒川たまき)の元へ
行ってしまっていた。
売れないアイドル、みゃーこ(平山あや)の大ファン・ゆうすけ(塚本高史)。
エリートサラリーマンのリュウタロウ(三浦友和)は、一人のホームレス(西田敏行)の
生き方にあこがれて自らもホームレスに。
それぞれの人々の物語がラストで緩やかにつながります。




冒頭、バス運転手のシンヤが細かく小遣い帳を付けているのでやけに真面目で
細かい人物か?と興味がひかれます。ところがこれがとんでもない借金まみれ
人間と分かる。とても上手い導入だとおもいました。

前半は、それぞれの人物達のとくにつながりのない物語が見せられますが、わかり
にくいと言うことはありませんでした。
むしろこの先、このバラバラに見える物語がいったいどうつながっていくのかという
事に興味津々でした。
ラスト近くになるにつれ、こうなるか!とわかる。物語の展開、構成のうまさに感心しました。
どうつながるかは、ネタバレになるのでここで書くことはひかえます。


この物語の中で、25歳崖っぷちアイドルのみゃーこ、とみゃーこを愛する大ファン
のゆうすけのエピソードが一番好きです。
みゃーこが、初めてTV出演と知って当日その番組をゆうすけがみると映っているのは
悪玉血液ドロ子を演じてるみゃーこのぶざまな姿。
なんとかしたいと考えたゆうすけは番組のホームページにハンドル名を駆使して「ドロ子最高!」と書き込みをする。
ゆうすけの必死の応援ぶりが、けなげでかわいいです。
この書き込みのせいかどうかはわかりませんが、みゃーこの人気が急に上がります。

どのキャラクターも、どこにでもいるような平凡な人間です。
それぞれの人生を歩んで来て、不器用だけどがんばって生きている人達ばかり。
どの人物も皆かわいくて、いとおしくなります。
人間は一人で生きているように見えるけれど、みなどこかで何かがつながっている。
そのことを教えてくれるこの物語に私は大泣きしてしまいまいた。
posted by みどり at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

生誕100年映画監督マキノ雅広 映画「芝浜の革財布」「妖術三妖傳」

生誕100年 映画監督マキノ雅広2



生誕100年 映画監督マキノ雅広
映画「芝浜の革財布」「妖術三妖傳」@東京国立近代美術館フィルムセンター
監督:マキノ雅広 


2月19日(火)の夜7時上映の回を観に行っています。

フォルムセンターでのマキノ監督の特集上映が始まって観に行くようになってからの疑問だった
のですが、チラシでは「マキノ雅広」となっているのに上映されている映画のスクリーン上
での表示は「マキノ雅弘」となっている。
どちらが正しいのだろう?とずっと思っていました。
調べてみると、マキノ監督の本名は牧野正唯(まさただ?まさちか?未確認です)で
脚本家としても活躍した監督はペンネームを正博から、マキノ雅弘、マキノ雅裕、
マキノ雅広と改名しているのだそうです。
ようやく私もすっきりしました。


さてこの日の上映は短編が2本。

「芝浜の革財布」
1936年(昭和11年)作品  (32分・35mm・白黒・不完全 初公開時60分)
監督:マキノ雅広
出演:田村邦男、松浦築枝 他


ロシアのゴスフィルモフォンドで発掘され、2001年にフィルムセンターが収蔵したフィルムだそうです。

当日上映されたフィルムはかなり状態が悪かったです。
映像が良くないのは制作年代を考えれば納得できますが、音声も聞き取りづらい、前後の
つながり方がおかしいところもあります。
残念なのはおそらく、ラストシーンのわずか数十秒まえでフィルムが終わっている
ことでした。まさに「ここで切れるか!?」という感じでした。
しかし、日本に残ってないフィルムが外国で残っていたということはありがたいことです。
貴重なフィルム、とても興味深く観てきました。

古典落語の「芝浜」や、歌舞伎の「芝浜の革財布」で知られた物語の映画化。
落語の「芝浜」なら私もラジオで聴いたことがあります。

<あらすじ>
大酒呑みのぐうたら男が、大金が入った財布を拾う。これでもう働かなくて済むと喜んで
周囲のみんなにも大盤振る舞い。
酔いつぶれて目が覚めると財布がない。妻は大金の入った財布をひろったなんて夢でもみたんでしょうという。
財布を拾ったのが夢で、大盤振る舞いしたのは現実とは。
男はこれをきっかけに心を入れ替えて働き始める。
生活も安定し、かわいい我が子も誕生。
これも全て、財布を拾った夢がきっかけと、しみじみ思っていると妻から大金の
財布はここにある、おまえさんが働かなくなる、と思って隠したんだ、との告白。
妻に感謝する男なのでした。

魚屋を演じたでっぷり太った田村邦男さんと、その妻を演じた細面の松浦築枝さんの
コントラストが絶妙でした。



「忍術三妖傳」 (「自來也」改題版)
1937年(昭和12年)作品 (56分・35mm・白黒)
監督:マキノ雅広
出演:片岡千惠藏、星玲子、他

家臣らの裏切りで滅ぼされた地頭の遺児が仙人に育てられ、忍術使い自来也(千恵蔵)となって復讐するお話。

この前に上映された「芝浜の革財布」に比べるとはるかにきれいなフィルムでした。
自来也と旅の途中で合流する妖術使いの美剣士、実は父の仇討ちのため男装をしてる美女
というのがなかなか楽しい映画でした。


posted by みどり at 06:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月26日

二月大歌舞伎夜の部「春興鏡獅子」

二月大歌舞伎夜の部「春興鏡獅子」@東京 歌舞伎座

2月17日(日)夜の部を3階B席で観ています。
この日は抜けられない用事が入り、最後の演目「春興鏡獅子」しか観ていません。
市川染五郎さんが、小姓弥生&獅子を演じる「鏡獅子」はやはり見逃せませんでした。

舞台は正月の江戸城大奥。
正月行事の「お鏡曳き」の余興に小姓弥生が踊ることになります。
獅子頭を手にして踊る弥生。やがて弥生に獅子が乗り移り、花道からいったん退場。
再び登場するときは勇ましい獅子の姿になっているというもの。

染五郎さん演じる女形の弥生。可憐な少女弥生の感じはあるのですが、染五郎さん
あごから首にかけてがとても太いのがどうしても気になってしまいました。
なんだかとてもたくましくて可憐な少女というのは、ちょっと苦しいかな、と。
後半の獅子の舞いは、豪快かつ華麗でした。
posted by みどり at 06:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「星屑の町 新宿歌舞伎町篇 コマ劇場SPECIAL」

「星屑の町 新宿歌舞伎町篇 コマ劇場SPECIAL」


「星屑の町 新宿歌舞伎町篇 コマ劇場SPECIAL」@新宿コマ劇場
脚本・演出:水谷龍二
出演:前川清、菅原大吉、ラサール石井、有園芳記、小宮孝泰、でんでん、渡辺哲、他
2月5日〜2月29日まで

2月16日(土)の夜の回をB席で観に行っています。
1994年から数年おきに上演されて来た、売れないムード歌謡コーラスグループ
ハローナイツを描いた人気シリーズ「星屑の町」。
今回が第6作目だそうです。
1994年の「星屑の町 山田修とハローナイツ物語」は見逃しましたが、確か翌年の
再演からは私も全て観てきました。
フジテレビで放送されたという2作は、確か1作は観ています。
一度だけ某ホテルで行われたハローナイツのディーナーショーは、お値段二万円(!)
だったので興味はあったけど当然行きませんでした(^_^;

今回は新宿歌舞伎町のコマ劇場で、なんと前川清との競演と言うことでいったい
どういう事になるのかと、興味津々。
会場内は、当然前川清ファンが多いだろうと予想していました。おそらくは年配女性
ファンが多いのでは?と思ったら年配男性ファンの姿が多いのは意外でした。

今回の公演、前川清の公演の前座みたいになってほしくないと思っていましたが
期待どおり「星屑の町」のドラマをしっかり見せてくれました。

<あらすじ>
新しいボーカル、赤羽ミミ(高橋由美子)を迎え東京の新宿歌舞伎町にやって来た
売れないムード歌謡コーラスグループの「ハローナイツ」。
レコーディングとキャンペーンをかねて歌舞伎町にやって来たのだが、まもなくこの
話をもってきたプロモーターに騙されたことが発覚。
渡した300万円は持ち逃げされ、予定されていたクラブJでのライブも出来ない。
ハローナイツの宿泊先の支配人正木(前川清)は、知り合いで新宿の顔役・柴(左とん平)に
逃げたプロモーター捜しを依頼する。
解散の危機に至るハローナイツ、正木の一人娘はホスト恋愛関係になっているし、
300万円は戻ってくるのか、新曲キャンペーンはいったいどうなるのか。


前川清の登場はさほど多くはないので前川ファンには物足りなかったかも知れません。
ドラマの方は、ハローナイツの面々をしっかり描いてくれたのが私にはうれしい。
出演者も歌舞伎町の顔役に左とん平、歌舞伎町のホストに清水宏、クラブJのママ
役に田島玲子と豪華なものでした。
物語の展開がやや間延びした感じもありましたが、それもコマ劇場の公演と思えば
これでもいいかな、と言う気がしました。
コマ劇場は歌手を主役に据えた簡単な演劇公演+歌謡ショウを多く上演する劇場です。

今回の公演は全体の約三分の二くらいが「星屑の町」の公演、残りが前川清オンステージという感じでした。

もちろん私、歌手前川清さんは知ってますが生で見るのは今回が初めて。
歌謡曲はほとんど興味がないのですが、「長崎は今日も雨だった」「中の島ブルース」
など生で聴くヒット曲の数々はやはりいい物だと思いました。
ファンになってしまいそうでした。
posted by みどり at 06:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ダンス・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月25日

急きょ代役・劇団四季・東京「キャッツ」56回目

急きょ代役・劇団四季・東京「キャッツ」56回目@東京 キャッツ・シアター

2月23日(土)の夜の回を2階C席で観ています。

この日の主な配役です。
長老猫オールドデュトロノミー・・・石井健三
娼婦猫グリザベラ・・・奥田久美子
少女猫シラバブ・・・南めぐみ
プレイボーイ猫ラム・タム・タガー・・・福井昌一
マジシャン猫ミストフェリーズ・・・岩崎晋也
ボス猫マンカストラップ・・・西門宇翔
鉄道猫スキンブルシャンクス・・・劉昌明
ディミータ・・・遠藤瑠美子
ボンバルリーナ・・・岡本結花
犯罪王マキャビティ・・・片山崇志


公演の前半では気がつかなかったのですが、後半のディミータとボンバルリーナ
がマキャビティの悪行とその魅力を紹介するシーンで初めてボンバルリーナがいない
ことに気がつきました。

茶色の毛並みのディミータと、赤と黒の毛並みが目をひくボンバルリーナ。
ボンバルリーナの代わりに歌い踊っているのは、シャム猫のタントミール
(高倉恵美)ではありませんか。

このシーンの最後はディミータとボンバルリーナが二人でポーズを決めるのですが
ディミータ一人で「決め」のポーズをとっていました。
前半もいなかったのか、後半になって急きょ出演不可能になったのかはわかりませんでしたが、
とにかくこのシーンから以降はいませんでした。

終演後「出演者が体調不良のため演出を一部変更しました」とのアナウンスがありましたが。
何度も観てきた「キャッツ」ですが急きょ代役というのは初めて観ました。

二幕目の開演が少々おくれたのは、このせいだったようです。

タントミールは一幕目の冒頭で真っ先にステージに登場する猫ですが、以降はソロの見せ場の
まったく無い猫です。
今回のタントミール役の高倉恵美さん、急だったはずなのに立派にボンバルリーナ役を
こなされていたのにはびっくりです。

ミストフェリーズ役の岩崎晋弥さん、歌もダンスもどんどん良くなっているようで観ていて
なんだか頼もしい感じさえあります。
こちらもすばらしい。
posted by みどり at 12:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 劇団四季・東京「キャッツ」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

生誕100年映画監督マキノ雅広 映画「九ちゃん刀を抜いて」



生誕100年 映画監督マキノ雅広
映画「九ちゃん刀を抜いて」@東京国立近代美術館フィルムセンター
監督:マキノ雅広 
出演:坂本九、東千代之介、常田富士男、南田洋子、九重佑三子、他
1963年(昭和38年)作品

2月14日(木)の夜の回を観に行っています。
マキノ雅広監督特集が行われているので、とにかく行かれるときは極力行こうと思って
いるので行ってきました。

主演が当時の大人気歌手・坂本九さん。
制作された年代から言うと「上を向いて歩こう」が大ヒットした頃と思われます。

岡本一平の「刀を抜いて」の映画化だそうですが、私は原作は全く知りません。
当時のアイドル歌手を主役に据えた映画なので、特別期待はしないで観に行きましたが
やはりその通りの映画でした。

内容は起き上がるのも、食べるのも面倒なものぐさ青年が、立派なヤクザになるまでの騒動を描いたもの。

ヤクザの大親分の一の子分にと「かわいいヤツだ」と簡単に気に入られて、兄弟分にあっさりなれたり、
吉原の花魁(南田洋子)にもこれまた「かわいい」と気に入られてすっかりいい仲になったり、
人助けもしたりと話の方は娯楽性重視で展開もかなりご都合的。

物語があまりにもご都合的に展開するから、少々退屈な感じもあったのですが当時の
坂本九さんのファン達にとってはとても楽しい映画だっただろうと思います。
実際観ていて明るく楽しいです。(ちょとうとうとしちゃいましたが)

まだ十代に見える九重佑三子さんは、デビューしたばかりの頃でしょうか。
今でも現役で活躍されている俳優さん達の若い頃が観られる、と言うのも興味深い映画でした。
posted by みどり at 12:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月24日

映画「チーム・バチスタの栄光」

映画「チーム・バチスタの栄光」


映画「チーム・バチスタの栄光」@MOVIX亀有
監督:中村義洋  原作:海堂尊(かいどうたける)「チーム・バチスタの栄光」
出演:竹内結子、阿部寛、吉川浩二、竹内博之、玉山鉄二、井川遥、田口浩正、他


12月13日(水)、夜8時過ぎのレイトショー上映を観に行っています。
原作は現役・医師の海堂尊さんが書いた小説「チーム・バチスタの栄光」だそうです。
原作は全く知らなかったのですが、この映画はとても楽しめました。

<あらすじ>
東城大学付属病院では成功率60パーセントといわれる心臓手術「バチスタ手術」の
専門集団「チーム・バチスタ」を結成。奇跡的に26連勝という手術成功記録を伸ばしていた。
しかしここに来て3例続けて手術中に事故が発生。事故か、殺人か。
内部調査に当たることとなったのは、外科については素人当然の心療内科医師の田口(竹内結子)。
「チーム・バチスタ」のメンバーは7人。
バチスタ執刀医の桐生(吉川浩二)、外科医第1助手・垣谷(佐野四朗)、切除範囲を
迅速に決定する病理医・鳴海(池内博之)、麻酔・氷室(田中直樹)、
外科医第2助手・酒井(玉山鉄二)、手術中、心臓の代わりとなる人工心肺を操作する
臨床工学技士の羽場(田口浩正)、そして看護師の大友(井川遥)。

それぞれに会って話を聞く田口だが、当然うまくいかない。ことは事故としか思えない。
調査を締めくくろうとした頃、厚生労働省から白鳥(阿部寛)がやってくる。
これは殺人で7人の中に犯人がいると確信する白鳥。
田口と白鳥コンビの調査の結果は・・・?



原作では心療内科医の田口は男性だそうです。
どこかおっとりというかボーッとした田口。切れ者で、破天荒な白鳥とは実にいい
凸凹コンビになっていました。
このコンビの行動、やりとりはどこかコミカルで堅く重苦しくなりがちが病院という
舞台の物語とはいいバランスがとれていたと思いました。

神聖なはずの手術室での殺人事件、これだけでもとても興味のある物語ですが
現役医師だからこそ、書けた話だろうとおもいました。
専門知識が無ければとても物語の細部まで描くことはできませんから。

犯人が誰かはネタバレになるからここには書けませんが、一番怪しくない人物が
じつは・・・というミステリーの大道をゆく展開になっていました。
最後の最後、真犯人に至る展開にひねりがきいていたと思います。

ちょっとだけ気になることはあります。
観客に説明するためとはいえ、外科が専門ではないといっても医師である田口が
心肺装置をしらないなんてそんなバカな、と思いました。
ド素人の私だって知っているのに。
それにしても田口がいろいろなことを書き込んでいる手帳がちょっと映るのですが
「心配」と書いた上から「×」がしてあって「心肺」と書き直してあるのには笑いました。

もう一つは、田口が手術中の様子を撮影したビデオを見て、犯人がわかるというも
少し無理があるような気がしました。あれだけの映像でわかるのか?と。

この物語で描かれていた殺人の原因は犯人の「楽しみ」と「息抜き」。
最後、まったく表情を変えない真犯人に向かって田口がなぜこんな事をしたのか、
の問いに白鳥がそんな「そんな質問はナンセンス、こいつはもう人間じゃない」というのが印象的でした。

原作が読んでみたくなりました。
posted by みどり at 09:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月22日

「2008 両洋の眼展」

両洋の眼展2008



「2008 両洋の眼展」@日本橋三越本店 新館7階ギャラリー
2月12日〜2月17日まで  終了してます


2月13日(水)に観に行っています。
毎年この時期に開催される「両洋の眼展」は日本画・洋画、具象・抽象の区別無く
紹介されている展覧会です・
一度に様々な分野の画家さん達の作品を観ることができる、ちょっとお得な感じのする
展覧会でもあります。

以下、気になった作品について感想を書き留めておきます。

栗原一郎「KAKASHI」
一体のかかしが描かれているのみ。タイトルが「KAKASHI」だからかかしと分かる
のですが、見た瞬間にはまるで人間が磔にでもなっているように見えてギョッとしました。

安西大「楽園」
この作品は、以前どこかで見たきがしました。自分のブログを検索したら去年の「両洋の眼展」
で「白蓮華図 楽園」を出品されていた方でした。
今回も同じように池に咲く、睡蓮の花、白い鳥、蝶達、そして濁った池の中のを静かにおよぐ大きな魚。
池の片隅の小さなパラダイスを描いたものですが、作者にとっても気に入ったモチーフのようです。

松尾敏男「花の下で」
白い大輪のボタンが咲く下でねむる小さな茶虎の猫。
淡い色彩で描かれた日本画です。静かで平和な時間が感じられます。

大畑稔浩「仰光」
大きな画面に描かれているのは暗雲。その雲の切れ目から差し込む太陽の光と
少しだけみえる青空がきれい。光と空の抜けるような青さが美しいです。

加藤良造「山水行」
古い掛け軸の絵を思わせる山水画。繊細な筆のタッチが今風を感じさせます。
これ、去年の両洋の眼展で観たのと同じ作品のようにも見えるのですが、まさか
同一の作品を出すはずはないから、違うのでしょう。

山村博男「モン・サン・ミッシェルの夜景」
絵のモチーフによく取り上げられるモン・サン・ミッシェル。
油彩作品です。
かなりおおざっぱともいえるタッチで描かれたモン・サン・ミッシェルは
青みを帯びた夜空を背景に光り輝き、浮かび上がるように描かれています。
実際に夜は照明で照らされているのでしょうが、はっとするほど輝いて見えます。

青木敏郎「古壺・水差し・古書」
テーブルのたぶん敷物を載せ、その上に所狭しと並べられた古壺・水差し・古書が
精緻な筆致で描かれています。
背景は古い建物の壁のようです。壁に空いた穴や、汚れとくすみ。
画面には描かれていませんが、テーブルの右上方に窓があるようです。
右上から差し込む光にてらされた古壺や貝殻。
観ていると過ぎ去った時間を懐かしむようなほっとするものをかんじます。

北野治男「瀞」
去年の両洋の眼展で「ただよう」という作品を出品されていました。
日本画の画家さん。
今回の「瀞」は川のそばに生えている朽ちかけたような、大木の根本を中央に描いた
作品。水が流れているようには見えない川、大木の向こうに見えるうっそうとした木々の緑。
派手さはなく、むしろ地味な印象がありますが、丹念に描かれた世界に静寂を感じ
なにか精霊でも出てきそうな雰囲気があります。


石躍達哉さんは日本画の画家さん。
非常に華やかで派手な絵を描く方で、初めて観たときはその華麗な華やかさに驚き
ました。今回の作品も華麗ですが、装飾過多のような気がしてあまり好きになれませんでした。
posted by みどり at 07:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・展覧会・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月21日

バッハ・コレギウム・ジャパン 第79回定期演奏会 J.S.バッハ:教会カンタータ全曲シリーズ Vol.51 ライプツィヒ時代1726年のカンタータ 1

バッハ・コレギウム・ジャパン 第79回定期演奏会

バッハ・コレギウム・ジャパン 第79回定期演奏会
J.S.バッハ:教会カンタータ全曲シリーズ Vol.51
ライプツィヒ時代1726年のカンタータ 1 @東京オペラシティコンサートホール
指揮:鈴木雅明 ソプラノ:レイチェル・ニコルズ カウンターテナー:ロビン・ブレイズ
テノール:ゲルト・テュルク バス:ペーター・コーイ
合唱と管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン

2月11日(月・祝)に聴きに行っています。
今回、当初出演予定だったソプラノのキャロリン・サンプソンさんは体調不良のため
来日出来なくなったそうです。


この日のプログラムです。

D.ブクステフーデ作曲「テ・デウム・ラウダームス」 オルガン演奏:今井奈試q

以下J.S.バッハ作曲作品
「カンタータ第16番   主なる神よ、汝を我らは誉め讃え」
「カンタータ第13番   わたしのため息、わたしの涙は」
「カンタータ第32番   いとも慕わしいイエス、わが焦がれ求める君よ」
「カンタータ第72番   すべてはただ神の御心に従って」


専門的な感想はとても書けません。
しかし、バッハが教会の礼拝のために書いた一連のカンタータは、聴いていてとても心地よい。
とても心が休まります。

カウンター・テナーのロビン・ブレイズさんの声はおもわず引き込まれてしまいます。
透明感のある声が美しい。

会場の皆さんは音楽に集中していますが、私は毎回プログラムの解説を読みつつ、
演奏を聴く、と言うのが毎回のパターンです。
じつはこれ、居眠り防止策でもあります。
教会カンタータは心地よすぎてお隣さんも、うとうとしてるのがわかりましたもの(^_^;


会場では休憩時間に3月21日の「マタイ受難曲」演奏会のチケットを販売していました。
発売されていたことすっかり忘れていました!
バッハの「マタイ受難曲」は大好きなのに。
空いている席を自分で選んで購入することが出来たので、1階席の後ろの方にしました。
(一番安い席はすでに売り切れでした)
私の横にいた男性も「しもうたー!」と言いつつ空席表を見ていたのが、私と同類ね
と思ってしまいました。

次回の「マタイ受難曲」演奏会がとても楽しみです。

posted by みどり at 06:55| Comment(0) | TrackBack(1) | 音楽・コンサート・オペラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月20日

ギリギリ到着!新作オルゴール・自動人形師ムットーニ展2008「ムットーニの『秘密の蔵書』」最終日

ギリギリ到着!新作オルゴール
自動人形師ムットーニ展2008「ムットーニの『秘密の蔵書』」最終日@ラップネット・シップ 原宿
1月29日(火)〜2008年2月17日(日)まで  終了してます
ムットーニさん公式サイトはこちら


最終日2月17日の5時と6時の上演会に参加してきました。

展覧会を観に行った方の多くが会期中に公開されるのか?と気になったであろう、
制作が遅れていた3台の新作オルゴール。
最終日、一台だけですがその姿が披露されました。

以下、某掲示板に書き込んだ内容を手直しして投稿しています。


最終日は混むだろうと思って、当初行く予定を入れていなかったのですが15日(金)夜の上演会に
参加した時、ムットーニさんから「出来ても出来なくても最終日には必ずもって来ます!」と
言われては行かないわけにいきません。
作品を観たいのはもちろんですが、その完成が間近となると、私には絶対やらなけれ
ばならない大切なことがあるからです。

間際まで作業していらしたようで、会場にみえたのが5時過ぎだったので5時の上演会は
5時半ごろのスタート。
この日会場には約30名の方が集まっていました。

この日、展示されていた新作中型作品「THE NIGHT ANGEL COMES」の調子が良くないらしく、
本の扉部分が自動的に動かなくなっていました。
スタッフさんから動きが止まったときのようすを聞いたムットーニさんが「それは大変まずい」と静かに、
でもきっぱり言っていたのがプロのアーティストさんとしての厳しい一面を一瞬垣間見たような気がしました。
上演会では、手で扉を開け閉めして見せてくれました。



新作オルゴールはまだあちこち仮止めされ、未完成というせいかお披露目はほんのちょっとだけ。
すぐにささっと、しまわれてしまいました。
他の方にとっては不満だったかもしれませんが、私には感激ものでした。

新作オルゴールはDVDにも収録されている小型作品の名作バニーズメモリー」の簡易版
ともいえる作品になっていました。

私もちょっとしか見てないのですが、ご紹介します。
オルゴールとはいっても今までの、たとえば去年の松屋の展覧会で展示された作品よりずっと大きいです。
(ムットーニ作品の場合、オルゴールというのはご本人が口上を言わなくても
いいような、単純な動きの小型作品、と考えるのがいいようです)
形は中型作品の上に載っている本と同じか、やや小さめ?の大きさの「本」になって
います。
オルゴールなので仕掛けを隠す下の台はありませんが、そのかわりかなり厚さはあります。分厚い百科事典並み。
でもこれは必要な厚さで、これより小さくは出来なかったそうです。

背表紙はエンジ色、ピンクの表紙の本の扉を開くとそこには腕に白いうさぎちゃんを抱いた、
背中に翼の生えたバニーガールが立っています。
ピンクのミニスカートはいてとってもかわいいです。かわいすぎるかも。
この日は、その後ろになにもありませんでしたが、クリスタルの棒を入れたり
する予定だそうで、さらに華やかになるようです。

開いた扉には「バニーズメモリー」の口上の一部が書かれていました。(たぶん口上だったと思います)
音楽を流すためのプレーヤーの電源をどこから取るかという問題があり、音源はテープになったそうです。
「バニーズメモリー」で使われた曲がまるまる一曲入るそうです。
(オルゴールと言われてすぐ頭に浮かぶ、金属音ではありません)
完成まではあと三日はかかるとおっしゃっていました。



6時の上演会は6時20分ごろスタート。
ムットーニさんにもっといろいろ伺ってみたかったのですが、上演会もあるし他のお客様も
いらっしゃるからそれができなかったのがちょっと心残りです。
私は所用があったため、ぎりぎり7時までしかいられなかったので最終上演会は見られませんでした。


他の2点の新作オルゴールですが、予約された方のお話によると会場でCGプリントで紹介
されていたうちの、ロボットは「楽士」風に変更、「?」マークのは「メランコリービーナス」風に
なるそうです。


今回の展覧会は何度も足を運んでしまいました。
そのうち一回は平日の夜だったので「THE NIGHT ANGEL COMES」を独り占め
状態でみるという贅沢ができました。
ついでにこの日、ムットーニ作品によく登場する犬のジョンのストラップを購入してます。
ムットーニさんがそばにいらっしゃる時は、気が引けて買えなかったので・・・。



そして最終日、私がやらなければいけない大切なこと、必要な書類にサインをして
この作品のお支払を済ませました。

最終日、目の前で作品を見せていただけて7年前初めて渋谷のロゴスギャラリーで上演会を
見たときと同じような、驚き・感動というかうれしさを感じました。
あのころは、作品が買えるなんて思ってもいませんでしたから。
憧れのムットーニさんの作品を購入できたという実感がやっと出てきました。
ちなみにお値段は初日に提示していただいた「これ以上にはならないようにします」
と言っていただいた「上限の金額」となりました。
正直言いますと、それ以上してもおかしくない!と思うくらい素敵な作品です。
これはたぶん生まれてきた我が子はかわいい!、にとてもよく似た気持ちだと思います。
(初日は作品が出来てないからお値段が未定でした)


会場でお会いしてお話をした皆様、今回はいろいろありがとうございました。
お名前をつい聞きそびれた方もいてとても気になりますが、次回展覧会できっとまたお会い
できると思います。お会いできること楽しみにしています!

また近いうちに、このオルゴールの詳しいご紹介がこのブログでできると思います。
それまでしばしお待ち下さい。
posted by みどり at 01:48| Comment(3) | TrackBack(0) | 自動人形師ムットーニ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする